真山仁のレビュー一覧
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経済小説
外資系金融機関という世界が垣間見える傑作経済小説
ニューヨークの投資ファンド社長・鷲津政彦は、バブル崩壊後、不景気にあえぐ日本に戻り瀕死状態の企業を次々と買収する。敵対するファンドによる妨害や、買収先の社員からの反発を受けながらも、鷲津は斬新なプランで無慈悲に企業を買い漁っていく。
都銀で不良債権処理を担当していたエリート行員の芝野健夫にとって鷲津とのビジネスは衝撃的で、自らの将来を変える決断に至る。一方、経営難に苦しむ日光の老舗ホテルの娘・松平貴子も、二人との出会いがきっかけで、自らの試練に立ち向かい始めた。
かつてニューヨークの投資ファンドにおいて社長を務めていた主人公鷲 -
Posted by ブクログ
地熱発電についての経済小説。
こういう小説で描かれる女性がどうも、どの経済小説でも典型的な人格なのがすごく気になるというか、ある種の偏りすら感じますが、内容とは無関係な話なので、置いておきます。
震災前に出版され読んだ本ですが、震災後改めて読まれた方も多いのでは。
地熱のむずかしさも含め、小説であるにしてもうまく書かれているので、議論の下地としては参考になる部分もあるかと思います。
小説化にあたっては、あまり知られていないけど面白い、新しく活用が見込まれる新規的な分野としてスポットが当てられたのだと思うので、原発の議論に関わらず、今後も活用に向けてどんどん進めていってほしい話でもありま -
Posted by ブクログ
鷲津をはじめ、キャラクターにホレボレするほど魅力的な本。
ハゲタカシリーズは大好きで、今回も発売されたのを見て飛びついた。
とにかく、登場人物が全員魅力的である。
いいヤツ、悪いヤツ、みんなキャラが立っていて面白い。
だから、読んでしまうんだろうなぁという感じである。
舞台は、リーマンショックあたりの話。フィクションとは言うものの、ストーリーが現実とリンクしているので、想像がしやすく、サクサク読める。
飯島が支援したと噂の知事もニヤッとしてしまった。
これだけ濃厚なのにサクサク読める本は久しぶりな気がする。下巻では、上巻以上に波乱が待ってるんだろうな。期待でワクワクさせる。
上巻としては -
Posted by ブクログ
ジャーナリストとは 何か?
を自問する 風見は イスラエルでの日本人人質事件を
通じて、ジャーナリストのあり方を 真剣に問う。
父親も 新聞記者で その姿を追いかけていた。
日本も二世代目が 物語の中心になっていくのですね。
お笑い系番組を企画して 視聴率オトコといわれる黒岩。
父親が 笑いの研究をしていた。
それを受け継いで、笑いを追求する。
弱いものいじめや年寄りをバカ扱いする笑いから
本当の笑いとは何かを追求する。
風見と黒岩の二人が 同じテレビ局の中で
苦闘しながら 本当の姿を 求めようとする。
一方で 『自己責任』という 言葉が どうやって発生し
どのように操作されるのかを、暴