奥田英朗のレビュー一覧

  • 空中ブランコ

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    飛べなくなった空中ブランコ乗り。
    先端恐怖症のヤクザ。
    学部長でもある義父のカツラを外してしまいたい衝動がおさまらない精神科医。
    キャッチボールができなくなったプロ野球選手。
    書くたびに以前同じような話を書いたのではないかと不安になってしまう女性作家。

    そんな彼らが登場するお話でした。
    伊良部先生のシリーズは『コメンテーター』『イン・ザ・プール』に続いて3作品目でしたけど、僕は今回の作品が1番おもしろく感じました。

    ちょっとしたことで不安になる気持ち。
    不安が不安を呼んで、悪循環に陥ってしまうこと。
    何気ないことで気持ちが楽になること。
    でも今度はその何気ないことに依存してしまうこと。

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    2026年02月15日
  • リバー 上

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    ネタバレ

    圧巻の群像クライム小説。
    前半でじっくり事件や人物像をあぶり出し、後半一気に犯人に迫る構成は、奥田英朗の真骨頂。
    容疑者は3人いるが、容疑者視点の章がないのが特徴。
    事件に事実はあっても真実は分からない、人間の狂気は分からないという本作のテーマにも繋がる。
    そして恐ろしいのは犯人だけでなく被害者の家族だったりするのも、人の怖さを感じてしまう。

    0
    2026年02月15日
  • リバー 下

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    ネタバレ

    圧巻の群像クライム小説。
    前半でじっくり事件や人物像をあぶり出し、後半一気に犯人に迫る構成は、奥田英朗の真骨頂。
    容疑者は3人いるが、容疑者視点の章がないのが特徴。
    事件に事実はあっても真実は分からない、人間の狂気は分からないという本作のテーマにも繋がる。
    そして恐ろしいのは犯人だけでなく被害者の家族だったりするのも、人の怖さを感じてしまう。

    0
    2026年02月15日
  • ナオミとカナコ

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    ネタバレ

    レビュー見て何となく面白そうと思って読み始めた本。
    続きが気になって気になって一気読み。
    面白かった~。
    2人で立てた完璧な殺人計画。
    読みながらも「防犯カメラとか大丈夫?」と
    私でも気になる部分が・・・。
    それらの部分がやがてほころびとなっていき
    最後はまさかの展開に。
    陽子は「そこまでやる⁈」って感じで
    物語の中ではいい役割だったけど
    そのおかげでさらにハラハラドキドキでした。
    途中、2人が「陽子も消えたらいいのに」と
    考えるシーンがあり、1人殺してしまったら
    感覚がマヒしてしまうのかと、
    ちょっと怖くなった部分もあった。
    続きが読みたい!
    調べたら、ドラマにもなったことあったようで
    ドラ

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    2026年02月11日
  • リバー 上

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    群馬が地元なので、詳細な描写が嬉しかった!
    読みやすい文章で、分かりやすく、イメージしやすい。
    警察組織も、普通の会社も似ているなぁと思いながら、読みました。

    ワクワクと緊張が、読むのを辞めさせない。
    面白くて、次の展開が知りたくて一気読みでした。

    どっぷりと作品に浸れる、そんな本です。

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    2026年02月09日
  • マドンナ

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    短編でどれも面白かった。
    特に1話目が自分の会社での上司との関係とも近いような感じがして共感できた。

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    2026年02月08日
  • 普天を我が手に 第二部

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    ヤクザの息子の四郎、軍人の息子の史郎、満州の興行師の息子の満、社会運動家の娘のノラ。戦中と戦後のアメリカ、中国、日本の様子が、これら四人の視点で描かれていく。色々と腹の立つことも多いし、不思議に思うこともあったが、とにかく歴史がよくわかって面白い!

    四郎が回天(人間魚雷)で出撃していく場面は胸が苦しくて本当に泣けた。。絶対に戦争はしてはいけない。

    第三巻では、逞しく日本を牽引していくであろう四人が益々楽しみ!

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    2026年02月06日
  • リバー 下

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    ネタバレ

    上巻で感想を書いたので
    こちらではネタバレの感想を書かせて頂きます!
    未読の方はスルーして下さい
     
    始めに利根川で全裸の若い女性の死体が発見される。
    まさにリバーの幕開けです

    刑事たちの脳裏をよぎる10年前の連続殺人未解決事件、同一犯なのか模倣犯なのか

    上巻の序盤の方で早くも犯人らしき人物が登場
    ちょっと早すぎでは?と思いましたが
    その後の展開を読んでいると容疑者が3人に絞られて
    本命は刈谷だと思いつつも、もしかしたら
    違うかもしれない、とドキドキしながら読めたので良かったです。

    被害者遺族の松岡さんの行動力と執念が凄い
    と思いました。彼の執念が無ければ 刈谷にたどり着く事は難しかった

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    2026年02月04日
  • 最悪

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    これはヤバい、おもしろすぎる
    タイトル負けしてないほどの最悪がここには詰まってる
    体感、こういう群像劇の形をとる小説は 主人公のうち1人くらいはたいてい没入できひんキャラがおるけど、この小説は全くその気配を感じさせずに 最後まで突っ切っていってサイコーに面白かった
    なんかもう、完璧

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    2026年02月02日
  • リバー 上

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    数年前から読みたかった本。文庫では上下巻の2冊。上巻はあっという間に読み終わりました。下巻がいっそう楽しみです。

    連続殺人は同一犯による犯行なのか。絞れた容疑者のうち、真犯人は誰なのか。ここからどうやって容疑者を絞っていくのか?容疑をかけられた者たちはどう本性を表していくのか?

    遺族と記者と警察と容疑者の動向からますます目が離せなくなってます。

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    2026年02月01日
  • 最悪

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    ネタバレ

    それぞれに苦しい日々を送る三人の人生が、次第に交錯していく物語である。作中に出てくる「犯罪は家族に後遺症を残す」という言葉が強く印象に残り、読み終えたあとも胸に突き刺さっていた。物語の構成の巧みさだけでなく、奥田英朗が選ぶ言葉一つ一つにウィットが感じられ、自然と物語に引き込まれた。個人的に最も共感した人物は川谷である。家族や仕事、お金といったすべてを投げ出し、いっそ死んでしまいたいと思ってしまう気持ちは、実際に経験したことはないのに、なぜか理解できてしまった。

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    2026年01月28日
  • 家日和

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    読み終わると幸せな気持ちになれるお話しでした。また、明日から頑張ります。
    奥田英朗さん、大好きです。

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    2026年01月24日
  • ナオミとカナコ

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    主人公の大手デパートに勤務する直美(ナオミ)は、希望する部署とは異なる外商部に配属され、富裕層の客と日々接してしている。
    もう一人の主人公の加奈子(カナコ)は、エリート銀行員の達郎と結婚して専業主婦になった。
    30歳ちょっと前の直美と加奈子は大学時代からの親友で、今でも何事も許し合える仲だ。

    ある日、直美が加奈子宅を訪れると、出てきた加奈子の顔は青い痣を浮かべて腫れ上がり、理由を聞いても自ら転んでしまったと言い訳をする。
    直美は納得できず、達郎から酷いDVを受けているのではと強く問いただすと、加奈子は渋々と認めた。
    その後も加奈子と逢う度に、只事ではないほどの暴力を振るわれていると思われる傷

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    2026年01月23日
  • 普天を我が手に 第二部

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    太平洋戦争に突入し、物語の中心は親世代から子どもたちへ。戦争の過酷さは極限まで描かれ、戦後の激しい時代の変化もまた強烈。
    生きることに必死でありながら、日本の未来を憂い続ける若者たちの姿に深く感動させられる一冊でした。

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    2026年01月23日
  • 空中ブランコ

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    1作目はバカバカしくて面白かったし、本作はさらに輪をかけて面白いのと同時に、悩みに対する本質的な解決方法が示されていたと思う。

    空中ブランコが失敗しまくるベテランの話に始まり、先端恐怖症のヤクザや、カツラを取りたくて仕方ない医者の話、突然ボールがうまく投げられなくなったプロ野球選手の話、女流作家の味わった挫折話と、それぞれが抱える切実な悩みを伊良部医師が痛快に解決?していく。

    責任感が強く、その事で悩みを抱える人にこそ、このバカバカしい物語は読んでもらい、無責任を貫くのも時と場合によっては誰かの幸せに繋がるというのを感じてほしい。

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    2026年01月22日
  • 普天を我が手に 第二部

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    頁を捲る手が止まらない。昭和(戦前から終戦)を、4人の若者の眼を通して活写する筆力が秀逸。登場人物一人ひとりが活き活きしている。回天特攻隊の浅野と矢野に感情移入し、落涙。クスッとしたり、じ~んとしたり、ムッとしたり…終始、喜怒哀楽が詰まった物語である。第三部が楽しみ。

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    2026年01月22日
  • 我が家のヒミツ

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    奥田英朗が描く〈平成の家族〉シリーズは、読む人の心を静かに温めてくれます。
    なかでも、僕が最も愛している『我が家の問題』に収録された「夫とUFO」に匹敵する名作が、なんと六篇も詰め込まれているのです。
    本作の凄みは、篇ごとに視点もテーマも大胆に変わる点にあるのですが、
    義母との関係に悩む妻の視点、出世レースからこぼれ落ちた父の視点、生みの父と育ての父の間で揺れる娘の視点、妻に先立たれた父を案じる息子の視点──。
    これほど多様な立場を描きながらも、「家族」という軸と、「誰も敵にしない」という姿勢は一貫して揺るがない!
    だからこそ、どの篇を読んでも不思議と共感してしまう。展開の巧みさと文章力、その

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    2026年01月22日
  • ナオミとカナコ

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    10年ほど前にドラマを観て、ストーリーは何となくわかっていたけどすごく面白かった。
    テンポが良く、緊張感、スリル満点で一気に読みました。
    心理描写も素晴らしくて、すごく没入できました!

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    2026年01月10日
  • 町長選挙

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    第一印象はやぶ医者で、やたらと注射打つ先生なのだけれど、気が付けば、伊良部先生のところに通ってほっとしたりして。

    感想が真面目な先生な感じで書いてますが、決して真面目ではなく。

    いや、あんた、本当に色々と考えてる?みたいなことを言うけれど、でも、その通りだったりして。

    今回も楽しく読めました。(相変わらず、ヤブなのか名医なのか分かりませんが)

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    2026年01月10日
  • リバー 下

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    怒涛の展開と結末へのラストスパート。

    じりじりと被疑者を追い詰めていく刑事たちの執念、真実を伝えることに賭ける記者たちの信念、みなまでは言いませんがサイドストーリーに漂う緊迫感。
    どの物語をとっても読者を引き込む魅力が備わっている、奥田英朗の描く刑事たちの執念、真実を報道するという記者たちの信念、みなまでは言いませんがサイドストーリーの緊迫感。どの物語をとっても読者を引き込む魅力が備わっている、奥田英朗作品のリーダビリティに脱帽。

    読みごたえの肝は、事件の顛末を事細かに描写しているところだと思う。事件関係者同士の心が通う瞬間、一つ一つ物的証拠を積み上げていくことの高揚感、反対に停滞している

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    2026年01月09日