奥田英朗のレビュー一覧

  • 我が家の問題

    Posted by ブクログ

    『家日和』に続く家族を描いた第二弾となる今回の一冊は、六編からなる短編集だ。
    六家庭で起こる問題が描かれていて、一編を除いて何とか解決策を見出していた。
    特に心に沁みた物語は⋯
    ⚫︎「妻とマラソン」
    主人公の作家の男が突然大きな賞を受賞し、売れっ子作家に変貌した。
    妻は環境の激変によって孤独感を味わうようになるのだが、唯一の趣味だったランニングだけは一人で続けていた。
    そんな家庭環境を心配した出版社の担当者から、「東京マラソンの参加権をゲットしたから奥さんに参加を勧めて」との声を掛けられた。
    私はこの物語が心に沁み入り、思わず涙腺が緩んでしまった。

    標題は『 我が家の問題 』となっているが、

    0
    2025年11月01日
  • 空中ブランコ

    Posted by ブクログ

    面白かったです

    この先生、名医なのか迷医なのか、終わりにはみんな元気になってる。先生は本能のままに生きてるだけのような気もするけど。

    でも楽しく読めました

    0
    2025年11月01日
  • 普天を我が手に 第一部

    Posted by ブクログ

    さあ、始まった感満載!昭和の戦前の有り様をトレースしながら、奥田ワールドが繰り広げられる。次巻が楽しみ!

    0
    2025年10月31日
  • リバー 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    長さを感じさせないまま、あっという間に読み終えた。いつの間にかページが残り少なくなっているという、不思議な感覚。それくらい没入できる一冊だった。
    それぞれの視点で事件と向き合い、そのつながりによって事件解決への道筋が少しずつ見えてくる。警察だけでなく、元刑事や遺族は凄まじい執念で事件を追う。そして、事件発生から逮捕までの警察の地道な捜査。先が見えず、本当に犯人なのか疑いがあるまま、ただただ事件解決のために全力で走る姿には尊敬の念しかない。普段ニュースで見る事件の裏には、想像以上に多くの人間が、事件解決に向けて時間と力を尽くしてくれているのだろう。
    続きが気になる結末だった。被疑者となった三人の

    0
    2025年10月31日
  • 普天を我が手に 第二部

    Posted by ブクログ

    太平洋戦争が勃発し、昭和元年に生まれた4人も青年期となる。満州で戦争を迎えた者、志願した者など、それぞれの立場、場所で戦争にかかわり、終戦を迎える。
    運命的に交わりそうな彼らは、第3部ではどうなるのか。
    3部作の2部。1部に負けず劣らずのボリュームです。
    映画だなあ。大河ドラマだなぁ。という印象です。
    ハリウッド映画よろしく、みんなピンチになりつつも生還し、その過程でしっかりドラマがあります。
    時代背景や各国文化も取り入れて壮大な物語が形成されている。
    次作も必ず読んで、彼らの行く末を見たい。

    0
    2025年10月30日
  • 普天を我が手に 第一部

    Posted by ブクログ

    日本が戦争に向かう中、閉塞感に覆われていく日常が描かれています。その閉塞感が、数年前のコロナ禍に重なり、簡単に日常が奪われていくことが現実感をもって迫ってきました。自由と権利、人とのつながりと思考が奪われていく…。

    今、好きな音楽を聴き、好きな本を読み、旅に出られるのは、先人たちが築いた平和のおかげなんだと改めて感じています。

    平和は与えられるものではなく、努力して守っていくもの。第二部では、登場人物の子どもたちの活躍が楽しみです。

    0
    2025年10月28日
  • 恋愛仮免中

    Posted by ブクログ

    「恋愛」をテーマにした
    5名の作家さんによるアンソロジー

    収録は以下の5作品
    「あなたが大好き」 奥田英朗
    「銀紙色のアンタレス」 窪美澄
    「アポロ11号はまだ空を飛んでいるか」 荻原浩
    「ドライビング・ミス・アンジー」 原田マハ
    「シャンプー」 中江有里

    窪美澄さんの作品は『夜に星を放つ』で既読だったが、好きな作品なので再読した。
    他作品は、私は初めてのものばかりだった。

    どの作品もそれぞれに趣が違っていて、個性豊かで、色々な恋愛模様がたのしめる。
    こんなに大当たりばかりのアンソロジーは、なかなかないと思う。しいて選ぶなら、私は荻原浩さんの作品が特にグッときた。

    読んでいて気恥ずかし

    0
    2025年10月25日
  • 普天を我が手に 第二部

    Posted by ブクログ

    1部から時間も経っているので脇役の役回りは忘れつつあるも主役の四者四様は健在
    戦争編になって現代の平和のありがたみを感じると同時に戦時中の描写や心情など本物を知る由は無いもののが巧く描かれていることに感心

    0
    2025年10月24日
  • 空中ブランコ

    Posted by ブクログ

    遅まきながら前作のイン・ザ・プールから続けて読んで…ようやく私の中で伊良部先生のキャラクターが消化できるようになりました。
    本作の伊良部先生は、可愛い。
    先生の突き抜けた感が深まりました。
    登場する患者さんは、それぞれ一所懸命に努力してきた人たちだからこその不安や焦燥を抱えていて、そこに何の不安もなく純粋な心を持ち続けられた伊良部先生が共感することなく心の鏡として対峙する。
    面白い設定でした。

    0
    2025年10月24日
  • リバー 下

    Posted by ブクログ

    奥田英朗『リバー 下』集英社文庫。

    下巻に突入。

    北関東連続幼女誘拐殺人事件をモデルにしたような陰惨な事件に翻弄される人びとを描いた犯罪小説である。もっとも本作では被害者は若い成人女性になっているようだ。

    北関東連続幼女誘拐殺人事件を扱った作品には、清水潔のノンフィクション『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』 、柚月裕子『慈雨』などがあるが、この下巻を読み終えた限りでは、そこまでのレベルではなかった。

    3人の容疑者がそれぞれ十分に怪しいのだが、そんなことがあるのかと思うような欲張り過ぎた真相が良くなかった。そして、歯切れの悪い結末も良くなかった。これでは10年前

    0
    2025年10月26日
  • 我が家のヒミツ

    Posted by ブクログ

    作者の奥田先生がインタビューで、登場人物を裁かないのがモットーと仰っていた。脚光を浴びている人もいれば日の目を見ない人もいる。でも奥田先生は日の目を見ない人にそっと寄り添って、それぞれの短編を後味よく読み切ることができた。初めて読んだ作家さんだったが、また読んでみたい。

    0
    2025年10月19日
  • 普天を我が手に 第一部

    Posted by ブクログ

    ドラマ化しそう。日本が戦争へ向かうまでの様子がよく分かる。歴史書のようで、著者の知識がすごいと思った。忘れないうちに第二部も読みます。

    0
    2025年10月18日
  • ナオミとカナコ

    Posted by ブクログ

    痛快!親友・カナコを夫のDVから救い出すために二人で殺害(クリアランス)、完璧と思った作戦がほころびていく過程で、カナコはどんどん強くなっていきナオミも今まで守ってきた自分の生活を捨ててもいいと思うように。
    カナコを殴る夫の達郎はもちろんクソだが、達郎の妹・陽子は更にクソ。カナコへのDVに気づいていながら何もせず、挙句「暴力をふるったかもしれないけど、殺すことはないでしょ!」と。
    ナオミが勤めるデパートの外商展示会で出会った李朱美は、最初は高級腕時計を盗んでおきながらしらばっくれる、なんちゅうヤツだと思ったけれど、ナオミが開き直って交渉しだしてからは味方になってくれる。
    登場人物がイキイキして

    0
    2025年10月16日
  • 普天を我が手に 第一部

    Posted by ブクログ

    日本史の中で大正〜昭和期を知りたいという方は、意外とこの本を読んだ方が当時の空気感と前後の出来事が知れるのでは、というくらい重厚かつ、読みやすい小説です。

    0
    2025年10月11日
  • 空中ブランコ

    Posted by ブクログ

    精神年齢5歳の精神科医、伊良部が自由気ままに患者と接しているうちに患者の悩みは解決している。そんな話が5篇綴ってある。
    自分が患者側だとして、こんな医者がいたらさぞムカつくことだろうと思いつつも、なぜかこういう医者もいいかなと思わなくも無い。特に『女流作家』が印象的であった。いい作品を書いても必ずしも売れるわけじゃ無い。ただ、絶対に届く。求めてくれる人はいる。そんなことを教えてくれる話であった。
    5篇通して、心温まるストーリーで、なにか辛いことがあっても”なんとかなる”、そんな気にさせてくれる本だった。

    0
    2025年10月08日
  • ガール

    Posted by ブクログ

    隣の芝生はレインボーとは誰の言葉だったっけか。三十代女性、いやここは表題にならってガールと呼ばせていただこう、三十代ガールズのさまざまな人生と苦悩とかっこいい生き様を描いた本作。
    十年ぶりくらいに読み返して、やっぱり大好きな作品のひとつだと再確認。歳を重ねた分、お光さんの偉大さがまぶしい。こんな女性、まわりにいたらとってもハッピー。

    0
    2025年10月08日
  • イン・ザ・プール

    Posted by ブクログ

    ありえない行動に吹き出してしまうような箇所がいくつもあります。先生に話を聞いてもらうと知らぬ間に病気良くなってて、ハッピーな気持ちになりました。

    0
    2025年10月07日
  • 普天を我が手に 第一部

    Posted by ブクログ

    昭和元年に生まれた4人の人間を描く3部作の第1部。
    親は軍人、婦人運動家、ヤクザの親分、満州の興行師だが、それぞれの立場から戦争に傾いてゆく日本の状況を俯瞰している。その下で4人の子はたくましく育ってゆく。
    そして、昭和16年12月、ついに太平洋戦争が始まってしまうところで終わり。

    わかっちゃいるけど、時代を遡って開戦を阻止出来たらなぁなんて思いながら読んでしまう。
    ノンフィクションの中に描くフィクションだが、その時代背景や各国の文化、そして人間をしっかり描くことで、大作の土台が出来上がった。
    第二部も分厚い鈍器本みたいなので、心して読みたい。

    0
    2025年10月05日
  • 普天を我が手に 第一部

    Posted by ブクログ

    『小説現代』2015.5〜2017.7

    たった一週間しかなかった昭和元年生まれの四人をめぐる三部作の第一部。

    第一部はその親の世代中心の話。
    リベラルな陸軍の軍人、金沢のヤクザ、左翼の婦人運動家、満州のミュージシャンの四家族の動向が交互に語られる。まだ、四家族の交流はないが、ところどころで、すでに、この四家族が少しだけ知らず知らずのうちにかかわっていたりする。

    まるで教科書で習ったような事柄が次々に起こり、歴史の勉強にもなった。

    ただ、ヤクザの親分の金沢弁、すごく違和感がある。方言の事典でも見て適当に置き換えているのでは?(毎回、同じような感想を書き込んでいるな、私。小説と割り切ってス

    0
    2025年10月01日
  • ガール

    Posted by ブクログ

    男前な女たち!
    自分のファーストプライオリティを見失わないようにしたい!
    16年も前の作品とは思えない。ファッションは平成感ありだけど。

    女は生きにくいと思った。どんな道を選んでも、ちがう道があったのではと思える。

    0
    2025年09月29日