奥田英朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ『オリンピックの身代金』上・下巻
先日読んだ『罪の轍』にも登場していた
警視庁捜査一課5係の面々
数年前に読んだ
『オリンピックの身代金』にも登場してたということなんだけど
もの凄く面白かったという以外
殆ど記憶に無かったので、意を決して再読
本書も、文庫で上下巻
新刊に至っては、2段組みの分厚いハードカバーだったなぁーと
長い道のりに、少し腰が引けたけど…
結果、再読して正解!
えぇー!こんな結末だったっけー⁈
私の記憶とは、こんなモンです…笑
昭和39年10月10日に
アジア初のオリンピック開催を控えた日本
敗戦から約20年が経ち
先進国の仲間入りが果たせると
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Posted by ブクログ
中学2年生は、精神的にも肉体的にも見た目にも大人として扱われることはないが、中学生活には慣れ、親に反抗したり、根拠のない自信を持ったりと、本人はすでに大人気分を持つことがある。受験勉強を意識するのも時期尚早なので、緊張感も責任感も薄い。そんな気分のまま大人になった人のことを「中二病」と呼ぶ。
と、そんな言葉を思い出した。今では死語だろうけど。
地方都市の小さな町の学校内で中学2年生の死体が発見される。自殺か、事故か、他殺か。被害者の体にはイジメを受けていた跡が残っていた。そして、被害者の同級生たちに容疑がかけられる。
教師や親、刑事、新聞記者、検察官、弁護士など周囲の大人たちは意見を言い -
購入済み
交錯するオリンピックの光と影
初めて読む作家さん。昭和39年、オリンピック直前の東京。初めは古いタイプの推理小説かと思って
いたが、全然違っていた。
文章が読みやすく、飽きさせない。また、オリンピック開催の頃の当時の世相がよく書かれており、臨
場感もたっぷり。インターネットも携帯もない、もう50年以上も昔の話なのに、今、すぐそこで事件
が起こっているかのような新鮮さがある。同じ日の出来事を、警察側と犯人側の両方から描いているの
で、それぞれの立場からみた展開が面白かった。
東京に日本中の富が集中し、ハッピーライフを送る人間がいる一方で、疲弊した地方で生きる人々は貧
困にあえぎ、夢も希望もない。オリンピック景気 -
購入済み
ナオミとカナコ
最後までハラハラドキドキで一気に読み終えました。
登場する脇役の中国人についての表現が、アクは強いけれど嫌味なく描かれていました。
この著者の作品は初めて読みましたが、他の作品も読んで見たくなりました。
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購入済み
続編希望
昔文庫で読みましたが、また読みたくなって電子版を購入しました。精神的な悩みを抱えた患者たちをはちゃめちゃな伊良部先生がいつのまにか癒していく。読んでいると自分の悩みも解決できるのかもしれないと思えてきます。伊良部シリーズはもっと続編が出てほしいです。
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購入済み
たんたんと、そしてグイグイと
ブロガーマナブさんのオススメで読みました。淡々とした短めの文章で、グイグイ読ませる作品です。サスペンスとして、後半のほころびもエンタメ性が高く、久々に面白い本を読みました。
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Posted by ブクログ
奥田英朗の小説が読みたくてググったら出てきたアンソロジー。
日本の文芸界の最先端を駆ける5人の共演は、美しい交響曲のようだった。
「あなたが大好き」奥田英朗
自他友に認める平凡なOL・渡辺彩子、28歳。
結婚を真剣に考えている。
つきあって3年にもなる恋人香坂真二は、勝手に会社を辞めて放浪の旅に出てしまう。
親友に相談すると、さりげなく素敵な男性を紹介される。
誠実で堅実な彼に惹かれていくが、ある出来事をきっかけに自分の本当の気持ちに気がつく。
「銀紙色のアンタレス」窪美澄
夏と海が大好きな高校1年生の真(まこと)は、海沿いの祖母の家に泊まり込む。
そこに幼なじみの同級生