真山仁のレビュー一覧

  • マグマ

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    真山仁さんの初めて本。経済小説がメインであり敬遠しておりましたが傑作でした。

        主人公が休み明けに会社に行ったら、自分のデスクどころか部署自体がなくなっていたという、衝撃的な場面からストーリーは始まります。そして主人公は支店長に呼ばれ、九州の山奥の会社の立て直しを命じられ… 

    2006年に書かれた本。今まで知らなかった地熱発電ですが、わかりやすい説明で読ませてもらいます。その後2011年の東日本大震災で、まさか日本の原発がすべて止まる日が来るとは。そして夢の発電方式でありながら、進まないのは、なぜなのでしょうか?


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    2024年02月24日
  • レッドゾーン(下)

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    ネタバレ

    感想
    下巻になってもなかなか鷲津の真打登場とはならず、CICとの睨み合いで我慢の時が続く。そんな鷲津も虚無感やイマイチ燃えないなど心情の変化があるところが面白い。そんな彼が本気を出した時こそが勝負所!見逃せない。

    最後の難局も、鷲津が描いた絵図にすっかりハマり、今回も大儲けした。アランの死の真相も分かり、物語としてはひと段落か。こんな取引を毎回してたら身体がもたなそう。

    あらすじ
    賀のTOBで揺れるアカマ自動車は、社長の古屋と副社長の赤間太一郎の争いが激化していた。そんな中、賀は株式の31%の取得を目指して着々と株を買い進めていた。

    鷲津はスイスに飛び、ファンドの資金集めの工作と、北京や

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    2024年02月23日
  • レッドゾーン(上)

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    ネタバレ

    感想
    アカマはマツダがモデルかと思っていたが、トヨタのようでもある。日本のリーディングカンパニーのトヨタを海外からの買収で守らない国は何してるんだという感じ。

    これまでの作品はある程度事実を基に作られていたと思うが、トヨタ買収騒動なんてあったかな?今作からオリジナルになったのか?いずれにしても上巻はこれから起こる嵐への仕込み的な感じ。鷲津のスーパービッグディールがこれから始まると思うと楽しみ。

    あらすじ
    中国が日本のアカマ自動車をターゲットにした買収を行おうとしていた。鷲津は、中国国家安全部の王より中国の外貨準備金を使って立ち上げたファンドCICでアカマ自動車を買収しようと誘いを受ける。

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    2024年02月21日
  • ハゲタカ4 グリード(下)

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    ネタバレ

    今度のハゲタカはリーマンショックネタ。
    ちょっと今更感がないこともないけど、話の展開も絶妙で面白かった。休みだったのもあるけど、上下巻あっという間に読んでしまいましたw。

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    2024年02月17日
  • 標的

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    福祉(サービス付き高齢者向け住宅)についてよく分かりました。
    日本が抱える福祉の問題、永田町の黒い部分、表面では分からないことがいつもながら盛り込まれ、新聞記者だった真山仁さんの取材力と文章構成に惹き込まれます。
    登場人物像も本当に巧みで、いつも読み終わるまで眠れません。

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    2024年02月17日
  • 新装版 ハゲタカ(下)

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    ネタバレ

    感想
    太陽製菓の創業家の横暴ぶりを見ていると潰れるべくして潰れる会社という気がした。

    最後、鷲津は思っていた復讐を成し遂げるが、そこに勝者はいなかった。。。バブルの波に翻弄されたのは債権を回収された側だけでなく、した側にも寂寥感の残る結果とは皮肉なものだ。

    あらすじ
    鷲津は以前より目をつけていた同族会社で、会社の私物化が甚だしい太陽製菓の買収および企業再生を進めようとしていた。

    一方、貴子は元総理まで使ってなんとか父親をホテル経営から引きずり下ろし、ミカドホテルの再建を手掛けようとしていた。

    外資の思わぬ横槍が入り、すったもんだの末に何とか太陽製菓の買収に成功する。

    次に狙うのは、足

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    2024年02月13日
  • 新装版 ハゲタカ(上)

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    ネタバレ

    感想
    他の読者の評価が高かったので読んでみることに。一度、ドラマで見たことがあったが、改めて本で読むと面白かった。

    銀行というシステムを作った欧米に対して、バブル期の日本人は手をこまねいて買い叩かれるのみ。金融業界の抜け穴もたくさんあり、魑魅魍魎の金融界を描いた作品。

    日本が鷲津に買い叩かれているのに、なんだか鷲津を応援したくなってしまう魅力がある。

    あらすじ
    ニューヨークでジャズピアニストを目指していた鷲津は、あちらで投資ファンドの社長に見そめられ、企業再生で利益を上げるハゲタカビジネスの腕を磨く。

    90年代になり、バブルが崩壊した日本市場では銀行が不良債権を売り払おうと必死になって

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    2024年02月12日
  • ロッキード

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    昨今の製造業界、金融業界、エネルギー業界、芸能業界などでの不正やスキャンダルを見ていると色々な業界の根本的な構造はかなり昔から変わっていないのではと思われ、であれば昔の構造を勉強すればと思い読みました。思ったよりはるかに複雑で、今の世界や色々な業界も簡単に見えない領域含め深く構造を理解して行動しないといけないと学べる本でした。

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    2024年02月04日
  • ブレイク

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    地熱発電開発をめぐる関係者の奮闘を描いた作品。目指す先は高邁で共感出来る。しかし、政界の裏工作やSNSを使ったフェイクニュースの利用などなりふり構わない工作がすっきりせず、作品の価値を落としていると思う。それにしてもカーボン・ニュートラルに対する日本の動きが鈍すぎて未来が心配。『マグマ』の後継作らしいが、読んだような気はするものの時間が経ちすぎて記憶がない。

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    2024年02月03日
  • ロッキード

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    ロッキード事件の真相に迫るノンフィクション。田中角栄は本当に有罪だったのか、真の黒幕は誰か、取材に基づく考察が飽きさせない。

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    2024年01月28日
  • 新装版 ハゲタカ(下)

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    ちょっとまだこの面白さを理解しきれないレベルにあると自覚。またいつか読み返すか。総じて小難しかったが、最後に主人公がどういうパッションで動いてたのかがわかったので読み直したい。がちょっと長いからまたの機会にでも。

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    2024年01月25日
  • ブレイク

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    これからのベースロード電源には、地熱発電だと思っていましたが、規制が強いのがよく分かりました。今後普及すれば良いのですが。

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    2024年01月02日
  • “正しい”を疑え!

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    自分が当たり前だと思っていることにこそ、才能が隠されている。
    承認欲求は時に邪魔になることを覚えておく。自分は自分を持つこと。
    コミュニケーションは相手を理解するためにある。分かり合えないから、語り合う。
    自身の正しさをSNSに頼り判断することは危険である。
    歴史書の大半は勝者が書いている。その正しさは勝者の視点である。
    相手を理解することは、相手と同じ考えを持つことではない。
    交渉で重要なことは、落とし所。
    話しても分かりあえないから交渉する。が世界の常識。話せば分かりあえる。は世界の非常識。
    疑う力を養うには、本当にそうなのか。と問いを立てるために必要。人の話や情報に接した時に感じる違和感

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    2024年01月01日
  • ハゲタカ 5 シンドローム(上)

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    久々に読むハゲタカシリーズ。東北の大震災をモチーフにフィクションながら、日時、企業、政治家、実際の現場と当時の実際の出来事を良きも悪きも含め思い出す作品。主要な登場人物も、どんどん登場し、いつも通り一気読みしてしまいました。下巻でどうなるのやら。

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    2023年12月31日
  • ロッキード

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    本当の意味での真相なんて絶対分からないだろうけど、面白い。話出来る人がほとんど生き残ってなかったのが残念。

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    2023年12月31日
  • バラ色の未来

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    IRで浮かれる人々と、その後の落胆ぶり、そしてカジノ依存症など様々な問題に切り込んだ作品。
    真山さんの真骨頂。

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    2023年12月29日
  • オペレーションZ(新潮文庫)

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    日々ニュースで聞いても、何となく大変なんだなとしか思っていない、日本財政。明日からもう少し興味を持ってニュースが見れそう。

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    2023年12月20日
  • レッドゾーン(上)

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    TVドラマのハゲタカが好きだったため手に取った本。
    最初は大森南朋がチラついたけど、それが消えるくらいに入り込めて面白かった。

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    2023年11月11日
  • レインメーカー

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    ここのところずっと、金儲けしか頭にない様な弁護士ばかりを報道等で目にしていたから、こういう話はすごくスッキリした。
    やっぱり弁護士は、本当は正しいけど弱い立場にいる人たちのためにあって欲しい。

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    2023年11月05日
  • レインメーカー

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    救命治療の末に幼い息子を亡くした夫婦は、病院の説明に納得していたものの、地元権力者の父の計らいにより病院と医師を提訴することになる。医療過誤の民事裁判を、原告となる夫婦、被告となる医療関係者、弁護士、取材記者と視点を切り替えながら描いていく。
    登場人物が多いが人物描写が薄く、彼らがどんな人物であるのかやや掴みにくかった。原告となる野々村夫妻はわりとわかりやすくステレオタイプ的なパワーカップル、夫婦の弁護をする日向は私利私欲に働く弁護士。一方、医師の堀江や彼に付く弁護士の雨守はキャラクターがふんわりしていた印象。

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    2023年10月29日