真山仁のレビュー一覧
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久しぶりの真山さんの本。
近年、政治関係にも手を出し始めていることは何となく認識していたのですが、
初めて真山さんの政治モノを読む機会に恵まれました。
やはり安定感があるだけに、その先の展開がどんどん気になります。
途中作品の中で出てくる作家が真山さんを憑依しているのでは?と(勝手に)妄想してしまったり、
色々と楽しめること間違いなしの政治小説。
テーマは日本のデフォルト(倒産)。
我々日本人としては、臭いものに蓋をしてしまっているテーマでもあります。
未来に(そして、未来の若者たちに)負債を残さないためにも、
日本人としてちゃんと認識しておかなくてはいけないテーマを
小説とという取っつき -
Posted by ブクログ
ネタバレ冒頭から、通産省の青年、宇宙センの研究者、法務省の検事と、互いに無関係な人物の会話から始まり、数十ページ読み進めると、そのどれでもない特捜部の検事と若い宇宙研究を進める大学生がダブル主人公であることが分かり、中盤になっても話の展開が読めない、、そんな展開にワクワクさせられる。
キープレーヤーである橘洋平が悪党なのかヒーローなのかが最後の最後まで分からない部分が本作のミソだと思う。冒頭のシーンをみると、完全な悪党ではないことが何となく分かるが果たしてどんな仕掛けがあるのかが見えない。早く知りたいという好奇心を掻き立てられ、あっという間に読んでしまった。
結末はあっさり淡々と終わっていった感じ -
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女性初の総理大臣を目指す越村みやび厚労相。
超高齢化社会に突入した日本の切実な問題、高齢者のための施設=サ高住の法制化を巡り、彼女に贈収賄の疑いがあると情報提供者が現れる。
その真偽を確かめんと、特捜検事富永が動く。
富永検事、越村みやび、酒蔵を経営する彼女の夫、新聞記者の神林、それぞれの視点で状況が目まぐるしく変わる。
果たして、越村みやびは逮捕されるのか。
彼女を後援する姿勢をみせる現総理の本当の狙いは。
そして、女性初の総理大臣が誕生するのか。
追う者と追われる者、それぞれの思惑が絡む虚々実々の駆け引きに、読む手が最後まで止まらない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ政府与党の中での権力闘争を描いた作品。政治の表舞台からはみることの出来ないフラ側での暗闘とも言える凄まじい権力への執着、そのためには手段を選ばない金の絡んだ闘争が生々しく描かれているのがとても興味深い。
とはいえ、若干淡白な表現が多く、もしかしたらもっともっと深くしつこくねちっこくせめぎ合っているところがあるのではないかと思わずにはおられませんでした。
星1つ減じたのは、物語の週末の終わり方があっさりとしすぎていたからなのかな?と思ったりもします。僕が長編・シリーズ物を期待するせいか、このあと続編が期待できるような余韻のある終わり方だったらもう一つの星も付けられたかな、と勝手な理由で星4つ -
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買ってあったのに読むのが遅くなった。表題の「プライド」は2008年初出。フィクションだが日本の現実を踏まえた貴重な取材がデータになっている。だが現状は殆どが変化がなく続いていることに考えさせられた。
「プライド」は人を高めもするが崩壊もさせる。7編の主人公たちの前向きの矜持に励まされる部分が大いにあった。
自分は余り関わりのないと思っているところが、知らない、気づかないだけで大きな影響を受けていることを知る。
真山さんの本を読むのは、こういったまっすぐな、直球ど真ん中という作品に触れることが出来るから。長く読んでなかったその後の作品を辿ってみたい。
一俵の重み
現在の農政について。食 -
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【きっかけ・目的】
平成30年秋にハゲタカがテレビ朝日で制作放映された。NHK版とは違う演出だったがこれはこれで面白いと思った。
その影響で久しぶりに真山仁の著作をしかもハゲタカシリーズを読みたくなった。
平成最後の夏から始まる物語は失われた30年という日本経済の闇にフォーカスをあてて始まる。
長過ぎず短すぎず。そんな感じで手に取った。
【感想】
面白かった。東大阪を舞台に中小零細企業の様を生生しく描いている。日本の中小企業の技術力について描写しているが経営と運転資金の問題が浮き彫りにもなって勉強にもなる。知財等と軽く言うがそんな軽々しいものではないと「なにわのエジソン」をおって行くうちに -
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ネタバレ*上下巻共に感想の内容は同じ。
*上下巻共に感想の内容は同じ。
鷲津政彦は投資ファンドの社長としてニューヨークから日本へ。
ライバル会社との対立、買収企業関係者からは憎しみを受けつつも次々と企業買収を成功させてゆく。
そんな中、明らかになる鷲津の過去、そして、彼が“ハゲタカ”と呼ばれる世界へ飛び込むことを決意した理由が明らかに。
*****
ドラマDVDの裏にあるあらすじを読むまでにチェックしたりしていましたが、全然ストーリーが違うみたい。
企業買収というテーマ?と主人公と主要人物の名前(それも一部)だけ使った感じでしょうか。
ドラマも本も両方ヒットしているので、ベツモノとしてアリ、な -
Posted by ブクログ
ネタバレ*上下巻共に感想の内容は同じ。
鷲津政彦は投資ファンドの社長としてニューヨークから日本へ。
ライバル会社との対立、買収企業関係者からは憎しみを受けつつも次々と企業買収を成功させてゆく。
そんな中、明らかになる鷲津の過去、そして、彼が“ハゲタカ”と呼ばれる世界へ飛び込むことを決意した理由が明らかに。
*****
ドラマDVDの裏にあるあらすじを読むまでにチェックしたりしていましたが、全然ストーリーが違うみたい。
企業買収というテーマ?と主人公と主要人物の名前(それも一部)だけ使った感じでしょうか。
ドラマも本も両方ヒットしているので、ベツモノとしてアリ、なんでしょうね。
ドラマはまだ観たこ