【感想・ネタバレ】レッドゾーン(下)のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年05月29日

おもしろいわ。
でもリアル世界は、事実は小説よりも奇なりな状態になってるな。本作のラストも、今じゃあり得ないシナリオに思えて仕方ない。
あれから中国は変わった、日本は変わらなかった。鷲津のイライラそのままの状況がずっと続いている。
ルールの中で戦う日本、ルールを変えて戦うアメリカ、ルールなど端から無...続きを読む視で戦う中国。国民性は変わらないな。

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Posted by ブクログ 2023年03月15日

ハゲタカ、ハゲタカⅡ、レッドゾーンとシリーズ3作一気読み!久々に読み返したけどやっぱり面白い。
2007〜2008年アカマ自動車。将英龍と美麗の過去については突っ込みどころが多かったけど(そういう意味ではハゲタカ、ハゲタカⅡの方が無理が無くて面白かった)、金融知識ゼロの人間を虜にする怒涛の展開、素晴...続きを読むらしい!読むのにエネルギー使うので続きは間をおこう。

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Posted by ブクログ 2021年06月23日

(上下巻合わせてのレビューです。)

真山さん最新の文庫本。
実は文庫化が待ちきれなくて、
映画まで見に行った作品(しかも一人で)。
予想通りというか期待通り、文句なしの★5つです。

日本の架空の自動車メーカー(アカマ自動車)をめぐる
主人公ゴールデンイーグルと中国ファンドの大買収合戦劇。
中国と...続きを読むいう国家の大きさや複雑さが物語に表現されていて、
今まで以上のスケールの物語になっています。

ハゲタカシリーズもこれで3作目。
もう続編はないのかなぁ。。
なかなかこれまで以上の作品を出すのは難しいですが、
真山さんには頑張ってもらいたいなぁ。。
(なんて、思っていたら、続編が次々に出ているようです。楽しみ!)

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Posted by ブクログ 2018年12月24日

中国人の登場人物の名前をしっかり覚えてつながりを理解しながら読まないと苦しい…けど、行きつ戻りつしながら読み切りました。最後の最後までスリリングで楽しい作品でした。

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Posted by ブクログ 2018年09月21日

【感想】
上巻同様、最高に面白かった!!
中国の交渉術の鮮やかさや余裕、したたかさは、読んでいて本当に畏敬の念を覚える。(中国人の皆が皆そうではないだろうが。)

作中の一部分を抜粋。
「だが、日本は隣国でありながら、常にこの国を蔑ろにし続けている。
おまけに、アメリカ一辺倒をやめるべきだと薄々気づ...続きを読むきながら、一向に変わる様子はない。
そのツケをいつか払わされるだろう。」

上巻の感想欄にも書いた、中国を卑下している日本人のこの目線は改めないといけない。
アメリカ一辺倒どころか、今の日本人は本当に鎖国状態になっているからなぁ・・・

話は少し逸れたが、、、
1作品として本当に面白かった!!
中国人の登場人物が見せる不気味さ、それに振り回されつつラストシーンでちゃっかりとオチをつけたアカマの室長の老獪さ、アランの因縁終着など、「レッドソーン」は本当に最高の作品だ。


【あらすじ】
この国に、守る価値が本当にあるのか?
賀一華(ホーイーファ)を先鋒に、次々と仕掛けられる買収策。
繰り出される揺さぶりに翻弄され、追いつめられたアカマ自動車は、最後の手段として、ハゲタカ・鷲津が「白馬の騎士(ホワイトナイト)」になることを求めた。
圧倒的な資金力を誇る中国に乗るか、旧態依然とした日本を守るのか、鷲津が繰り出した一手とは?
大人気シリーズ第3作。


【引用】
p9
「副社長、外部の人間に坊ちゃんと呼ばれて、そんな顔をするのをやめるまで、いくらでもそう呼ばせてもらいますよ。あなたは交渉のイロハであるポーカーフェイスが、まったく身についていない。」


p45
「エンジンの仕組みは、単純に言うと、シリンダーという筒の中で燃料と空気を混ぜた混合気を燃焼させ、その際に出る熱エネルギーでシリンダー内のピストンが動き、クルマが駆動するというものです。」
シリンダー内でガソリンを含んだ混合気が、圧縮・着火・燃焼した後に運動エネルギーとなる。


p122
中国は日欧米と上手に距離を取りながら、新興のロシアやインド、さらにはアフリカなどとの関係も強化している。
彼らは国として生き残るためのありとあらゆる術を駆使しているように、鷲津には思える。

だが、日本は隣国でありながら、常にこの国を蔑ろにし続けている。
おまけに、アメリカ一辺倒をやめるべきだと薄々気づきながら、一向に変わる様子はない。
そのツケをいつか払わされるだろう。


p284
「CIC相手にTOBをまともにやり合えば、勝ち目はありません。」
「CICの怖さは、経済的合理性を無視した投資を行う点にあります。通常のファンドであれば、買収に際して世界中から資金を調達するのが一般的です。要するに、欲しいからといって湯水のように資金を使えるわけではありません。」
「ところが、CICにはそんなルールがありません。確実に手に入るなら、CICは金額を惜しみません。」
「極論を言えばCICの使命は、中国が保有するドルを無駄遣いすることです。なぜなら、下手に大きな利益を上げれば、外貨準備高を増やしてしまうからです。そんなことが続けば、世界中から人民元切り上げの圧力が高まります。それを避けるためには、利益を出してはいけないんです。」

「どうせ捨てる金なら有効に使え。そういう恐ろしいミッションを、CICは課せられているんです。」


p386
「サム。俺が何を訊きたいか、分かってるだろ。」
「正直言って、私には中国人が理解できません。彼らは日本人よりむしろ欧米人に似ている気もします。しかし、似て非なる部分が多すぎます。」
「つまり、知れば知るほど、連中は不可解極まるという意味だな。」


p410
「人生は後悔の連続だ。それで潰れている暇はないんだ。いいか、英龍、家訓に一つ足しておけ。憎しみからは何も生まれない、とな。アランの復讐なんてしない。アランは女の誘惑に負けて命を落とした。それだけだ。」

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Posted by ブクログ 2018年05月12日

ハゲタカ第三弾。プライベートエクイティファンドSAMURAIベンチャーキャピタルを立ち上げた鷲津と日本の象徴的企業であるアカマ自動車をめぐる買収劇。そこには中国の赤い魔の手が・・・・

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Posted by ブクログ 2016年05月14日

2016.5.14
最後の大内の言葉に会社とはどうあるべきか?が集約されてると思う。誰かから必要とされていれば、その会社は存続すると。
頭の体操になりました。

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Posted by ブクログ 2018年01月04日

テーマが 『愛国心』となっているところに、
ポイントがあるのかな。
企業や金融が グローバル化した現代で、
自分の原点がどこにあるのか ということをあらためて考える。
引退したアルが アメリカを守るために立ち上がる というのが、
最後の場面での重要な展開となっている。
中国の問題は アメリカがかかわ...続きを読むらない限り 展開しないのだね。

中国のありあまった資金をどうつかうのか?
ということだが、中国は もっとやるべきことがあるだろう。
空気汚染や環境汚染、貧富の格差是正など、
有効な使い道はいくらでもあるはずだが
アメリカの金融手法の土俵に乗って、富を得る
ということ自体が 腐っているのかもしれない。

アカマ自動車に対する 評価がとても高すぎる
ような気もした。
企業のシステム,開発力、企業の総合力など。
企業防衛に右往左往する。保阪が クールでスマート。
古屋の剛毅さ。大内の原則をはっきりし、ぶれない。優れている。
防衛産業への認定をしてもらおうとするのは,悪あがきだね。
その道は やはり自滅の道のような気がする。

あいかわらず 鷲津のディールの手腕は、人脈も豊富であるが
どう切り抜けるかと言う 発想を創造するだけでも、すごいね。
サムのサポートは 調査能力だけでなく 次を読む力がある。
ホワイトナイトになってからの 活躍ぶりは、目を見張る。
しかし,あまりそれが 上等の手段であるのかよくわからない。
企業の買収という仕事は 覚悟が できていないと
勝ち負けではなく 生きるか死ぬかという選択であることは確かだ。

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Posted by ブクログ 2024年04月17日

上巻は少しダラダラ淡々としていたような感じだったが、下巻は期待通り良かった!

飯島総裁が出るとなんか期待してしまう。
登場シーンはごく短かったものの、強烈なインパクトでいいキャラしてるわ。

最後までどっちに転ぶか解らない状況だったけど、最後には大団円。
芝野側がどうなったか気になるが、充分面白か...続きを読むった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月23日

感想
下巻になってもなかなか鷲津の真打登場とはならず、CICとの睨み合いで我慢の時が続く。そんな鷲津も虚無感やイマイチ燃えないなど心情の変化があるところが面白い。そんな彼が本気を出した時こそが勝負所!見逃せない。

最後の難局も、鷲津が描いた絵図にすっかりハマり、今回も大儲けした。アランの死の真相も...続きを読む分かり、物語としてはひと段落か。こんな取引を毎回してたら身体がもたなそう。

あらすじ
賀のTOBで揺れるアカマ自動車は、社長の古屋と副社長の赤間太一郎の争いが激化していた。そんな中、賀は株式の31%の取得を目指して着々と株を買い進めていた。

鷲津はスイスに飛び、ファンドの資金集めの工作と、北京や上海を訪れて、賀やCICの動きを探っていた。賀に資金不足の噂があることや、CICを裏切って糸の切れたタコのようになっていると推測する。鷲津はホワイトナイトとして登場する機会を伺っていた。

そんな中、アカマの防衛産業への乗り出しがスクープされ、古屋は賀から辞任を要求される。賀と太一郎が組んだ気配があった。

芝野は、マジテックの再生をディーゼルエンジンのコア部品にできないか模索し、アカマにアドバイスする代わりにマジテックの社員がアカマの製造工場を見学させてもらう。マジテックの職人はロボットの高度化のためには町工場の技術が活きるのではないかと閃く。

鷲津はアカマへ乗り込み、今後の方策を伝える。関係者を早急に処分し、副社長の太一郎にも引導を渡す。古屋は社長として残り、毅然と対応する。もしもの時の防衛策に備えて子会社をMBOの上、非上場化して主要技術者を移転させる計画まで立てた。賀はFBIからの指名手配で間も無く排除されたが、一息ついた折にアメリカのKKLの鷲津の師匠のアルがアカマの買収に乗り出すと発表する。

彼はアメリカの自動車産業を憂い、CICがアメリカ政府に巨額の資金援助をしたことで担ぎ上げられた。鷲津はアメリカに向かい、アルと直接対決に打って出る。

鷲津はアルとの会談で、絶妙な落とし所を提案し、受け入れられる。その後、このディールの全ての絵図を描いた香港の将英龍と会い、アランの死の真相とディールについてまとめる。

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Posted by ブクログ 2023年01月16日

色々と巻き込みながらだったので、理解するのでいっぱいいっぱい。
伏線?みたいな話が多いので、下巻もなかなか濃い内容だった。

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Posted by ブクログ 2022年12月31日

日本最大の自動車メーカー、中国の国家ファンド、香港富豪、米国最大のファンドと、壮大な内容にどう落とし前つけるのか、、と思いながら読み進めていましたが、なるほどです。中国国家を巻き込んでこんなに上手く行くのかというのはありますが、相変わらずの期待を裏切らない面白い展開でした。著者の綿密な事前下調べに敬...続きを読む服です。最後のアカマ自動車の社長室長の一言。鷲津さんどうするんだろう??

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Posted by ブクログ 2021年08月24日

10年も前から、業界の世界的再編の必要性を、
各国のファンドの立場の人、日本の大企業の立場の人から描いている。

芝野さんの話を回収して終わって欲しかった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年08月08日

3.5
米中の自動車産業を巻き込む話で壮大な感じ。米国をも動かした鷲津の活躍で、アカマ買収は防がれ、3国が利するようなファンドと研究所の立ち上げに。アカマ社長の古屋の言葉「カネを失うことよりもプライドを失うことが怖い。誇りこそ、我が人生のエネルギーだし、アカマ自動車の原動力」実業の強さと揺るぎない信...続きを読む念。鷲津達、虚業の世界の住人とは別のバイタリティーがあるのだろう。芝野率いるマジテックの後継者の話も面白い。望の成長ぶりがいい感じ。アランの真相も中国のスパイ活動の一環であった。

中国の国家ファンドCICは異質で、どうせ捨てる金なら上手く使おうとして無理なM&Aや恩、技術などを取る。

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Posted by ブクログ 2020年05月05日

ハゲタカシリーズ三作目。相変わらず読者を一気に引き込み、ワクワクが止まらない展開はお見事。フィクションでありつつ、もし現実にこれが起きたら…と思わずにいられないのは、作者の丹念な取材に基づくものだとあとがきを読んで納得した。

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Posted by ブクログ 2019年04月07日

面白い面白い。
反撃戦がじわじわと始まり、窮地に陥ってラストは....。
というサヨナラホームラン、水戸黄門ストーリーなお話。
日本人ですから、水戸黄門ライクなものは大歓迎ですね。

そんな都合のいい展開あるかよー....と思いつつも
久々に我を忘れて1日で読破。食い入りました。
やっぱ物語はこうで...続きを読むなくちゃ。

芝野さんの話、いらなくね?

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年02月26日

面白かった。

ハゲタカシリーズ三作目ですが、今のところ一番面白い。

鷲津の全てを丸く納める手腕は凄まじい。

この作品の映画版を先に観ていたが、結末も流れも異なる。映画版を見直したくなった。

そして最後の付録にあった、池上彰との対談も面白く、アメリカの保護主義を予言しているような会話もあり、ト...続きを読むランプは生まれるべくして生まれたのだなぁと思った。

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Posted by ブクログ 2018年11月04日

後半のたたみかけ方さすが。一気に引き込まれた。あの程度の手打ちで中国が収まるのか若干疑問だけど。それと、中国式歓待SUGEE!実際ありそうで怖い。映画版でもこのシーンは生かして欲しかった(^^;

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Posted by ブクログ 2018年09月09日

今月の2冊目。今年の20冊目。

ハゲタカシリーズだけで6冊だけですね。なんかアランの死の謎はあっさりでしたけど、他のところは濃厚でした。松平さんはもう出てこないのかな?

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Posted by ブクログ 2016年10月28日

前2作よりは無双感がない。なんかうまく立ち回って落としどころを作ったという話。
アランの死の真相はわかったのはよかった。
ホテルの経営者の女は出てこなかった、今後再登場あるのか?
4作目に期待。

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Posted by ブクログ 2016年06月19日

上下巻と分かれてて、
上巻がおもしろかったため
すぐに読み終わってしまった。
ハゲタカシリーズ。
ただ、やはり中国人の名前が
頭に入りにくいので誰だっけ?
と思うことが多かった。
中国は恐ろしい国だ・・・

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Posted by ブクログ 2016年01月02日

アカマの買収を画策する賀一華。賀がこの買収劇の主人公と思いきや、そこには黒幕が。。。鷲津の師匠・アルもアカマ買収に参戦し、市場は混沌とする。この危機をゴールデンイーグル・鷲津はどう切り抜けるのか!?

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Posted by ブクログ 2015年10月10日

数年前に現実に起こってたような内容がフィクションとして描かれていた。このスケールの話を良く思いつけるな、というのが一番の印象。
オチが面白く、今までのシリーズとは少し違う印象。
ミステリータッチなストーリー展開も相まって、読み応えは抜群。

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Posted by ブクログ 2015年09月21日

ストーリー展開は七転び八起きの大逆転劇が繰り広げられていてとても面白かった。
ただ長編な上に登場人物が多いため、一気に読まないとわからなくなる…
腹の探りあいのシーンや、知識に関してはものすごく勉強になった。

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Posted by ブクログ 2017年08月15日

 映画を先に見てしまいましたが、映画はだいぶはしょっていて、難しいところは簡単な設定にしてしまっているので、やっぱり原作のほうが面白いです。
 
 中国を相手にしたから今度は中東のオイルマネーだ!と勝手に次回作を期待しています。

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Posted by ブクログ 2023年01月23日

ちょっと冗長だなと思う部分あって進みが悪くなってしまいましたが、やっぱり最後は読んでよかった!と思う。
最後に一気に事が進むので、もう少しバランス良くても良いなぁと思ったり。
でもやっぱり鷲津はかっこいい。
悲しみや罪の意識とは無縁に生きる。
持たないわけではなく、持っていてもそれを言い訳にしない。...続きを読む引っ張られないという事ですね。そこまで強くなりたいものです

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Posted by ブクログ 2021年09月10日

業界に関わらず、日本のオーナー企業が抱える問題と、アメリカの自動車産業の衰退、そして肥大する中国経済という世界経済のトピックを題材に、魑魅魍魎蠢く世界経済界をリアルに、そしてスリリングに描いた人気シリーズ。
テンポ良いストーリー展開だが、後半もそのままの早いテンポで進んでしまい、ちょっと呆気なく終わ...続きを読むってしまったという印象。
もう少し焦らして欲しかったかな。

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Posted by ブクログ 2020年11月03日

11月-2。3.0点。
アカマ自動車争奪戦、下巻。スピード感、切れ味は相変わらず。ページを追う毎に速度が速くなる感じ。

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Posted by ブクログ 2020年07月06日

自己実現欲求を満たした投資家は他己実現に移る様子がわかりやすく描写されていました。金がいくらあっても満たされないんだろうと。

中国人の成長の仕方は見習うべきことが多々あると思いました。具体的には、躊躇せず行動する点、成功している型を真似る点。

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Posted by ブクログ 2018年06月17日

賀一華を先鋒に、次々と仕掛けられる策。繰り出される揺さぶりに翻弄され、追いつめられたアカマ自動車は、最後の手段として、ハゲタカ・鷲津が「白馬の騎士」になることを求めた。圧倒的な資金力を誇る中国に乗るか、旧態依然とした日本を守るのか、鷲津が繰り出した一手とは?

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