奥田英朗のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
いいなぁこのシリーズ。どのお話にも愛がある。
我が家のヒミツ、だなんて怪しげなタイトルだけど、どの家庭でも起きそうな優しい6つのお話たち、全部良かった。『虫歯とピアニスト』はほっこり。『手紙に乗せて』は読み終えてからじわじわ。歳をとると涙もろくなる解説のようで納得。
そして最後の『妻と選挙』!衝撃でした!
これはほかの『我が家の、、』に出てきた家族!短編同士がどこなく繋がるパターンは多いけど、別の本に載ってる短編と繋がるって斬新な気がする〜♪
マラソンの次は選挙なのね。今回もホロリとしました。なんていい家族。
このシリーズ、たまら〜ん!笑 -
Posted by ブクログ
ネタバレ反政府主義の過激な思想を持つ父親に振り回される主人公二郎(小6男子)の話。
前半は中野で暮らす二郎が、ヤンキーに絡まれたり父親が教師に迷惑かけてたり、父親の居候のアキラおじさんに面倒なこと頼まれたりするので、ひたすら二郎が気の毒。
一郎(父)が聞くと激怒しそうだけど、こんなお父さんの元に生まれたのが心底可哀想。
一郎は作家?らしいけど、どう見ても稼ぎが悪そうだし、思想が傾きすぎてて普通の家庭訪問すらままならない(教師にめんどくさい議論を持ちかける)。
自分だったら本当に嫌だ…
なんやかんやあって一家は西表島まで跳ぶことになる。これがサウスバウンドかと、なるほどねーってなるのが前半。
-
購入済み
内容を諺に凝縮するならば、「人の振り見て我が振り直せ」。
患者は、伊良部一郎という自由人に接することで、自ら大きな気づきを得る。
読者も笑いながら呆れながら、気づきを得ることだろう、何かしら大事なことについて。 -
購入済み
読みやすく面白い
ドクター伊良部シリーズ第1巻です。
精神科の医師伊良部が、様々な症状の患者さんと関わっていくお話ですが…
精神科ときくと、深刻な思いは無しに思われがちですが、内容はめちゃくちゃ明るい愉快な話です。
名医?迷医?であり、めちゃくちゃ変人でどこか愛嬌のある伊良部が、様々な方法で患者さんを癒していく短編集です。
考えてした治療なのか、結果的によかったのか、謎な部分もありますが…読後感は爽やかでスッキリします。
私にとって初奥田英朗さんでしたが、とても好きな作家さんになりました。
おすすめします!