【感想・ネタバレ】ロッキードのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年03月28日

在任期間が短いにも関わらず,良くも悪くも絶大な影響力を今だに発揮している政治家の関連した事件として,当時リアルタイムに体験していなくともその概要くらいは知っている位の大疑獄事件.
でも…なんだかよく分からない.田中角栄は,一体どんな犯罪を犯したのか?ネット上に散らばる情報を集めてもモヤモヤが増すばか...続きを読むり…
真山仁の手にかかると,極上のミステリさながらの緊迫感で真実に値する一つの仮説が鮮明に浮かび上がる!
いつもながらの徹底した取材と資料の読み込みで緻密に組み上げられたノンフィクションは,普段の小説をも上回る最高のエンタメ文学としても成立してる!

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Posted by ブクログ 2024年02月11日

ロッキード事件が毎日のようにニュースで流れていたのを思い出す。
角栄がロッキード社から賄賂を受け取ったというシンプルなものと思っていた。真山氏の取材によるとかなり複雑に色々なことが絡み合っていたようだ。

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Posted by ブクログ 2024年04月18日

 NHKスペシャルの「帝銀事件」を見て、帝銀事件の際の主任検事がロッキードのときの検事総長だったことを知った。そういえばこの事件についても、当時からずっと「アメリカの影」が囁かれていたのだった。
 本書は経済小説の大家である著者がいつか挑んでみたいと考えていたテーマに、ノンフィクションというかたちで...続きを読む迫ったもの。著者は、この事件の奇妙さは、誰かがシナリオを書いたというものではない、とする(だから田中角栄は米国によって足元をすくわれた、という見方を強く否定する)。

 著者は、事件の本筋はロッキードと軍用機(海上自衛隊のP3C)であり、児玉誉士夫とGHQ(G2)の福田太郎との結びつきこそが、米国が隠し通したかったことであり、全日空の民間機問題はそのルートを守るために差し出された供犠だった、と主張する。よって、田中角栄は関与はしていたが、「職務権限」という点ではその前の佐藤栄作が問題になり、また、利害関係者としては中曽根康弘の方がより重要になる。ウォーターゲート事件から始まった米国の追及の流れと、「金権政治」の不公平感に鬱屈していた日本社会の「世論」とが結びついたことでこの事件が生まれた、というコンテクストへの目配りも重要。

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Posted by ブクログ 2024年04月12日

「田中角栄」
なんとなくは知っている
リアルタイムで知らない
何故そこまで
カリスマ性があったのか
急な転落があったのか
...冤罪⁉︎
そしてもっと深い疑惑...
ドラマじゃなくて現実に
あったことなんだよなぁ...
今の政治家サンは
お金の集め方だけ
学んだのかしら?

主人の本棚から拝借

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月19日

自分が生まれた頃の事件であり、恥ずかしながら漠然としか知らない事件だった。

読み進めれば読み進めるほどに、この事件の不可解さばかりが際立つ。

このノンフィクションが全て事実であるならば、角栄はさぞ無念であっただろうな…。
「真犯人」は他にもいるのではないか?と思わずにはいられない。

しかし…。...続きを読む令和の時代になったって、政治家は変わらず、「記憶にない」、「知らない」を連呼するばかり。変わっていないですね。

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Posted by ブクログ 2024年02月04日

昨今の製造業界、金融業界、エネルギー業界、芸能業界などでの不正やスキャンダルを見ていると色々な業界の根本的な構造はかなり昔から変わっていないのではと思われ、であれば昔の構造を勉強すればと思い読みました。思ったよりはるかに複雑で、今の世界や色々な業界も簡単に見えない領域含め深く構造を理解して行動しない...続きを読むといけないと学べる本でした。

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Posted by ブクログ 2024年01月28日

ロッキード事件の真相に迫るノンフィクション。田中角栄は本当に有罪だったのか、真の黒幕は誰か、取材に基づく考察が飽きさせない。

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Posted by ブクログ 2023年12月31日

本当の意味での真相なんて絶対分からないだろうけど、面白い。話出来る人がほとんど生き残ってなかったのが残念。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月12日

長大な作品だったが、結局のところ結末はあっさりしたものだし、はっきりしない部分も。中曽根康弘があやしいと、そういうことなのだと思うが、長すぎて前半でまとめられていた田中角栄まわりの状況を忘れてしまって確信を持てず。

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Posted by ブクログ 2024年01月29日

著者は小説家であるため、文章は上手く、読み物としてとても面白い。

ただし多くは二次資料の引用をもとにして「〜ではないだろうか」という憶測になっている。終いには筆者自身、「妄想してしまう」とまで書いている。

興味深い内容だが、本書をもって田中角栄は無実だと考えるのは早計だろう。

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