【感想・ネタバレ】コロナと潜水服のレビュー

あらすじ

小さな救世主現る!? 5歳の息子は、新型コロナウイルスがいち早く感知できるらしい。この力を無駄にしてはいけない――。父親が取った思いがけない手立てとは? 「コロナと潜水服」(表題作) ほか人生の哀歓溢れる全5編を収録。愛と奇想の奥田マジックが光るファンタジー短編集。

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短編小説が5話。異なるお話だけれども「霊」という点で共通点あり、2話目からは「ああ、この霊の行きつく先はどこだろう!?」とハラハラしながらも楽しく読んだ。

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2025年11月18日

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ちょっとした不思議な出来事に背中を押されて右往左往する人たちの物語。読んでいたらスッと心が軽くなるような気がしました。

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2025年06月10日

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ネタバレ

パンダを見ると想い出を語りだす、昔の知人たち。きっとラストに出てくる人(彼女)の語りは絶対泣ける!と予想しながら読み進めると、その人だけは違っていて…。
予想を裏切られたという点では、これもある意味「どんでん返し」なのかな。
静かな余韻と余白が、とってもよかったなあ。

久々の奥田節でした。

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2025年05月25日

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えぇー何これめっちゃ面白かった〜奥田英朗さんの短編…
もっと読みたい!!他にあるかな…
空中ブランコで大満足してたから見落としてたなあ。

潜水服をかっこいいっていう息子と家族思いのお父さんのコンビが超可愛かった!
最後のパンダのお話も素敵でした。

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2025年05月07日

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奥田さんって何でこんなに人間同士の会話のやりとりが上手いだろうと思う。ファンタジーの短編集なんだけど、どれも自然に受け入れてしまう。何回か泣きながら読んでたしまいました。特にファイトクラブが好きです。読んで良かったです。

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2025年01月30日

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奥田英朗さんの短編集。どれもファンタジーの要素があり、暖かくて切なくて前向きになれるお話でした。私は特に「ファイトクラブ」と「コロナと潜水服」が好きでした。コロナ禍が始まって世界中がパニックになっていた頃の話、まだほんの数年前の事なのに既に懐かしく、こんな感じだったなぁ、異常事態だったなぁと思い出しました。

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2024年09月26日

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タイトルからのイメージとは正反対の温かい物語の短編集。最後涙が止まらなかった。ぜひ周りにも勧めたいお話です。

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2024年07月23日

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不思議な存在、あるいは能力者に助けられる5つの短編集。表題作は、パンデミックが始まった頃のある家族に焦点を当て、当時の混乱と焦燥感がユーモラスに描かれています。コロナ禍のことは、まだ記憶に生々しくて、笑っちゃうけど不謹慎と言われそうで大声で笑えない、だけどやはりくすりと笑えてしまう…そんな絶妙な匙加減が秀逸でした。
幽霊とか、予知能力とか、占いとか、日頃から好きな人はもちろん楽しめるし、そうでない人も違和感なくリアリティを損なうことなく楽しめるファンタジーです。怖いという感じはなくて、なんとなく微笑ましかったり暖かかったりな物語ばかりでした。世の中がこんな優しい世界だったらいいなぁ…。最後の『パンダに乗って』が一番しんみりじんわりきました。読むまで動物のパンダのことか?と思ったのは私だけではないですよね?(イタリア製のフィアット・パンダというコンパクトカーのことでした。)

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2024年06月15日

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ネタバレ

笑えてほっこり、主人公を好きになり心あったまる余韻!小説はまるきっかけの奥田英朗先生!やはり好きだ!

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2024年06月04日

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さすが、奥田英朗!これこれ!幽霊の話だし、短編なのにこの詰まった感じ!かつ、ホロリとさせる感じ!満足!!
「向田理髪店」より、面白かったかな。

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2025年08月31日

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ちょっとオカルトチックなストーリーが並ぶ短編集。
どれもユーモラスで心温まる話。
「海の家」妻の不倫でなぜか自分が家を出ることに。それでも海辺の大きな家を借りられるなんて最高だな。
「ファイトクラブ」追い出し部署に押し込まれた中高年社員たちがお遊びでボクシングに興じる。突然現れた老年社員のボクシングコーチは何者だったのか。
「占い師」実際はそんなに打算で結婚相手を選んでいる訳ではないだろうが、玉の輿を諦めない麻衣子の人生はこれからも山あり谷ありだろうな。
「コロナと潜水服」はコロナ禍の当時のあの狂騒は何だったんだろうと思わされる。最後の息子の行動がオチになる。
「パンダに乗って」がやっぱり好きかな。シホちゃんは何を感じとってくれたかな。

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2025年08月27日

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笑えて少し泣けて。どの話も、ちょっと不思議なことが起きるのだがそれが全然無理がなくて。さすがベテラン!と拍手を送りたくなる。海の家のタケシくん、ファイトクラブの名前も名乗らなかった森村コーチの話が好き。

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2025年08月04日

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ちょっと不思議な短編集。
表題作の「コロナと潜水服」はタイトルからして重めな話なのかなーと思ったけど、全然そんなことはなかった。むしろ、ちょっと笑えた。
他の作品も、笑えて、少し泣ける。

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2025年03月08日

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やっぱり奥田英朗はサクサク読めて楽しい。
SFオカルト系?の作品集
皆さんも高評価の「パンダに乗って」が感動的でワクワクできる。

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2025年01月30日

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不思議系のほっこり話の短編5集。幽霊の仕業的な作品もホラー要素は無く温かくて良かったです。一番気に入ったのは、最後の「パンダに乗って」かなー。読み終わって思わず、初代フィアットパンダの赤を検索しました。車のビジュを知ったらますます好きな話になりました。

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2024年12月11日

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ちょっと不可思議なスパイスを効かせた5編の短編集。
海の家
ファイトクラブ
占い師
コロナと潜水服
パンダに乗って

一番良かったのは「コロナと潜水服」
コロナにかかったのではないかと思い、ほかの人に感染させないように潜水服を着込んだ男。
その息子の可愛さが伝わってくる。

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2024年11月21日

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どれも怖くない幽霊が出てきてちょっとほっこり、ちょっとうるっとくる。ファイトクラブと最後のパンダの話がよかったな。

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2024年11月15日

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久しぶりに読む奥田さんの作品。
軽く読めるのに、何気に深くてハッとさせられる。
どの話にもドキっとする一文あり。
最初の話が1番好きかも。

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2024年10月04日

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「リバー」が面白かったので、同じ著者の短編を読んでみた。幽霊とか予知能力といったファンタジー要素もある5編。

「ファイトクラブ」が印象に残った。会社で肩たたきにあい、それでも退職に応じない中高年男性たちが、異動先での屈辱的な待遇に耐えながら、社内でボクシングを始めたことで、次第にいきいきした感情を取り戻していく。他人が見たらカッコ悪い生き方かも知れないが、個々に様々な事情や人生観があるのだ。でも格闘技っていいな。ラストも良かった。

表題作「コロナと潜水服」も良かった。コロナが流行し始めたあの頃の不安な空気を思い出した。自身の感染を確信した男性が、妊娠中の妻と幼いわが子には移すまいと家の中でも外でも潜水服を着たままで過ごす。周りに奇異の目で見られても開き直り、テレビの取材クルーにもキレ散らかす彼の様子には思わず笑ってしまい、伊良部先生シリーズを思い出した。

ユーモラスな描写も多く、気楽にあっという間に読めてしまうが、5篇とも家族愛とか人生観とかしみじみ考えさせられ、深い味わいがあった。

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2024年09月22日

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久々に奥田さんを読みましがやっぱりいいですね〜〜
中年男性書かせたら右に出る者がいないのでは?
短編なのに一つ一つにちょうど良いストーリーがちゃんとあり、移動中や数日に分けて読むのに向いていました。(旅行中に読むのに向いています!)
長編派で、別の作家さんで短編を挑戦してあえなく撃沈したものの、こちらを読んで短編もいいなと思いました。

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2024年08月17日

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奥田英朗の短編はバランスが良くて読みやすい。今回はちょっと不思議なんだけど身近で、くすっと笑えるところもあって、最後はほっこりするようなお話ばかり。読後感がよくて、軽やかな気持ちになれる。
表題作の「コロナと潜水服」は、本当にどこかにこんな親子がいたかもしれないと思わせる絶妙なリアルさ。でもありえないだろう、やっぱり…なんて日常と非日常の狭間を上手に狙ってきている。
こんなことが実際あったら面白いだろうな、これくらいなら経験してみてもいいかなと思える物語たちだった。

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2024年07月26日

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・短編集。
・パンダに乗っては最後切ないけど、持ち主さんの元で長生きして欲しいな。
・コロナと潜水服は私が好きな奥田さんの話!笑える~。
・他の話もオチが素晴らしい。奥田英朗さんの本は読みやすくてそれでいてひねりがあって読み出したら止まらない。

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2024年06月30日

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面白かったです。奥田英朗さんにはこんなファンタジーのような作品もあったんだと思いました。どれも本当なら怖い気持ちに
なりそうなのに、温かいお話でジワリとしました。コロナと潜水服は想像したら笑えました。そして、あの時のことを思い出すと改めて嘘みたい日常だったと思いました。まだ読んでいない奥田作品を読みたいです。

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2024年04月14日

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 事前情報を何も仕入れず雰囲気だけで読んでみたら、5編の短編集でコロナ関連の話は1編だけだった。どちらかというと表題作以外はすべて霊的な話でまとまっており、統一感のない短編がタイトルとは。でも表題作はお父さんの行動が微笑ましくて、1番のお気に入りではある。「日本人の昼食は素麺と国会で決まりました」なんて言われたら、じゃあ仕方ないかとなぜか大人でも思ってしまう。著者のユーモアセンスが好き。『占い師』の主人公も決して性格が良い訳ではないが、憎めなくて可愛い。ほとんどの登場人物に好感が持てる短編集だった。

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2024年03月31日

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悲しいようなホッコリするような、そこに少しありえない設定を加味した内容の短編集


タイトルにある「コロナと潜水服」は、まさにコロナ禍初期の一番ビビってた時期の話で、少し懐かしさも感じました

自分も息子と自宅にこもってたなぁ…
でも、外に連れてけってよく言われたなぁ…
潜水服を防護服に見立てて外出する様は面白すぎました

最後の「パンダに乗って」が、涙を誘う話で印象的でした

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2024年07月31日

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葉山御用邸近く、一色海岸から歩いて一分という奇跡的希少物件であった。 立志伝中の創業者 進取の気性に富み 悔しいくらい的を射る 孫からのテレビ電話に相合を崩し 妊娠六ヵ月の身重 父子で昼食を摂る 敦賀と東尋坊 買うのは初代フィアット・パンダである

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2024年05月27日

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日常に起きる不思議な出来事。ユーモアとペーソスに溢れ平易な文章でスイスイと読み進めることができた。

■海の家
葉山の古民家のタケシ君。怖くない、むしろ癒しになる幽霊。助けてくれてありがとね。

■ファイトクラブ
追い出し部屋に追いやられた男性たちにボクシングを教える年配の男性。丹下段平みたいだな。よくあるパターンのお話だが、後味は良い。

■占い師
恋愛の悩みにアドバイスをくれる占い師。鏡子という名前が絶妙。

■コロナと潜水服
コロナウイルスを感知できる5歳の息子。雨合羽を搔き集めた市長がいたのを思い出した。まだ感染者は一定数いて終わった話でもないのだが、こういう感じに語れるほどには落ち着いたのはありがたい。

■パンダに乗って
赤いフィアット・パンダの不思議なナビゲーション。事情を明かすことなく互いの心情に触れあった花屋さんの場面が秀逸。ちょっぴり切ない、このお話が一番好き。

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2024年05月25日

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奥田さんらしい不思議で心温まるストーリーが詰まっている。
個人的には最後の「パンダに乗って」が好きだった

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2024年05月22日

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久しぶりになる、大好きな奥田さんの5編からなる短編集。
4話目の「コロナと潜水服」が、奥田さんらしいユーモア溢れる楽しい話しだった。けど、全体的には少し物足りなさが残る作品だった。

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2024年05月10日

Posted by ブクログ

ふんわかした心地でいたのが最後にうるっと込み上げてきた。富田くんはしほちゃんに会えたあとナビをやめた。よかったね。いい人にぱんだを引き継げて
全体としておじさんの哀愁に満ちた感じプラス婚期を迎えたフリーアナウンサーの女性の葛藤
完璧でない人生をまとめて後ろからズンッズンッと応援してくれてるような奥田ワールド

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2024年04月15日

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