真山仁のレビュー一覧

  • マグマ

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    20151010 地熱発電のお話。あっ!驚くような大どんでん返しがなく、目の前の問題が1つづつ解決される。地熱発電所の研究者小室の生き様が美しい。

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    2015年10月23日
  • ダブルギアリング 連鎖破綻

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    真山さん、昔からブレてない。ハゲタカを読んでいるようなワクワクでした。生保の世界って馴染みがないけれど、主要人物のキャラが魅力的だし文章も分かりやすく、楽しめました。

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    2015年09月09日
  • コラプティオ

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    東北震災の直後に書かれた本で、カリスマ総理によって積極的原発政策が日本の復興の目玉とされ、国民の期待も高まるが、原発政策に欠かせないウラン鉱山の利権を巡っては国際的な陰謀の闇があった。

    カリスマ総理を支える若き側近と政権の闇を追いかける新聞記者が同級生という関係。
    若き側近のお目付け役にあたる首席秘書官と新聞記者の上司はどちらも硬骨で、彼らの間にも古くからの腐れ縁がある。

    読み進める間に、政府と新聞記者、どちらに肩入れしたくなるかが揺れ動く。

    表題である「コラプティオ」の意味が最後になってようやくわかったんだけど、これを知ってて読むと、もう少し違った読感になったかも。

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    2015年08月27日
  • 虚像の砦

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    実際、メディアは護送船団のように守られているのだろうか
    メディあの情報操作はある程度信ぴょう性あり。

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    2015年08月19日
  • 黙示

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    この世の中に100%正義、100%悪などは子供向けのヒーロー物ドラマ以外には無いだろう。
    人間社会で生きる限り目の前の事象は必ず裏に繋がる事情があると考えるべき。
    政治が悪で市民運動が善との図式がまかり通っていた一時期もあったような記憶があるし、今でも街頭やSNSで声高に政策や為政者をなじる声はしばしば快哉を持って受け入れられる。
    今私達がしなければならないのは為政者の言葉尻をとらえて糾弾する事ではなく、国民の生命財産を守るため、あるいはもっと大きく人間と地球を守るために何をしなければならないかを考えて実行する事なのではないか。
    作品の中でともすれば単純な善と悪の関係に振り分けてしまう作物と農

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    2015年08月08日
  • 虚像の砦

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    ときに政府の圧力で偏向するマスコミと、その風潮に抗う報道マン、テレビマンたちを描いた経済小説。実際にあったイラク日本人人質事件を下敷きにしていて、被害者に対して「自己責任」というコトバを振りかざし非難する日本国民は、リアルに実感できるテーマだ。ダブル主役のもうひとり、バラエティで笑いをつくるディレクターの話と、最後まで微妙に絡まなかったのは残念。彼のつくる24時間テレビの話がクライマックスかと思ってたけど。最後はまた、テレビ局の買収の難しい話になって、ちょっとしりすぼみでした。

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    2015年04月13日
  • コラプティオ

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    20150322

    約1ヶ月掛けて570ページ余りの大作を読んだ割りには、終わり方は唐突で盛り上がりも無かった。
    真山作品は初めて読んだが、新聞記者あがりということで、変にリアルでクドイ部分が多く、最後までリズムに乗れなかった。

    最近の政権や原発をテーマにしていたので期待が大きかった分、残念な印象。

    これから真山作品を読むことがあるかな?

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    2015年03月22日
  • 虚像の砦

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    テレビ局の2人のディレクターを主人公として、テレビ局という組織を描く。監督する総務省や政治家も入り、物語は複雑さを増す。中東での日本人拉致を通じた日本政府の世論操作、粉飾や赤字を避けるために、憲法で規定された表現の自由を破る上層部。腐敗した局内部を描く。

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    2015年03月18日
  • プライド

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    プライドをテーマに数話の短編集。大筋のテーマは農業・畜産といったものである。短編のためストーリー展開が早く、すぐ読める。

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    2015年03月10日
  • 新装版 ハゲタカ2(上)

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    企業の購入と売却を生業とするハゲタカファンドの話。2-上の鈴紡(モデルはカネボウ)は、繊維企業でありながら化粧品事業のみで稼いでいた。
    ハゲタカは化粧品事業の買取りを進めるが、政府の機構によって同社は完全買収され、惜敗する。

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    2015年02月14日
  • ダブルギアリング 連鎖破綻

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    真山仁の隠れデビュー作。破綻の危機に瀕した大手生命保険の生き残りをかけ、各務・中根といった中堅職員達が走り廻る。彼らは冷静で優秀なエリートでありながら、それぞれの人生にそれぞれの背景を持ち、清和生命という会社に強い拘りを持って、働いている。その姿は熱い。
    ストーリー構成は真山仁らしく、キャラクターの特徴、人間味を上手く描きながらテンポよく展開していき、切れがいい。社長の高村の、経営者としての腰を据えた姿勢が印象的。

    真山仁持ち味の「引き込む」文章はこの頃から抜群。だが、最後の結末への展開が余りにあっさりで、せっかくの盛り上がりが今ひとつ昇華しきれない印象。ということで☆3つ。

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    2015年01月05日
  • コラプティオ

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    ・あらすじ
    潔癖な政治家参謀の話
    ・かんそう
    今の時代に読むべきだ。主人公にうずうずする。もうやめればっていいたくなる。

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    2014年12月08日
  • ベイジン(下)

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    ネタバレ

    面白い、読む手が止まらない。中国オリンピックの開幕にあわせて稼働した世界最大の原子力発電所。しかし、そこで事故が起きる。そして、それに立ち向かう人々、面白いんだよ、面白いんだけど、結末が。。。。仕方がないのかもしれないけど。フィクションなんで、それを書かずにどうするの?という思いがある。

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    2014年04月20日
  • プライド

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    社会問題をテーマにした短編。農業や養蚕業のこととか、普段あまり考えない業界のことについて、考えさせられる。もっと社会に目を向けねば。

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    2013年11月28日
  • プライド

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    確信犯的に期限切れ食材を使った菓子職人の胸中に迫る表題作、変人官僚が事業仕分けと対決する「一俵の重み」。社会問題の真相と、現場の人々の一筋縄ではいかない思いに光を当てる。逆境を支えるのがプライドなら、人を狂わせるのもまたプライド。現代を生き抜くために、絶対に譲れないものは何か。深層心理まで描きこんだ極上フィクション六編と新収録掌編「歴史的瞬間」。

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    2013年07月12日
  • 虚像の砦

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    『普段から親交の厚い人間に極秘情報を囁かれると、迷いもなく特ダネにしてしまう。そんな時には、情報発信者の意図も見えなくなる。親しい人が自分だけに教えてくれたのだ。情報の信憑性を疑ったりするなんて考えられない。さらに特ダネを手にした興奮が、すべてを凌駕してしまう。』

    政府筋から情報をつかんだ円山。民放ディレクターの風見は注意を促す。報道には葛藤や規制が付きまとう。
    政治家、官僚、メディアの互いの牽制は興味を惹いた。

    ゴシップ記事を鵜呑みにする俺は、既に踊らされている。。。

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    2013年05月29日
  • ベイジン(下)

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    中国で原子力発電所を設立するまで様々な障害を乗り越えていく中で生まれる日本人技術顧問と中国人責任者。
    しかし汚職はびこる地方行政の影響で、原発の環境は著しく悪くなり、ついに。
    2008年に書かれたこの本。あたかもフクシマの原発事故を見たかのように生々しく事故が書かれていく。

    事故が起こって、どのようになっていくか・・・
    というところで終わってしまい、物足りなさを感じた。

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    2013年05月25日
  • ベイジン(上)

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    中国が北京オリンピック開催と同時に世界最大級の原子力発電所を稼働させるというプロジェクトが立ち上がり、日本人の原子力発電所の技師が技術顧問として赴任。中国の地方汚職や対日感情などさまざまな問題を抱えつつ、進んでいくお話し。

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    2013年05月25日
  • 地熱が日本を救う

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    原発事故のあと、太陽光や風力発電に脚光があたる一方、そういえば地熱発電は置き去りにされています。

     発電に使う、熱水だまりが多く存在するのは国立公園、国定公園内が多く開発に制限があること、隣接する温泉地から「温泉が枯渇するのではないか」ということで反対が多いことが開発が進まない原因とされています。

     スゴイ、と思ったのは国内ではこの10年間新規の地熱発電所建設がないにもかかわらず日本の地熱発電技術は世界トップレベルでシェア7割を占める、という点。こんなところにも日本のすぐれた技術があるのですね。発電機器と掘削技術(調査、評価段階から)の組み合わせで信頼を得ているそうです。

     注目したいの

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    2013年05月02日
  • 地熱が日本を救う

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    地熱のポテンシャルの解説書。

    日本の発電量約9500億Kwhに対し、地熱資源量は、2347万Kw。フル活用すれば、約二割を担保できる可能性がある。

    ただし、現状は資源量の約1.5%しか活用されていない。

    太陽光や風力と違って天候に左右されないし、国定公園問題や温泉街との抵触が解消すれば、かなり普及しそうだ。

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    2013年04月29日