奥田英朗のレビュー一覧

  • サウスバウンド

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    元過激派の両親を持つ主人公。
    国家に支配されてたまるか!とかいう父の思想に振り回されて…。


    上巻は友情愛、下巻は家族愛。

    スッキリサッパリ爽やかに楽しめます。
    友達っていいな、家族っていいな♪
    そんなふうに思っちゃいましたるんるん

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    2020年05月13日
  • オリンピックの身代金 上下合本版

    購入済み

    交錯するオリンピックの光と影

    初めて読む作家さん。昭和39年、オリンピック直前の東京。初めは古いタイプの推理小説かと思って
    いたが、全然違っていた。
    文章が読みやすく、飽きさせない。また、オリンピック開催の頃の当時の世相がよく書かれており、臨
    場感もたっぷり。インターネットも携帯もない、もう50年以上も昔の話なのに、今、すぐそこで事件
    が起こっているかのような新鮮さがある。同じ日の出来事を、警察側と犯人側の両方から描いているの
    で、それぞれの立場からみた展開が面白かった。
    東京に日本中の富が集中し、ハッピーライフを送る人間がいる一方で、疲弊した地方で生きる人々は貧
    困にあえぎ、夢も希望もない。オリンピック景気

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    2020年05月09日
  • ナオミとカナコ

    購入済み

    ナオミとカナコ

    最後までハラハラドキドキで一気に読み終えました。
    登場する脇役の中国人についての表現が、アクは強いけれど嫌味なく描かれていました。
    この著者の作品は初めて読みましたが、他の作品も読んで見たくなりました。

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    2020年07月11日
  • サウスバウンド

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     いや~こういうの好きです。
     いじめ、暴力、政治的思想、不倫、押し寄せるストレス・・これだけ書くと、どんだけ暗くて重い話なのかなと思ってしまうだろうけど、軽い!軽いけど深い!深いのにサラサラしてる。きっと純真な子供目線で展開するからなのだろうなあ。ヒネタ大人と違って知らないことを知らないと認め、明日にワクワクする心を持ってると、すべてのことが楽しい。
    そして単にストーリー展開するだけの作品ではなく、奥田さんの上手な心の表現とキレのいいユーモアセンスが見事にアシストしてる。
    続編読みたい!

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    2020年04月27日
  • 東京物語

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    18歳から30歳…確かに一番変化のある10余年だった。久雄と違うようで同じような日々を経て成長したと思いたい。それにしても懐かしいワードがいっぱいだった。

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    2020年02月06日
  • 空中ブランコ

    購入済み

    続編希望

    昔文庫で読みましたが、また読みたくなって電子版を購入しました。精神的な悩みを抱えた患者たちをはちゃめちゃな伊良部先生がいつのまにか癒していく。読んでいると自分の悩みも解決できるのかもしれないと思えてきます。伊良部シリーズはもっと続編が出てほしいです。

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    2019年04月08日
  • ナオミとカナコ

    購入済み

    たんたんと、そしてグイグイと

    ブロガーマナブさんのオススメで読みました。淡々とした短めの文章で、グイグイ読ませる作品です。サスペンスとして、後半のほころびもエンタメ性が高く、久々に面白い本を読みました。

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    2019年03月16日
  • 東京物語

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    著者の自伝的な短編集?1978年に高校を卒業し、浪人生として上京する主人公の久雄。大学進学、大学を中退後、入社した小さな事務所、独立して事務所を構え・・・と、それぞれが短編となっている。各時代の社会的な事件や流行していた音楽なども随所に描かれ、読者自身も主人公・久雄を通して、その頃の自分を思い起こさせられる。

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    2019年03月02日
  • サウスバウンド

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    素晴らしい作品。
    読み始めから読み終わるまで、まるで主人公の少年に乗り移ったかのように、ストーリーを追体験できる。

    舞台となる島へ旅行に行った気分にまでさせてくもらえる、素晴らしい作品。

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    2018年06月06日
  • イン・ザ・プール

    購入済み

    最高です

    本にでてくる、伊良部先生、最高です 三部作一気読みしました。
    楽しくて、そしてげんき元気になれます、伊良部先生のファンになりました。

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    2017年12月21日
  • 恋愛仮免中

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    こういったアンソロジーの短編って物足りないことが多いからあまり期待していなかったけど。
    どれも読んでいて切なくなるいい話だった。
    好きな作家がそろっていたのも良。
    最後の作者の本は読んだことがない気がするけど、良い感じの文章だったから他の作品も読んで見たいな。

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    2017年12月04日
  • 恋愛仮免中

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    ネタバレ

    *人気、実力とも当代随一の作家5人が腕を競う、恋愛小説アンソロジー。3年越しの恋人が無断で会社を辞めてショックを受け、結婚を焦るOL。夏の日、大人の異性との出逢いに心を震わせる少年と少女。長年連れ添った夫婦の来し方、そして行く末。人の数だけ恋の形はある―。人の心が織りなす、甘くせつない物語の逸品*

    どの作品も本当に素晴らしいです。どうにもならない、やるせない想いが行間から滲み出てくるかのよう。それぞれの結末の、その後の物語を読者にゆだねるような終わり方も秀逸。様々な角度から恋愛の繊細さに触れることが出来る、素敵な1冊。

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    2017年10月27日
  • 恋愛仮免中

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    奥田英朗の小説が読みたくてググったら出てきたアンソロジー。

    日本の文芸界の最先端を駆ける5人の共演は、美しい交響曲のようだった。



    「あなたが大好き」奥田英朗

    自他友に認める平凡なOL・渡辺彩子、28歳。
    結婚を真剣に考えている。
    つきあって3年にもなる恋人香坂真二は、勝手に会社を辞めて放浪の旅に出てしまう。

    親友に相談すると、さりげなく素敵な男性を紹介される。

    誠実で堅実な彼に惹かれていくが、ある出来事をきっかけに自分の本当の気持ちに気がつく。


    「銀紙色のアンタレス」窪美澄

    夏と海が大好きな高校1年生の真(まこと)は、海沿いの祖母の家に泊まり込む。

    そこに幼なじみの同級生

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    2017年08月31日
  • どちらとも言えません

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    昔monoマガジンを愛読していた頃、著者のコラムが面白くて、それだけ切り抜いて保存していた(今はない)。だが、氏の著書はまったく買ったことがなく初読み。野球やサッカーを中心としたスポーツエッセイで、文体はあの頃と変わりなく面白い。「伝説は一夜にして生まれても、伝統というのは、一度や二度の快挙で形作られるものではない。」とは、日本がサッカーw杯初出場を果たした時の話題での文章だが、痛いところを突かれた感じ。

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    2017年08月29日
  • 泳いで帰れ

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    アテネオリンピックの観戦記を北京・ロンドン・リオが終わってだいぶ経つというタイミングで読む
    ってかアテネから13年?ウソでしょ?
    オリンピックの楽しさと苦さをクスリと笑わせながら熱く語っていて、自分も次の東京オリンピックは1種目でもいいから生で観よう!と思った
    ミーハーと呼ばれようがいいの、旅とスポーツはいいぞう、と晴れ晴れとした気持ちにさせてくれる
    でもやっぱり先頭打者と3番がバントはつまらんよ、泳いで帰れも納得

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    2017年07月10日
  • 恋愛仮免中

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    表紙にマハさんの名前を見つけて、即購入。
    マハさんのお話を1番に読みました。
    読後のこの幸せ感、爽快感、読んで良かった感を味わわせて貰える読書って、本当にいいなぁ。
    短いお話の中にも、マハさんの大好きな美術の事がちゃんと入っていました。

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    2017年06月01日
  • 田舎でロックンロール

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    ロックが音楽ジャンルではなく、ムーブメントだった時代。ラジオにかじりつき、FM放送から流れる曲に息を止めてタイミング合わせ、録音ボタンを押していた。まさに同じ。本書に書かれている奥田少年の音楽体験は、最初から最後まで自分のそれとかなりの部分がぴったりシンクロし、当時の記憶を懐かしく思い起こしながら読んだ。
    他人の音楽遍歴や評論は、いつもそれほど共感できなくてそれほど面白いと思ったことがないが、本書はどんぴしゃだった。しかし、ただそれだけではなく、ところどころ作者が短くぽろりともらす意見、考察が憎いぐらい気がきいていて、なるほどそうだと膝を叩きたくなるんですね。そこらへんは、さすが力のある人気作

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    2017年04月28日
  • サウスバウンド

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    ネタバレ

    評価は5。

    内容(BOOKデーターベース)
    父は国家権力が大嫌い。どうやらその筋では有名な元過激派で、学校なんて行くなと言ったり、担任の先生にからんだり、とにかくムチャクチャだ。そんな父が突然、沖縄・西表島に移住すると言い出し、その先でも大騒動に。父はやっぱり変人なのか?それとも勇者?家族の絆、仲間の絆を描いた傑作長編。

    だめだめ男のお父さんだが、懸命に働いて「誰のお陰でメシ食えてるんだ!」という父親よりも、いざというとき頼りになる。だから、元お嬢さんの奥さんは付いていくんだろうなぁ~過激すぎるのも怖いけどある意味人生を知り尽くしているので何ごとにも動じない姿はちょっと良かった。
    子供同

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    2017年02月23日
  • 田舎でロックンロール

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    世代は違えどわりと近い地元、非常に楽しく読ませていただいた。ビジネス臭のしない当時の熱気を感じられて(しかも多感なティーンエイジャー)、羨ましく思う。巻末の短編小説も面白かった。

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    2016年09月02日
  • サウスバウンド

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    もうサウスバウンドが出てから10年か、と時の早さに驚く。この本を読んだ時は絶望的に仕事してなかった。そして再読した今もあまり仕事していない。
    仕事が少ない時期に惹かれるのかもしれん。

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    2015年12月23日