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Posted by ブクログ
大好きな奥田さん。
読んだ気がするものの
結末を思い出せず、
とにかく最後まで読んだ。
珍しく、なかなか展開が起こらずに
日常が描かれていっていた。
中盤過ぎて、加速し始めると、
一気に乗っていくね。
特に、ことが起こったときの
スリリングな描写の仕方が、さすがですわ。
圧倒的な筆致って感じ。
ラストの玉突き事故のシーンも、圧巻。
まさかここで集結するとは。
「無理」ねえ。
無理やりなんとかかんとかやり過ごしてきて、
でも最後には無理がたたって、
ってところでしょうか。
引き返せるポイントなんかは
誰にもあったんだろうけどね。
無理に巻き込まれてしまったりね。
こういう出来事も
日常に潜んでいるのかもしれないなぁ。
Posted by ブクログ
小説家の凄みを感じた。冴えない地方都市を舞台にした閉塞感溢れる群像劇。これだけいろんな立場の人のいろんな生活ぶりや感覚、感情を、こんなにリアルに表現できるその視点はいったいどこからくるのか?登場人物があまりにリアルで、巻き起こる出来事も千差万別なのに、どれもがまるで自分が体験していることのように感じられてしまう。今更ながら、本物の小説家ってすごいんだな、と感じ入った。拐われた女子高生、拐った引きこもり、役所勤めの公務員、市会議員、詐欺紛いの訪問販売員、新興宗教にはまる保安係、彼らに訪れる終幕のカタストロフは、重力崩壊した天体がブラックホールに転移する時の様を見せつけられているようだった。
最初から最後までまったく隙のない大傑作。
自分で勝手に理想の女性に昇華させてしまったデートクラブの人妻に、そのキンキン声と内容のない会話と愛撫時の演技で、急速に冷めていくエピソードがなぜか印象深く残ったな。
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