奥田英朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小説家の凄みを感じた。冴えない地方都市を舞台にした閉塞感溢れる群像劇。これだけいろんな立場の人のいろんな生活ぶりや感覚、感情を、こんなにリアルに表現できるその視点はいったいどこからくるのか?登場人物があまりにリアルで、巻き起こる出来事も千差万別なのに、どれもがまるで自分が体験していることのように感じられてしまう。今更ながら、本物の小説家ってすごいんだな、と感じ入った。拐われた女子高生、拐った引きこもり、役所勤めの公務員、市会議員、詐欺紛いの訪問販売員、新興宗教にはまる保安係、彼らに訪れる終幕のカタストロフは、重力崩壊した天体がブラックホールに転移する時の様を見せつけられているようだった。
最初 -
匿名
ネタバレ 購入済み大学生がオリンピックを人質にし警察を相手に脅迫事件を起こす物語。
主人公の島崎は異常な犯罪を重なるが、変わり者でどこか憎めない。
ヤクザの組事務所に乗り込んでいく場面はヤクザもたじたじになっていて笑えた。
上下からなる長編だが、続きが気になりあっという間に読み終わった。 -
購入済み
奥田英朗さんをここのところ
奥田英朗さんをここのところ読んでいます。
奥田英朗さんを読むと、そうだよな、日本は本来こうだったんだよなと、決して悲観でなく、むしろ安心します。日本の斜陽を日々感じながら、あの頃に戻るだけだとむしろ踏ん切りがつく感じ。さあ、下巻読もう。