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Posted by ブクログ 2020年05月05日
とても面白く読ませていただきました。以下は上巻から引っ張ってきたものですが、その言葉に痺れました。
・今や、〝真の勇気〟を持った経営者も官僚も、そして政治家も存在しなかった。
・ビジネスで失敗する最大の原因は、人だ。味方には、その人がこの闘いの主役だと思わせ、敵には、こんな相手と闘って自分は何...続きを読むて不幸なんだと思わせることだ。
いや、ゴールデンイーグルかっこよすぎでしょ。続編があって嬉しい。即買いです。
Posted by ブクログ 2018年10月03日
一言面白かった。続編もあるので期待して読みたい。
読みながら気づいたが、作中の企業は実存する企業がモデルになっていた。気づいたのは外資系だけだったが、後々ネットで調べてみると 作中の銀行、外資系金融機関、ホテルのほとんど全てが実際の企業をモデルにしていたとあって驚いた。
1990年代からの日本の経済...続きを読むの道筋を勉強する本としても読む価値はあると思う。
Posted by ブクログ 2018年07月08日
ファンドによる企業再生、金融業界を舞台にしたハードボイルド小説、というのがこの作品のジャンル分けだろうか。
主人公の鷲津や、その仲間であるリン、アランを始めとして、企業側の人間である芝野や松平、銀行の飯島といったキャラクター達が悉く魅力的。それぞれの味があって、頭の中で良く動く。そして、彼ら彼女らが...続きを読む繰り広げる攻防がとても格好いい。
金融業界のことはさっぱりわからない自分にも、とても楽しめました。
Posted by ブクログ 2018年05月12日
投資ファンドのトップ鷲津政彦が主人公の企業買収ビジネスストーリー第一弾。
作家が大学の先輩ということもあり手に取ったが、一発でハゲタカファンになりました。金融用語や経済の勉強にもなる一作です。
Posted by ブクログ 2024年03月02日
満足の行く面白さだった。
金融、債権や企業買収など色々な展開があり、勉強にもなった。
前半のチームワークで盛り上がるところも良かったし、後半の鷲津個人として感情剥き出しのところも良かった。
続編も期待
Posted by ブクログ 2024年02月13日
感想
太陽製菓の創業家の横暴ぶりを見ていると潰れるべくして潰れる会社という気がした。
最後、鷲津は思っていた復讐を成し遂げるが、そこに勝者はいなかった。。。バブルの波に翻弄されたのは債権を回収された側だけでなく、した側にも寂寥感の残る結果とは皮肉なものだ。
あらすじ
鷲津は以前より目をつけていた...続きを読む同族会社で、会社の私物化が甚だしい太陽製菓の買収および企業再生を進めようとしていた。
一方、貴子は元総理まで使ってなんとか父親をホテル経営から引きずり下ろし、ミカドホテルの再建を手掛けようとしていた。
外資の思わぬ横槍が入り、すったもんだの末に何とか太陽製菓の買収に成功する。
次に狙うのは、足助銀行。同銀行が破綻したのをキッカケに国は、地銀の破綻及び再生を指示。鷲津率いるホライゾン・キャピタルは足助銀行を手に入れようと画策する。
鷲津の思い通りに事が運び日光を手に入れたホライゾン・キャピタルだったが、国からのまったがかかり、当初の日光の観光地化計画を諦める。
鷲津がずっと追ってきたのは自分の父親をハメた相手だった。当時の三葉銀行の芝野が犯人だと思っていたが、実はその上司の飯島が仕組んだことだった。鷲津は三葉銀行のプライベートバンクの存在を世間に明らかにし、社会的な制裁を与えるが燃え尽きる。
Posted by ブクログ 2024年01月25日
ちょっとまだこの面白さを理解しきれないレベルにあると自覚。またいつか読み返すか。総じて小難しかったが、最後に主人公がどういうパッションで動いてたのかがわかったので読み直したい。がちょっと長いからまたの機会にでも。
Posted by ブクログ 2022年06月23日
面白かった記憶があり、再読。
90年代後半からバブルがはじけた後に、その債権をファンドが買い取って企業再生に取り組んだり、必要な事業だけ切り離して新会社を作って、採算性の悪い事業は清算する事案が多かった。
その企業再生に懸命に取り組む人たちと、知られたくないプライベート口座を持つ政治家やセレブ、...続きを読むそれを守る銀行に振り回される話をリアルに描いている。
もちろんノンフィクションなんだが、何か現実味を感じさせる描写がこの作家さんの上手いところ。
このシリーズは続くようなので、また読んでみたい。
Posted by ブクログ 2020年07月03日
久しぶりに寝る間も惜しんで一気に読み倒し、現在ハゲタカⅡの下巻を読んでいます。急に経済小説の面白さにはまってしまい、これから読み漁りそう。
ハゲタカシリーズはドラマ化され、多くの方がレビューされているので、備忘録として以下記録したいと思います。
堺憲一氏によると、日本では企業や経済を扱った小説を...続きを読む経済小説といい、ジャンルが確立されているそうです。
【第一世代】1960年代前後に登場するパイオニア世代
城山三郎氏、山崎豊子氏はこの世代
【第二世代】高度成長が終焉し、安定成長期に入った70年代中盤期以降
高杉良氏、堺屋太一氏など
【第三世代】80年代以降に登場。バブル時代の時期
【第四世代】90年代半ば以降に登場
真山仁氏、黒木亮氏、幸田真音氏、橘玲氏、池井戸潤氏、牛島信氏
【ニュートレンド世代】90年代後半から2000年以降に登場
という潮流があるらしいです。
※上記情報は堺憲一氏の大学研究室HPに詳細に整理されています。
個人的には社会経済がグローバル化し国際政治社会を背景にしたダイナミクスを感じる第四世代の小説が好みです。ただ、この時代に出てくる海外といえば主に米国、そして中国。
現在はこの時代から20年も過ぎており長く続いた産業革命から情報産業革命への過渡期にいます。世界における日本の立ち位置や役割も変化し、グローバル化の進展はあらゆる面で急速に進んでいます。また日本は成熟社会に突入し、人口減少、少子高齢化、地域格差、過疎化が進んでいます。
一読者としてはこうした社会の変化を背景に、今後どのような社会課題に焦点を当てた経済小説が出てくるか楽しみです。
Posted by ブクログ 2020年05月05日
4
三葉銀行専務飯島に迫る鷲津。戦前から連綿と続いていた政府や軍閥などの私腹を肥やすための貯金箱となりマネーロンダリングの温床となった匿名口座を担当していた飯島。それを告発しようとして自殺に追い込まれた鷲津の父花井淳平。お前は正義のために死ねるか。今の時代に大切なのは正義や。因縁が明らかに。えびす屋...続きを読む芝野の話やミカドホテル松平貴子の話、太陽製菓の話も含め、要素が混ざり合いなかなか面白い。ニューヨークに帰るリンと別れた鷲津。続きも読みたい。
80年代に米国で一世を風靡したLBO敵対的買収は、遺恨を遺す、同業者も入り買収価格が上がる、従業員の士気の低下、ブランドイメージの低下などのデメリットが多く、企業再生としては原則とらない手段。年金基金や共済基金は利潤追求ではなくきれいなビジネスを求めるため敵対的買収などは禁止されていることが多い。
Posted by ブクログ 2020年04月09日
上巻を読み終えた時、初めてお目にかかる言葉の数々に打ちのめされそうになったのですが、それでもとにかく下巻に突入しました!大丈夫でした。わからないなりに少しづつ言葉にも慣れてきて
Posted by ブクログ 2020年03月26日
上巻で打たれていた布石を理解できた。
全ての謎が明かされるまで何故に鷲津はそこまで突き詰めるのか、彼を動かす原動力とは何なのかが分からなかったから、単なる冷酷無比な奴だと思っていた。
でも、彼の中には誰にも負けないパッションがあった。
最後まで読んで、新渡戸稲造の「武士道」の引用も納得。
登場人物の...続きを読む中では、リンと芝野さんが個人的には推し。
Posted by ブクログ 2019年01月31日
*上下巻共に感想の内容は同じ。
*上下巻共に感想の内容は同じ。
鷲津政彦は投資ファンドの社長としてニューヨークから日本へ。
ライバル会社との対立、買収企業関係者からは憎しみを受けつつも次々と企業買収を成功させてゆく。
そんな中、明らかになる鷲津の過去、そして、彼が“ハゲタカ”と呼ばれる世界へ飛び...続きを読む込むことを決意した理由が明らかに。
*****
ドラマDVDの裏にあるあらすじを読むまでにチェックしたりしていましたが、全然ストーリーが違うみたい。
企業買収というテーマ?と主人公と主要人物の名前(それも一部)だけ使った感じでしょうか。
ドラマも本も両方ヒットしているので、ベツモノとしてアリ、なんでしょうね。
ドラマはまだ観たことがないので、観たいなと常々思っていたけれど、本が面白く、内容が全く別、ということでちょっと気持ちが落ち着いてしまった。
本を大森さんのイメージで読んでいたので、原作通りなら観ていて嬉しいかも、と思ったけれど、だいぶん違う話みたいだから一旦原作脳をリセットしてからにしたいなと。
今は原作が面白かった気持ちを大事に(笑)
“華奢な体とソフトな表情”、“社長”というよりは“有能な秘書”、“地味”と、三葉銀行の芝野に評される、鷲津。
でも、それはあくまでお仕事用の顔。
リン、という公私ともに良い付き合いをしている金髪、気が強い美女にも惚れこまれ、また別の美女の心も引き寄せ、と、鷲津さん、非常にカッコいいのです。
関西出身なのにニューヨーク暮らし、ピアニストであることからか、言動も毎度カッコいい。
「いいんだ、これで。俺は一度決めたことは曲げない」
なんて男らしい!
物語では同じ土俵に立つ人々には敵味方問わず、畏れをもって一目置かれている。
ソフトな物腰とワイルドな生き方、ときめきまくりでした。
大森南朋さん、はまる…とドラマを一回も観たことがないから想像の大森さん演じる鷲津にどきどき。
MBO、投資ファンド…文字として、単純な意味合いとしての理解しかできていない私には最初こそなかなかのめりこめずにいたものの、鷲津というキャラクタがとても魅力的であり、物語を彼や周りの人物が盛り上げる様に後半はすっかり夢中になっていました。
鷲津側、敵対する側、買収される側、どれも濃かった。
命懸けの企業買収。
ただ、彼が日本に来た理由に関するあたりが若干物足りない。
理由としてそれに相当する、それで十分なのかとも思う。
鷲津という人間を描く上で必要なエピソードだろう。
ただ、何となく最初と最後にぽんと出てきて、それまでに何となく“犯人”的目星がついていて、それに対する驚きは弱かったかもしれない。
今回は途中くじけかけたり時間をあけたりと予想以上に時間をかけてしまった上に浅い読み方になってしまったので、もっと集中してまたチャレンジしたいなと思います。
Posted by ブクログ 2019年01月13日
当然ながら続きが読みたい。結局は、何を正義と個人が考えること、興味を持ち続けること、が大切。日本的なもの、アメリカ的なもの、それぞれの良いところ、フィットするものを選んでいけば良い。
Posted by ブクログ 2018年11月24日
大学生の時に一度読んだが、その時は企業売買の知識がなさすぎて読み込めなかったけど、久しぶりに読んだらすごい面白く読めた。最後が少し唐突な感じもあるけど、続編がたくさん出ているので、続きを読みたい。
Posted by ブクログ 2018年10月30日
上巻冒頭での割腹自殺の真相が明らかになり、衝撃の事実が。
ミカドホテルのMBOや、太陽製菓の債権処理、熱海のホテル社長のその後。
真っ当に頑張っていれば報われるのかなと思える内容だが、逆に私利私欲にまみれると容赦されない。
Posted by ブクログ 2018年07月28日
今月の3冊目。今年の16冊目。
濃厚金融サスペンスでした。一番最初の伏線はああ、やっぱりな程度にしか思いませんでした。正直、周りの話の回収よりかは、やっぱり買収劇の濃厚さが面白いですね。
Posted by ブクログ 2017年11月14日
一昔前に流行っていたハゲタカとか外資ファンドと、
日系金融機関、バブル後に債務超過に陥った企業を巡るストーリー。
主人公は日本人ながら外資ファンドのトップを任され、
まさに日本の金融界を暗躍する。
ビジネスマンは見積書作って、提案書書いてが仕事では無い。
ということを強く意識させられるかな。
Posted by ブクログ 2024年03月02日
うーん、面白かったけど、
なんか中途半端な終わり方のような。
鷲津が見た目はイマイチなのに
(仕事はすごくできるんだろうけど)
美人からモテモテで、
他の女性にも色目使う感じが
イラッときてしまった。
女性視点からは一途な男の人がいいと思うけど、
男性視点からは島耕作とかルパンみたいに
いろんな女...続きを読む性にモテるのがいいんだろうな。
Posted by ブクログ 2021年03月10日
買収劇が熱かったです。
色んなやり方があるのだとは思いますが、何十分という制限時間の中で、買収を希望する企業が交互に資金をかき集める様子が圧巻でした。
最後は最初の話に繋がっていたのも個人的には想定外で驚かされました。
Posted by ブクログ 2020年08月03日
8月-1。3.5点。
ある製菓メーカーの買収でライバルと熾烈な買収合戦へ。
その後、栃木の老舗ホテルを巡っても戦いが。
面白い。スピード感あり、モデル企業が目に浮かぶためストーリーが入りやすい。次作も期待。
Posted by ブクログ 2020年07月15日
鷲津の過去が明らかになり、芝野や貴子のこれからに新たな展開を予想される結末。
次作でミカドホテルは再生しているのか、鷲津・芝野はどんな仕事をしているのか楽しみでもある。
鷲津がヒーローなのかヒールなのか話の展開によって変わってくるのも楽しめる要因
Posted by ブクログ 2020年05月10日
もう少し激しい攻防を期待したが、いい子すぎる感がある。上巻に比べて展開がおとなしくなった。ハゲタカファンドという負債処理にもかかわらずバブル後の企業再生ドラマをかっこよくまとめすぎ。
Posted by ブクログ 2019年09月12日
「サムライたるもの、名誉に重きを置き、それをもって価値とすべき。自らが下した決断を、それらがいかに成し遂げられたか、己の真の姿を映し出す。己自身から決して逃げ隠れすることはできない」
下巻は第二部後半、第三部、エピローグで構成される。
鷲津たちホライゾンキャピタルの東京相愛銀行、太陽製菓の買...続きを読む収、芝野のえびす屋転職、松平貴子たちのミカドホテル経営の話が、足助銀行経営破綻で結びつく。
外資ハゲタカファンドたちと、国内企業の戦いで、覚悟なく乱脈経営を続けてきた国内の経営者たちは、ことごとく敗れ去る。上巻以上に架空の新聞記事や週刊誌の記事の引用をふんだんに取り込むことにより、買収闘争の臨場感が否応なく感じられる。
そして、松平貴子率いるミカドホテルも例外なく、これまでと同じような一族経営を続けていくことはできない。しかし・・・
「愚かな人間を嘲笑うかのように、イヌワシは大きな羽をひろげ、上空を滑空していた。なんて自分たちはちっぽけなんだ。」
武士道の体現者、それは松平貴子と、その精神の素養となっていた祖父ということだった。
ただし、松平貴子の最後の決断、ここには武士道精神以外の要素は入れてほしくなかったな~。個人的に、ここが少し残念だった。
Posted by ブクログ 2018年11月02日
読書日数 25日
ハゲタカ(上)の続編
日本の、腐りきった経済システムに立ち向かって行く男の物語の後編。
まあ、話の内容が実はあまり入ってこなかったというのが正直な感想。
ちょっと、自分には書きぶりが合わなかった。