奥田英朗のレビュー一覧

  • 普天を我が手に 第二部

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    初巻に続き読み応えの有る大作。
    大東亜戦争(太平洋戦争)に途中して戦時中から戦争に負けた日本での4人の若者の生き様を描く。1巻の戦前親世代から其々の子世代に話が移り、其々の戦争下での苦しい生活を多角的に描かれ不幸な時代を逞しく生き抜く姿が眩しいが、戦争の不条理さを痛感する。異なる環境の4人が接点を持ちながら進行する話は面白く、其々次巻での戦後の飛躍が楽しみだ。

    竹田四郎:岩崎財閥家出身の陸軍省のエリート軍人竹田耕三の子

    父の米国赴任に向学の為同行するも米国との戦争に突入する。帰国船の父との待合せにスパイと間違われ1人収容所に収監される。理不尽な収監生活を経験して何とか渡米時の知人の助けで帰

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    2026年07月15日
  • リバー 下

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    ネタバレ

     わー面白かったー!

     奥田さん作品は伊良部先生シリーズのイメージが強かったので、こんなシリアスな作品もあるなんて驚きました。

     いかにも刈田が犯人ぽい雰囲気だったので、まさか最後に容疑者3人全員が、殺人事件に関わっていたなんて、予想を更に上回る展開でした。

     個人的に松岡さんの独自捜査にイラッとしました。身内が被害者だからといって、ここまで自由に行動して良いのか…と思いました。

     皆さんの感想にあるように、最後ははっきりした真相は描かれてはいませんでしたが、楽しく読めました。

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    2026年07月12日
  • 普天を我が手に 第一部

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    腹を括って自分の立ち位置での役目を全うしようとする4人の矜持と覚悟の物語。潔くて気持ち良い。第二部へ。

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    2026年07月11日
  • 普天を我が手に 第三部

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    『講和条約を結んだとき、総理は国民に向けて大演説をするべきだった。これから日本はどこへ進むのか、どんな国を目指すのか、理想論でも大言壮語でもいいから語りかけるべきだったのだ』 矢野四郎

    『自分が攻撃されたらどうしようと思ったが、すぐに母の顔が浮かび、自分に活を入れた。
    母なら怯むはずはない。そして自分は森村タキの娘だ』 森村ノラ

    「国民を守る気のない政府は、あってはならないのです。ましてや弱者を切り捨てる政策など、昔も今も、もってのほかです」 竹田志郎

    『今の日本人は満州を忘れかけている。しかし昭和を語るとき、満州を抜きに語ることは出来ない。』
     五十嵐満

    昭和三部作最終章。
    四人が最

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    2026年07月09日
  • 普天を我が手に 第三部

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     ずっと後回しにしていたせいか、主役以外の人の役回りが思い出せなかったりもしました。戦後ということもあって、史実と小説がどうマッチするのかをいちいち調べたりして時間がかかってしまいました。

     ちょっと4人ともうまく行きすぎと言うきらいはあって、前よりトーンダウンしたのは致し方ない。
     さすがに昭和天皇崩御のときの総理大臣(事実は竹下登でしたが)にするのは無理があるというか、これは奥田さんの希望でもあるのかな。

     彼が総理になってたら、今の日本はどうなっていたでしょうね。そう思ってもらいたいってことかな。

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    2026年07月05日
  • 町長選挙

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    悩める患者に型破りな治療法を繰り出す精神科医・伊良部シリーズの第3弾。今回は誰もがすぐに想像できる実在のモデルを患者に仕立てている。主人公のハチャメチャぶりが爽快で面白い。町長選挙も過疎地の人間模様を面白おかしく物語にしている。これで4冊読破した。シリーズの続編が楽しみ。

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    2026年07月05日
  • イン・ザ・プール

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    久々に再読。映画も見たけどやはり良い。少し違うところもあるが、どちらも良し。伊良部先生の捉えどころの無い、おちゃらけた感じがより人を魅了し、私も夢中にさせられた。

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    2026年07月03日
  • 普天を我が手に 第二部

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    『四郎たちは察した。自分たちが向かうのは、人間魚雷の基地だ。』 矢野四郎
    『今の世の中はどこにも真実がない。ただ上の人たちが、何かを必死に隠そうとしていることだけが伝わって来る』  森村ノラ
    『戦前、日本が戦争に突っ走ったのは、みなが同じ方向を向いたからではないか。ファシズムを阻止するのは、思想ではなく多様性だ』 竹田志郎
    『もしかして自分たちが世界を動かせるのではないか』    五十嵐満

    「生か死の選択を迫られたときは、生を選んで欲しい」木下の言葉に四郎は返事をしない
    プレゼントされた一生もののオメガの腕時計。
    『いつまで使えるかは、自分でもわからない。』

    生きて!と読みながら力が入る

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    2026年07月05日
  • 普天を我が手に 第二部

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    感想
    激動の時代だけにのっけから暗雲が立ち込めてるな。

    敗戦後もみんな逞しく生きている。日常生活を送れることが素晴らしい。


    あらすじ
    志郎はアメリカで幽閉生活を送っていたが、移動する際に拾った父の鞄から暗号書が出てきて、アメリカに止めおかれる。四郎は、父を亡くし、金沢で代貸のマサの世話になる。四郎は暴力事件を起こして中学を退学させられる。ノラは工場で女工として働く。友達になった女の子と農家に米を買いに行く。満は役者として新京へ行き、富美という中国人の女の子に恋をする。

    志郎は紆余曲折を経て、日本へなんとか帰る。四郎は刑期を終えて、東京で生活する。愚連隊をまとめて新宿の矢野として名をはせ

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    2026年07月02日
  • 家日和

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    眩しくわかりやすく憧れる家族像ではないけど、読み終わって、なんか家族っていいものなのかもしれないと思える話だった。私も誰もが憧れるような家族にはなれないかもしれないけど、なんかいいなって思える家庭を築けたら幸せだな。

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    2026年06月30日
  • リバー 下

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    警察小説。面白かった。
    若い女性が殺された10年前の二つの未解決事件。そしてまた同様の殺人事件が二つ起きる。
    犯人捜しをやめられない10年前の被害者の父親。10年前起訴できなかった容疑者に固執する退職した刑事。赴任早々事件に遭遇した新米記者。大きな事件に意気込む若い刑事たち。三人の容疑者。多くの人の視点で物語が進むが読みやすい。
    最後に犯人の動機・心の動きの書き込みがもっとあればと惜しまれる。せっかくの大作だけに。

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    2026年06月29日
  • イン・ザ・プール

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    精神に問題ある患者を診察する破天荒医者との話。
    短編集。
    どれもあり得なくは無さそうな話で良い。
    携帯電話依存症の高校生の話、「フレンズ」が特に良かった

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    2026年06月28日
  • 普天を我が手に 第三部

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    ネタバレ

    第三部 三部作中最終巻

    戦後の復興時代から昭和の終わりまでを描く。
    検事になった竹田志郎、父の跡を継ぎ興行師になった五十嵐満、女性の権利に奮闘する森村ノラ、侠客から実業家になった矢野四郎の同級4人が、アメリカに渡航して成長し、激動の時代を生き抜く。

    最終的に4人は国会議員になり、日本の将来を後世に引き継ぐために活躍する。

    まさかみんな国会議員になるとは。

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    2026年06月28日
  • コメンテーター

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    久々のシリーズ新刊?
    お約束の展開で安心して読める。昔読んだ際の印象よりも伊良部先生の変人ぶりが抑えられているかな、という印象。結構、名医なのでは?
    医者は確かに変人だが、患者の病気も相当に変わっているため、どっこいどっこいである。

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    2026年06月27日
  • 空中ブランコ

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    神経科医、伊良部シリーズ第二弾。第二弾ともなると、伊良部のキャラクターの突拍子のなさに慣れ、患者となる登場人物のキャラクターの深さに目が向けられる。なかなか面白いキャラ設定だなと感じ入った。

    また患者が伊良部を見て、自分で回復に向かって行く様が気持ちがいい。いままでにないスッキリ感というか、患者に感情移入していっているということか。どんどん次も読みたくなった。

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    2026年06月26日
  • リバー 下

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    【あらすじ】
    群馬県と栃木県を跨ぐ渡良瀬川の河川敷において、女性の遺体が立て続けに発見された。臨場した捜査員達の胸に去来するのは、十年前に発生した未解決連続殺人事件。これは十年の沈黙を破る殺人鬼の蠢動か、それとも悪質な模倣犯か、強烈な「後悔」を胸に群馬・栃木両県警が事件に立ち向かう。
    事件解決に心血を注ぐ刑事達。未解決事件に囚われた警察OB。娘の「復讐」を誓う父。初めての大事件に臨む新聞記者。容疑者と親交を結ぶクラブのママ。
    様々な人間の思惑が絡み合うなか、事件は思わぬ展開を見せていきーー。

    【短評】
    緻密な筆致が印象に残る良作である。
    じわじわと真相に迫る手応えを感じつつ、群像劇の妙味であ

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    2026年06月25日
  • イン・ザ・プール

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    神経科の医師、伊良部のもとに訪れる変な症状の患者たち。負けじと変な伊良部の治療ともいえない治療法で、不思議と快方に向かって行く。

    伊良部の変さは癒しになり得るのだろうか?患者たちは伊良部の自由奔放さを見て、自ら治癒のために必要なことは何かに気づいている。掴みどころのない伊良部の性格や行動にイラッとしながらも、どこかでその癒しを求め、通院してしまう気持ち、分からないでもない。

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    2026年06月24日
  • 家日和

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    何回か読み直してるけどおもしろい!
    15年前に出されたけど古く感じないのよなあ
    特に妻と別居して、自分好みの家具家電を揃えて男の城をつくってく話が好き

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    2026年06月23日
  • ララピポ

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    性を絡めた人の醜い姿と欲望があまりにも生々しい本だった。こんな話書いていいんだってくらい、目を背けたくなるほど醜い話ばっかりだけど、きっとこれこそが本性なんだろうな。内容はえげつないけど文の読みやすさは異常にすごかった。すらすら読めてしまった。男ってこんなこと考えながらエッチしてんだと思ったら普通に人間不信なるし、誰かに肉塊とか思われてんのかもと思ったら無理すぎて痩せようと思った。

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    2026年06月20日
  • リバー 下

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    完黙だとフィクションの真相がわからないけど、状況証拠で物語を捕捉していく描写。ところどころ無理な設定もあったが、現実味があり面白かった。

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    2026年06月19日