奥田英朗のレビュー一覧

  • ガール

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    本当に男性作家が書いてるの!?と思っちゃうぐらい女性の心理とか機微を書くのが上手。

    自分もあと一年ちょいで30代突入だから短編集のどの主人公にもそれぞれ共感できる部分があって、リアルな葛藤だったり悩みだな〜と思った。

    女性は独身を謳歌してても家庭に入って一見幸せそうでも悩みはつきものだし、どの環境でも生きにくい面があるよな〜と主婦をさせてもらってる自分も「うんうん」と頷きながら読んでた。

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    2025年11月14日
  • 普天を我が手に 第二部

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    怒涛の戦時中の時代を一気読み。4人の主人公達がそれぞれを生き抜いていく様が手に汗握るようだったし、ある時は協力したり反発したりという展開も次作に繋がっていくようで、3部が待ちきれない。

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    2025年11月12日
  • イン・ザ・プール

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    この前シリーズものだと知らずに読んだ奥田さんの『コメンテーター』。
    伊良部先生にハマってしまいさっそく第一弾の『イン・ザ・プール』をさっそく。

    めちゃくちゃおもしろかったです。
    何かに依存したり、妄想したり、不安になったり。
    自分にも当てはまることが多くて、読むのがなかなか止まらなかったです。

    すごく素敵な作品でした。
    ありがとうございました!

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    2025年11月09日
  • リバー 上

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    刈谷、平塚、池田の重要参考人への疑い、捜査の同時進行がたまらなくおもしろい。だれが犯人でもおかしくない展開がさらにおもしろさを加速させる。

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    2025年11月08日
  • イン・ザ・プール

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    伊良部先生が、名医なのかやぶ医者なのか分からないのがいいです。

    いい加減なことを言いつつも、最終的にこの先生しか相談に乗ってくれる人がいなくて。

    そんな解決法でいいの?と思いつつ解決してしまうと言う。

    シリーズ化して欲しい!と思っていたら、シリーズ化されてました。(もちろん読みます)

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    2025年11月08日
  • 普天を我が手に 第一部

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    毎週観るので大河ドラマにしてくださいと言いたくなる、ザ・昭和サーガ。大正最後の日、エリート帝国軍人、金沢の仁侠、夫人運動家、そして満州の興行師という接点のない(今はまだ)4人が、後に「昭和」と名付けられる時代の一日目にそれぞれ“子供”を授かる場面から始まる。
    4人の視点が交互に入れ替わり、戦争に向け先鋭化する軍閥、満州国建国、左翼活動、右翼活動など、昭和の始まりを濃厚な現場の空気が感じられるほど鮮明に描き出している。なるほどこうやって日本は必敗の太平洋戦争に突入していったのかと呆れるやら、明治維新からの直情型武士的発想の害悪をまざまざと見せつけられた(だから明治維新のヒーローと言われる人物たち

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    2025年11月08日
  • リバー 上

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    奥田英朗『リバー 上』集英社文庫。

    北関東連続幼女誘拐殺人事件をモデルにしたような陰惨な事件に翻弄される人びとを描いた犯罪小説である。もっとも本作では被害者は若い成人女性になっているようだ。

    冒頭からストーリーに飲み込まれていく。そんな面白さの犯罪小説である。昭和38年に起きた『吉展ちゃん誘拐事件』をモデルにした犯罪小説の『罪の轍』に匹敵するか、それを凌駕する面白さである。

    前半から描かれる10年ぶりに群馬の工場で期間工として働く刈谷文彦という32歳の男は如何にも怪しいのだが、これは読者のミスリードを誘う仕掛けだろうか。それとも……


    群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷

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    2025年10月23日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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    ネタバレ

    20251015

    初の奥田英朗さん、そして分厚さに圧倒されましたが読み始めたらあっという間でした。ミステリーとらいうよりヒューマンドラマな感じしますね。

    昭和38年ということで自分の父が生まれた時代が舞台で、今とのギャップを感じられるのがおもしろかったです。まずお金の価値が違うし、携帯はおろか一家に一台電話のある時代じゃない。戦争から復興し、欧米の仲間入りをしようとがむしゃらだった日本、みたいなものを感じて、これが今に続いてるのかーと思ったりしました。
    衝撃だったのは、身代金引渡しの時間変更を一斉に知らせられないということ。え、携帯あるじゃん?と思いましたが…ないんですよね。

    昭和の警察

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    2025年10月16日
  • 向田理髪店

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    北海道の過疎の町で理髪店を営む向田康彦が主人公。今はもう高齢者ばかりの町に、札幌で働く息子が「会社を辞めて店を継ぐ」と帰ってくる。

    いくつかの章では狭い社会の中で数多くの難題が降りかかる。若者らと親世代での開発への意見相違、町に中国人の花嫁が嫁いでくる話。美人の若い女がスナックを開き、男たちが通い出す話。映画のロケが町で行われることになり、町民がエキストラで何人も出演することになる話。
    最後の話は町出身の若者が東京で事件を起こし逃げ帰ってくる話。

    実はこの小説は2022年に映画化され、主人公の向田康彦役は高橋克実が演じている。配信で観てびっくりしたのが、映画の舞台は北海道ではなく福岡県であ

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    2025年10月08日
  • 最悪

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    めちゃくちゃ面白かった。タイトルは「最悪」だけど、最高の犯罪小説。オッサンの川谷、銀行員のみどり、チンピラの和也。この3人は小さな不幸から始まりどんどん最悪な状況に追い込まれていくのだが、この3人が集まってからが加速度ハンパなくページを溶けさせる。時間も忘れた。

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    2025年10月07日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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    ミステリーにも警察小説にも見えるけど、ジャンルを越えた「奥田英朗さんの小説」としか言いようがない唯一無二の味わいがあります。話の中身は辛いけど「人の清き心」に触れて生きることが少し楽になる、そんな小説だと思いました。

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    2025年10月02日
  • 空中ブランコ

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    全5編の短編集。
     今回も、幼児のような無邪気さ?全開の精神科医伊良部一郎のキャラが立ちまくってて痛快だった!
     表題作の跳べなくなった空中ブランコ乗りの話も良かったけど、『女流作家』が一番感動した、いいものを作れば売れる…訳では無いクリエイターの世界。
     渾身の傑作ができたても売れなければ、何の評価もされず消えて行く。人気や広告など作品の質とは別のものが売り上げに左右される理不尽。
     女流作家は、嘔吐症を発症して伊良部の診察を受ける。
     そして、なんたかだて、それでも自分の作品に感動してくれる読者がいることに思いが至り…再起する、
     いつもの痛快さと元気が出る話です。

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    2025年09月24日
  • 空中ブランコ

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    今作も良かった。これ、多分どれから読んでも入り込める短編シリーズだね。自分が見えていない患者たちに、精神年齢は5歳の伊良部が常識にとらわれない治療を施していく。実際にサーカスに出ちゃったり、ヤクザをちっとも恐れない。何も考えないからこその強さなのか??最後の女流作家では作者の言いたいことがほんのり書かれてたと思う。伊良部のおかげで、明日も頑張れそうな気がする。

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    2025年09月19日
  • ナオミとカナコ

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    これは面白い。
    しっかりと練られた殺人のはずが、少しづつほころびが出て徐々に追い詰められていく。。。ノンストップサスペンス。
    ドラマも見てみたい。
    ちょこちょこ出てくる中国人女社長のキャラが良い◎

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    2025年09月12日
  • 空中ブランコ

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    伊良部先生も看護師のまゆみさんも変わっているけどすごく好き。
    自分の悩みを笑い飛ばしてくれるような事に救われる事ってあったりする。
    最終的にみんな前を向いていてどの話も素敵だった。

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    2025年09月03日
  • 空中ブランコ

    ネタバレ 購入済み

    今回も

    伊良部医師の破茶滅茶劇が爽快
    お約束の注射の描写もあり

    に、しても最後の女流小説家は
    本作に似合わない

    反則、ほろっとして
    ポロっとなります

    #笑える

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    2025年08月28日
  • 無理(下)

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    真冬のどんよりした地方都市で、生き生きとうごめいている人たち(僕にはこう見えました)が、交錯してこんがらがっていく様子をフランスのアクション映画風味でドドっと読ませる上下巻。「いいじゃんそれで」と明るい気分にさせてくれる読後感でした。

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    2025年08月25日
  • 空中ブランコ

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    5つの短編から構成される一冊となっておりますが、ゆる~く読めるお話で、本当にしょうもなさすぎて心が軽くなります。
    登場人物の疾患症状もそれぞれユーモアに溢れていて、当事者は切実なんですが、診療する側はあっけらかんとしています。迷医と思いきや、もしかして名医?というギリギリ感がたまりません。
    本著はシリーズ2作目ですが、時間を置いてから3作目も読んでみたいです。

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    2025年08月25日
  • ナオミとカナコ

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    カナコのD Vをナオミが知った辺りから、文章のテンポが早くなったような、スピード感に引き込まれた。
    こちらもドキドキするというか。一つ一つ追い込まれるごとに一緒に動揺するというか。
    陽子がこわい。
    お兄ちゃんを狂信的に探す一方で、お兄ちゃんのDVも知っていたってそこに、人間性が現れている。
    また、中国人女性の書き方も上手い、嫌な感じ。図々しさがありながら、頼れる魅力があるというような。
    DVを受けながら、逃れば良いのに逃げられない感じがリアルにわかった。
    私が一番心に残ったのが。ナオミが時計を取り戻しに行く時をきっかけに、仕事が面白くなるところ。
    転機の一つはあのタイミング。日々タイミングはあ

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    2025年08月25日
  • マドンナ

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    『ガール』と地続きみたいな短編集。こちらは都会に生きる男性サラリーマンが主人公。これで直木賞もらっても良かったと思うくらい、汗ばんだ肌をそっとなでるそよ風みたいな、日向も日影も合わせた大人の物語の詰め合わせ。

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    2025年08月17日