奥田英朗のレビュー一覧

  • ララピポ

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    2005年初版。読んでいて、なんだか如何わしい新聞の連載小説のような印象を受けました。やたらと性的な描写が多い、登場人物の大半がロクデナシ。物語の構成は、エピソードの主役がリレーのバトンを渡すように続いて行く形。面白い。最後まで読んでみると登場人物たちのダメさ加減は、言うまでもないのですが、それぞれが懸命に生きている姿が可愛くなります。面白かったです。

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    2023年09月30日
  • 我が家の問題

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    色々な立場から、家族の問題がリアルに描かれていて、とても胸に沁みる短編集。結果はどうであれ、主人公たちが前を向いている姿に励まされるのがまた良い! これからの新婚生活を大切にする上でも大事だと思うことがたくさん散りばめられていました。

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    2023年09月28日
  • ナオミとカナコ

    購入済み

    スリル感たっぷり

    百貨店や銀行の内情が生々しく表現されていて実に面白かった
    中国人の分析が見事
    女性心理の表現がさもありなんというか自然に描けている
    オリンピックの身代金の次に読んだが作者のトップクラスの作品です

    #深い #ドキドキハラハラ

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    2023年09月28日
  • オリンピックの身代金(下)

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    面白かった!
    昭和の東京オリンピックに湧く、高度経済成長の頃の日本。先日読んだ『罪の轍』と同じ頃の話でした。

    オリンピックを成功させるために、安い賃金で奴隷のように働かされていた人夫。ほとんどが田舎から出稼ぎに来ている人たち。東京は著しく発展していくのに、田舎はその恩恵を受けることなくとても貧しい生活のまま。それに疑念を抱いた主人公が犯行を企てる。

    真面目さや家族への優しさが、方向を間違えるとこんな事になってしまうのかと切なくなったけれど、主人公の思いには共感できるところも。

    警察の捜査も興味深く、電話さえ稀な時代にどんどん犯人を追い込んでいく捜査は読んでいて息を呑みました。

    大きなこ

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    2023年09月18日
  • 我が家のヒミツ

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    面白かった!やはり奥田英朗はいい。
    この家族シリーズは基本的に良い人ばかり出てくるので、心が疲れない。疲れないどころか暖かくなって癒される。
    「手紙に乗せて」は突然死で母を失った主人公が憔悴しきっている父に戸惑う場面から始まる。主人公の周りには、父に同情し気にかけてくれるおじさんたちと、自分の世界で忙しく他人の不幸はすぐに忘れてしまう若者達の2種類がいる。この本のいいところは、そういう若者達を決して悪者にはしないところだ。年を重ねるとは、いろんな悲しみを知ることであり、悲しみを知っているおじさん達は他人の悲しみにも敏感だが、まだ経験が少ない若者達は自分のことでいっぱいいっぱいになる。それはしょ

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    2023年08月05日
  • 噂の女

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    こういうのでいいんだよっていう模範例。
    この人に田舎の絶望感を書かせたら右に出る人はいないのでは。
    取られても仕方ないような人たちから取るのも良い。

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    2023年07月17日
  • 恋愛仮免中

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    プロポーズ待ちの彼女の悩み、長年連れ添った夫婦の行く末、中学生女子の甘酸っぱい初恋など、それぞれ異なるカットでちょっぴり切なくも朗らかに恋模様が描かれる。

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    2023年07月15日
  • 無理(下)

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    大好きな奥田さん。

    読んだ気がするものの
    結末を思い出せず、
    とにかく最後まで読んだ。

    珍しく、なかなか展開が起こらずに
    日常が描かれていっていた。
    中盤過ぎて、加速し始めると、
    一気に乗っていくね。

    特に、ことが起こったときの
    スリリングな描写の仕方が、さすがですわ。
    圧倒的な筆致って感じ。

    ラストの玉突き事故のシーンも、圧巻。
    まさかここで集結するとは。

    「無理」ねえ。
    無理やりなんとかかんとかやり過ごしてきて、
    でも最後には無理がたたって、
    ってところでしょうか。

    引き返せるポイントなんかは
    誰にもあったんだろうけどね。
    無理に巻き込まれてしまったりね。

    こういう出来事も

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    2023年07月11日
  • 無理(下)

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    小説家の凄みを感じた。冴えない地方都市を舞台にした閉塞感溢れる群像劇。これだけいろんな立場の人のいろんな生活ぶりや感覚、感情を、こんなにリアルに表現できるその視点はいったいどこからくるのか?登場人物があまりにリアルで、巻き起こる出来事も千差万別なのに、どれもがまるで自分が体験していることのように感じられてしまう。今更ながら、本物の小説家ってすごいんだな、と感じ入った。拐われた女子高生、拐った引きこもり、役所勤めの公務員、市会議員、詐欺紛いの訪問販売員、新興宗教にはまる保安係、彼らに訪れる終幕のカタストロフは、重力崩壊した天体がブラックホールに転移する時の様を見せつけられているようだった。
    最初

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    2023年07月04日
  • オリンピックの身代金(下)

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    視点が入れ替わるから、事件が動いてハラハラした後に島崎視点でどう動いてたか分かったりで終始飽きずに一気読み。
    当時ほんとにこんなことが起こってたのではないかと思わせるリアルが凄い。
    時代だから、連絡手段の確保も伝来役が走るとかだし、警察サイドの状況も今と全然違う。
    貧しい人から中央の人へ富が搾取されていく感じもじわじわと実感できて、そりゃ大それたこともしちゃうよねって思わせられる。

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    2023年07月02日
  • オリンピックの身代金 上下合本版

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    大学生がオリンピックを人質にし警察を相手に脅迫事件を起こす物語。
    主人公の島崎は異常な犯罪を重なるが、変わり者でどこか憎めない。
    ヤクザの組事務所に乗り込んでいく場面はヤクザもたじたじになっていて笑えた。
    上下からなる長編だが、続きが気になりあっという間に読み終わった。

    #ドキドキハラハラ

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    2023年06月27日
  • オリンピックの身代金(上)

    購入済み

    あの頃の情景がありありと浮かぶ

    1964年 自分が小学校5年だったころの思い出が小説の情景と重なる。
    平易で見事な描写である。
    構成もすばらしい。
    伊良部シリーズも昔読んだが、さすが著者の最高傑作の呼び名にふさわしい。

    #感動する #タメになる #深い

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    2023年06月24日
  • オリンピックの身代金(上)

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    タイトル、どういうことかと思ったけど、途中であぁそういうことか!と腑に落ちる瞬間が。
    時系列も順番に行ったり来たりするから、どう繋がるのかと思ったら上巻ラストでまた腑に落ちて。
    戦後日本の経済格差にびっくりするし、すごいリアリティ。
    頭が良ければ勉強できるけど、できなければ出稼ぎに行くしかない貧しい村。
    そんな格差への反発でオリンピックの開催で沸く東京の人たちへの脅迫。
    最初疑われた学生がどうしてそんな大それたこと?と思ったけど、読み進めると納得というかなるべくしてというか。
    下巻でどうなるか楽しみ

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    2023年06月07日
  • 我が家のヒミツ

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    久しぶりに奥田英郎さんの作品を読んだんですが、やっぱり良い!何が良いのかというと、"絶妙な脱力感"です。
    読んでて変に頭を使う事無く読めちゃうストーリー展開は流石です。今回読んだ「我が家のヒミツ」は6話の短編集となりますが其々のストーリーに登場する登場人物の心理描写が本当に巧みで、自分事の様な不思議な感覚で読めちゃいます。6話全てが良いのですが、個人的には「アンナの十二月」が良かったかな~。

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    2023年06月02日
  • オリンピックの身代金(上)

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    東京オリンピックの時代の街並み、流行など当時の描写がリアルに描かれ、当時の様子を脳内で再生する面白みがあった。また、高度経済成長の背景には、低賃金で過酷な労働を強いられる出稼ぎ労働者、東京を発展させるためにないがしろにされる郊外の犠牲があったこと、見える部分のみを大事にする警察の黒い部分など、国の裏事情の描写が鮮明で、今の二極化社会、政府の国民に都合の悪い内容を隠す体制など今にも繋がる内容になっているように感じた。
    主人公がよくモテる。

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    2023年05月24日
  • 東京物語

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    良い作品でした。
    1980年代、私は高校、大学生の時代でした。
    洋楽のロックグループ、ロックスターに憧れてた。
    将来の目標は無かったけど、何んの不安も感じなかった。
    私にとってはそんな時代でした。

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    2023年05月20日
  • 噂の女

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    いや〜面白かった。
    これからどうなる?と美味しくなってきたところで話が終わってしまうあたりがとても良い。その先の展開が気になって仕方がない。そして次のエピソードが始まる。止まることなく一気読みでした。
    糸井美幸の虜になっていく愚かな男たち。たびたび本書に出でくる糸井美幸の容姿は、美人かどうかは分からないが男好きのする顔立ち。大きな口と厚ぼったい唇。そして肉感的である。とある。
    これにはもう糸井美幸の虜になってしまう男たちの気持ちが痛いほど分かるのでした。悲しい男の性とゆうやつですね。

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    2023年04月08日
  • 噂の女

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    『噂の女』を軸に、その周りにいる人の目線で描かれた短編集。
    それぞれの話が絶妙なところで次の話に移り、ちょっともどかしい気もするけど全体を通してとても楽しめた。

    各話の主人公が面倒ごとに挟まれ右往左往する様がうまく描かれており、作者が得意としている内容であった。

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    2023年03月30日
  • オリンピックの身代金(下)

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    下巻もおもしろかった。
    上巻は時系列が前後しますが、下巻はそれもないせいかどんどん進みました。

    罪の轍もそうだけど、奥田さんの作品て、どうしてこんなことになってんのーって展開が多い。
    間一髪のところで逃げきれたり、とんでもない場面に居合わせて、罪を重ねたり…。 
    そして、犯人が完全な悪人でないところも。
    最後はなんだかせつない気持ちになりました。

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    2023年03月17日
  • オリンピックの身代金(上)

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    『罪の轍』、『リバー』に続いて奥田さん作品3作め。

    早い段階で犯人がわかります。
    頭脳明晰、容姿もよくて、性格も穏やか。そして、女性にモテる…。
    きっと将来も安泰なのに、どんどん道を踏み外していく彼が、どうなるのか夢中で読みました。
    彼は、自分に好意的な人を見抜いて、利用できるだけ利用する。そんな残酷な一面を持ちながらも、同じぐらい優しさも持っている。

    彼の運がどこまで続くのか…下巻も楽しみです。

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    2023年03月06日