奥田英朗のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
昭和史。第一部は昭和になったその日から真珠湾攻撃による開戦まで。
今まで戦時中の民間人に焦点を当てた話は読んでも、大きな流れとしての昭和は知らなかったので新鮮。
昭和元年には満州は既にあったのか!
とか、地方と都心の貧富の差が社会主義体制への憧れに繋がっていたり、日本も明治の開国後様々な海外の情報、思想が入ってきて、国家として錯綜してた事も伺える。
その中で、天皇を祭り上げながら、自らの主張を貫こうとする輩は、明治の官軍側のようで、やはり明治維新から50年ほどでは、人間の気質もあまり変化はないのかなと思わされる一面もあった。
それぞれがそれぞれに日本を憂い、守るために活動しているのに、何故日本 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「ナオミとカナコ」だいぶ昔ドラマで見たけどすごく面白かった!(高畑淳子さんの演技が特に印象的)
今回原作を初めて読んだけど、こちらも面白くて一気読み。
カナコの旦那は最低のDV男。ナオミは、親友を地獄から救いたくて旦那殺しを提案。入念な準備と下調べの末に二人で決行。
ただ、殺人を隠蔽するのは想像以上に大変。心配事が尽きず、望んでいた平穏な日々は訪れない。。。
ナオミとカナコは色々な経験をしながら、どんどん強く、たくましく、厚かましく(笑)なっていく。
中国人の李社長(頭の中では高畑淳子さんで台詞が再生されてた笑)、最初はものすごくやな奴だったけれど、私もナオミ同様好きになってしまった -
Posted by ブクログ
初巻に続き読み応えの有る大作。
大東亜戦争(太平洋戦争)に途中して戦時中から戦争に負けた日本での4人の若者の生き様を描く。1巻の戦前親世代から其々の子世代に話が移り、其々の戦争下での苦しい生活を多角的に描かれ不幸な時代を逞しく生き抜く姿が眩しいが、戦争の不条理さを痛感する。異なる環境の4人が接点を持ちながら進行する話は面白く、其々次巻での戦後の飛躍が楽しみだ。
竹田四郎:岩崎財閥家出身の陸軍省のエリート軍人竹田耕三の子
父の米国赴任に向学の為同行するも米国との戦争に突入する。帰国船の父との待合せにスパイと間違われ1人収容所に収監される。理不尽な収監生活を経験して何とか渡米時の知人の助けで帰 -
Posted by ブクログ
『講和条約を結んだとき、総理は国民に向けて大演説をするべきだった。これから日本はどこへ進むのか、どんな国を目指すのか、理想論でも大言壮語でもいいから語りかけるべきだったのだ』 矢野四郎
『自分が攻撃されたらどうしようと思ったが、すぐに母の顔が浮かび、自分に活を入れた。
母なら怯むはずはない。そして自分は森村タキの娘だ』 森村ノラ
「国民を守る気のない政府は、あってはならないのです。ましてや弱者を切り捨てる政策など、昔も今も、もってのほかです」 竹田志郎
『今の日本人は満州を忘れかけている。しかし昭和を語るとき、満州を抜きに語ることは出来ない。』
五十嵐満
昭和三部作最終章。
四人が最