奥田英朗のレビュー一覧
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やはり2部は子供世代にうつった。
戦中から戦後の混乱期に4人の若人の奮闘ぶりが楽しい。2部で圧倒的な存在感を放ったのはヤノタツの息子四郎。エリートの志郎は才もあるけどやはり元々の環境が恵まれ過ぎてて、自力感が薄い。生まれは志郎のせいじゃないけど。満に至ってはフィクションが過ぎてそんなラッキー続くかなとちと嘘くさい感。
日本の敗戦が濃厚なのにギリまで勝ってる風の情報操作、思想に対する強制とか、戦時中の恐ろしいこと。余裕がなくなるとどんな人でも荒むのね、、。そりゃそうか。
主人公が章ごとに順番に代わり、案の定四人が繋がって、戦後復興の混乱期に自ら立ち上がって無い道をこじ開けて進んでいく四人の -
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5人の精神的な疾患に陥った人達に対して毎回荒業治療を強要する。患者も最初はもう2度といくもんかと不平不満があるのだが、なんだかんだ言って繰り返しやってるうちに治ってしまう、そんな破天荒な不思議な伊良部先生
視聴率に囚われてイライラしがちな依存症・注意欠如・多動性障害のディレクター、他人にうまく怒れない過呼吸発作の会社員、引きこもりで中毒に陥ったデイトレーダー、広場恐怖症に陥ったプロピアニスト、社会不安障害の大学生
その人の陥った原因や性格、物の考え方を的確に見抜いていて、それを認知させて、実際に行動あるのみだと言ってめちゃくちゃな行動療法をする。立派な認知行動療法だ。
薬をただ処方するだけ -
Posted by ブクログ
シリーズ第2巻。
引き続き面白い。
1巻は親の物語、本作はその子の物語。
奥田英朗に群像劇を描かせたら右に出る物はいない。
物語は第二次世界大戦から終戦まで。
戦時中の状況を描きながら4人の主人公達のそれぞれの人生が並行して描かれており、どのキャラクターの物語も等しく面白い。
その頃、こいつはこんな事をしていた、一方であいつはあんな事に巻き込まれていたという感じで、読んでいる間中面白い。第1巻でそれぞれの親の物語を読んでおり、家庭状況も知っているので、より入り込める。
個人的にはヤノタツの息子、矢野四郎の物語が一番好き。これからどうなるのか。戦後80年記念作品のようなので、彼等がどのよ -
Posted by ブクログ
昭和の匂いのするおじさん中間管理職達の微笑ましくも辛いサラリーマン生活を描いた短編集。
とっても共感できる内容で面白かった。
以下はメモ書き。
最初の「マドンナ」は、やっぱおじさんってバカだなぁと思わせるものの、クスッと笑わせる部分もあり楽しめるストーリー。
「ダンス」では、高校生の息子がブレイクダンサーを目指すもののを、それを認めない父親。会社の鬱憤を最後のシーンで息子にぶつけるシーンは笑えた。
「総務は女房」では、将来を嘱望された海外営業経験の主人公が勉強のためということで総務に異動した話。
総務のこれまでの慣例を破り奮闘するものの、妻に自身の本質を指摘され、結末はフフッと思わせる内