【感想・ネタバレ】新装版 ハゲタカ(下)のレビュー

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 とても面白く読ませていただきました。以下は上巻から引っ張ってきたものですが、その言葉に痺れました。

・今や、〝真の勇気〟を持った経営者も官僚も、そして政治家も存在しなかった。

・ビジネスで失敗する最大の原因は、人だ。味方には、その人がこの闘いの主役だと思わせ、敵には、こんな相手と闘って自分は何て不幸なんだと思わせることだ。

いや、ゴールデンイーグルかっこよすぎでしょ。続編があって嬉しい。即買いです。

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2020年05月05日

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感想
太陽製菓の創業家の横暴ぶりを見ていると潰れるべくして潰れる会社という気がした。

最後、鷲津は思っていた復讐を成し遂げるが、そこに勝者はいなかった。。。バブルの波に翻弄されたのは債権を回収された側だけでなく、した側にも寂寥感の残る結果とは皮肉なものだ。

あらすじ
鷲津は以前より目をつけていた同族会社で、会社の私物化が甚だしい太陽製菓の買収および企業再生を進めようとしていた。

一方、貴子は元総理まで使ってなんとか父親をホテル経営から引きずり下ろし、ミカドホテルの再建を手掛けようとしていた。

外資の思わぬ横槍が入り、すったもんだの末に何とか太陽製菓の買収に成功する。

次に狙うのは、足助銀行。同銀行が破綻したのをキッカケに国は、地銀の破綻及び再生を指示。鷲津率いるホライゾン・キャピタルは足助銀行を手に入れようと画策する。

鷲津の思い通りに事が運び日光を手に入れたホライゾン・キャピタルだったが、国からのまったがかかり、当初の日光の観光地化計画を諦める。

鷲津がずっと追ってきたのは自分の父親をハメた相手だった。当時の三葉銀行の芝野が犯人だと思っていたが、実はその上司の飯島が仕組んだことだった。鷲津は三葉銀行のプライベートバンクの存在を世間に明らかにし、社会的な制裁を与えるが燃え尽きる。

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2024年02月13日

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三葉銀行専務飯島に迫る鷲津。戦前から連綿と続いていた政府や軍閥などの私腹を肥やすための貯金箱となりマネーロンダリングの温床となった匿名口座を担当していた飯島。それを告発しようとして自殺に追い込まれた鷲津の父花井淳平。お前は正義のために死ねるか。今の時代に大切なのは正義や。因縁が明らかに。えびす屋芝野の話やミカドホテル松平貴子の話、太陽製菓の話も含め、要素が混ざり合いなかなか面白い。ニューヨークに帰るリンと別れた鷲津。続きも読みたい。

80年代に米国で一世を風靡したLBO敵対的買収は、遺恨を遺す、同業者も入り買収価格が上がる、従業員の士気の低下、ブランドイメージの低下などのデメリットが多く、企業再生としては原則とらない手段。年金基金や共済基金は利潤追求ではなくきれいなビジネスを求めるため敵対的買収などは禁止されていることが多い。

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2020年05月05日

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*上下巻共に感想の内容は同じ。

*上下巻共に感想の内容は同じ。

鷲津政彦は投資ファンドの社長としてニューヨークから日本へ。
ライバル会社との対立、買収企業関係者からは憎しみを受けつつも次々と企業買収を成功させてゆく。
そんな中、明らかになる鷲津の過去、そして、彼が“ハゲタカ”と呼ばれる世界へ飛び込むことを決意した理由が明らかに。

*****

ドラマDVDの裏にあるあらすじを読むまでにチェックしたりしていましたが、全然ストーリーが違うみたい。
企業買収というテーマ?と主人公と主要人物の名前(それも一部)だけ使った感じでしょうか。
ドラマも本も両方ヒットしているので、ベツモノとしてアリ、なんでしょうね。
ドラマはまだ観たことがないので、観たいなと常々思っていたけれど、本が面白く、内容が全く別、ということでちょっと気持ちが落ち着いてしまった。
本を大森さんのイメージで読んでいたので、原作通りなら観ていて嬉しいかも、と思ったけれど、だいぶん違う話みたいだから一旦原作脳をリセットしてからにしたいなと。

今は原作が面白かった気持ちを大事に(笑)

“華奢な体とソフトな表情”、“社長”というよりは“有能な秘書”、“地味”と、三葉銀行の芝野に評される、鷲津。
でも、それはあくまでお仕事用の顔。
リン、という公私ともに良い付き合いをしている金髪、気が強い美女にも惚れこまれ、また別の美女の心も引き寄せ、と、鷲津さん、非常にカッコいいのです。
関西出身なのにニューヨーク暮らし、ピアニストであることからか、言動も毎度カッコいい。
「いいんだ、これで。俺は一度決めたことは曲げない」
なんて男らしい!
物語では同じ土俵に立つ人々には敵味方問わず、畏れをもって一目置かれている。
ソフトな物腰とワイルドな生き方、ときめきまくりでした。
大森南朋さん、はまる…とドラマを一回も観たことがないから想像の大森さん演じる鷲津にどきどき。
MBO、投資ファンド…文字として、単純な意味合いとしての理解しかできていない私には最初こそなかなかのめりこめずにいたものの、鷲津というキャラクタがとても魅力的であり、物語を彼や周りの人物が盛り上げる様に後半はすっかり夢中になっていました。
鷲津側、敵対する側、買収される側、どれも濃かった。
命懸けの企業買収。
ただ、彼が日本に来た理由に関するあたりが若干物足りない。
理由としてそれに相当する、それで十分なのかとも思う。
鷲津という人間を描く上で必要なエピソードだろう。
ただ、何となく最初と最後にぽんと出てきて、それまでに何となく“犯人”的目星がついていて、それに対する驚きは弱かったかもしれない。

今回は途中くじけかけたり時間をあけたりと予想以上に時間をかけてしまった上に浅い読み方になってしまったので、もっと集中してまたチャレンジしたいなと思います。

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2019年01月31日

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大学生の時に一度読んだが、その時は企業売買の知識がなさすぎて読み込めなかったけど、久しぶりに読んだらすごい面白く読めた。最後が少し唐突な感じもあるけど、続編がたくさん出ているので、続きを読みたい。

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2018年11月24日

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買収劇が熱かったです。
色んなやり方があるのだとは思いますが、何十分という制限時間の中で、買収を希望する企業が交互に資金をかき集める様子が圧巻でした。

最後は最初の話に繋がっていたのも個人的には想定外で驚かされました。

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2021年03月10日

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鷲津の過去が明らかになり、芝野や貴子のこれからに新たな展開を予想される結末。
次作でミカドホテルは再生しているのか、鷲津・芝野はどんな仕事をしているのか楽しみでもある。
鷲津がヒーローなのかヒールなのか話の展開によって変わってくるのも楽しめる要因

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2020年07月15日

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