真山仁のレビュー一覧
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研究者、お金を出す人、認知症治療のためと言いながらも自らの要望のためだったね。その欲望と人間、そして神の領域である脳の物語でした。脳、人間とりわけ脳の神秘、神の領域に人間の手が入る日がやってくるのかなあ。夢や志がある人は認知症治療希望かもしれない、介護で周りの人、家族に負担をかけたくないという人もいるだろうからね。
認知症が治ったり、高齢化が進むというのは、自然に逆らっているように私には思える。すべての問題が乗り越えられたら、世界は変わってしまうね。研究や実用化には、安全面の問題、倫理の問題だけでなく、国際間競争、政府との調整等、大変難しいということがわかりました。 -
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ネタバレ3
ストラスバーグ、GC、AD、KKLのクラリスとともに、FBIや州知事、大統領までが絡み壮大な内容。リーマン、GCの破綻、米国の魂の企業ともいえるADの買収劇は圧巻。最後に明かされる全ては鷲津の手の平の上で踊っていた的な展開もすごい。秘密裏にAD側の研究開発役員とつながっていた話も伏線が効いてよい。誠実で一生懸命なジャッキー、ジャーナリズムに熱いリッキーが個人的には好感。日本に買収されようとした時に州ぐるみで守ろうとする地域に愛された、アメリカンスピリッツはすごいと感じた。そのような存在感のある企業は強い。
アンソニーがやっているアフリカ援助の下り。アフリカ援助という相互扶助。欧米列挙の食 -
Posted by ブクログ
ネタバレ3
ハゲタカシリーズ第4弾。強欲は善であり、強欲こそがアメリカンドリームの原動力。そんな米国覇権主義にお灸をすえる。サブプライムローン危機をモデルにしたアメリカが舞台。GEがモデルのAD社の買収を巡り、圧倒的財力を持つサミュエルストラスバーグと対峙。リン、堀、サム、飯島をはじめ、新たにアンソニーという右腕になりそうな若手も。暁光新聞の北村とリッキーコンビを絡めたメディア合戦も面白い。エジソン逸話も面白い。集合天才というシステム。有名な名言は、いくら努力しても閃きがなければ何も生まれないという解釈もあるらしい。
低所得者向け住宅ローン(サブプライムローン)を集めて証券化したものが、サブプライム