奥田英朗のレビュー一覧

  • イン・ザ・プール

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    伊良部一郎は相当な変わりもの
    この人は意図的なのか偶然なのかこれは自分自身の読解力じゃ測れなかった。たぶん偶然だと思うけど…

    全章面白い
    ケータイ依存症の若者は当時の依存性で、この人は今だと別の依存性なんかな?とか考えたりして尚のこと面白い。ただカラオケして麻雀してスキー旅行だ!なんて大学生すぎる高校生いるんかなと思った。

    個人的なオススメは
    『いてもたっても』
    とにかく心配性。強迫神経症
    一番ありえると思う。鍵閉め、スイッチを切ったかな、火災になってないかな?とか正直俺も考える。でもここは正常性バイアスとでもいうのかな?
    まあ大丈夫だろ?が自分は勝ってる。
    これはこれでいつか怖いけども…

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    2025年11月07日
  • イン・ザ・プール

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    イン・ザ・プール
    2025.11.06

    おもしろかった!
    とくに精神科医の伊良部さんのキャラが良かった。すぐに流されて行動する、不思議でへんなおじさんだけど、最終的にはみんなの拠り所となる姿。患者と医師の新たなカタチが知れて、今後医療に携わる者として今の病院のあり方を考えされられた。
    表紙デザインが独特な方もあって、とっつきにくいかも知れないけど読みやすかった。

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    2025年11月06日
  • イン・ザ・プール

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    ポップなデザインの医者と看護師が描かれる表紙をめくると、赤ちゃんがプールに沈むような絵が出てきた。
    なんとも不安になる表紙なのに、中身は色々な依存症患者と楽観的なトンデモ医者の医療コメディ。
    表紙のデザインも、赤ちゃんがプールに沈む様子をどう捉えるかで人それぞれ見方が変わってくるのだろう。
    赤ちゃんが本物だと思い込んで仕舞えば、不安や恐怖を抱いてしまうが、人形だとすればアートだと納得や感心することができる。

    そのような思い込みすぎることで起きる依存症が多々登場し、楽観的な思い込みの転換を試みる医者のお話。
    医療用語や治療はほとんど出てこない。
    それでもこの医者のキャラクターが患者の異常を上回

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    2025年11月06日
  • イン・ザ・プール

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    コメディ小説、と簡単には言えない気がして、、

    (面白いと言うと患者に悪いが)色々な症例の患者が、精神科医の伊良部のもとにやってくる
    伊良部は根っからの変人なのだが、どこか人を惹きつける要素があるよう。
    結局、治しているから名医なのかもしれない。
    相談と言うか、ただ雑談を出来る関係も大切だなとつくづく思う(一種の、弱い紐帯の強み?)。

    イン・ザ・プール
    また日本に帰ったら泳ぎたいなぁ
    泳いだ時の快感がひしひしと伝わって、なんでこんなに言語化出来ているんだ!!と驚いた

    ◯ちっ放し
    傷付いている時の優しい言葉って本当に沁みるなぁ。。。

    コンパニオン
    主人公の女性に終始イライラしていたんだけど

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    2025年11月05日
  • コメンテーター

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    お久しぶりの伊良部先生!
    シリーズ4作目ともなるとさすがに笑撃はなくなったけど、相変わらずの迷医ぶり。
    ハチャメチャだけど憎めない。
    常識を覆す限界突破!

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    2025年11月05日
  • 家日和

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    リアルな色んな夫婦のお話。
    あぁわかるわかる。。。と思いながらどんな感じにこの夫婦は過ごしていくんだろうと先が気になって一気に読めた。

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    2025年11月04日
  • イン・ザ・プール

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    奥田英朗/イン・ザ・プール
    変な医者に変な看護師に変な患者。
    軽く読むのに適している。読んでいて共感できる点もあれば、悩みから解放されて羨ましいなと嫉妬する点もありつつ。
    実際の医療現場で使われている手法なのかは分からないが、こういうお医者さんもいたら面白いなと思った。

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    2025年11月04日
  • 我が家の問題

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    『家日和』に続く家族を描いた第二弾となる今回の一冊は、六編からなる短編集だ。
    六家庭で起こる問題が描かれていて、一編を除いて何とか解決策を見出していた。
    特に心に沁みた物語は⋯
    ⚫︎「妻とマラソン」
    主人公の作家の男が突然大きな賞を受賞し、売れっ子作家に変貌した。
    妻は環境の激変によって孤独感を味わうようになるのだが、唯一の趣味だったランニングだけは一人で続けていた。
    そんな家庭環境を心配した出版社の担当者から、「東京マラソンの参加権をゲットしたから奥さんに参加を勧めて」との声を掛けられた。
    私はこの物語が心に沁み入り、思わず涙腺が緩んでしまった。

    標題は『 我が家の問題 』となっているが、

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    2025年11月01日
  • 空中ブランコ

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    面白かったです

    この先生、名医なのか迷医なのか、終わりにはみんな元気になってる。先生は本能のままに生きてるだけのような気もするけど。

    でも楽しく読めました

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    2025年11月01日
  • 普天を我が手に 第一部

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    さあ、始まった感満載!昭和の戦前の有り様をトレースしながら、奥田ワールドが繰り広げられる。次巻が楽しみ!

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    2025年10月31日
  • リバー 下

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    ネタバレ

    長さを感じさせないまま、あっという間に読み終えた。いつの間にかページが残り少なくなっているという、不思議な感覚。それくらい没入できる一冊だった。
    それぞれの視点で事件と向き合い、そのつながりによって事件解決への道筋が少しずつ見えてくる。警察だけでなく、元刑事や遺族は凄まじい執念で事件を追う。そして、事件発生から逮捕までの警察の地道な捜査。先が見えず、本当に犯人なのか疑いがあるまま、ただただ事件解決のために全力で走る姿には尊敬の念しかない。普段ニュースで見る事件の裏には、想像以上に多くの人間が、事件解決に向けて時間と力を尽くしてくれているのだろう。
    続きが気になる結末だった。被疑者となった三人の

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    2025年10月31日
  • 普天を我が手に 第二部

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    太平洋戦争が勃発し、昭和元年に生まれた4人も青年期となる。満州で戦争を迎えた者、志願した者など、それぞれの立場、場所で戦争にかかわり、終戦を迎える。
    運命的に交わりそうな彼らは、第3部ではどうなるのか。
    3部作の2部。1部に負けず劣らずのボリュームです。
    映画だなあ。大河ドラマだなぁ。という印象です。
    ハリウッド映画よろしく、みんなピンチになりつつも生還し、その過程でしっかりドラマがあります。
    時代背景や各国文化も取り入れて壮大な物語が形成されている。
    次作も必ず読んで、彼らの行く末を見たい。

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    2025年10月30日
  • 普天を我が手に 第一部

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    日本が戦争に向かう中、閉塞感に覆われていく日常が描かれています。その閉塞感が、数年前のコロナ禍に重なり、簡単に日常が奪われていくことが現実感をもって迫ってきました。自由と権利、人とのつながりと思考が奪われていく…。

    今、好きな音楽を聴き、好きな本を読み、旅に出られるのは、先人たちが築いた平和のおかげなんだと改めて感じています。

    平和は与えられるものではなく、努力して守っていくもの。第二部では、登場人物の子どもたちの活躍が楽しみです。

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    2025年10月28日
  • 恋愛仮免中

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    「恋愛」をテーマにした
    5名の作家さんによるアンソロジー

    収録は以下の5作品
    「あなたが大好き」 奥田英朗
    「銀紙色のアンタレス」 窪美澄
    「アポロ11号はまだ空を飛んでいるか」 荻原浩
    「ドライビング・ミス・アンジー」 原田マハ
    「シャンプー」 中江有里

    窪美澄さんの作品は『夜に星を放つ』で既読だったが、好きな作品なので再読した。
    他作品は、私は初めてのものばかりだった。

    どの作品もそれぞれに趣が違っていて、個性豊かで、色々な恋愛模様がたのしめる。
    こんなに大当たりばかりのアンソロジーは、なかなかないと思う。しいて選ぶなら、私は荻原浩さんの作品が特にグッときた。

    読んでいて気恥ずかし

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    2025年10月25日
  • 普天を我が手に 第二部

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    1部から時間も経っているので脇役の役回りは忘れつつあるも主役の四者四様は健在
    戦争編になって現代の平和のありがたみを感じると同時に戦時中の描写や心情など本物を知る由は無いもののが巧く描かれていることに感心

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    2025年10月24日
  • 普天を我が手に 第二部

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    戦前から戦中、戦後にかけて時代に翻弄されながらもがき生き抜き、力強く立ち上がっていく若者たちの姿を描く。
    志郎、四郎、ノラ、満というそれぞれのキャラクターと人生を生き生きと写し出す。
    人間魚雷、満洲国の興亡、空襲、そして日本の敗戦を余すことなく写実する。息苦しくさえある。
    その死地をくぐりぬけたからこそ、その生を全うしようとする人間模様に胸が熱くなる。

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    2025年10月24日
  • 空中ブランコ

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    遅まきながら前作のイン・ザ・プールから続けて読んで…ようやく私の中で伊良部先生のキャラクターが消化できるようになりました。
    本作の伊良部先生は、可愛い。
    先生の突き抜けた感が深まりました。
    登場する患者さんは、それぞれ一所懸命に努力してきた人たちだからこその不安や焦燥を抱えていて、そこに何の不安もなく純粋な心を持ち続けられた伊良部先生が共感することなく心の鏡として対峙する。
    面白い設定でした。

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    2025年10月24日
  • リバー 下

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    奥田英朗『リバー 下』集英社文庫。

    下巻に突入。

    北関東連続幼女誘拐殺人事件をモデルにしたような陰惨な事件に翻弄される人びとを描いた犯罪小説である。もっとも本作では被害者は若い成人女性になっているようだ。

    北関東連続幼女誘拐殺人事件を扱った作品には、清水潔のノンフィクション『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』 、柚月裕子『慈雨』などがあるが、この下巻を読み終えた限りでは、そこまでのレベルではなかった。

    3人の容疑者がそれぞれ十分に怪しいのだが、そんなことがあるのかと思うような欲張り過ぎた真相が良くなかった。そして、歯切れの悪い結末も良くなかった。これでは10年前

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    2025年10月26日
  • 普天を我が手に 第二部

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    昭和史三部作の第2弾

    たった七日間しかなかった昭和元年に生まれた四人がメイン
    戦争という流れに翻弄されながらも、それぞれが逞しい
    彼らが15~20歳の時を描いているというのに、時代が大人にならざるを得なかったのか

    戦後の復興は素晴らしいかもしれないが、もっと沢山の熱い思いを持った若者たちが志し半ばに戦争で散っていったのかと思うと悲しい

    戦時中も戦後も、人々が様々な思想に振り回されていくのも恐ろしい

    ラストで4人が一同に会し、彼らが次巻でどう戦後の復興と向き合っていくのだろう

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    2025年10月23日
  • コメンテーター

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    伊良部先生の話初めてですがシリーズものなのねー こんな先生本当に居たら良いなあ 面白くするする読めてちょっと癒される。あっ。こんな風に考えたら楽になるのねと腑におちるところもたくさんあった。
     

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    2025年10月22日