奥田英朗のレビュー一覧

  • 我が家のヒミツ

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    ネタバレ

    どれも面白かった。全体的にジーンとくる作品ばかりだった。

    ①『虫歯とピアニスト』は推しが目の前に現れ小さな優越感を感じて過ごす主人公を見てて自分も楽しかった。夫の言いっぷりがカッコよかった!
    ②『正雄と秋』は終盤、ライバルの父の訃報からの流れ、ライバルや奥さんや自分自身ときちんと向き合ったところに心が温かくなった。
    ③『アンナの十二月』は、実は有名人が実の親だったと分かり、舞い上がってしまう気持ちも分かるけど、生みの親より育ての親を大切にしてくれて安心した。
    ④『手紙に乗せて』は考えさせられた。自分も若い世代だから、親や配偶者の死は他人事とは思わずともあまり深く考えていなかった。作中で、「伴

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    2025年03月26日
  • ナオミとカナコ

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    続きが気になりスラスラと読み進められる文章でした。
    ドラマの演出が印象に残っていて結末は知っていたのですがドキドキしながら読めました。欲を言えば逃げたのか捕まったのか…というドラマの終わり方のほうが好きでした。

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    2025年03月19日
  • 町長選挙

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    やっぱりこのシリーズ大好きすぎる、、
    伊良部先生みたいにゆるくても生きていけるんだなと思うと心が軽くなる。自分が通院するならなんて言われるのかなって思うとわくわくする。

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    2025年03月15日
  • コロナと潜水服

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    ちょっと不思議な短編集。
    表題作の「コロナと潜水服」はタイトルからして重めな話なのかなーと思ったけど、全然そんなことはなかった。むしろ、ちょっと笑えた。
    他の作品も、笑えて、少し泣ける。

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    2025年03月08日
  • 我が家の問題

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    「夫とUFO」が特に面白かった。UFOと交信できるようになったなんて頭がおかしくなったのか?と思いこの先どう話が進んでいくのかか気になって夢中に読み進めた。ほろりとする場面やほっこりする場面も多く、日常を描いてるゆえ登場人物を身近に感じながらリラックスして楽しめた。

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    2025年03月05日
  • 我が家のヒミツ

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    6つの短編集だ。

    いずれの話も面白い。世の中にはいろんな家族がいるよなぁって実感できる…中年男性が主人公だと我が身に照らし合わせ、妻が主人公だと『へえ、世の妻方というのはこう考えるんだ』と参考になる。
    特に印象に残ったのは『手紙に乗せて』という話。母親が死に、憔悴した父親を息子がいろいろ心配する。同じように妻を亡くした過去を持つ息子の会社の部長が、父親宛てに進展で手紙を書く…その内容はわからないが、優しい思いやりに鼻の奥がツーンとし、思わず泣きそうになった。

    最後の話『妻と選挙』は奥さんが市会議員に立候補する話…ダンナは作家…ん?読んだ後に気がついた。この夫婦は…『家日和』『我が家の問題』

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    2025年03月04日
  • 家日和

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    久しぶりの小説に心がぽかぽかした。どれも何気ない日常を切り取ったものであり大きな起伏はないのだが、絶妙にスパイスが散りばめられており、ワクワクとして読み進められた。いかにもフィクションのような驚きはないが世の中こんなもんだよなと言う気持ちになりながら楽しませてもらった。

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    2025年03月02日
  • ガール

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    アラサー女性に刺さる。。。そして元気をくれる小説。
    「こうじゃなきゃだめだ」とか「もうアラサーだから」とか、そういう考えを吹っ飛ばしてくれます。
    テンポがよくてとても読みやすい。

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    2025年03月01日
  • マドンナ

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     「ガール」で30代女性の悲喜こもごもを描いていたが、こちらの「マドンナ」は5人の40代男性のそれぞれの短編。

     会社の中で中間管理職の立場にある彼らは、会社の若い女性にうつつを抜かしてしまったり、昔からの慣習から離れられずにいたり、女性上司に翻弄されたりとあるあるなちょっと滑稽なオヤジの姿が可笑しかった。
     ラストの「パティオ」は少し切ない気持ちにもさせられ、好きな作品です。

     作品自体20年前のものだから、
    今の会社はもっと変化し、今のオヤジたちは違う境遇に戸惑っているのかもしれない。

     いずれにしても「女は強い」

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    2025年02月28日
  • 町長選挙

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    あほうなのに、何故か人の心をつかみ、患者の心を軽くする伊良部。どの患者も清々しく回復するので読んでいて心地が良い。

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    2025年02月23日
  • 町長選挙

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    オーナーの章に出てきた田辺満雄が良いキャラしてて面白かった。
    最終章の町長選挙も最後グッときた。
    過去作と比べると、伊良部先生やや大人しめでしたが伊良部節は健在でした。

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    2025年02月10日
  • 空中ブランコ

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    ハチャメチャ伊良部先生、前作よりもフザケ具合にブーストかかってて笑った。
    とんでもない名医だわ、彼は。

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    2025年02月08日
  • 町長選挙

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    ネタバレ

    町長選挙が島を二分にする選挙でそこに出向で来た宮崎と伊良部たちが掻き回すのが面白かった。特に最後は宮崎も諦めて4年に一度の戦いが感情を爆発させるのに必要と納得していた。はちゃめちゃで良かった

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    2025年02月07日
  • コロナと潜水服

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    やっぱり奥田英朗はサクサク読めて楽しい。
    SFオカルト系?の作品集
    皆さんも高評価の「パンダに乗って」が感動的でワクワクできる。

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    2025年01月30日
  • ガール

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    主人公たちは、30代の働く女性たち5人。
    5話短編集。

    2006年の作品だということに驚く! 
    なぜなら20年近く経った今の働く女性の悩みと、変わってないではないか! 

    パワハラ・セクハラ・マタハラなど様々なハラスメントが表面化しても。

    そしてもうひとつ、作者が奥田英朗氏!どうして知ってるの?女性の気持ちを?裏側まで⁈

    キャラ設定、それに伴うファッションもマッチしている♡

    主人公たちと一緒に何度も奥歯を噛み締めた。鼓舞したい! 

    追記:フジTV騒動の最中、考えることも多かった。

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    2025年01月28日
  • 空中ブランコ

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    精神科の伊良部の治療法は強引で自分勝手だが患者の心の奥の核を刺激し、振り回されてるうちに心のモヤモヤを解消していく。犯罪スレスレの行為や奇想天外な行動が面白かった

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    2025年01月26日
  • ナオミとカナコ

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    DV夫を友人と殺すお話。

    殺されても仕方ないくらいの酷い夫
    子供の頃親からのDVにあっていて誰よりも許せないと思ってる友人

    どんな理由があっても殺すのはダメなのに夫の母親や夫の妹がこれまたしつこくて、後半は逃げろ!逃げろ!と思ってしまう。

    危うい2人の心情がとてもリアルで面白い作品でした。

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    2025年01月25日
  • ガール

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    30代の強い女性の短編集。弱い面も見せてくれて面白く読めました。フィクションだが出会ってみたかったと思わせてくれました。

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    2025年01月16日
  • 町長選挙

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    シリーズものだとは知らずに、シリーズの途中から読んでしまいました。それでもとっても面白くて、他の作品も読んでみたくなりました。

    伊良部先生がのんびりでありながら、時には的確なアドバイスを言ってくれたりして、実は良い先生なんではないかと錯覚する不思議な人でした。ぶっ飛んでていいキャラしてる。笑
    謎の注射はよく分からないけど、相談者が何回も訪れたくなる魅力がある人なのかもしれない。

    特に女優さんの話とか本当にありそう。実年齢より若く見えて、美魔女と呼ばれる方々はいるけれど、影でものすごい努力をしていたり、実は病んだりしてるのかもしれないなと思いました。

    あとは町長選挙は最高でした。最初は宮崎

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    2025年01月13日
  • 空中ブランコ

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    伊良部先生シリーズ2冊目。相変わらずな展開だけれども前作よりも患者さん達の心理描写がリアルで一緒に手に汗握る気持ちになった。あと、伊良部先生に慣れてきた自分がいる。人間は些細なことで壊れて些細なことで治る。あまり深刻になりすぎないことも大切なんだと自分に言い聞かせた。
    私の頭の中では、伊良部先生はムロツヨシさんです。
    次の作品もぜひ読みたい。

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    2025年01月10日