真山仁のレビュー一覧

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    福祉(サービス付き高齢者向け住宅)についてよく分かりました。
    日本が抱える福祉の問題、永田町の黒い部分、表面では分からないことがいつもながら盛り込まれ、新聞記者だった真山仁さんの取材力と文章構成に惹き込まれます。
    登場人物像も本当に巧みで、いつも読み終わるまで眠れません。

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    2024年02月17日
  • 新装版 ハゲタカ(下)

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    ネタバレ

    感想
    太陽製菓の創業家の横暴ぶりを見ていると潰れるべくして潰れる会社という気がした。

    最後、鷲津は思っていた復讐を成し遂げるが、そこに勝者はいなかった。。。バブルの波に翻弄されたのは債権を回収された側だけでなく、した側にも寂寥感の残る結果とは皮肉なものだ。

    あらすじ
    鷲津は以前より目をつけていた同族会社で、会社の私物化が甚だしい太陽製菓の買収および企業再生を進めようとしていた。

    一方、貴子は元総理まで使ってなんとか父親をホテル経営から引きずり下ろし、ミカドホテルの再建を手掛けようとしていた。

    外資の思わぬ横槍が入り、すったもんだの末に何とか太陽製菓の買収に成功する。

    次に狙うのは、足助銀行。同銀行が破綻したのをキッカケに国は、地銀の破綻及び再生を指示。鷲津率いるホライゾン・キャピタルは足助銀行を手に入れようと画策する。

    鷲津の思い通りに事が運び日光を手に入れたホライゾン・キャピタルだったが、国からのまったがかかり、当初の日光の観光地化計画を諦める。

    鷲津がずっと追ってきたのは自分の父親をハメた相手だった。当時の三葉銀行の芝野が犯人だと思っていたが、実はその上司の飯島が仕組んだことだった。鷲津は三葉銀行のプライベートバンクの存在を世間に明らかにし、社会的な制裁を与えるが燃え尽きる。

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    2024年02月13日
  • 新装版 ハゲタカ(上)

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    ネタバレ

    感想
    他の読者の評価が高かったので読んでみることに。一度、ドラマで見たことがあったが、改めて本で読むと面白かった。

    銀行というシステムを作った欧米に対して、バブル期の日本人は手をこまねいて買い叩かれるのみ。金融業界の抜け穴もたくさんあり、魑魅魍魎の金融界を描いた作品。

    日本が鷲津に買い叩かれているのに、なんだか鷲津を応援したくなってしまう魅力がある。

    あらすじ
    ニューヨークでジャズピアニストを目指していた鷲津は、あちらで投資ファンドの社長に見そめられ、企業再生で利益を上げるハゲタカビジネスの腕を磨く。

    90年代になり、バブルが崩壊した日本市場では銀行が不良債権を売り払おうと必死になっていたところに、鷲津率いる投資ファンドが入り込み、巨額の利益を上げる。

    三葉銀行の芝野は、バルクセールを成功させ、銀行の不良債権を着々と処理していたが、バンコク支店への異動を命ぜられ、銀行をやめて企業再生をする決心をする。友達のスーパーを3年で見事に再生させると共に、家族の放蕩経営をしていた友人を切る決意をする。

    日光の格式あるミカドホテルの令嬢であった貴子は、スイスへ留学後、外資系のホテルで修行し、役員まで打診されたが、自分を育てた祖母の死をキッカケにミカドホテルの再建に乗り出す決意をする。

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    2024年02月12日
  • ロッキード

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    昨今の製造業界、金融業界、エネルギー業界、芸能業界などでの不正やスキャンダルを見ていると色々な業界の根本的な構造はかなり昔から変わっていないのではと思われ、であれば昔の構造を勉強すればと思い読みました。思ったよりはるかに複雑で、今の世界や色々な業界も簡単に見えない領域含め深く構造を理解して行動しないといけないと学べる本でした。

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    2024年02月04日
  • ブレイク

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    地熱発電開発をめぐる関係者の奮闘を描いた作品。目指す先は高邁で共感出来る。しかし、政界の裏工作やSNSを使ったフェイクニュースの利用などなりふり構わない工作がすっきりせず、作品の価値を落としていると思う。それにしてもカーボン・ニュートラルに対する日本の動きが鈍すぎて未来が心配。『マグマ』の後継作らしいが、読んだような気はするものの時間が経ちすぎて記憶がない。

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    2024年02月03日
  • ロッキード

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    ロッキード事件の真相に迫るノンフィクション。田中角栄は本当に有罪だったのか、真の黒幕は誰か、取材に基づく考察が飽きさせない。

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    2024年01月28日
  • 新装版 ハゲタカ(下)

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    ちょっとまだこの面白さを理解しきれないレベルにあると自覚。またいつか読み返すか。総じて小難しかったが、最後に主人公がどういうパッションで動いてたのかがわかったので読み直したい。がちょっと長いからまたの機会にでも。

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    2024年01月25日
  • ブレイク

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    これからのベースロード電源には、地熱発電だと思っていましたが、規制が強いのがよく分かりました。今後普及すれば良いのですが。

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    2024年01月02日
  • “正しい”を疑え!

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    自分が当たり前だと思っていることにこそ、才能が隠されている。
    承認欲求は時に邪魔になることを覚えておく。自分は自分を持つこと。
    コミュニケーションは相手を理解するためにある。分かり合えないから、語り合う。
    自身の正しさをSNSに頼り判断することは危険である。
    歴史書の大半は勝者が書いている。その正しさは勝者の視点である。
    相手を理解することは、相手と同じ考えを持つことではない。
    交渉で重要なことは、落とし所。
    話しても分かりあえないから交渉する。が世界の常識。話せば分かりあえる。は世界の非常識。
    疑う力を養うには、本当にそうなのか。と問いを立てるために必要。人の話や情報に接した時に感じる違和感を大切にする。
    情報発信者には意図がある。
    情報を見極める時には、何を伝えていないか。何を隠しているか。を探る。
    世の中に絶対はない。
    自分とは異なる意見があることを受け入れる広い視野と懐の深さを持つ。

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    2024年01月01日
  • ハゲタカ 5 シンドローム(上)

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    久々に読むハゲタカシリーズ。東北の大震災をモチーフにフィクションながら、日時、企業、政治家、実際の現場と当時の実際の出来事を良きも悪きも含め思い出す作品。主要な登場人物も、どんどん登場し、いつも通り一気読みしてしまいました。下巻でどうなるのやら。

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    2023年12月31日
  • バラ色の未来

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    IRで浮かれる人々と、その後の落胆ぶり、そしてカジノ依存症など様々な問題に切り込んだ作品。
    真山さんの真骨頂。

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    2023年12月29日
  • オペレーションZ(新潮文庫)

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    日々ニュースで聞いても、何となく大変なんだなとしか思っていない、日本財政。明日からもう少し興味を持ってニュースが見れそう。

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    2023年12月20日
  • レッドゾーン(上)

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    TVドラマのハゲタカが好きだったため手に取った本。
    最初は大森南朋がチラついたけど、それが消えるくらいに入り込めて面白かった。

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    2023年11月11日
  • レインメーカー

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    ここのところずっと、金儲けしか頭にない様な弁護士ばかりを報道等で目にしていたから、こういう話はすごくスッキリした。
    やっぱり弁護士は、本当は正しいけど弱い立場にいる人たちのためにあって欲しい。

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    2023年11月05日
  • レインメーカー

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    救命治療の末に幼い息子を亡くした夫婦は、病院の説明に納得していたものの、地元権力者の父の計らいにより病院と医師を提訴することになる。医療過誤の民事裁判を、原告となる夫婦、被告となる医療関係者、弁護士、取材記者と視点を切り替えながら描いていく。
    登場人物が多いが人物描写が薄く、彼らがどんな人物であるのかやや掴みにくかった。原告となる野々村夫妻はわりとわかりやすくステレオタイプ的なパワーカップル、夫婦の弁護をする日向は私利私欲に働く弁護士。一方、医師の堀江や彼に付く弁護士の雨守はキャラクターがふんわりしていた印象。

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    2023年10月29日
  • 神域 下

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    面白い.ただ,心のそこから楽しめは出来なかった.それは,斯様な研究者が斯様な実験を行うことがあまりにも現実味がない,と感じてしまったからである.
    それは高い倫理観ゆえにではない.研究者は時として倫理観がない.恐怖心でもない.それは麻痺しなんらかのタイミングで消失することもある.組織的なチェック機構でもない.案外結構ガバガバなので.
    ただ,それら全てが少しずつ考慮に入って,全部が起こる確率がびっくりするくらい低いと感じてしまう感性だと思う.
    殺人だって起こる確率が低いのに楽しめる.それが科学の斯様な事象では抵抗感があったのは,ただ職業柄なのかもしれなく,残念.

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    2023年10月23日
  • レインメーカー

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    真山仁『レインメーカー』幻冬舎文庫。

    医療法廷小説。

    殆どの医師は患者の生命を救おうと懸命に努力し、真摯に医療と向き合っている。片や患者や患者の家族はどうだろうか。健康のために食べ物や飲酒に気を付けて、常に運動を心掛け、身体に異変を感じれば、直ぐに病院へ駆け付けるという人は多くはないだろう。

    本書は患者の生命を救えなかった医師と亡くなった患者の家族が様々な事情を抱える中、裁判で対決するというものだ。但し、主人公の弁護士である雨守誠は医師の側に付くというのだから、多くの医療法廷小説とは趣きが異なる。


    高熱で病院に運ばれた2歳9カ月の男児が懸命の救急治療も及ばず呆気なく亡くなる。当時、母親は海外出張の最中で、留守を預かる父親も会社の存続のために奔走しており、男児の祖母が面倒を見ていた。悲嘆に暮れる両親は政治家の父親に焚き付けられ、医療過誤だとして病院と担当した医師を提訴する。

    その病院から弁護の依頼を受けた雨守誠は、かつて働いていた日向法律事務所の日向律子と法廷で対決する。


    医療過誤というのは世の中には少なからずあるのだろう。以下は自分の経験である。

    12年前の12月、自分の妻がひどい風邪の症状で休日当番医に受診した。一通りの診察を終え、看護師から1時間ほど掛かる点滴を受けると言うので、処方箋をもらい、隣の薬局で薬を処方してもらっていると看護師が血相を変え、薬局に走って来た。妻が心肺停止状態になり、救急車を呼んだと言うのだ。単なる風邪だったはずなのにどうしてと思いながら、救急車の向かった県立病院へと車を走らせた。

    妻は運び込まれた県立病院で治療を受け、何とか救命された。県立病院の医師の説明によると明らか点滴ミスによる医療過誤だと言われ、もしも訴えるなら書面を用意するとまで言われた。

    妻はその後、無事快復し、退院後は体力快復に努めていたこともあり、休日当番医を訴えはしなかったが、休日当番医からは謝罪やその後の妻の体調を気遣うような電話の一つも無かった。今、思えばとんでもないヤブ医者だ。いつかネットにこの病院の実名を上げてやろうと思っている。

    本体価格670円
    ★★★★

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    2023年10月09日
  • 新装版 ハゲタカ2(下)

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    鷲津の人間味で少しだけ身近に感じることが出来ました。
    前作に続き、押しつけやサタデー・ナイト・スペシャルなど経済の知識を学べるのも本書のいいところです。

    「そしてその受身のずるさが、孜々として日本の歴史を動かしてきたのであった。」

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    2023年09月23日
  • 新装版 ハゲタカ2(上)

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    ストーリーと共に知らない単語を学ぶことが出来ます。
    ただ、有能で魅力的な鷲津のここまでモテる描写が必要なのかと感じました。

    「生きよ堕ちよ、その正当な手順の外に、」

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    2023年09月17日
  • マグマ

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    面白かった。政治と金とリアルな感じが楽しい。政治と金とパワー合戦はドロドロとヘビーでハードでも、清々しく美しい九州の景色や品のある光景が挟まっていて気持ちが良い。
    ラストは感動どころも多く涙、涙でよかったけれど、その祖父でそんな性格の孫には育たないでしょう、という現実味のなさが少し残念でした。

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    2023年09月14日