あらすじ
「角栄は本当に有罪だったのか?」
今日にいたるまでくすぶり続ける
ロッキード事件の様々な疑問を解明すべく、
著者は事件の全貌を洗い直す。
辻褄の合わない検察側の主張、見過ごされた重大証言、
そして、闇に葬られた〈児玉ルート〉の真相――。
疑惑の背後に、戦後から現在まで続く日米関係の暗部が見えてくる!
特捜神話の真実を関係者の新証言と膨大な資料で剔抉する。
解説=奥山俊宏
※この電子書籍は2021年1月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
ロッキード 真山仁
田中角栄の交渉術について
日米繊維交渉にて
カネの大義名分を考えるのも巧みだった。角栄さんはあの時、佐藤総理に電話を入れる前、通産省の事務方に「この2千億円は老朽化した過剰繊維の処分に使われるもので、産業政策上、何ら問題ない」と説明していた。すなわち、アメリカの圧力に屈したのではなく、あくまで産業振興のために国が支出するのだという"理論武装"も合わせて用意し、人と組織を自在に動かす。そこに角栄さんの凄さがあった。
→ステークホルダーが仕事をしやすいようにする
理論武装させる
努力しても報われない社会や、賢く立ち回る者だけがお金持ちになっていく構図のもとでは、成功システムから零(こぼ)れ落ちた人達の鬱屈した負のエネルギーが充満している。それが、どこに向かうのか、何が原因で発火するかは分からない。
→「炎上」の背景をよく説明できると思う。
人間は比べてしまう生き物のため、自分よりいい思いをしている人間に嫉妬し、不健全な行動を起こしてしまう。
→私も気持ちがよくわかる。
自分が認めていないYouTuberに、そういう気持ちを持ってしまうことがある。
→人間は上記のような行動を起こしてしまうと、理解していることが大事だと思う。
また、炎上に安易に乗らないことも大事。
盲目的に他人を叩くのではなく、炎上の構造を分析していく方が、はるかに建設的である。
そして、我々がいかに先入観に毒されて、真実を探ろうとする目を曇らせていたかを思い知った。知りたい情報だけ手に入れればそれで満足し、自分勝手に歴史を理解してはいけないと痛感した。
未来を探る知恵を授かるために、過去の事件の真相を探り続けなければならないと、教えられた。
→都合のいい情報に遭遇した時に、満足してしまうのは、自分にもある。
偏った情報で勝手な解釈の先には、実態の伴わない行動・結果しか起こらない。
「情報」へのリテラシーを高めていかないといけない。
今、取得している情報から、適切な解釈ができるのか。一旦、立ち止まって考えること大事だ。
全く反対の意見はないのか。精査していくことが大事であると思う。
Posted by ブクログ
自分が生まれた頃の事件であり、恥ずかしながら漠然としか知らない事件だった。
読み進めれば読み進めるほどに、この事件の不可解さばかりが際立つ。
このノンフィクションが全て事実であるならば、角栄はさぞ無念であっただろうな…。
「真犯人」は他にもいるのではないか?と思わずにはいられない。
しかし…。令和の時代になったって、政治家は変わらず、「記憶にない」、「知らない」を連呼するばかり。変わっていないですね。