奥田英朗のレビュー一覧

  • オリンピックの身代金(上)

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    『罪の轍』、『リバー』に続いて奥田さん作品3作め。

    早い段階で犯人がわかります。
    頭脳明晰、容姿もよくて、性格も穏やか。そして、女性にモテる…。
    きっと将来も安泰なのに、どんどん道を踏み外していく彼が、どうなるのか夢中で読みました。
    彼は、自分に好意的な人を見抜いて、利用できるだけ利用する。そんな残酷な一面を持ちながらも、同じぐらい優しさも持っている。

    彼の運がどこまで続くのか…下巻も楽しみです。

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    2023年03月06日
  • サウスバウンド

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    一部の東京編が二部の沖縄編の痛快さをより際立つものにしていると感じた。
    長編ですが、途中からは辞めどきがなくなるくらい面白い。

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    2023年03月05日
  • オリンピックの身代金(下)

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    ネタバレ

    やー、面白かった。。

    昭和39年のオリンピック開催を目前に控えた東京が舞台で、オリンピックは先進国の仲間入りをするための国家勢力をかけた一大イベント。
    活気付く国民や、変貌していく街の裏には、貧困問題を抱え、過酷な労働状況で働く日雇い労働者がいた。

    その実情がとてもリアル描かれていて、いろいろと考えさせられた。

    2022年のカタールワールドカップでも、ワールドカップ開催に向けての労働で、かなりの数の労働者が死亡したとのこと。

    世界のどこかでは今も変わらずに同じようなことが起きている。

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    2023年03月05日
  • 最悪

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    ネタバレ

    「最悪」というタイトルだけに、この三人に最悪なことがおきるんだろと こわごわよみすすめて 
    途中、鉄工所の川谷さんがどんどん最悪になっていく様は 読むのをやめたくなるほどでしたが、

    本当の最悪は三人+めぐみちゃんが出会ってからでした。ここからは、最悪なんだけど なんだか滑稽で笑ってしまうところもありました。
    すごく 読み応えありがあり面白かったです。

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    2023年02月19日
  • オリンピックの身代金(上)

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    よくオリンピックは「平和の祭典」って言葉を使われるけれど、多くの部分で権力の行使が蔓延ってることを体現した本だと思う。
    外国人には見せられない汚い部分を隠してるみたいなこと書いてあったと思うが、一昨年のオリンピックもやってること変わらないなと感じた。(オリンピックの選考会の時に、「東京は福島から遠いから放射能の心配はない」ってアピールしてたような記憶がある。)
    平和の祭典の裏に隠された闇を見せられた感じがしました。
    物語の構想もなかなか面白かったです。
    下巻もきっと一気読みでしょう。

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    2023年01月09日
  • 我が家のヒミツ

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    年末年始に。もう3,4回読んでるはずが感想書いてなかった。
    ハッピーエンドの短編6つ。安心する。2,3,4,6篇目が好き。何回読んでも良い。

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    2023年01月01日
  • 我が家のヒミツ

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    久々に1日で読み終わった。大学の頃には奥田英朗をたくさん読んだ。今でもこのやりすぎない暖かさと余韻が良い。

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    2022年12月18日
  • オリンピックの身代金(下)

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    あれ!?っと思ったら
    「罪の轍」のメンバー!

    戦後の東京の高度成長期とプロレタリア
    主人公の島崎の純粋さと それがだんだん壊れていく様にグイグイ引き込まる

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    2022年12月18日
  • オリンピックの身代金(上)

    購入済み

    奥田英朗さんをここのところ

    奥田英朗さんをここのところ読んでいます。
    奥田英朗さんを読むと、そうだよな、日本は本来こうだったんだよなと、決して悲観でなく、むしろ安心します。日本の斜陽を日々感じながら、あの頃に戻るだけだとむしろ踏ん切りがつく感じ。さあ、下巻読もう。

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    2022年11月26日
  • オリンピックの身代金(下)

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    あまりに面白すぎて、読み始めたらほかのことができなくなる。時間があるときに読むのがおすすめ
    これが刺さった人は罪の轍も読んで欲しい〜また五係の活躍がみれます

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    2022年10月23日
  • オリンピックの身代金(下)

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    ネタバレ

    テロリストの心情変化を知りたくて、この本に辿り着いた。
    読めば読むほど国男が社会の闇に入り込んでいく様子をみて、より深い闇を待つ私と、国男の行く末を案じるまた別の私がいた。

    全てがリアルで、実際に島崎国男が存在していそうで。建物の並びもああそうだよなあと思いながら、情景が鮮明に浮かんできた。久々にこんな濃厚な本読んだなあ、という感じでした。

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    2022年10月07日
  • 我が家のヒミツ

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    人の心をきちんと描き、ふと気付くと本の世界に入り、主人公のそばでハラハラしたり、優しく見守っているような気にさせてくれる本。ワタシ的には向田邦子さんの作品と同じような魅力を感じてしまう作品でした。

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    2022年06月01日
  • ナオミとカナコ

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    人を殺すより殺した後の方がずっと大変だ。
    だって周りの人に疑われながらも「私は殺してない。何も知らない。」って一生しらばっくれなくてはいけない。いつバレるのか、いつ捕まるのか疑心暗鬼になりながらと毎日怯えて暮らさないといけない。
    特に、殺した相手が自分と親しい人間柄なら尚更。

    と、いう事を実感した作品でした。

    どんなに完璧(?)なプランでもボロは出てくるし、遺族の目はごまかせない。途中で仲間割れとかするんじゃないかとか後半はハラハラしっぱなし!!
    いや~、意外な結末でした。


    この作品を読んで思った事は、女性は逞しい。
    直美も加奈子も人ひとり殺した罪悪感が全くなくて面白かったです笑
    特に

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    2022年05月27日
  • 真夜中のマーチ

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    事象実業家で、出会い系パーティを主催したり、芸能事務所まがいなことをして、
    AVに出演させたりをしている、横山健司。
    出会い系パーティーに悪友に誘われて参加した三田総一郎の話と名刺を勘違いし、
    だまして金を巻き上げようとするところから、話が始まる。

    最初は、大学のパーティーサークルの延長みたいなことをしてる、
    はみ出し者の話が続くものだと思ってましたが、
    そんなちんけな話ではなく、すごいことを企て、
    実行に移すという、クライム・ノベルでした。
    極道、金持ち、元令嬢、大企業の平社員など、
    バラエティに富んだ登場人物の痛快さが面白かった。

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    2022年05月20日
  • サウスバウンド

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    第1章も第2章もそれぞれ面白くて、続きが気になって仕事が手につかなくて困るほど。2冊分くらいのページ数だが長さは感じなかった。元過激派で今はアナーキストの父と御茶ノ水のジャンヌ・ダルクと言われた母。もっと小難しい話かと思ったら(小難しい解釈もできるけど)、エンターテイメントだった。いやぁ楽しんだ。

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    2022年05月13日
  • 東京物語

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    文庫化された2004年に買って読んで以来、本棚に大事にしまっておいたのだが、久々に再読。読み始めると止まらなくなる。やはり素晴らしい。

    青春小説としての甘酸っぱさと、昭和最後から平成の最初にかけての10年ちょっとの時代の記憶が、二重のノスタルジーに浸らせてくれる。

    1978/4/4キャンディーズ解散コンサート
    1979/6/2 江川卓初登板
    1980/12/9 ジョン・レノン暗殺
    1981/9/30 オリンピック開催都市名古屋落選
    1985/1/15 新日鉄釜石7連覇&北の湖引退
    1989/11/10 ベルリンの壁崩壊

    自分は、著者や主人公より一回り下の世代で、ほぼ小学生から高校

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    2022年05月08日
  • 我が家の問題

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    家族の機微を捉えた話

    些細なことからことから変化する家族の態度、心境を捉えていて、本当に日本の家族で起きてることをテーマにした小説だった。話の終え方もこの先は読者のご想像にお任せしますと言った感じで面白かった。

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    2022年05月06日
  • 無理(下)

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    やばい

    めっちゃ面白かった。
    けど最後はどうなの?笑

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    2022年04月14日
  • 我が家のヒミツ

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    やっぱり最高!
    家族の出来事をほのぼのと描いています。
    「虫歯とピアニスト」「手紙に乗せて」「妻と選挙」がとても良かった。
    このシリーズは絶対読み返すなと思います。

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    2022年04月10日
  • イン・ザ・プール

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    イン・ザ・プール

    読みやすくて面白い!

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    2022年04月09日