真山仁のレビュー一覧

  • レッドゾーン(上)

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    好きな登場人物の1人であるリンの露出が多くて良いです。中国が遂に描かれたな、、、という感じ。下巻へのフリが随所に描かれており、どうなるのか楽しみです。

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    2022年12月28日
  • “正しい”を疑え!

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    ネタバレ

    ・日本では「話せばわかる」はずだから、コミュニケーションが重要と考える。外国では「話しても分からない」からこそ、互いの妥協点を見つけるためにしっかりと話し合うことが必要と考える。つまり根本的にコミュニケーションの捉え方が違う(p.6)。
    ・島国という地理的条件、長く続いた鎖国。日本では国民が均質で同一の価値観を有する社会になった。つまり、「多様性」から最も遠い文化の中で生きてきた。(p.12)
    ・自分の信じている神こそが世界最高だ。多くの「迷える子羊」に最高の神様を教えてあげたい。異教徒の目を覚ましてあげることこそが、信徒の使命=正しいこと、だと考える。
    ・日本人と中国人は明らかに価値観が違う。人生の優先順位も違う。似ているのは容姿くらい。(略)ある街で白っぽいキクラゲを黒く塗って「黒いクラゲ」として売って大儲けした男が詐欺で捕まった。薬効があるといわれている黒いクラゲは昔から高級品。このニュースを知った多くの中国人は「そんな簡単なことで高く売った奴はすごいな」と。詐欺を働いた悪人じゃないかというと「だまされる奴が悪いんだよ。そのアイディアを考えた奴はすごい」と感心する。(p.78)
    ・中国人は家族や仲間を大切にするが、そうでない人に対してはかなりドライ。また、政治の話をすると、圧倒的な自己正当性を主張する。世界で一番強く正しいのは中国だと(世界の中心は中国と=中華思想)、ごく普通の人が当たり前に主張する(p.80)
    ・中国人はアメリカ人に似ている。他国にはあまり興味がなく、常に自分たちは絶対に正しく良い国だと胸を張っていう。
    ・世界は今、「ポスト真実」(世論の形成に、真実ではなく個々の感情が優先される時代)が到来した(p.120)。SNSを通して世論が暴走する。
    ・人の数だけ「正しさ」がある。自分の価値観をもとに「正しい」と考えるのは自由ですが、それを他人に押しつけてはいけません。お互いが多様性を認めていれば、価値観が異なる人とも仲良くできるはずです。自分と違う「正しい」を訴える人は魅力的に見えます。視野を広げてくれるからです。ひとつの物事に複数の「正しい」があるとするならば、皆が認め合いながら「落としどころ」を探す大切さが見えてくるはずです。(pp.164-165)

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    2022年12月23日
  • “正しい”を疑え!

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    若者向けに易しく書いているのが好結果につながっている。ふだんは真山さんの本は不正義に対する怒りが文体に滲み出る感じがしてました。しかし、この本にはそれがないです。ちなみにこの本で勧められてアガサを改めて読み直そうと思いました。

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    2022年12月08日
  • オペレーションZ(新潮文庫)

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    日本の財政問題。
    深刻さは理解するも…
    …社会保障の改悪〈給付削減・負担増〉は困る。

    読んでいると、現政策にも、腹が立ってくる。
    まずは、政府の無駄使いと、そこに群がる輩を、取り締まるべきだろう…
    …などと、考えてしまう。

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    2022年12月06日
  • “正しい”を疑え!

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    #正しいを疑え
    #真山仁
    #岩波ジュニア新書

    小説家の真山さんが現代を生きぬくヒントを教えてくれます。確かに情報過多な現代。疑う力が必要だと感じました。小説やミステリーを読むことによりその力を育てるのも納得。早速アガサクリスティに挑戦したい。

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    2022年11月29日
  • “正しい”を疑え!

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    自分よりだいぶ若い人たちへのメッセージとして書かれた一冊だけど,受け取れるものは多かった.
    小学6年生,受験を間近に控える息子に改めて,勉強の合間に向き合ってほしいテーマだった.
    大好きな作家の共感できる本なのに「違和感」も覚えられたことは,収穫だった.

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    2022年11月29日
  • コラプティオ

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    挫けたまま立ち上がれないでいる震災後の日本で、巧みな弁舌を駆使し国民の心を捉え、総理に登り詰めた登り詰めた宮藤隼人。
    彼の政治信条に共感し、側近として支える白石望。
    白石と同期で、政治の闇を追いかける新聞記者の神林裕太。
    この3人を中心に、内閣官房長官、総理主席秘書官、事務秘書官、さらに敏腕記者等により、それぞれの思惑を秘めた虚々実々の駆け引きが繰り広げられる。
    題名の「コラプティオ」とは、どういう意味か不明のまま読み続けたが、ラテン語で「汚職・腐敗」を意味すると巻末で明かされる。
    原発産業による日本復興という大事業を計画する宮藤総理。日本フェニックス計画と銘打った政策は、震災で落ち込んだ日本人に希望を持たせる。
    しかし、ウラン鉱脈が見つかった国の軍事クーデターへの関与が疑われたあたりから、カリスマ総理の暴走が始まる。独裁者として変容していく総理の暴走を、誰が止めることが出来るのか。
    権謀術数が渦巻く政治の世界を、スリリングに描き出した政治小説エンターテイメントの手に汗握る展開は、頁を繰るのももどかしく、読みふけるばかり。
    「多くの場合、権力を行使する者は、その目的が正しいと思い込んでいる。さらに、正しい目的のためなら、多少プロセスに問題があっても許されると考えてしまう。しかし世界の歴史を振り返ると明らかなように、ほとんどの不幸は、それが正しいと思い込んだ人びとによって引き起こされている。権力者が権力を行使する快感に溺れ、正しいことを行っているという満足感に溺れ、人びとは不幸に巻き込まれていく」
    著者が綴るこの言葉は、現在のロシアによるウクライナ侵略に、見事当てはまるではないか。

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    2022年11月23日
  • “正しい”を疑え!

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    「正しい」ことを疑え。疑う力を鍛えるために、アガサ・クリスティーを2回読もう。民主主義を唱えながら、自分の「正しさ」のみを押し付け、時には暴力(肉体的、精神的)におよぶ「市民」が多すぎる。「正しさ」は相対的なものだと思う。人を疑う前に、一度立ち止まって、自分を疑うことから始めたい。

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    2022年11月03日
  • ハゲタカ 5 シンドローム(下)

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    福島原発事故の解明に設置された国会事故調の委員長を務めた黒川清氏の「規制の虜」、門田隆将氏の「死の淵を見た男」で福島原発に関する書籍を読んでいた事が予備知識となり、政府、官僚、政治家、東電そして鷲津率いるサムライキャピタル:投資ファンドのノンフィクションの要素も含んだハゲタカシリーズ、今回も読み出したら止まりませんでした。

    今回は企業買収のストーリー以上に、原発を含む日本のエネルギー政策に係る社会的課題にも踏込み、また責任の所在を曖昧、うやむやにし、本質的な課題より体裁を重んじる日本社会の特性が随所に描かれており、非常に考えさせられる内容でした。

    電気、ガス、水道、交通や通信といった生活基盤を支えるインフラは、日本は津々浦々整備されているし、安定的に共有されて私達は当たり前のようにサービスを享受している。
    一方でこのような生活基本盤を支えるインフラ産業が特殊な企業として政府、官僚、政治家との関係を保ちつつ企業価値を維持しているのであれば、株式市場に上場していることに違和感を感じる。

    福島原発から10年が過ぎ、あの衝撃と生々しい記憶が薄れていく中で、こうした社会経済書籍で描かれることで、読み手に多くの気づきを与えてくれる。単に読み物として面白い以上の価値があると思う。

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    2022年10月30日
  • ベイジン(下)

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    特に下巻の後半がスピード感があり面白い。感情をあまり出さなかった鄧の人間らしい行動、朱のたくましい凛とした行動に熱くなりました。
    印象的なフレーズ、
    「諦めからは何も生まれない。希望とは自らが努力し、つかみ取るもの。」

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    2022年10月02日
  • トリガー 下

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    北朝鮮スパイ、日韓関係、傭兵企業、米軍問題…
    今回も盛りだくさんのテーマでした。
    下巻も何度もどんでん返しが出てきて、
    後半は一気読みしてしまった。

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    2022年09月07日
  • 当確師 十二歳の革命

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    想定以上に面白かった。
    12歳が如何に打倒総理を果たすか。
    総理お膝元の長野4区と官邸を巻き込み、宇宙開発機構の名前まで登場する予想以上のスケールと、それに相応しい権謀術数が練り込まれて前作より良いですね。
    最後はもう少し踏み込んだ背景と会話が欲しかったな。

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    2022年09月04日
  • そして、星の輝く夜がくる

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    東日本大震災直後に東北に赴任することになった小学校教師が主人公。自身も阪神大震災で妻と子供を亡くしている。
    東電社員の息子福島くんのエピソードは福島くんのひたむきさに感動してしまった。
    東日本大震災は著者真山仁さんが有名なハゲタカシリーズでも取り上げており、今回も事実に近いストーリーが非常に惹きつけられた。
    参考文献を参考に、東日本大震災について知りたいと思う。

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    2022年08月27日
  • 新装版 ハゲタカ2(上)

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    会社は誰のものか、ということを考えさせられるのと同時に大企業の論理、右肩上がりの時と低成長期のリーダーの在り方、振る舞い方、それを観察し、そのリーダーに付いていくか否かを判断しようとする取り巻き達の表情まで見えそうである。
    誰にどのように会社を売るのか。下巻も楽しみたい。

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    2022年08月20日
  • ハゲタカ2.5 ハーディ(下)

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    ハゲタカシリーズのスピンオフ。
    日光のホテルオーナー松平貴子、鷲津の腹心の部下アランの元恋人美麗の2人が中心の話。
    ネタバレになるので詳細は控えますが、
    ラストが普通ではありえない終わり方で、
    めちゃくちゃ印象的でした。
    ある人物の卑劣さ、意外な人物の暖かさが心に残りました。
    早く続編が読みたい。。

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    2022年07月16日
  • 当確師 十二歳の革命

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    選挙の当選確率99%を誇る選挙コンサルタント聖達磨が主人公の第2弾。
    発端は、12歳の少年誉が現職の総理へ「里山を守ってほしい」との発言から。
    その後の失言で、総理は窮地に追い込まれる。その総理を次の選挙で落としてほしいとの依頼を、聖はある議員から受ける。
    対立候補として申し分ないのが、12歳の誉だが、彼には被選挙権が無い。
    「政治が良くならなければ、この国は変わらない」との思いの聖は、誰を候補者に立てるのか?
    さらに、NASAとの共同開発施設での核開発疑惑も絡み、選挙戦は複雑化する。
    聖は、現職総理に勝てるのか、サスペンスな展開に終盤ではミステリーに転化する。
    選挙の当落には、天国と地獄に例えられるほどのドラマがある。それゆえ、選挙小説は投票日というクライマックスへ向かって、主人公たちとともに読者をも巻き込むエンタメ小説の極みといっていい。
    もちろんこの小説も、その最もたる1冊と言える。

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    2022年07月11日
  • プリンス

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    まるで映画を観ている様な作品。テンポよくアクションあり諜報合戦あり、、、
    敵が誰かわからないのが1番怖い、と言う場面があったが、敵か味方が誰なのか、裏切り者は誰なのかと、最後までハラハラさせられた。大国に翻弄される途上国の悲哀も感じた。

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    2022年07月08日
  • 新装版 ハゲタカ(下)

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    面白かった記憶があり、再読。

    90年代後半からバブルがはじけた後に、その債権をファンドが買い取って企業再生に取り組んだり、必要な事業だけ切り離して新会社を作って、採算性の悪い事業は清算する事案が多かった。

    その企業再生に懸命に取り組む人たちと、知られたくないプライベート口座を持つ政治家やセレブ、それを守る銀行に振り回される話をリアルに描いている。

    もちろんノンフィクションなんだが、何か現実味を感じさせる描写がこの作家さんの上手いところ。

    このシリーズは続くようなので、また読んでみたい。

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    2022年06月23日
  • ハゲタカ 5 シンドローム(下)

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    ハゲタカシリーズ本編第5段下巻。
    東日本大震災後の東京電力もとい首都電の買収を争う話。
    国家と巨大企業と鷲津が謀略を巡らせていく壮大なストーリー。
    フィクションではあるが史実に近い内容で、すごくリアル。500ページを超える長編だが本作も一気読みしてしまった。
    次回作これ以上スケールの大きい話なんて世の中にあるんでしょうか。宇宙とか?
    想像膨らませながら楽しみにしています。

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    2022年06月10日
  • コラプティオ

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    今現在に繋がっている小説で大変面白く読めました。この時代からプーチンは独裁者の部類になっていたんですね。確かに主人公とプーチンが重なって見えます。あの頃ロシアは良い状態とは言えず それをまともな状態に戻して来ました。そして今この有り様です。この小説は汚職腐敗ですが、見た目は高潔な人間ですが、立場が人を変えていく物語で将来日本にも起こる事だとおもいました。

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    2022年06月07日