奥田英朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
奥田英朗さんは初読みの作家さん。
『家日和』
いろんな家族の肖像が心にじんわりと温かく響いてくる短編集
どの話も全く異なるシチュエーションなのに、身近に感じられる家族の情景がしっかりと描かれていて、穏やかな余韻を感じさせる終わり方が秀悦だった。
巻末の益田ミリさんによる「解説」ならぬ「鑑賞」も意表を突いていて味わい深かった。
収録は以下の6編
簡単な内容と感想
「サニーデイ」
専業主婦紀子がネットオークションに嵌っていく様子が微笑ましい一方、危なっかしい。
でも素敵なご主人と子供達が傍にいる事に気付けてホッとした。皆さん、くれぐれも所有者の許可なく物品を売り捌くことのないように -
Posted by ブクログ
バラエティに富んだ短編集
あっちこっちの出版社の口車に乗せられて書いたもののシリーズ化しなかった短編や対談などを1冊にまとめたもの
6編の短編と1編のショートショートと2つの対談
・おれは社長だ!
・毎度おおきに
・(対談)イッセー尾形
・ドライブ・イン・サマー
・クロアチア vs 日本
・住み込み可
・(対談)山田太一
・セブンティーン
・夏のアルバム
「おれは社長だ!」「毎度おおきに」「ドライブ・イン・サマー」「セブンティーン」「夏のアルバム」なんかは家シリーズに入っていてもおかしくない気がする
脱サラして起業する夫の話も家シリーズにあったしね
ま、「ドライブ・イン・サマー」はオ -
Posted by ブクログ
ネタバレ恭子の転落っぷりが凄まじく、あれよあれよという間にすごいことに…。
しかし応援するような気持ちで読んだ。
九野さんよ、どうか恭子を追い詰めないでくれ…!
しかしやはり九野さんは有能だった。
恭子、これから新しい人生を生き直すんだろうか。
旦那さんを庇わずに悲劇の奥様で同情を買えば良かったのにね…と思ったけどきっとプライドが許さなかったんだろうな。針のむしろで生きていくのは。
何としても逃げて生き延びてやる!というエネルギーに圧倒された。
義母さんのことは途中からうっすら、もしや?と思っていたがやはりだった。
心のオアシスだったのに哀しい。
人生ってままならない。