真山仁のレビュー一覧

  • 墜落

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    登場人物が多く、把握するまで大変だが慣れたらサクサク読める。
    自衛隊戦闘機墜落と殺害事件の2つが並行して話が進む。

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    2025年05月31日
  • 当確師 正義の御旗

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     こういうフィクションから政治や外交を学ばねばならないというのは、良いことやらどうやら。
     読み物としては良い一冊。

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    2025年05月23日
  • 墜落

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    真山仁『墜落』。
    ひさしぶりの真山仁。

    沖縄地検に異動となった、富永真一。

    那覇では、夫・金城一のDVに耐えかねた妻・華が、一を惨殺するという事件が起こっていた。
    翌月、自衛隊機が喜屋武岬に墜落、民間人の被害者が出るという事件が発生。
    2つの事件の担当検事となった富永は、事件の真相を追う。

    沖縄の貧困問題と基地問題、日米関係、自衛隊問題… 沖縄にはさまざまな問題が…

    墜落事故で命を落としたパイロット・我那覇や民間人が亡くなっているにもかかわらず、原因は闇の中に…

    強い権力によって、真相が闇に葬られようとする中で、正義や真実を貫くことは本当に難しい。
    その中でも真相に辿りつこうとする富

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    2025年05月07日
  • ハゲタカ4 グリード(上)

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    中国ファンドとの熾烈な戦いを制した鷲津政彦が今回対するのは、アメリカの超巨大企業と”市場の守り神”と異名を取る大物投資家。
    時代は、リーマンショックの直前。行動規範は単純で一応のルールがある中国ファンドに対し、権力構造も政治も経済も複雑極まりない米国。
    平時は世界一の自由人のように振る舞っているが、自国が攻撃されたり貶められれば、理性も良心もかなぐり捨てて蛮行に走る米国に、鷲津も翻弄され、FBIに拘束される事態も。

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    2025年04月20日
  • ロスト7

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    読み物として面白かった。現代ミステリーではあるものの、ただ登場人物の背景が三菱重工爆破テロであったり赤軍派であったりと面白がる年齢層が70代より上かと。アメリカの大統領が新しくなった今、なにかと考えさせられる笑

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    2025年04月20日
  • ハゲタカ 5 シンドローム(下)

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    原発事故に対して、電力会社、政府は責任のなすりつけ合い。それと並行して、電力会社の経営危機とその再建スキームの構築。

    当時というか今も日々のニュースの断片的な情報程度しか知らない。小説とはいえ、真実に迫る現実感を受けた。何かまとまったものを読もうと思う。

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    2025年04月01日
  • ベイジン(下)

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    後半のスピード感は真山さんの著書ならではの感じ。日本人技師田嶋氏の愚直さや準主人公?である鄧や秘書朱の少しずつ表に出てくる人間味が好感持てました。原発の仕組みや事故に至るプロセスが綿密な取材調査の元に書かれた事がよくわかります。東日本大震災の事故の前にこれ読んでいたら、震災現場で起こっていそうな事が良くわかったのだろうなと複雑な気持ちになりました。最後は賛否両論ありそうですが、ハッピーエンド好きな私としては、皆が幸せになるとこを見られず残念か、悲惨な結末になるのを見ずにすみ良かったのか、、、。悩ましいが、これはこれで良しですかね。

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    2025年03月23日
  • ベイジン(上)

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    2005-2007年頃、北京オリンピックの前の中国、建設中の世界最大規模の原発を舞台にして、日本人技師、中国の政治家の魑魅魍魎の世界と嫌の予感しかしない設定。勿論フィクションだけど、綿密な調査されたんだろうなあと思われる臨場感と、当時は予想だにしていなかったその後の現実に起こった東日本大震災とかも思いだされ、スラスラ読み進みました。下巻が楽しみ。

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    2025年03月17日
  • レッドゾーン(下)

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    上巻に引き続き、次々に仕掛けられる買収策。
    中国ファンドの巧妙な手口に追い詰められたアカマ自動車に対し、今ひとつ乗り気でない鷲津が繰り出す手は・・・。
    中国、アメリカ、日本を股に掛けた国際的な買収劇に発達し、目が離せなくなる。
    熾烈な買収劇の一方で、閑話休題的に綴られる東大阪市の中小企業マジテックを巡る話。
    浪速のエジソンの異名をとる社長が急死し、会社の継続に暗雲が漂い始めたが、事業再生家の芝野が加わり、再生の展望が開ける。『ハゲタカ4.5スパイラル』で、彼らが主役となるそうで、是非読んでみたい。

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    2025年02月15日
  • レッドゾーン(上)

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    ハゲタカシリーズ第3弾は、日本最大の自動車メーカー・アカマ自動車の買収を巡り、中国ファンドと鷲津が対決する。
    中国の買収王は、何故か鷲津を誘い出そうと様々な策を仕掛ける。彼の意図は何なのか、鷲津はどう動くのか。
    序盤戦から誰が味方で誰が敵か、鷲津すらも判らなくなってくる。
    アカマ自動車の社長と社長室長が、中国ファンドの買収策に必死に抵抗するが、次第に追い詰められる。
    打開策は?鷲津は?目が離せない攻防が繰り広げられる。
    鷲津の協力者が放つ言葉が、トランプが再び大統領になった今の日本の状況に妙にシンクロする。
    「アメリカの時代は終焉に向かってます。この際、日本は中国ともっとまっすぐに向き合うべき

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    2025年02月15日
  • ハゲタカ2.5 ハーディ(下)

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    世界的リゾートホテルグループの執行役員となった松平貴子は、グループ内での権力闘争に巻き込まれる。
    さらに、救済策を出した中国の大富豪は国家安全部の人間で、その内部抗争も勃発し、貴子の身に危険が迫る。
    さながらスパイ小説のような手に汗握る展開で、サスペンスフルに。
    貴子の運命は・・・と、目を離さずにはいられない。

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    2025年02月04日
  • ハゲタカ2.5 ハーディ(上)

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    「ハゲタカ」シリーズのスピンオフ作品。
    鷲津は名前が触れられるだけで、世界的リゾートグループのリゾルテ・ドゥ・ビーナスの傘下となったミカドホテルを取り戻そうとする松平貴子が主人公。
    中国の大富豪から救済策が提案されるが、彼の真意は?
    誰が味方で誰が敵か、松平貴子はミカドホテルを取り戻せるのか、日本とフランスを舞台に虚々実々の戦いが繰り広げられる。
    題名の「ハーディ」とは、スコットランド人の元恋人が貴子を評した言葉だった。
    「HARDY、元々は我慢強いという意味だが、図々しいと言う意味もある。他には、耐寒性という意味もある。耐寒性というのは、君にぴったりだ。寒くてもじっと我慢して耐えている。その

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    2025年02月04日
  • 新装版 ハゲタカ(上)

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    「ハゲタカ」シリーズ 「シンドローム」を読み、鷲津政彦のビジネスにおける類いまれな完成された能力に魅了され、そこに至る彼の謂れを知りたく、今まで未読だったシリーズを遅まきながら読むことに。
    彼はアメリカに在住し、元々ピアニストだったが、アメリカ屈指のレバレッジファンドのトップからその才能を見出されて、この道に入ったとは。
    数年のうちに米国屈指の企業買収者となった彼は、「10年で日本をバイアウトする」と豪語し、バブル崩壊後の日本に戻る。
    そして彼は宣言通り次々に企業買収の成果を上げる。
    そこで登場する銀行や商社などは、実在の名前をもじっており、その当時のあの出来事かと、合点しながら読み進めた。

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    2025年01月11日
  • ハゲタカ4・5 スパイラル

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    ハゲタカ、スピンオフシリーズとはいえ、ちょいちょい主要人物が大小登場してくるのが、心地よい。本シリーズ全般のような派手さはないが、大阪の零細企業テーマといいながら、細かな内容や参考文献からも良く調べられた事がわかる。最後にも、また間接的な鷲津の登場がスッキリ読後感を持たせてくれました。

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    2024年12月05日
  • ハゲタカ 5 シンドローム(上)

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    『そして、星の輝く夜が来る』を始め、”震災”を描く3部作を著している著者が、「ハゲタカ」シリーズでついに東日本大震災を取り上げた。
    小説ゆえ、電力会社名は首都電力、原発設置県は磐前県としているが、その起きた事態は、東日本大震災そのもの。
    上巻では、鷲津の行動は脇役的で、頁の大半を占めるのは事故の起きた磐前第一原子力発電所での所長を中心としたスタッフたちの懸命な作業や、広報室社員それに新聞記者の行動などの群像劇。
    その迫力ある描写は、官邸や時の総理の馬鹿げた行動など当時そのままであり、小説ではなくドキュメントのよう。
    震災支援にNPO団体を立ち上げた鷲津が、危機に瀕したこの首都電力をどのように扱

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    2024年11月19日
  • ロッキード

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    昭和を代表する疑獄「ロッキード事件」
    多くの容疑者が結審前に亡くなったため、騒いだ割には最後がどうなったかがよくわかっていない事件。

    ロッキード事件と言えば、田中角栄の逮捕、有罪が印象に残るが本当に田中は有罪だったのか?が興味深く掘り下げられている。
    読後の印象では私は田中は無罪だったと思う。

    当時の検察の取り調べ方法、証拠の裏付け、同調圧力、世論の目などで「田中憎し、有罪にすべし」が大衆の大きな声だった。

    くしくも兵庫県知事選挙でパワハラで失職した斎藤元知事が再選したが、この騒ぎも証拠もなく一方的な意見ばかり取り上げ、まるで事件を作ったかのような印象を持つ。

    話を戻すと、田中角栄が「

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    2024年11月18日
  • 黙示

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    とんでもない取材量で書かれると言われるのも納得な程の、現実的な怖さがいつもある。やっぱ凄いなぁ。
    今の仕事柄、国民に見えないところでしたたかに立ち回ってほしいなぁとつくづく思う国。秋田や米野みたいな官僚が本当にいてくれたら、まだこの国を信じて頑張れる気がした。そんなことを率直に思った作品。

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    2024年11月06日
  • ロッキード

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    まさに期待していたような内容、落とし所…!
    内容が濃くてすぐ忘れてしまいそうだけど、とても面白かったです。
    とはいえ本当に事実なら悲しいなぁ

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    2024年10月28日
  • 新装版 ハゲタカ(下)

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    数ある経済ニュースの中でも、個人的理解不能ジャンルの筆頭である企業買収をテーマとした作品ということで、読み始めるのを躊躇して数年積読されてた作品でしたが、いざ読み始めるとページをめぐる手が止まらない止まらない。これを機にニュースの意味がわかるくらいには勉強しようかなと思いましたし、鷲津の企業再建がもっと見たいので次作も必ず読みたいと思います!

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    2024年10月23日
  • レインメーカー

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    展開が早くて、先が気になって一気読みした。ただちょくちょく出てくる過去のエピソードが何だか薄かったのと、主人公がレインメーカー(ジャブジャブお金を稼ぐ弁護士)から連想されるイメージではなかったような…何でこのタイトル何だろうか。

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    2024年10月20日