奥田英朗のレビュー一覧

  • ガール

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    ネタバレ

    奥田さん、女心分かってるなー。
    待ってるだけの私って。やりたいことって。もう一回考え直したい。
    私のファースト・プライオリティはなんだろう?
    役員との会話センスが抜群。
    奥田さんの言葉、響いてる。
    大切にしたい言葉がたくさん!

    以下は本文より引用です。
    「会社に縛られて一人前なのだ。」
    「自分から年齢に縛られて、もう遅いとか、少し様子を見ようとかして何もしない、これがいちばん、馬鹿らしい」
    「今、自分のファースト・プライオリティがはっきりとわかった。自分を偽らないことだ。」
    「二つ目、いやならいい」
    「女は、育児を持ち出せば周囲がひれ伏すことを知っている。独身時代、そういういやな女をたくさん

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    2025年06月09日
  • ナオミとカナコ

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    感情移入ができる!と、言うわけではないのだけど、この寝る間も惜しんでどんどん読み進めてしまうのは何故だろう。

    テンポの良いストーリー展開。程よいスリル感。全てが面白くてあっという間に読み終わってしまいました。

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    2025年06月08日
  • コロナと潜水服

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    ネタバレ

    パンダを見ると想い出を語りだす、昔の知人たち。きっとラストに出てくる人(彼女)の語りは絶対泣ける!と予想しながら読み進めると、その人だけは違っていて…。
    予想を裏切られたという点では、これもある意味「どんでん返し」なのかな。
    静かな余韻と余白が、とってもよかったなあ。

    久々の奥田節でした。

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    2025年05月25日
  • ガール

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    登場するどの女性もとても素敵で応援しながら楽しく読めた
    短編なのでとても読みやすい!
    15年くらい前の作品ですが、基本的な考え方は今にも通用する内容で古さは感じなかった。
    この作者さんと五十嵐貴久さんの小説の登場人物たちは男女共に可愛い。

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    2025年05月24日
  • 我が家の問題

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    家族の短編第二弾
    うーんやっぱり短編は読みやすい。
    色んな家族の形があるなあと思った。
    お気に入りは「ハズバンド」と「妻とマラソン」
    でもどの話もかなり良かった。短編とは思えないほどの満足感。
    こんな人を嫁にもらえたら嬉しいなあと思えるのは男性作家が書いてるからなのだろうか。

    最後の「妻とマラソン」ではちょっと泣きそうになった。
    うちはもう壊れてしまったが、家族愛は素晴らしい。
    俺もぼちぼち今日のランニングに行こう
    秋口の神戸マラソン当選するといいな

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    2025年05月18日
  • 純平、考え直せ

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    チンピラの下っ端見習いの純平は組長から暗殺の指令を受け決行までの三日間様々な人と出会うが…。出てくる人たちのキャラ個性的でユーモラス。純平についてネットで盛り上がるのも現代風でウケる。疾走感がある話でハラハラした。純平の短絡的な思考に苦笑。

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    2025年05月17日
  • コロナと潜水服

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    えぇー何これめっちゃ面白かった〜奥田英朗さんの短編…
    もっと読みたい!!他にあるかな…
    空中ブランコで大満足してたから見落としてたなあ。

    潜水服をかっこいいっていう息子と家族思いのお父さんのコンビが超可愛かった!
    最後のパンダのお話も素敵でした。

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    2025年05月07日
  • ガール

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    自分より少し上の年齢の働く女性の話だったから、自分ごととして読んだ。
    どの話も多かれ少なかれ誰もが経験しそう。
    最後は前向きになれる爽快な終わり方!

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    2025年05月02日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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    東京オリンピックの1年前の東京。実際に東京の下町で発生した誘拐事件をモデルとした刑事物の小説。
    礼文島出身の青年と警視庁捜査一課の若手刑事。特に刑事が地道に足で操作を行い、また当時は個人の力量に頼りスタンドプレーや尋問での暴力など時代を感じる。
    当時の風俗を活かした描写が絶品だが特急の名前を「しらとり」にしたのはなぜだろうか?実際は「はくつる」かと。オリンピックの前年には存在しなかった架空の列車だからだろうか。

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    2025年04月30日
  • 最悪

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    3人の最悪への展開の臨場感が凄い。
    特に川谷のオッサンには気持ちが入りすぎて気分が悪くなる程。最悪なのに最高だった。

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    2025年04月27日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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    後半は息つく暇もない、緊迫の展開。

    こいつが犯人なのか?いやでもそうじゃないと信じたい…と思わされる人物描写が圧巻。

    空き巣の宇野と刑事の落合のダブル主人公の様な構成だが、2人の掛け合いなどが多いわけではなく周りを固める登場人物達が本当に魅力。特に落合のバディの大場が少しずつ落合を認めていく描写が良かった。

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    2025年04月22日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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    日本中を震撼させた『吉展(よしのぶ)ちゃん誘拐事件』をモチーフに、奥田英朗が書いたフィクションミステリー。

    昭和38年というこの時期は東京オリンピックを目前にして 日本中が沸き立っていた。刑事の捜査もアナログで、足で聞き込みし、恫喝し罪を白状させる力技…
    そして何故誘拐し、殺してしまったのか…犯人の背景についても想像ではあるが描いている。実際の吉展ちゃん事件同様に、犯人は逮捕されるが、子供は帰ってこなかった…

    小説を読んだ後に、実際の事件について書かれている記事などを読むと、かなり忠実に物語化していることがわかるので、なかなかリアリティある内容であるのは間違いない。

    もちろん実際の犯人は

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    2025年03月04日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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    ネタバレ



    最後まで怒涛の展開であっという間に読んでしまった。

    この作品は2人の主人公がいて一人が宇野寛治、もう一人が刑事の落合昌夫。双方に感情移入してしまい宇野が人を殺したとどうしても思えなかったし、殺していて欲しくないと願った。

    だからこそ最後宇野が自供を始めた時、怒りよりも悲しみを感じてしまった。

    間違いなく言えるのはこの宇野という存在を作った継父が一番の悪だと言うこと。

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    2025年03月03日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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    奥田先生のこの時代の小説、面白すぎます。
    オリンピックの身代金が大好きで、期待して読み始めたら期待通り。
    罪の轍、、読み終えてタイトルの意味を考えて、、心が暗くなる。

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    2025年03月01日
  • オリンピックの身代金(下)

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    〈「小生 東京オリンピックのカイサイをボウガイします 近日中にそれが可能なことをショウメイします ヨウキュウは後日追って連絡します 草加次郎」〉
     警視総監宛に届いた脅迫状が本物だと示すように起こったダイナマイトを爆破事件が警察幹部の私邸で発生する。時は東京オリンピックを目前に控えた昭和39年。オリンピックの妨害と引き換えに、多大な身代金を得ようとした男は、何故、そんな大それたことを起こそうとしたのか。

     ということで本書は昭和の半ばを舞台に、ひとりの犯罪者の肖像を描いた犯罪小説の大作です。分量的には上下巻合わせて800ページくらいありますが、そんな長さは感じない一気読みできるタイプの作品で

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    2025年02月25日
  • ガール

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    ネタバレ

    相当好き!!!
    全話の主人公に共感ポイントある、映画も見てみよう

    解説から
    「そう、ガールの必須条件、それは「男前」であることだ。ハンサムな女だからこそ、永遠にガールであり続けることができるのだ。ガールである自分を楽しんでいけるのだ。」

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    2025年02月01日
  • コロナと潜水服

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    奥田さんって何でこんなに人間同士の会話のやりとりが上手いだろうと思う。ファンタジーの短編集なんだけど、どれも自然に受け入れてしまう。何回か泣きながら読んでたしまいました。特にファイトクラブが好きです。読んで良かったです。

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    2025年01月30日
  • オリンピックの身代金(上)

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    再読。あらためて読んだ方が構成から風俗描写から筆者の作品に注いだ力が感じられる。
    1964年の東京オリンピック前夜、高度経済成長と取り残された地方。農村出身、家族の犠牲により進学できた青年が感ずる日本社会の歪み、怨念。
    これは名作中の名作。

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    2024年12月31日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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    文庫で再読。800ページは大作だが飽きない臨場感、スピード感。1960年代の東京五輪前夜、今はインターネットだが、この頃はテレビが新しいメディアだった。匿名の人々の心根の醜さは今に通じるようだ。表紙にも注目の価値あり。実際の写真だそうです。

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    2024年12月15日
  • 家日和

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    面白すぎて3日の移動時間だけで読みきった。
    間違いなく今年読んだ小説の中でぶっちぎりNo.1

    家族をテーマにした話が5つあるんだけど、
    どれもありそうで、でも素敵な夫婦関係で、
    こんな人と出会えたら楽しいだろうなと思える夫婦像だった。

    特にここが青山、家においでよが最高。
    人生ベストに入る最高の話だった。

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    2024年12月07日