【感想・ネタバレ】我が家の問題のレビュー

あらすじ

夫は仕事ができないらしい。それを察知してしまっためぐみは、おいしい弁当を持たせて夫を励まそうと決意し――「ハズバンド」。新婚なのに、家に帰りたくなくなった。甲斐甲斐しく世話をしてくれる妻に感動していたはずが――「甘い生活?」。それぞれの家族に起こる、ささやかだけれど悩ましい「我が家の問題」。人間ドラマの名手が贈る、くすりと笑えて、ホロリと泣ける平成の家族小説。

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Posted by ブクログ

読後感がいい。作者は書けるのに書いていない部分がすごく読後感をよくしている。
好みはもちろん分かれるけど、自分にはドンピシャだった。

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2025年08月14日

Posted by ブクログ

「夫とUFO」
夫の達夫。仕事が忙しく、辛い目に遭っていた事を知った美奈子。逃げ出すこともできず、放り出すこともできず、UFOを見るようになった達夫。P184爆発したっていいのに。会社がなんだ。いざとなれば、何をしたって生きていける。
美奈子の達夫を助けなければ!という気持ち、行動に感動!
「妻とマラソン」
人気小説家の康夫と専業主婦の里美。
出かける用事もない主婦の里美がマラソンにハマっていく。
こちらも感動でした^ ^。マラソンって意外と中毒になりますよね。3キロから5キロ
オッもっと走れるかも?と、8キロから10キロー
里美の夢中になる気持ち分かる^ ^。
フルマラソン未知の距離への参加!里美さん頑張れー!双子の息子達もお母さんの走る姿を見て何か学んだ様子。何にでも挑戦するって結果はどうあれワクワクしますね。面白かった。

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2025年07月17日

Posted by ブクログ

家シリーズを三冊続けて。軽いのに読みごたえのある短編が並んでいます。お腹が空いたときの焼肉と白ご飯みたいな、完璧な小説でした。

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2025年06月24日

Posted by ブクログ

家族の短編第二弾
うーんやっぱり短編は読みやすい。
色んな家族の形があるなあと思った。
お気に入りは「ハズバンド」と「妻とマラソン」
でもどの話もかなり良かった。短編とは思えないほどの満足感。
こんな人を嫁にもらえたら嬉しいなあと思えるのは男性作家が書いてるからなのだろうか。

最後の「妻とマラソン」ではちょっと泣きそうになった。
うちはもう壊れてしまったが、家族愛は素晴らしい。
俺もぼちぼち今日のランニングに行こう
秋口の神戸マラソン当選するといいな

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2025年05月18日

Posted by ブクログ

衝撃的な展開があるわけでもなく大事件でもないけれど、6編それぞれの家族におこった“問題”を通して、 様々な家族のかたち、温かさが描かれていてとてもよかった◎シリーズの中では1番すきだな。登場人物が各々相手を思いやる優しさ、立ち直る強さ、右往左往するおもしろさ、人間味がつまっていた。夫とUFOと同じ立場にたった時、美奈子のように夫の心情を慮った行動が自分にはとれるだろうか、、。ちなみに6編の中では、前作を経ての妻とマラソンが1番お気に入り。

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2024年10月02日

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小説のほとんどが主人公中心の物語で描かれている中で、主人公の家族が主軸になるのがいかにも「家族」って感じで面白かった。

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2024年07月15日

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家庭内の問題を描いた短編小説です。『家日和』以上に好きな作品です。
特に一つ目の「甘い生活?」は印象的でした。
「独身病」という言葉を初めて聞いたところ、今の自分の延長線上にあるような病状だなあと、とても他人事とは思えないほど主人公の心情描写と妻とのやり取りが具体的に想像されました。
まあ、まだ結婚もしていなければ、家庭も持っていないんですけどね。
いざその時が来た際に備えて、夫・妻・子どもの視点で描かれた本書における家庭のトラブルや当事者の心境を思い出せるように引出しとしてストックしておくといつかきっと役に立つんじゃないか(より良い家庭を築くための考え方が育まれるのではないか)なんて独身ながら思いました。

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2024年04月29日

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どこの家庭でもありそうな些細なことから、大きなことまでを取り上げた短編中。まるでホームドラマを見てきるように情景を思い浮かべながら、あっという間に読み終えた。
時にはシリアスに、時には面白おかしく、正面からちゃんと障害と向き合っている姿が描かれていて、兄弟っていいな、夫婦っていいな、家族っていいなと温かい気持ちに包まれた。

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2024年01月24日

Posted by ブクログ

色々な立場から、家族の問題がリアルに描かれていて、とても胸に沁みる短編集。結果はどうであれ、主人公たちが前を向いている姿に励まされるのがまた良い! これからの新婚生活を大切にする上でも大事だと思うことがたくさん散りばめられていました。

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2023年09月28日

Posted by ブクログ

再読

様々な夫婦、家族の問題が描かれていて
全く同じではないけれど
自分の家庭も色々あるので
少しずつ共感できて、ハラハラできて
ホッとできた。

特に「妻とマラソン」
奥さんの行き場のない孤独の向かった先に
家族からの理解と応援があって
うるっとした。

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2023年06月24日

購入済み

家族の機微を捉えた話

些細なことからことから変化する家族の態度、心境を捉えていて、本当に日本の家族で起きてることをテーマにした小説だった。話の終え方もこの先は読者のご想像にお任せしますと言った感じで面白かった。

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2022年05月06日

Posted by ブクログ

様々な家族の"問題"そして"日常"を覗くことができて凄く面白かった。「家族にはマニュアルがないのだ。」の通り、家族にはマニュアルが無いので、自分の育ってきた環境が家族のあり方の当たり前として認識してしまうが、この本のようにいろんな形があるのを見ると、家族っていいなと再認識できるので、ぜひ別のシリーズも読みたいと思った。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

『家日和』に続く家族を描いた第二弾となる今回の一冊は、六編からなる短編集だ。
六家庭で起こる問題が描かれていて、一編を除いて何とか解決策を見出していた。
特に心に沁みた物語は⋯
⚫︎「妻とマラソン」
主人公の作家の男が突然大きな賞を受賞し、売れっ子作家に変貌した。
妻は環境の激変によって孤独感を味わうようになるのだが、唯一の趣味だったランニングだけは一人で続けていた。
そんな家庭環境を心配した出版社の担当者から、「東京マラソンの参加権をゲットしたから奥さんに参加を勧めて」との声を掛けられた。
私はこの物語が心に沁み入り、思わず涙腺が緩んでしまった。

標題は『 我が家の問題 』となっているが、正しくは『 夫婦の問題 』が描かれている。
既婚者の読者は、どの短編の問題にもウンウンと頷いてしまう問題だと思う。
なかなか夫婦間の問題を解決できないお方には、とても参考となる救いの一冊になる⋯かも知れない。

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2025年11月01日

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ネタバレ

帯に惹かれて購入。名前の通り、家庭にある問題が6つ描かれている。帯には、「他人の家庭の悩みほど、楽しいエンタメは他にない!」と書かれていたけど、周りの方が刺激的で輝いて見えることも多いもんなぁ。個人的に良かったのは「里帰り」。次に「ハズバンド」と「妻とマラソン」。夫婦での里帰りは面倒くさいけど、でも行かないと…っていうリアルな事情がしっかり描かれているのと、里帰り後の心境の違いにほっこりした。

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2025年09月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

6つの短編集。同じような、家族をテーマにした他の短編集『家日和』『我が家のヒミツ』は既に読んでいるけど、これは家族の問題、というか、家族の危機が描かれていたため、他の2作品と少しだけ味が違った気がした。


『甘い生活?』

新婚だけど出来すぎる妻のせいで家に帰りづらくなっている夫の話。

長い独身生活、そんなに世話を焼かれたくないっていうのは我が家に少し似てる気がした。気楽にかかわれそうで私はこっちのが好き。


『ハズバンド』

妊娠中の専業主婦の妻は、夫が実は会社のお荷物であることを知る。仕事が出来ない夫のために、せめて「美味しいお弁当」を毎日作って応援する。

健気に支える妻、尊かった。自分には真似出来ぬ。


『絵里のエイプリル』

高校3年生の絵里は、自分の声を母親の声と勘違いした祖母からの電話で、母親が離婚を考えていることを知る。

受験期の子供が両親の離婚話を知るなんて、酷なことだ。まだしてないし、本当かも分からない。確かめることも出来ず、周りの友達や先生に夫婦仲や離婚について聞くも解決して訳ではない。ラストはどうなったか描かれない。でも、子供たちは何か決意したようだった。大人の事情も測れる年頃。健気だった。


『夫とUFO』

残業で遅く帰って来た夫が夕食後、「UFOが見守ってくれている。最近は交信もできるようになった」と言い出す。

夫は頭がイってしまったのではないかと心配になった妻は夫の行動を観察したり、元同僚にリサーチを入れたりする。


妻の夫を救出しようと変装してエムエム星人になりきって、退職を促したとこすごく感動したし、声出して笑った。

妻の夫への想い、応援、すごく良かった。

この短編で一番好きかも。



『里帰り』

新婚の夫婦が初めてお互いの実家に里帰りする話。里帰りする前はハワイ旅行に行こうなんて話してたけど、結局お互いのふるさとに帰ることに ハシゴは少し大変だけど、行けてよかったと思えた夫婦の話。

義父の一周忌前に読んだのも何かの縁かも。

行ってしまえば親戚一人一人はみんないい人だったりする。私もがんばろって思えた。

義母とか義姉とか、そういう立場に身構えてしまうだけで、その人自身はみんないい人なのだよね?行っちゃえばなんてこと無かったりする 子どももいるし。 ほんと、赤ちゃんや子どもが場を和ませてくれる。


『妻とマラソン』

直木賞作家の夫を持つ専業主婦の妻は走ることが趣味になっていて、出版社の担当の勧めで、ついに東京マラソンに出る話。

家事や育児は目標がないからなかなか達成感は得られない...妻は走る

夫だけ有名人になって取り残された感をもってしまったであろう妻。完走を目標に走る妻のために応援する家族...

涙が滲んだ...

温かい気持ちになった...

よかった...


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2025年06月29日

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「夫とUFO」が特に面白かった。UFOと交信できるようになったなんて頭がおかしくなったのか?と思いこの先どう話が進んでいくのかか気になって夢中に読み進めた。ほろりとする場面やほっこりする場面も多く、日常を描いてるゆえ登場人物を身近に感じながらリラックスして楽しめた。

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2025年03月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

10年前に読んでた。でも面白い。
甘い生活。素晴らしすぎる新妻が重すぎ帰宅恐怖になるサラリーマン。
里帰り。北海道と名古屋にそれぞれの実家があり日本半分縦断の夏休みを過ごす新婚、互いの実家のいいところに気付く、いい話。
どれも家族の悩み、傍から見たら些細な事が本人達には大問題。きちんと話せる家族が、長く仲良く続くコツなんだろうな。

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2024年12月14日

Posted by ブクログ

妻、夫、子からの視点で描かれた短編小説が数作品
1冊の本の中に描かれており、
どれもそれぞれが持つ『我が家の問題』について描かれている。

どの作品も、
家族生活から生まれる
ほんのちょっとしたムズムズが上手な表現で描かれており、綺麗に完結させるわけでなく、
その後どうなるんだろう。と後が気になる終わり方も日常を表してるようでセンスを感じました。

最後に解説が載っており、
その解説も的確で、
そこから読み始めても面白いかもしれません。

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2024年11月23日

Posted by ブクログ

 家シリーズ第2弾。

 6組の夫婦のすったもんだを夫目線、妻目線、子供目線で書かれている短編集。
 「家日和」からの後日譚もあり、懐かしいご近所さんに再会したような気持ちで読めた。 
 6組それぞれ問題を抱えていても、温かい結末になり心が癒された。

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2024年11月20日

Posted by ブクログ

家族の問題あれこれの短編集。
さあこれから、というところで終わるが、どれも前向きでハートフル。人が真剣に悩む姿だからこそのユーモアと笑いがあった。2024/10/31

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2024年11月01日

Posted by ブクログ

『ハズバンド』と『夫とUFO』が妻目線の短編で、感情移入しやすかったです。
『ハズバンド』は自分も家事や料理で夫を支えたいという気持ちにしてくれて、なんだか日々の意欲に繋がりました!
『夫とUFO』の方は、夫のあり得ない行動に全力で救出をする妻がかっこよすぎて最高でした!

色んな夫婦や家族の間に家庭の問題があるけれど、妻も夫も子どもたちもみんな懸命に生きているんだなぁと、何も問題がない家庭なんてないかもなと感じた短編作品たちでした。

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2024年09月10日

Posted by ブクログ

短編6作品収録
それぞれの家庭のお話
まず、読みやすいなと感じました
いずれの作品も他人事でもない問題にまつわるお話で
それぞれにいろんな問題がでてきて人生に波風たたない
ことなんてないんだなと感じました

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2023年05月01日

購入済み

ごく普通の家庭生活のスナップシ

この作家の作品は短編の方がくすっと笑えたり 身につまされたり、身近に感じられるので好きである。
この作品も、ごく普通のどこにでもありそうな 誰でも経験しそうな 家庭生活のスナップショットアルバム。中でも すっとぼけた 夫とUFO がいい。

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2022年11月08日

Posted by ブクログ

里帰りの時の煩わしさ、会話が続かない感じ、「うわぁ」とか「ひぃ〜」とか唸りながら読んだ。俺だけじゃなかったんだって安心しました☺︎

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2025年09月17日

Posted by ブクログ

家庭内のあるある系問題を描いた六篇。いずれも大きな事件は起こらず、日常のささいな(でも当事者として重大な)問題に試行錯誤するお話。

自分もランナーであるので、最後の「妻とマラソン」が1番共感しやすかった。作家である夫の(編集者の)力で、東京マラソン(と思しきレース)のチケットが手に入るくだりは、10年連続抽選にハズレ続けの身からは羨ましい限りだ。

「ハズバンド」では、自分(夫)の会社内でのポジション・扱いが明らかに低いことを会社行事(ソフトボール大会)の際に妻に知られてしまったときの夫側の視点は記載がなく、妻側視点で物語は進むのだけど、夫の気持ちが気になって仕方がない。

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2025年03月28日

Posted by ブクログ

家族シリーズ第2弾。
家族は近過ぎる故に直接言えない事あるある。
今回も飄々とした笑いの中に、いつの間にやらしみじみと来た。これが奥田節なんだな。まるで友達や同僚の話を聞いているような親近感。
一番印象に残った作品は「夫とUFO」。

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2024年12月20日

Posted by ブクログ

6つの家族の日常の小さな事件(出来事?)のお話。30〜40代の夫や妻たちが抱えている気持ちがなんともリアルでクスッとしたりキュンとしたりしました。「里帰り」が一番ほっこりしたかな。

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2024年12月17日

Posted by ブクログ

『家日和』『我が家のヒミツ』の続編です。今回も6作の短編集。

 長い一人暮らしの後に結婚したら息が詰まっちゃった40代男性、普通の夫婦だと思ってた両親が離婚しそうなくらい不仲だと気付いちゃった女子高生、夫がUFOとコンタクト取り始めちゃって心配になる主婦、結婚後初めての里帰り問題に直面しちゃった若夫婦などなど。

 最後の『妻とマラソン』は一作目でロハスにはまり、2作目で市議会議員に立候補した妻が東京マラソンに参加する事になり、家族で応援するって話です。奥様パワフル。

 私も一人時間好きだし分かるなぁ〜、夫がUFOとコンタクト取り始めたらニヤニヤが止まらないだろうなぁ〜って楽しみました。

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2024年09月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

様々な家庭を描いた短編集。
とにかく各家庭の解像度がめちゃめちゃ高い!
モデルとかいるんだろうか??

自分の旦那が仕事ができないとか、ストレスでUFOが見えると言い出したとか、絶対有り得なさそうだけど100%は否定できない。
家族だからこそ、あえて見ないフリをしたい気持ち、めちゃくちゃわかる〜〜〜
心が痛すぎるもの。
自分だったらどうするんだろう?と度々考えた。

全部がハッピーエンドなわけではないけれど、家族の問題ってそういうもの。
どの家族も、振り返ってみたら「あの時はあんなこともあったよね」と思い出話できるようになったらいいな、と願いながら読んだ。

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2024年09月09日

Posted by ブクログ

短編集だけど奥田英朗らしい文体で、素直に読めた

『仕事ができない男にとって、会社とはなんと厳しい場所なのか。その冷遇のされ方は女のブスを凌ぐ。』
名言を見つけた。

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2024年09月03日

Posted by ブクログ

本当に我が家の問題であり、
私からしたら、よそんちの問題

最後の方は、興味なくなってきて
知らんがな!って言いたくなる笑
よそんちがどーとか気になる方は面白いかも

けど
短編なのでさらっと読めます

タイトル通りでした笑

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2024年02月29日

Posted by ブクログ

前シリーズ「家日和」は、結構ユーモラスでクスッと笑える感じの内容でしたが、今作の「我が家の問題」ではタイトルの通り家庭の問題に関するお話でそこそこシリアス。けれども最終的には心温まる感じの内容でもあったりして、結局なんか良い感じ。
特に「ハズバンド」「里帰り」辺りが好き。
「妻とマラソン」は「家日和」にも登場したあの家庭の後日譚であり、あの家族の話がまた読めたのはなんだか得した気分でした。「我が家の秘密」も読むのが楽しみです。

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2023年08月08日

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