奥田英朗のレビュー一覧
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昭和サーガの完結編、第三部は戦後の復興期から高度成長期、東京オリンピックを経て、昭和の終わり(といえば)までを描いている。
第一部の息子、娘たち4人が第二部に続き主人公。実際の昭和の出来事、例えば朝鮮戦争特需、高度成長期、御成婚、オリンピック、ビートルズ来日、ロッキード事件などなど、もちろん一部は名称は変えられていて、近現代史に4人が絡んでいく様はフィクションなのだが、それだけに事実の一面を垣間見させてくれる。
4人全員が〇〇○になる終盤はちょっと出来すぎ感もあるが、圧倒的物量の「昭和」サーガの前では瑣末なことだろう。昭和40年代生まれなら、後半は子供の頃の自分の記憶に実際にあったことが紙面で -
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ネタバレいやー、すごいボリューム。昭和のはじめから開戦までを立場の異なる4家族を中心に描く。竹田耕三は軍人、矢野辰一はヤクザ、五十嵐譲二はジャズ楽団の団長と三人三様で、しかもそれぞれの子どもが同じ頃に生まれる。生まれた状況までが三人三様で。さらに女性ばかりの文芸雑誌「群青」の編集者森村タキも登場して読者は大変。そして、バラバラだった彼らの運命が交差する。
昭和サーガだからそれぞれの子どもたちが成長して、次の巻の主要人物かな。
昭和の前半というか戦前の話をよく、このように見てきたように描けるなと思う。そして、国民がどのように扇動されて戦争に突き進んだかが手に取るようにわかる。主要登場人物は誰1人として戦 -
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やはり2部は子供世代にうつった。
戦中から戦後の混乱期に4人の若人の奮闘ぶりが楽しい。2部で圧倒的な存在感を放ったのはヤノタツの息子四郎。エリートの志郎は才もあるけどやはり元々の環境が恵まれ過ぎてて、自力感が薄い。生まれは志郎のせいじゃないけど。満に至ってはフィクションが過ぎてそんなラッキー続くかなとちと嘘くさい感。
日本の敗戦が濃厚なのにギリまで勝ってる風の情報操作、思想に対する強制とか、戦時中の恐ろしいこと。余裕がなくなるとどんな人でも荒むのね、、。そりゃそうか。
主人公が章ごとに順番に代わり、案の定四人が繋がって、戦後復興の混乱期に自ら立ち上がって無い道をこじ開けて進んでいく四人の -
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昭和史サーガ3部作の完結編
戦後から昭和という時代の終焉までが描かれている
改めて読むと、こんなにも激動で様々なことが起こっていたのかと。ただ残念なことに前2冊よりも描かれている時代が長く、戦後復興の好景気で様々なことが起こったいることがサラっと進みすぎていて残念
戦後は2冊組にしても良かったかも
7日間しかなかった昭和元年に生まれた4人
司法・実業・報道・娯楽、それぞれのフィールドで戦後が語られていく
ラストに向けて、関係性はあるが、どう4人を収めるのかと思ったが、そこだったか
平成の時代を彼らがどう走り抜けたのかも、いつの日か読んでみたい -
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5人の精神的な疾患に陥った人達に対して毎回荒業治療を強要する。患者も最初はもう2度といくもんかと不平不満があるのだが、なんだかんだ言って繰り返しやってるうちに治ってしまう、そんな破天荒な不思議な伊良部先生
視聴率に囚われてイライラしがちな依存症・注意欠如・多動性障害のディレクター、他人にうまく怒れない過呼吸発作の会社員、引きこもりで中毒に陥ったデイトレーダー、広場恐怖症に陥ったプロピアニスト、社会不安障害の大学生
その人の陥った原因や性格、物の考え方を的確に見抜いていて、それを認知させて、実際に行動あるのみだと言ってめちゃくちゃな行動療法をする。立派な認知行動療法だ。
薬をただ処方するだけ