奥田英朗のレビュー一覧

  • オリンピックの身代金(下)

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    ネタバレ

    テロリストの心情変化を知りたくて、この本に辿り着いた。
    読めば読むほど国男が社会の闇に入り込んでいく様子をみて、より深い闇を待つ私と、国男の行く末を案じるまた別の私がいた。

    全てがリアルで、実際に島崎国男が存在していそうで。建物の並びもああそうだよなあと思いながら、情景が鮮明に浮かんできた。久々にこんな濃厚な本読んだなあ、という感じでした。

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    2022年10月07日
  • 我が家のヒミツ

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    人の心をきちんと描き、ふと気付くと本の世界に入り、主人公のそばでハラハラしたり、優しく見守っているような気にさせてくれる本。ワタシ的には向田邦子さんの作品と同じような魅力を感じてしまう作品でした。

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    2022年06月01日
  • ナオミとカナコ

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    人を殺すより殺した後の方がずっと大変だ。
    だって周りの人に疑われながらも「私は殺してない。何も知らない。」って一生しらばっくれなくてはいけない。いつバレるのか、いつ捕まるのか疑心暗鬼になりながらと毎日怯えて暮らさないといけない。
    特に、殺した相手が自分と親しい人間柄なら尚更。

    と、いう事を実感した作品でした。

    どんなに完璧(?)なプランでもボロは出てくるし、遺族の目はごまかせない。途中で仲間割れとかするんじゃないかとか後半はハラハラしっぱなし!!
    いや~、意外な結末でした。


    この作品を読んで思った事は、女性は逞しい。
    直美も加奈子も人ひとり殺した罪悪感が全くなくて面白かったです笑
    特に

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    2022年05月27日
  • 真夜中のマーチ

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    事象実業家で、出会い系パーティを主催したり、芸能事務所まがいなことをして、
    AVに出演させたりをしている、横山健司。
    出会い系パーティーに悪友に誘われて参加した三田総一郎の話と名刺を勘違いし、
    だまして金を巻き上げようとするところから、話が始まる。

    最初は、大学のパーティーサークルの延長みたいなことをしてる、
    はみ出し者の話が続くものだと思ってましたが、
    そんなちんけな話ではなく、すごいことを企て、
    実行に移すという、クライム・ノベルでした。
    極道、金持ち、元令嬢、大企業の平社員など、
    バラエティに富んだ登場人物の痛快さが面白かった。

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    2022年05月20日
  • サウスバウンド

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    第1章も第2章もそれぞれ面白くて、続きが気になって仕事が手につかなくて困るほど。2冊分くらいのページ数だが長さは感じなかった。元過激派で今はアナーキストの父と御茶ノ水のジャンヌ・ダルクと言われた母。もっと小難しい話かと思ったら(小難しい解釈もできるけど)、エンターテイメントだった。いやぁ楽しんだ。

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    2022年05月13日
  • 東京物語

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    文庫化された2004年に買って読んで以来、本棚に大事にしまっておいたのだが、久々に再読。読み始めると止まらなくなる。やはり素晴らしい。

    青春小説としての甘酸っぱさと、昭和最後から平成の最初にかけての10年ちょっとの時代の記憶が、二重のノスタルジーに浸らせてくれる。

    1978/4/4キャンディーズ解散コンサート
    1979/6/2 江川卓初登板
    1980/12/9 ジョン・レノン暗殺
    1981/9/30 オリンピック開催都市名古屋落選
    1985/1/15 新日鉄釜石7連覇&北の湖引退
    1989/11/10 ベルリンの壁崩壊

    自分は、著者や主人公より一回り下の世代で、ほぼ小学生から高校

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    2022年05月08日
  • 我が家の問題

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    家族の機微を捉えた話

    些細なことからことから変化する家族の態度、心境を捉えていて、本当に日本の家族で起きてることをテーマにした小説だった。話の終え方もこの先は読者のご想像にお任せしますと言った感じで面白かった。

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    2022年05月06日
  • 無理(下)

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    やばい

    めっちゃ面白かった。
    けど最後はどうなの?笑

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    2022年04月14日
  • 我が家のヒミツ

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    やっぱり最高!
    家族の出来事をほのぼのと描いています。
    「虫歯とピアニスト」「手紙に乗せて」「妻と選挙」がとても良かった。
    このシリーズは絶対読み返すなと思います。

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    2022年04月10日
  • イン・ザ・プール

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    イン・ザ・プール

    読みやすくて面白い!

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    2022年04月09日
  • 我が家のヒミツ

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    奥田英朗好き!!(笑)
    読む前は暗い気持ちになっていても、読んだ後には心がスーっと軽くなってる。
    短編集だから起承転結がしっかりしてて、スラスラ読むことができました。
    「手紙に乗せて」は奥深かったな。年の功ってよく言うけど、年の功って思いやりがあるかないかってことなのかな。私も年齢関係なく相手を思いやれるような人間になりたいと思いました。

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    2022年03月13日
  • 我が家のヒミツ

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    いいなぁこのシリーズ。どのお話にも愛がある。

    我が家のヒミツ、だなんて怪しげなタイトルだけど、どの家庭でも起きそうな優しい6つのお話たち、全部良かった。『虫歯とピアニスト』はほっこり。『手紙に乗せて』は読み終えてからじわじわ。歳をとると涙もろくなる解説のようで納得。

    そして最後の『妻と選挙』!衝撃でした!
    これはほかの『我が家の、、』に出てきた家族!短編同士がどこなく繋がるパターンは多いけど、別の本に載ってる短編と繋がるって斬新な気がする〜♪
    マラソンの次は選挙なのね。今回もホロリとしました。なんていい家族。

    このシリーズ、たまら〜ん!笑

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    2021年10月23日
  • 沈黙の町で

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    夢中になって最後まで読んだ。名倉祐一が何故亡くなったのかは分かったが、登場人物がこれからどうなっていくのかは書かれていない。それが良い。一つの事象に対し、登場人物それぞれが違う感情を抱き絶対に分かり合えない描写も秀逸。中学時代の残酷さや青臭さを思い出しながら読めた本。とても面白かった。

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    2021年08月11日
  • オリンピックの身代金(下)

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    ネタバレ

    今、オリンピックを目前とした状況下でのレビューです。

    まず、国男はテロリストになるけど、主張は間違えていない。そして、スリの的を射た発言の数々が、同情を促す。

    そして、ラスト、国男が撃たれた時、主張が認められなかった時、とても悲しくなった。国男の生死は言及されていなかったが、生きていて欲しい。

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    2021年07月10日
  • 噂の女

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    読んで、だから何?って感じではあるけど、読みやすくて面白い。
    後妻業みたいな。
    そして白夜行みたいに、「噂の女」自身の目線にはならないが、いろんな人物から語らせて、「噂の女」が見えて来る。
    そして完結している短編ながら、時間は経過していき、次の話の時には妊娠していたり出産していたり、すでに新しい男がいたりというのが面白い。

    最後、どうなるのかは分からないが、結末としても痛快!

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    2021年07月01日
  • サウスバウンド

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    ネタバレ

    反政府主義の過激な思想を持つ父親に振り回される主人公二郎(小6男子)の話。

    前半は中野で暮らす二郎が、ヤンキーに絡まれたり父親が教師に迷惑かけてたり、父親の居候のアキラおじさんに面倒なこと頼まれたりするので、ひたすら二郎が気の毒。

    一郎(父)が聞くと激怒しそうだけど、こんなお父さんの元に生まれたのが心底可哀想。

    一郎は作家?らしいけど、どう見ても稼ぎが悪そうだし、思想が傾きすぎてて普通の家庭訪問すらままならない(教師にめんどくさい議論を持ちかける)。
    自分だったら本当に嫌だ…

    なんやかんやあって一家は西表島まで跳ぶことになる。これがサウスバウンドかと、なるほどねーってなるのが前半。

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    2021年06月20日
  • 無理(下)

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    ゆっくりと下落していく人生。速度が緩やかなので墜ちていっていることにも本人たちは多分気づいてなくて、最後にはいつのまにかカタストロフが訪れると言う(いつもの)パターン。巻き込まれてるのね。
    あとこの作品の主役は、舞台ともなっている、日本のどこにでもある陰惨な地方都市。都市と打とうとして地方土地とタイプミスしちゃったけど、案外この造語の方がしっくりくる。そんな田舎都市。

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    2021年06月19日
  • イン・ザ・プール

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    内容を諺に凝縮するならば、「人の振り見て我が振り直せ」。

    患者は、伊良部一郎という自由人に接することで、自ら大きな気づきを得る。

    読者も笑いながら呆れながら、気づきを得ることだろう、何かしら大事なことについて。

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    2021年05月25日
  • オリンピックの身代金(下)

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    展開が早く、どんどんスピードを上げていく感じでした。
    結局島崎はどうなったのか?
    真っ直ぐで純粋な青年であった島崎は何かに、憑かれたように前進していった。
    切ない気持ちが残りました。

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    2021年05月04日
  • オリンピックの身代金(上)

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    前から読みたいと思っていた一冊。
    いつもの奥田英朗さんとは別人のような内容です。
    時系列はバラバラですが、読み始めると違和感なく内容が頭に入ってきました。
    東大院生の島崎国男。
    同級でテレビ局に就職した須賀忠。
    警視庁の落合昌夫。
    3人の視点から語られます。
    何も怖い描写があるわけでもないのに怖いような気持ちになりながら読み進めました。朗らかさが返って怖い。そして今のこの時代にも当てはまることが多すぎて尚更怖い気持ちです。
    この後どうなっていくのか下巻が気になります。

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    2021年05月02日