真山仁のレビュー一覧
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日本の技術を海外(アメリカ)に供与するという意味での売国か。
アメリカの持つ技術力もものすごいものだと思いますし、投下される予算の大きさにも驚くが、技術立国を目指してきた日本において、半導体、原子力、宇宙開発というものが世界を引っ張っていけるほどの技術力を持っているというのは素晴らしい話。
脈々と日本を骨抜きにする為に仕掛けられたものに対抗する為には、元凶にたどり着かなければならない。
個人的には日本の宇宙開発というものをあまり良く知らなかった。
が、地球レベルで物事を考える上で宇宙は切っても切れない。お金はとんでもないくらいかかるのであろうが、もう少し興味をもつようにしなければ。
そのよ -
Posted by ブクログ
ハゲタカIVとサブタイトルのつく本書は、リーマンショックに代表されるアメリカあるいは世界金融恐慌を題材にした幕である。
サブプライムローンの破綻に端を発した一連の金融破綻、危機の頂点が2008年9月15日のリーマンブラーザーズの破綻である。一連の金融恐慌の原因を本書では人間の強欲(GREED)に求めている。
そして、日本のハゲタカファンドがアメリカの象徴を買いたたくという構図をぶち上げながら、その結末は現場の人間を信頼する、それこそが最も収益の向上をもたらし、ハゲタカファンド=事業再生して売却するオーナーに価値をもたらすというストーリーを提示するのだ。
真山仁のハゲタカシリーズは、そうい -
Posted by ブクログ
またまた会社の方に貸して頂いた。
不良債権を抱えた銀行や企業の債権を安く買い叩き、手中に収めた企業を再生し利益をあげる、バルチャービジネス。これをハゲタカと呼ぶらしい。
お仕事小説で、私には難しく感じられるのだが、これが実に面白い。
バブル崩壊前後、自分は中高生だったが本書に書かれている数々の事件で記憶に残っているところも多い。フィクションだが、バブル崩壊後の日本を思い出す。
登場人物それぞれの個性も非常に良い。
読み始めるとつい時間を忘れて読書をしてしまう。
上巻だけでもかなりおもしろかったが、
下巻ではどんな展開が待っているのだろう??? -
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応援教師を主人公に、東日本大震災の被災地の子供たちや地元の人々との交流を描いた著者が、本書では新聞記者を主人公にそえた。
記者魂の塊のようなベテラン記者が、東日本大震災の現地雪を志願する。彼は、阪神淡路大震災の時に書いた記事で深い傷を負い、その克服のために取材を敢行する。
一人称で書かれており、他社とのスクープを巡る戦いや本社幹部との確執など、記者版ハードボイルドの感。
冒頭から続く被災地の壮絶な様子に加え、被災者の心情を克明に描写できるのは、著者自身が阪神淡路大震災を経験している所以か。
被災地での過酷な取材活動が続くが、中盤から俄然ミステリー性を帯びてくる。新人記者を救助する際に犠牲になっ -
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経済ものの作家という著者のイメージから、この作品には意外感があった。
しかし、著者が阪神淡路大震災で被災していると知り、彼にとっては書くべき作品であったと、納得。
東日本大震災で被災した小学校へ、阪神淡路大震災で妻子を失くした主人公が、応援教師として赴任。彼は、関西人のノリで子供たちの本音を引き出し、被災地の抱えるさまざまな問題に取り組んでゆく。読んでいて爽快感を覚えると言ってしまったら、被災者に対して不適切発言になるだろうか。
3.11から7年が過ぎ、当事者以外はややもすると、過去の出来事との思いに至りがちになる。
そんな時、折に触れてこの作品を読み返すのもいいだろう。
続編の『海は見えてい -
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リーマンショックの前奏曲から渦中まで。
サブプライムローンから、
サブプライム・モーゲージ(subprime mortgage)」になることで、
破綻の速度が急速で、崩壊が連鎖的におき大規模となる。
ハゲタカファンド サムライキャピタルの鷲津。
アメリカを買い占めると言う野望に、全力を上げる。
Greed is good.
エジソンがつくったアメリカンドリームを買収する。
なぜか?『欲しいからだ』と鷲津が言う。
市場の守り神 サミュエルストラスバーグと闘う。
ジャッキーの考え方と行動が ステキだ。
新聞記者 北村のジャーナリストになろうとする姿勢が
鷲津に評価され、それがねたとなってスクープ -
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サムライキャピタル ゴールデンイーグル鷲津が、
いつ登場するのか 期待していたら、ふーむ。
現れなかった。
それが、この物語のおもしろさかもしれない。
ミカドホテルグループ 松平貴子の活躍が見もの。
将陽明の 若い頃の初恋が 巨万の富を得ても、
結局忘れられないと言う 『未練』がテーマなんだね。
しかし、将陽明は何故執拗に 鷲津にあいたかったのだろうか?
貴子をメッセンジャーにする必要がないのだが。
中国での権力と日本の警察などにもにらみを利かすことができる。
そんなことが、できないと思うが、しちゃう。
将陽明の娘 美麗は、記憶を奪われ手、徐々に回復する中で
自分の役割を認識することになる。 -
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ミカドホテルグループのCRO 最高再生担当責任者
松平貴子を軸に、物語がすすんでいく。
リゾルテドゥビーナスの社長 フィリップビーナスに
評価されて、取締役に。
アンリドヌーブ社長、モニカバーンスタイン副社長の確執。
貴子は 熱海の温泉 金色 を立て直すように言われる。
そんな時に ビーナス会長が 突然 死んでしまう。享年62歳。
ビーナス会長は モニカに代表取締役をやるようにと言われるが、
ビーナス会長のヨメ マリーヌビーナスが、大株主となり
モニカを解任させる。
香港の富豪 将陽明は、貴子の祖父母も知っている。
戦争の時に、世話になったと言う。
そして、ミカドをとりもどすと貴子に言う。