真山仁のレビュー一覧

  • ハゲタカ4 グリード(下)

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    鷲津のもつ 緊張感が たまらなくいい。
    「ニッポン人の足下にひれ伏して、
    慈悲を乞うときが来たのです。」
    アメリカと日本人って、ポジションが
    ちょっと、違うのだよね。
    どうしても、アメリカが上にある。
    あこがれや憧憬みたいなもの。
    グローバルになりきれない日本人。
    アメリカを買いたたこうとする日本人。

    「そもそも実体のない巨額のカネを好き放題に浪費したために
    国全体が衰弱している。全米が欲望の限り尽くした結果、
    そのるつぼに呑み込まれて立ち往生しているのです。」

    お金でお金を生み出すと言う錬金術が、
    どんどんとアメリカで生み出されることがスゴイ。
    それを叩き潰すって、無理だよね。
    「お前は、アメリカと戦争する気なのか?」

    結局、鷲津は 勝つことができなかった。
    勝負で負けて、勝つ。
    アメリカへの思いやり?
    ふーむ。鷲津らしくない。
    ジャッキーとケネディがよかったな。
    読後感は まったくの満足度がある。
    日本人だからかもしれない。

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    2018年01月04日
  • 売国

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    なんとなく読まず嫌いしていた作家。でも雑誌広告に惹かれて読んでみたら面白かった。他の作品も読んでみよう。

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    2017年08月04日
  • コラプティオ

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    3.11の後に現れたカリスマ総理。復興の槌音がまだまだこだまする僅か数年後、禁断の原発政策を日本復興の切り札として提示する。国民の反対を一蹴させたのは類稀なるスピーチ。反対派を抱き込み、虜にまでしていく演説。その裏には無私の若きスピーチライターが控える。その仮面を剥ぐべく巨大権力の驕りとカリスマに執拗に食らいつく敏腕記者。この三人の運命がこれからの日本を左右する…。3.11から明日で6年。反原発・脱原発について回る代替エネルギー、その一方には原子力ムラ。原発に巣食う人・団体・組織と原発問題をあくまでもイデオロギーの範疇でしか語れない反原発派。この膠着する政治課題に切り込んだポリティカルエンターテイメント。

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    2017年03月10日
  • ベイジン(下)

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    東日本大震災の後の原発事故を予測していたかのような描写に驚きを隠せない。
    中国人の考え方、行動が、今なおここに書かれたものの通りなら、原発を稼働させようとしているなら、こんなに怖いことはないと思う。
    真山さんが背景をものすごく勉強されて書かれているのがよくわかって、臨場感溢れる書きぶりにページを捲る手が止まらなくなってしまった。

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    2016年12月27日
  • 虚像の砦

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    ものすごくデリケートな部分を冷静かつ客観的にすっぱ抜く真山節炸裂!な作品。
    金融系じゃないからいまいちかも、なんて杞憂でした。めちゃくちゃおもしろかった。

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    2016年11月17日
  • ベイジン(上)

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    さすがだよ、真山さん...
    北京での原発の話ですが、福島にそっくり置き換えられる。
    これが東日本大震災前の小説とは...

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    2016年06月26日
  • ハゲタカ4 グリード(下)

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    挑発的過ぎて、途中で殺されちゃうんじゃないかと…。そしたら、ハゲタカシリーズ終わってしまう!?と心配になるくらい、アグレッシブな鷲津だった。

    これからはどんな戦い方を見せてくれるのでしょう。鷲津の人生そのものまで、楽しみになってきた。
    そしてシリーズ始めは嫌いだった飯島に、愛着を覚えてしまう自分にビックリです。

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    2016年05月27日
  • コラプティオ

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    真山ワールド全開のストーリー展開は圧巻の一言。あっという間に読んでしまいました。ノンフィクションと言ってもいいほどの描写力。オススメ。

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    2016年05月06日
  • 新装版 ハゲタカ2(下)

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    サムライというのは、死に場所を探すために生きることだと多くの人たちは勘違いしている。本当のサムライは、いつどこで死んでも悔いがないよう、どう生きるかを常に考えているのだ。

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    2016年05月05日
  • ハゲタカ4 グリード(下)

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    鷲津 VS アメリカの闘い。サミュエルやアルバートが鷲津の前に立ちはだかる中、日本からは鷲津の悪友が参戦する事になる。”グリード(欲望)”の渦に巻き込まれるのは鷲津かそれとも。。。

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    2016年04月21日
  • そして、星の輝く夜がくる

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    ネタバレ

    やられた。
    職場や電車の中で読んでいる最中、涙が出て困った。
    阪神大震災で妻と娘を亡くした小学校教諭が、神戸で上司とぶつかった歳、大先輩から勧められて被災直後の東北への派遣を申し出る。
    被災地では、大人だけでなく子どもも様々なことに耐えていた。子どもをストレスから解放するため、「わがんね新聞」の発行を仕掛けるなど、破天荒ぶりを発揮。
    神戸で被災した際の児童に「養女にならんか」と言っていた話が痛い。彼女はアフリカへ行ってしまったが、この後、どうなるのだろう。

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    2016年04月10日
  • ダブルギアリング 連鎖破綻

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    生命保険会社のはなし。
    自分は何のためにこの仕事をしているのか?
    その中で、自分の存在意義とは何か?
    そのことを つねに念頭に置いて行動する二人の主人公。

    『各務』は、なぜ生命保険会社に入ったのか?
    それは、復讐という言葉に近いのかもしれない。
    『竜崎』をつぶしたいと思う。
    獅子身中の虫とならんとす。
    そうであるが故に 生保とはどうあるべきかを
    徹底して考えることとなる。

    『中根』は、ラクビーのリーダーだった。
    そして、生保の中で 『人々が幸福になる』ということを
    つねに考える。

    一方で 生命保険会社の存立基盤。
    事業としてのミッションとはなにか?

    竜崎は ジェントルマンとしての生保を
    大きく 変えて行く。
    政治とのつながり。危ない業務。
    そして、各務との関係

    そのなかで、高村は 社長として
    ジェントルマンになりつつも 清濁呑み込む勇気がある。

    ペットでかわれたものが、
    ジャングルでは闘えない という言葉は確かに。
    日本って やはり甘いのだ。

    ダブルギアリングによって、
    生保と銀行のなれ合い。
    そのことで、ハゲタカファンドは、じつに
    狙いが 丸ごとなのだ。
    生保がこけて、銀行がこけることで
    外資が 確保できる。

    各務は じつに 義理人情のおとこである。
    浪花節なのだ。

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    2016年03月09日
  • マグマ

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    じつに 先駆的な物語。
    原子力発電の危険性を指摘しながら、
    地熱発電の可能性を語る。
    地熱発電のことをほとんど知らなかった。

    クリーンエネルギーとは 風力や波力と太陽光
    というイメージだったが 日本の足元に
    大きなエネルギー源があるとは。

    野上妙子。
    地アタマがいい人なんでしょうね。
    オンナを意識しない仕事人。やるんだよね。この人が。
    ジェントルマン的な ハゲタカファンドのエース。
    ファンドの日本の代表 待田。
    ちょっとせこい感じで、大将の器ではないような。
    タッチアンドゴー がハゲタカ的利益を上げる方法。

    地熱発電に情熱を捧げる 御室。
    なんと言っても、ささえる奥さんが素晴らしい。
    意地そして執念。
    親友というべきか そのオトコの遺志を継ぐ。

    シェークスピアの研究をしていた御曹司 安藤。
    安藤の祖父が国会議員。そして、原発のドン的存在。
    それが 地熱へ切り替えようとする。

    確かに、原発技術は 核兵器技術につながって行く。

    地熱の熱源のあるところは 温泉があり、
    国定公園がある。
    その規制が 地熱開発を抑制する。

    ジオエネルギー。
    その可能性を 追求する。

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    2016年03月02日
  • コラプティオ

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    意欲作である。
    福島原発事故以後に 
    日本はどのような方向へ向かえばよいのか?
    原発を廃止するのか?
    それとも、安心安全の原発作りをするのか?
    日本は どうなのか?世界の動向は?
    原発をめぐって いくつかの懸念が存在している。

    宮藤隼人は、カリスマ的リーダーシップを発揮する。
    「政治とは、約束」
    「約束は、公約とは違う。」
    「互いの信頼の礎となる大切な誓い。」
    「努力すれば、希望が叶う社会をつくりあげる。」
    「言葉とはチカラ」
    と、重要な局面において、熱狂させる演説をする。

    福島の原発事故、それを駆け巡る 宮藤隼人。
    次々と政策提案をして、法律化する。
    その 秘書になり、政治の現場を勉強と思い、
    政治学者になろうとする 白石望。
    積極な提案をして、宮藤の演説のスピーチも起草する。
    宮藤に心酔しながら、独裁者になる可能性を危惧する。

    白石と同級生でライバルの神林は 新聞記者となり
    トップ屋として 奮闘する。
    タイミングよく、情報を入手する。

    宮藤は、日本の未来にたいして 原発を軸とした再生政策を
    実行する。サクラ電機の救済を、国営とする。
    そのことで、原発事業を再生化しようとする。
    結局は 発展途上国へのインフラ投資に
    深く噛んで行くのであるが。
    「新幹線」事業では、危ない話もレベルが違うのかもしれない。

    アフリカの小国で 日本人の調査チームが ウランを発見。
    アフリカの可能性と困難性。
    利権をめぐっての内戦、抗争。
    そのことから 宮藤の動きは、闇の中に入り込んで行く。

    秘書である 白石 そして 田坂。
    白石は 清濁併せ吞む と言うことを理解して行く。
    田坂が 潔癖主義なのがおもしろい。
    「オレは何ものなのか?」という問いかけ。
    新聞記者である 神林 上司の 東條。
    複雑に絡み合いながら 宮藤 を追いつめて行く。
    宮藤は どこかで 正義と言う言葉を間違えて行く。

    それにしても、使用済み燃料問題が 
    完全にスポイルされているのが残念である。
    しかし、おもしろい。

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    2016年02月27日
  • プライド

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    農業にスポットを当てた話が初めて知ることばかりで、かつ素人にでもわかりやすく書いてあって面白かった。
    メディアの報道に対して、常にその報道は正しいのか?という視点を持つことの大切さを、改めて知らしめてくれる一冊。

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    2016年02月09日
  • そして、星の輝く夜がくる

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    序盤からスピーディーな展開で、一気に読んでしまった。
    土地柄も踏まえた被災者の心情が良く伝わってくる。

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    2016年01月27日
  • ダブルギアリング 連鎖破綻

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    破綻の危機を迎えた生命保険会社を舞台にした物語。
    主人公である各務の自分の会社へのコミットがカッコ良い!
    特に、最後の覚悟はthe男の生き様という感じで感動。

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    2016年01月19日
  • ベイジン(上)

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    下巻に期待!と感じるくらい、スピーディーによめた。原発や中国の政治闘争の内幕とかが詳細に描かれており面白かった。

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    2016年01月16日
  • そして、星の輝く夜がくる

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    20151229

    新聞記者の経験を活かした経済モノ、政治モノが多い印象の著書による東日本大震災を題材にした異色作品。

    こんなに読みやすくて、心が暖まる作品も書けれるのかと著書の力量に驚かされた。

    阪神大震災により、妻と娘を失った小学校教師が、東日本大震災で被災した小学校に赴任し、明るく、前向きに奮闘する物語。フィクションではあるものの、すべてのエピソードがリアルで深く考えさせられるテーマが多かった。

    普段、小説をいつか読み返そうと思う事は無く、本が溜まったら古本屋に買い取ってもらうが、この作品はずっと手元に置いておきたいと思える。

    著書の最新作も気になるので読もうと思った。

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    2015年12月29日
  • ベイジン(下)

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    原発というものが神の火ではなく悪魔の火であることがよく理解できた。未だに電力会社に飼われている家畜やカネに目がくらみ放射能産業に群がるハイエナどもに読ませてやりたい。震災よりはるか以前にこの本を書かれた著者に敬意を表したい。この本が福島の原発大爆発よりも前に書かれていたということの意味を日本国民には考えてもらいたい。この本のタイトルはベイジンではなくフクシマでもおかしくはない。

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    2016年01月01日