奥田英朗のレビュー一覧

  • コメンテーター

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     伊良部シリーズ第4弾。

     今回も、心に傷を負った人たちが伊良部医師の荒療治(?)で救われ、自分を取り戻していく。
     作品を通して、私自身の心のイガイガまでスコンと落ちた爽快感があった。
     伊良部ってホントは天才なんじゃないか?
    私の感覚がおかしくなってしまったのか?
     続編が出て欲しいと強く思った。

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    2026年07月05日
  • 普天を我が手に 第一部

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    昭和元年に生まれた4人の子どもたちと、その親たちの生き様を、太平洋戦争開戦までの約15年間にわたって描いた物語。

    奥田英朗さんらしい読みやすい文章のおかげで、膨大な情報も自然と頭に入ってきた。

    博徒の矢野辰一、陸軍中佐の竹田耕三、婦人運動家で雑誌『群青』の編集者・森村タキ、大連で米国ジャズのダンスホールを営む五十嵐譲二。まったく異なる世界に生きる4人の視点から昭和初期の日本が描かれる構成がとても面白い。

    特に印象に残ったのは、女性の社会的地位や婦人運動が丁寧に描かれていたこと。女性の基本的権利を訴えるだけでもソ連共産主義者や非国民と見なされた時代の中で、堂々と信念を貫くタキと、母の生き方

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    2026年07月04日
  • コメンテーター

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    伊良部先生に再会!

    今回も深みがあるのに感じさせない軽妙さで引き込まれた。

    伊良部先生の治療、表面的には破天荒でハチャメチャなんだけど、どこか理に適っているというか、腹落ちするところがある。

    自分も心療内科に通っていてやめちゃったけれど、伊良部総合病院に通えていたらずっと通えていたかも。あるいは早々に寛解か。

    マユミさんに注射打たれたい。

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    2026年07月03日
  • 普天を我が手に 第三部

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    戦後の高度経済成長から昭和の終わりまで、一気に駆け抜けた。
    密度が薄くなったのは否めないが、満足できた。

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    2026年07月02日
  • リバー 上

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    ★著者特有の人物像のリアルさや、捜査中の重たい空気感に引き込まれてあっという間に読んだ。本当にリアルで目が離せなくなる。
    ★上巻で犯人はほぼ絞り込まれたように見えるが、下巻でまだ話が動くのだろうか?
    ★特に遺族の写真館の親父から目が離せなくなった。「自分の健康などどうだっていい。長生きしたところで楽しいことはない」
    ★群馬栃木で人物が入れ替わりややこしいところはあった。

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    2026年06月29日
  • 町長選挙

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    ネタバレ

    精神科医、伊良部一郎シリーズ、第3弾。今回は実在しそうな有名人の患者が多く出てきた。今までは一般人の精神病を治していたが、今回はブラックジョーク的な側面もあって面白かった。そして最後の「町長選挙」は、このシリーズの中で、最も面白かった。離島に派遣されたイラだったが、そこで行われる町長選挙は島民を二分する熾烈な争いが繰り広げられていた。
    この選挙戦の様子が面白おかしく、またその中でもいつも通りな伊良部のキャラクターがより引き立って、どういう結果に落ち着くのかワクワクしながら読むことができた。

    シリーズの第4弾はかなり最近刊行されていたが、どのようになっているのか早くも読みたくなってきた。

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    2026年06月29日
  • 普天を我が手に 第二部

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    第二部になって、物語の視点は、それぞれ昭和生まれの4人の子供たちに切り替わった
    開戦から終戦まで、そして終戦後の数年間の激動の時代が、またしてもいろんな立場から描写されており、とても面白い

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    2026年06月25日
  • 普天を我が手に 第一部

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    昭和元年に生まれた4人の子供、それぞれの家庭の物語と昭和という時代のうねりを地域、職業、思想などがバラバラな4つの立場から描写されており、わくわくして面白い。

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    2026年06月24日
  • 普天を我が手に 第二部

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    歴史物、戦争物は苦手なんだけど、これは最後まで投げ出すことなく読めた。
    さすが奥田英朗、勉強になる上に物語にも引き込まれた。第一部を読んでから時間が経っていたけど、読んでいるうちに登場人物も思い出すことができた。

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    2026年06月21日
  • 普天を我が手に 第一部

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    同時代を生きる立場が全く異なる4人の主人公達の物語。本当に少しずつ時代が進んでいく。
    その土地のその時代の雰囲気をとても解りやすく想像させてくれるため、没入して読みました!
    特に、4人のうちの金沢と満州を舞台とする主人公達のストーリーについて、当時の現地の様子や発展具合が想像を掻き立てられたため、好きでした。

    また、第1部ではほぼ全くと言って良いくらいに、それぞれの登場人物が交錯する場面はありませんでしたが、第2部以降ではどうなるのか。

    大ボリュームの壮大な物語。第2部が楽しみです!

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    2026年06月21日
  • コメンテーター

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    伊良部先生シリーズの新刊が出ていることに、旅先でふと立ち寄った本屋さんの平積みで気付き、即購入して読み切りました!
    空中ブランコで、初めて小説を読みながら声を出して笑った当時のことを思い出しつつ、今回も楽しく読める内容だと感じました。
    コロナ禍真っ只中、今の世の中からほんの少し前の、
    本当に居るんだろうなと思わされるような登場人物達のお話で、場面のイメージを持ちやすいです。

    最初はいつものような伊良部ドクターの荒療治に振り回されつつも、次第に主人公達が自ら気付きを得たり、受け入れながら困難を乗り越えていく様子に、笑えつつも心があったまる感覚がありました。

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    2026年06月20日
  • コメンテーター

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    今まで出てきたキャラが出てきたり,謎な伊良部のお母さんとか出てきてかなり胸熱で面白かった!
    治療とか適当なのに,途中ちゃんとお医者様に見える不思議(笑)

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    2026年06月19日
  • 普天を我が手に 第一部

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    歴史の面白さ。こんな風に様々な立場の人の生活、視点、感情が知れてとにかく面白い。右派左派、世界での日本の立ち位置、登場人物が少しずつ繋がって行くのもまさに大好物。やっぱりワクワクさせてくれる奥田英朗さん。オーディブルでとびとびで聴いたけど、紙でどっぷり集中してまた読みたい!そして続きを読みたい!

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    2026年06月18日
  • 普天を我が手に 第一部

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    本当に読んでよかった!…ただ日本近代史の知識がないと、なかなか大変。スマホで調べたり、詳しい人に聞いて学びながら読み進めた。

    向学心のない学生時代だったせいもあるだろうけれど、近代史って習うのが学年末近くだからなんだか適当に教科書を読んで終わりって感じだった記憶。
    詳しく説明されるのは原爆と東京大空襲くらい。
    これってどうなんだろう。
    そんな授業だったから【日本=被害者】っていうイメージでいた。
    だけど読んでみたら、客観視できていない外交と、うまく言えないけれど他国に対してあまりに偉そうな態度で、引き返すチャンスなんてこんなにたくさんあったのかと驚きしかない。

    登場人物はみんな一般庶民から

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    2026年06月18日
  • 普天を我が手に 第三部

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    第一部から続いた物語が完結。
    昭和元年生まれの竹田志郎、矢野四郎、森村ノラ、五十嵐満の4名それぞれが生きた昭和。
    戦争体験を胸に自分たちの力で新たな国をどうやって作るのか、奔走していく姿に熱くなる。
    現代が当たり前に平和で飢えのない時代に感じるが、そんなことはない。それを目指して二度と戦争しなくて済む、そして豊かにしようと生きた人たちの命のもとに自分たちが生きられることを再認識した。
    2人のシロウの演説には本当に感動した。

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    2026年06月15日
  • 普天を我が手に 第三部

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    第1部から第3部まで、1500ページを超える長編を読み終えた。
    登場人物を美化しすぎ、盛りすぎ、様々な事件を無理矢理に物語にしている点など、ちょっとやりすぎではないかと思うところも多々あった。
    しかし、全体を通して、昭和の歴史を振り返ってみるには、大変興味深いところもたくさんあり、エンターテイメント小説としては大変よくできていると感心した。

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    2026年06月15日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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    ネタバレ

    東京オリンピックを目前に控えた昭和を舞台にした長編ミステリー。

    電話も移動手段も今ほど発達しておらず、警察は自らの足で真実を追う。その地道な捜査描写が強く印象に残った。

    物語の中心にいる寛治は、決して単純な悪人ではない。貧困や家庭環境、過去の出来事など様々な背景を抱えている。

    しかし、それらを知った上でも、ヨシオちゃんや里子を死なせた事実は消えない。

    読んでいて感じたのは、人は残酷な事件に理由を求めるということだった。理由があれば理解できる気になる。しかし本作は、その理由だけでは割り切れない人間の複雑さを描いている。

    特に寛治は「莫迦ではない」。だからこそ厄介で、だからこそ忘れ難い人

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    2026年06月12日
  • オリンピックの身代金(下)

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    1964年10月10日東京オリンピック開会式、これより体育の日として祝日となる。

    全ての日本人が誇らしく語るオリンピック開催に、ひとり立ち向かう島崎の様子はまるで風車に挑むドン・キホーテのよう。

    現代世界で起こっている“テロ”と違って、島崎の起こした「テロリズム」は大きな時代のうねりに逆らう覚悟を持ったささやかな抵抗。

    「人の上に立つということは、一等謙虚であらねばならないのだが、今の浮かれた日本でそれを自覚する者はいない。資本主義を盲信し、陽炎のような足場のない繁栄に、集団で酔っている」……60年たった今も変わらない。

    ともかく、東京オリンピック開会式は無事に終わる。だから、ミステリ

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    2026年06月07日
  • イン・ザ・プール

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    悩みがバカらしくなる、最高に笑えるお薬

    ずっと気になっていたこの本、読んでみたら期待以上に面白かったです!

    精神科の先生と患者の距離感がとにかく近くて、実際の病院とはまるで別世界なのが新鮮でした。特に、「ストレスが溜まるとずっと勃ちっぱなしで、発散されるとようやく萎える」という男性の話には笑いが止まりませんでした。極端すぎて逆にスッキリしますね。

    物語を読み進めるうちに、今の自分の悩みも「そんなに思い詰めなくていいや」と肩の力が抜けました。登場するナースのお姉さんの見た目やキャラクターも気になりますし、何より読んでいてプールに行きたくなりました。

    深刻になりがちな心の問題を、ここまでユ

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    2026年06月05日
  • 普天を我が手に 第一部

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    返却日が3日もオーバー、急いで読めなくもないが、それじゃあ筋を追うだけになってしまう。仕方なく332Pまで読んだ時点で一旦返却することにした。後にまだ2部と3部が待っているのだから・・・

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    2026年06月05日