あらすじ
旧ソ連製の超小型核爆弾、通称“レベジの核”が、新潟の原発付近に持ち込まれたことが判明した。突如、核テロの脅威にさらされた日本政府は、国際謀略のエキスパートにして伝説のスパイマスター・冴木治郎に対処を依頼。調査に乗り出した冴木たちのもとに“ロスト7”を名乗る正体不明の人物から犯行声明が届く。核を持ち込んだのは、現職の総理大臣・高畠千陽への「警告」だというのだ。新潟の事件を皮切りに、過激派組織の女性テロリストの帰国、CIAによる内政干渉、政府高官を狙った襲撃と、国を揺るがす事態が次々に巻き起こる。混迷する状況の中、核の行方と“ロスト7”の正体をつきとめることはできるのか。未曾有の事態に直面した日本を描く、本格謀略小説。
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Posted by ブクログ
読み物として面白かった。現代ミステリーではあるものの、ただ登場人物の背景が三菱重工爆破テロであったり赤軍派であったりと面白がる年齢層が70代より上かと。アメリカの大統領が新しくなった今、なにかと考えさせられる笑
Posted by ブクログ
テロに対する日本の奮闘を描くエンタメ物語と思いきや、高度な国際問題が織りなす極めて政治的な物語でした。ラスト、展開が早く少し消化不良の感もあるが、読み応えは充分にあった。
Posted by ブクログ
見開き1〜5ページくらいで場面展開していくスピード感
全体として面白く読めたけど深く入り込む感じではない
ストーリーや伏線は評価できるが、悪くないけどよくもないというか、、、
Posted by ブクログ
国際政治に関係するテロ、ある神社に核爆弾を置いたとの反抗声明から始まり元総理、元総理の娘の現総理そして1970年代にまで遡っての政治犯の1人を逮捕し養蜂場のオーナーや家政婦や官房副長官の登場で誰が何の目的でテロ行為を行なっているのか、敵は誰か?!と思いながら読んでいたが日本をどうにかしたいと立ち上がって暴力により国民に目を覚まさせる、言葉で言っても分からない。確かにそうかも、自分も小さい事だけど地震に備えて備蓄をと言われているけど経験した事ないからどうしたらいいか分からない。そのために専門家が伝えているけど日々の雑用や今やらないといけない事?と後回しにしている。誰が敵とは関係ないこの話に自分の小さな問題点にカツを入れられたしスケールのでかい話から日常に置き換えて考えてしまう自分はこの話についていけてなかったのかな。
過去の爆破から今に至るまで日本をどうにかしたいと潜伏して活動をしていたロストの人たち、正義についても考えさせられる内容だった。
Posted by ブクログ
真山氏らしい作品で面白くなかったわけではないが、何か全体的に慌ただしい感じで、色々な要素を詰め込んだせいで、筆を急いでいるような文章になっている。一言でいうと落ち着かない感じ。国際政治の実際もこんなに拙速に事は進まないだろうし、露呈しないだろうから現実味も今ひとつ。もっとじっくり「ロスト7」を描いた方が良かったと思う。
Posted by ブクログ
エンタメ小説としては〇。
いつも中国が敵として報道される中、なかなか面白い発想。
見方により、いろいろ描き方が変わってくる。
昔の事件をあらためて、調べるきっかけとなったことは〇。
けど、かなり奇想天外だな。
Posted by ブクログ
旧ソ連のスーツケースぐらいの携帯用核爆弾が持ち込まれ、柏崎原発を狙われている。総理に約束を守れと言ってきたチーム名がロスト7といい犯行声明分を送りつけてきた。それに対応すべくプロに依頼される。スリル満点なストーリーで、一気に読んでしまった。
Posted by ブクログ
少しネタバレあります。
結末と登場人物のエピソードが、お粗末すぎるかな。
構想とタイトルはすごく壮大なものなのに、ラストの展開が幼稚なものだったのにはガッカリ!!
それに『日本初の女性総理』というのも、最初は魅力を感じて読み進めてたけど、読み終えてからジワジワ感じるのは、『女性蔑視なんじゃない??』という思い。 女性の総理だからこんなふうな政治しか出来ない!!と思わされた。(あくまでも私の感想です。)
もっと登場人物の話に肉付けをして欲しかった。
とはいえ、西園寺良子さんが鼻歌を歌ってた浅川マキさんのあたりは、素敵だな。。。とも思ったり。。。