真山仁のレビュー一覧

  • 疑う力

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    今年の17冊目。
    疑うって言うと嫌な言い方にも聞こえるけど、普通に「それでいいんだっけ?」と思えること。

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    2026年04月12日
  • 黙示

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    ネオニコチノイド系の農薬誤散布をきっかけに農薬メーカー、官僚、政治家、マスコミ等の様々な当事者の思惑が交錯。
    農薬や遺伝子組み換えは現代において人間社会を維持するために必要な食糧を確保するためには不可欠な存在であることは間違いないけど、原発と同じく一度人智を超えた世界に足を踏み入れれば予期せぬ副作用を人間にもたらす危険性も孕んでいるという点、考えさせられるなぁと思った。
    相当な取材と情報収集に裏付けられた内容だなと思いつつ、広げられた大風呂敷が広げられたまま終わってしまった感じもする。

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    2026年04月12日
  • ここにいるよ

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    真山仁には、東日本大震災の被災地を舞台にした震災三部作がある。
    その震災三部作の主人公は、阪神大震災で被災した教師小野寺。小野寺は東日本大震災の被災地で応援教師として子供達と向き合う。
    2024年の元旦、教え子が女将をつとめる能登半島のえびす温泉(和倉温泉と思われる)の旅館で能登半島地震に被災し、そこで小学校を立ち上げる。

    この作品単独でも読めるが、やはり、震災三部作を読んでいた方がよりこの作品を理解できる気がする。

    この作品を読んで思うのは、復興というのは大変困難を伴うということ。
    被災の度合いも人それぞれ。地元に対する思い入れも人それぞれ。
    復興に対するビジョンも人それぞれで、合意を得

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    2026年04月06日
  • ロスト7

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    うーーーん,そんな風に世界は動くか?と思ってしまった.なんか...どっかの提灯記事ならぬ提灯小説っぽい匂いがほんの少しくらいするような,都合がよい,ではなく都合が操作されたストーリーっぽく感じてしまった.
    ほんの少し,だけど.

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    2026年03月27日
  • アラート

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    ネタバレ

    日本の防衛をテーマにした小説。

    防衛大臣を経て女性総理大臣になるまでの、都倉響子の政治家人生奮闘記って感じ。
    パラレル世界?というか近未来予想のお話?だったのだけど。
    日本、本当に危ういんだなぁということは理解はした。

    2025年出版の本なんだけど、刻一刻とリアルの方の世界情勢が変わっていくから、もうなんか、小説の中身と比べて、そうはならんやろ、とか思ってしまったり、、、真山さんの本、できたら出版直後に読んだ方が良いのかもな。
    真山さんアメリカ嫌いなんだね(^_^;)というかトランプ政権がヤバいってことかな。

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    2026年03月27日
  • ここにいるよ

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    能登半島という設定で架空の地名が舞台ですが、おそらく和倉温泉、能登島から着想を得ているんだと思います。地震の被害に遭ったのとそいる小学校とそこに住む人たちの物語。

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    2026年03月23日
  • プリンス

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    架空の国メコンを舞台とした、民主主義とは何かを問う作品。

    大統領選に出馬するジミー・オハラがメコンに帰国後、飛行機を降りているところ狙撃され暗殺される。その妻が敵討ちという御旗のもと、自身が大統領に立候補するが、その背後にはアメリカの陰謀が。
    その関係性を察知した息子ピーターと親友の犬養渉は叔父であるシルバを大統領として推薦するも、本人から固辞される。

    そこでピーター、渉が決断したことは、ジミーの遺志を継いでピーター自身が大統領に立候補することだった。

    というのが全体像。
    結末は小説ならではのものだが、モデルとしたミャンマーでは未だに民主化は遠い状態。

    著者の本「疑う力」で示されていた

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    2026年03月04日
  • チップス(上) ハゲタカ6

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    鷲津が戻ってきた。ただし全く昔のままではない。燃えるものがないようだ、しかし冷静沈着とは言える。序盤は場面がどんどん変わることもあり、読みにくく、読むスピードが上がらない。後半になってやっと面白くなってきた。そして大事件。都合が良すぎるのではないか。
    台湾からバカにされる日本。悲しい。

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    2026年03月02日
  • ここにいるよ

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    2024年1月1日、能登半島を襲った巨大地震に巻き込まれた元教師・小野寺徹平が、恐怖と不安の中でもこれからのことを考えて行動する姿を描く。

    何かにつけて、阪神・淡路大震災や東日本大震災を比べる人がいる。
    震災後には、これからの非日常と闘いが始まるのに比べられる気持ちや復興が遅れていると言う非難などさまざまな声にも疲弊する。
    辛く苦しいのは大人だけではなく、子どもでもそうである。
    小野寺が被災地で子どもたちと向き合う姿に自分に何ができるか考えてしまう。


    『能登のとと楽、加賀のかか楽』という言葉があるのを知らなかった。
    能登は、奥さんたちがよく働き、夫は漁や杜氏などの出稼ぎする以外は、家でブ

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    2026年02月27日
  • 雨に泣いてる

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     真山仁さんは東日本大震災以降、「震災三部作」やそれらに連なる(新作の)『ここにいるよ』で、教師が被災地に向き合うことで、被災者の苦悩と克服への道のりを描いていました。
     本作も"震災モノ"かと手にしましたが、まるでタイプが違いました。主人公は新聞記者で、震災の惨状で葛藤する姿を通して描くのは‥‥え? まさかの犯罪小説ですか?

     思っていたのと大分違い、少々戸惑いました。主人公がかつてのトラウマを抱えていたり、手のかかる新人記者の存在もあり、記者としての矜持や成長が描かれたらスルッと納得でしたが…。
     途中から被災死亡した人物の過去の事件との関連が浮上し、思わぬ方向へ展開

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    2026年02月27日
  • ここにいるよ

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    復興に向けて大人目線と子ども目線を交えた話で能登の男衆の弱さ、子どもらの元気さ、暗くなりがちな話を交互に織り交ぜて展開していく。
    復興に向けての肉体的、精神的な話ではなく感情面の話で昨日読んだ本が重厚感たっぷりだったので軽く感じてしまう。

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    2026年02月26日
  • 玉三郎の「風を得て」

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    他者にも伝わる流儀、風(ふう)。他者の視点から自分と真摯と向き合う。一流であり続けるための自身への律し方。
    真山仁が玉三郎の生き方を記録していたのもの面白かった。

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    2026年01月25日
  • マグマ

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    原子力発電が問題視される中で、天然エネルギーである地熱発電に力を注ぐ人たちの話です。
    自分も全然詳しくなかったので、廃棄物もなく、火山大国日本には資源もいっぱいあるし、いいとこだらけじゃんと思いましたが、実際は開発コストがかかったり、電力の供給が少なかったりするので、どんなものにもメリットとデメリットがあるなと思いました。
    ストーリーもしっかりしていて、読みやすかったです。

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    2026年01月24日
  • “正しい”を疑え!

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    世間で広く言われることをそのまま鵜呑みにせず、自分で考えて行動せよ、と。

    著者が推薦するように、アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」を読んで、誰が嘘を言っているのか、誰が犯人なのか、よく考えながら読んでみよう。

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    2026年01月01日
  • 売国

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    途中まで、二つのストーリーの接点が全然わかりませんでした。どう繋がっていくのかも全く読めませんでした。
    途中からストーリーの全貌が見え始めて、そこから話は急速に進んでいくので、一気に読み切りました。
    全体的に良かったのですが、最終的にいくつかの謎を残したままなので、その辺が気になってしまいました。

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    2025年12月24日
  • ここにいるよ

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    能登半島地震の被害と、そこからの復興を描いた小説に、良いとか悪いとかは言えないだろう。
    元教師の小野寺は、阪神淡路地震、東日本大地震を体験し、そして能登半島地震をも現地で巻き込まれていく。
    震災復興への考え方の違いや、震災後の人々の取り組み方など、読者には「震災を忘れて欲しくない」というメッセージが伝わる。
    現実に起こった災害の小説、以上でも以下でもなかった。

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    2025年12月24日
  • タングル

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    2025/11/11第1刷発行

    2022/11に刊行された単行本を元に、加筆、改稿して
    文庫化されたもの。

    シンガポールを舞台に、量子コンピーターの開発を行う
    日本人研究者たちの話。

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    2025年12月10日
  • 虚像の砦

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    ずいぶん前の作品だが、昨今のテレビ報道を観てると、自分達の都合のいいことばかり報道する姿勢は今も昔も同じなんだなぁと感じた。

    報道ディレクターの風見が強い信念を持って本来あるべき姿を報じるべく、自分が実際に見聞きした情報を元に番組制作を行うが、政府にとって都合の悪い部分が一方的にカットされてしまい、強く抗議するも、同じタイミングで粉飾や背任等のお家騒動が勃発。渾身の作品も有耶無耶になってしまう。

    この辺の流れは真山仁ぽいところがあったが、全体的にハッキリしない感じがした。

    最後の首相とのやりとりのシーンはコミカルな部分もあり良かったものの、そこまでのめり込むような内容ではなかった。

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    2025年12月09日
  • 売国

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    冨永検事シリーズ第一弾。
    3か星4かの微妙なラインだが、厳し目の星3で。

    前半は少女遺棄事件の裁判で、遺体が見つからない中での公判のストーリー。
    冨永検事が勝ち筋がない中で、何とかして容疑者の自供を元に遺体の在り処を探し出そうとする。
    これ、とても面白い内容だっただけに、あっさり終わってしまって消化不良。

    後半は、その実直な功績が認められ、東京地検特捜部に異動した内容。

    幼馴染の近藤左門の意味深なメッセージや巨悪とされる橘氏との絡みなど、読み応えのある内容。
    ただ、ところどころ挟まれる宇宙開発、ロケット開発の内容はストーリーの流れを断ち切ってくるので、ここが星3つの原因。

    後半の急展開

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    2025年11月28日
  • 玉三郎の「風を得て」

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    ネタバレ

    玉三郎の「風を得て」

    著者:真山仁
    発行:2025年9月30日
    文藝春秋
    初出:
    第1部 『秘すれば花――玉三郎の言葉』(改題) 「文學界」2023年11月号~2024年5月号、9~11月号
    第2部 『その風を得て 玉三郎かく語りき』(改題) 「文藝春秋」2019年6月号~2020年8月号
    終章 『板東玉三郎「司馬遼太郎さんが教えてくれたこと」』 「文藝春秋」2020年10月号

    人間国宝なのに、その生い立ちを知っている人はとても少ない(少なかった)。僕も知らなかった。70年代のはじめ頃、中学の音楽の授業で玉三郎の話を聞いた記憶がある。その時点で既に大変な有名人になっていて、尊敬される存在に

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    2025年11月25日