あらすじ
病院といえば町営の診療所ただ1つ、という都下の離れ小島に赴任することになった、トンデモ精神科医の伊良部。一人じゃ淋しいと、看護師のマユミちゃんも一緒だ。ところが島は住民の勢力を二分して、町長選挙の真っ最中。伊良部を自陣営に取り込もうとする住民たちの現ナマ攻勢のエスカレートに、さすがの伊良部も圧倒されて……なんと引きこもりに!? 「オーナー」「アンポンマン」「カリスマ稼業」も収録。『イン・ザ・プール』『空中ブランコ』に続くシリーズ第3弾!
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Posted by ブクログ
新刊が出ていたことに今さら気付き
「まだ、こっち読んでないよ…」と読みました
相変わらず先生はめちゃくちゃだし、看護師のマユミちゃんは謎だけど
ものの見方、人間は平面ではなく立体なんだと思わせる1冊でした。
私は「アンポンマン」と「町長選挙」を読んだときに上記のことをより考えさせられた気がします
今回、マユミちゃんの活躍?
が読めて満足でした。
Posted by ブクログ
精神科医の伊良部さん。3冊目
「大日本新聞」の代表取締役会長
「東京グレート・パワーズ」(野球の)オーナー
お偉いさんの田辺光雄
お金持ちボンボン息子の伊良部の光雄に対するズケズケ失礼な対応が妙に人懐っこく面白い。貧しい時代を苦労して駆け登り今の地位を築き上げた光雄のリタイアしたくない思い。伊良部の奇怪な行動のお陰で現実を見つめ直し新たな人生のスタートへ
アンポンマンこと起業家、根っからの勝ちたがりで負けず嫌い、無駄なことが嫌い安保貴明
平仮名が思い出せなくなり伊良部さんのもとへ。
幼稚園児とのカルタ遊びで大人気ない容赦無しの伊良部に呆れるもののいつの間にか一緒に競争しながら楽しむことに気付かされる。
「一人で勝っていると遊び相手がいなくなる」P109マユミの言葉に何かに気づく安保。協調路線へ。
女優の白木カオル 解る!自然体とか、若いとか、言われたい!し、歳をとったことを認めたくない現実逃避(笑)食べた分カロリー消費しなくては(笑)わかる!努力するカオルは偉いと思う。やりすぎはダメだけどね。マユミが書いた新曲「若作り」情け容赦無しストレートだね。
真面目が取り柄の公務員の宮崎良平は小さな島の町長選挙で二分対立する村民達の板挟みになり精神的に大変な目に合う更に赴任してきた伊良部も加わり破茶滅茶。いったいどういう結末になるのか?どちらが勝つのか^ ^。
面白かったです。
Posted by ブクログ
2025.11.30
再読。ああこういう話しだったと思いだしながらそれでもまた笑えた。伊良部先生とまゆみさんがいればみんなビョーキで通いたくなるよなと脱力できる一冊。
Posted by ブクログ
シリーズが進むにつれて、おふざけさがどんどんエスカレートしています(o^^o)
田辺満雄、通称ナベマン→ナベツネのパロディ。
ストーリーもプロ野球の1リーグ化と実際にあった内容でどこまでが真実?と思ってしまいました。
次の章はホリエモンならぬアンボンマン!
確かにこの人も球団買収に絡んでましたね。
そうなると次の章のカリスマの女優。
四十代で自然の若さ、美しさを保っている。
これは誰のパロディ?と想像してしまいました。
最後の【町長選挙】も傑作。
どれも軽く気持ちで楽しく読めました。
Posted by ブクログ
寝る前にばかばかしい話を読んで気分転換をするのにぴったり。絶対真面目な自分ならしないようなことを伊良部先生が正直に躊躇なくするからストレス解消になるのかも。
Posted by ブクログ
出てくる患者たちやセリフなどに、2000年代に活躍したであろうあの人をモデルにしたんだなと思わせるものがあり懐かしかった。
このシリーズで患者の肩の荷が降りたり、心が解放される箇所がやっぱり良いな。そうだ、自分も肩の力を抜こうと思えるから心が楽になる。
Posted by ブクログ
「オーナー」回、原作も面白かった。00年代半ばのあの騒動を過去のものとして読み返すのが新鮮だった。
アニメではオーナーはまだまだ若い壮年の外見で出てくるんだけど、終盤、ガラスに映った自分の顔がどう見ても80の老人だったことに気づくシーンが映像的好演出だったのに今気づいた。そんなのがあった気がする。
「町長選挙」も止まらないドライブ感で良い終幕だった
Posted by ブクログ
やっぱりこのシリーズ大好きすぎる、、
伊良部先生みたいにゆるくても生きていけるんだなと思うと心が軽くなる。自分が通院するならなんて言われるのかなって思うとわくわくする。
Posted by ブクログ
オーナーの章に出てきた田辺満雄が良いキャラしてて面白かった。
最終章の町長選挙も最後グッときた。
過去作と比べると、伊良部先生やや大人しめでしたが伊良部節は健在でした。
Posted by ブクログ
町長選挙が島を二分にする選挙でそこに出向で来た宮崎と伊良部たちが掻き回すのが面白かった。特に最後は宮崎も諦めて4年に一度の戦いが感情を爆発させるのに必要と納得していた。はちゃめちゃで良かった
Posted by ブクログ
シリーズものだとは知らずに、シリーズの途中から読んでしまいました。それでもとっても面白くて、他の作品も読んでみたくなりました。
伊良部先生がのんびりでありながら、時には的確なアドバイスを言ってくれたりして、実は良い先生なんではないかと錯覚する不思議な人でした。ぶっ飛んでていいキャラしてる。笑
謎の注射はよく分からないけど、相談者が何回も訪れたくなる魅力がある人なのかもしれない。
特に女優さんの話とか本当にありそう。実年齢より若く見えて、美魔女と呼ばれる方々はいるけれど、影でものすごい努力をしていたり、実は病んだりしてるのかもしれないなと思いました。
あとは町長選挙は最高でした。最初は宮崎さん可哀想だし、町長どっちなっても良くないって思ってたけど、最後はまさかの展開で楽しくなりました。賄賂で買収するよりも、どちらが勝っても文句のない良い決め方だと思いました。他のシリーズも読んで、伊良部先生に会いたくなってきました。
Posted by ブクログ
2作目、空中ブランコの前に読んでしまったが問題なく面白かった!
野球オーナーはナベツネ、アンポンマンはホリエモン、カリスマ稼業は黒木瞳?けど町長選挙のスピード感、最後の敬老会の会長あいさつで全て締まる。どちらの肩を持つこともなく先代に恥ずかしくないよう、と。こんな人がいたら今の政治家に一言言ってくれるのに。
伊良部先生、最高。神経科のドクターとは思えないけど、これくらいのドクターでなければ務まらないんだろうな。
実際の人生は、いろいろありすぎるから、これくらい楽しく読める時間が貴重です。
Posted by ブクログ
相変わらずおもしろ〜い。
今回は4遍。タイトルにある「町長選挙」がいちばん良かったなぁ。伊良部先生、初めて神経性のストレスを感じて一瞬ではありますが、引きこもります笑。
離島で繰り広げられる町長選挙を描いていますが、面白おかしく書きながらも、結構、奥が深い話。巧いなぁっと思いながらあっという間に読み終えてしまいました。
このシリーズ大好き。
Posted by ブクログ
久々に読んだがやっぱり面白かったー!!
考え方に固執している人が多い印象を受けて、情報過多な現代病と言えるのかもと思った。
固執した考え方を本人も気付かぬうちに溶かして、本当の意味の“身を任せる”を思い出させるのが伊良部の良さ。あくまでも導くだけで自分自身で気付かせる、という手法がちゃんと心理学らしくて更に面白い。
さーーー新作読むぞ!!
Posted by ブクログ
子供のようなはちゃめちゃな医者伊良部一朗。
わがままなのに何故かみんなに好かれる。
そして何故かいつもマユミちゃんもついていく。
無邪気なようで核心をつく発言。意外といいかもな
Posted by ブクログ
「オーナー」「アンポンマン」の2編を続けて読める構成がよかった。
伊良部先生シリーズ、そして奥田先生の作品は日常でざわついた心を落ち着かせてくれる。
格好をつけている人、頑張りすぎている人が、肩の力をすっと抜く瞬間を俯瞰して見られることで、いつの間にか自分も落ち着いている。そんな感覚になれる作品。
Posted by ブクログ
特にアンポンマンが現代を生きる人にとっては刺さりそう。自分の行動の見直しにもなるし、読んで良かったと思う。
総じて好みでいえば空中ブランコの方が面白かったけれど、普段の診察室から離れた描写が結構多くて新鮮だった。
コメンテーターも早く読まなきゃ
Posted by ブクログ
伊良部シリーズの第3弾。
モデルとなる人物が実際にいるのでは、と感じさせる作品だった。
「カリスマ稼業」「町長選挙」が楽しかった。
相変わらずの伊良部医師だが、弱点も垣間見えて愛しく思えてしまった。
伊良部医師の生い立ちが知りたいなぁ。
Posted by ブクログ
最後の町長選挙は、楽しく読ませてもらいました!
伊良部医者が以前よりパワーがなくなっているように感じられ、また、看護師のマユミも魅力がなくなってしまっているように感じられた。
以前のパワーが欲しかった
Posted by ブクログ
\\\\ いらっしゃ〜い ////
伊良部先生 もう…私の中で癒し系です!笑
第3弾も声出して 何度も何度も笑った!!
本当にこんな事で 患者さんを治せるの…?って
毎回ツッコミたくなる…笑
でも神経症で悩んでる患者は
みんな何かから抗おうとしているんだよね…
伊良部先生の脱力したセリフが
たまに心にグッときて…
こちらまで脱力させてくれるんですよね!笑
やっぱり伊良部先生は 名医なのかもしれない
シリーズが進むにつれ…伊良部先生が
天然記念物みたいな扱いになってる!笑笑
Posted by ブクログ
読みやすくて、あっという間に終わってしまった。
旧作の2作品と比べるとちょっと物足りないかな。作品同士が繋がり合ってて良かったし、当時を思い出しながら読み進めたけれども、丸め込んだ感が強かったなと。
最新作も出版されているようなので、続けて読んでみようかと思いまーす。
Posted by ブクログ
シリーズ第三弾!
これ、パロっていると思いますが、大丈夫なの?(笑)
ナベツネ、ホリエモン、黒木瞳...
■オーナー
間違いなくナベツネをパロっています(笑)
プロ野球の1リーグ構想。
新聞社のオーナー。
しかし、パニック障害に..
結局、背負っていたものをすべて、脱ぎ捨て、引退することで解決へ..
■アンポンマン
これはホリエモン(笑)
インターネットとメディアの融合。
二ホン放送の買収。
ひらがなが書けなくなってしまう症状に。
幼稚園児との交流から治癒していきます。
■カリスマ稼業
これは、黒木瞳だと思う(笑)
スタイルにこだわり、アンチエイジングへのこだわり。
ここではマユミの言動が..
マユミの人間性が段々と明らかに
■町長選挙
離れ小島で、島を二分する町長選挙に巻き込まれた出向公務員。
そして、その島に臨時で派遣された伊良部。
伊良部含めて、町長選挙に巻き込まれますが、ここで伊良部の出したアイデアが面白い。
ありえない設定と思いますが、楽しめました。
本作では、マユミがどんどん出てきた感じですね。
楽しめました。
なんだか元気になれるシリーズです
Posted by ブクログ
シリーズ第3弾!
今度は海を越えて、都下の離れ小島に赴任することに。ここに来ても、伊良部は全く変わらない(笑)
小さな小さな診療所に、なぜかCTスキャンが、愛車のポルシェもいつのまにか、海を渡り、ここにある。何もかもが常識を超え、異次元の世界www
ここでは4年に一度、必ずある町長選挙…
島を二分する対立候補が、生活をかけて、常に戦い続けている(^^)
そんな中に彼が入るとどうなるが…(笑)
Posted by ブクログ
今までと比べるはちゃめちゃ感不足。4話目の町長選挙のお金の動き、そのおかげで成り立つインフラ整備、島を愛するが故とわかるとホッとした。こう言う問題って実は色んなところにありそうだ。少し社会派?
Posted by ブクログ
【フレーズメモ帳】
一人で勝っていると遊び相手がいなくなるーか。交友があるのは金持ちと有名人ばかりだ。一般人との付き合い方は、とっくに忘れてしまった。ここ十年の物差しは、メリットがあるかないかだった。それが合理的であるかもうかだった。
Posted by 読むコレ
一度は今の、大人のままの精神で子供に帰る事が出来たら...
って想像した事があるのでは? 自分はしょっちゅうありました。
その大半は不純な動機ですが...。
そんな気持ちを思い出させ、ノスタルジー全開でキュンさせてくれます。
タイムパラドックスについては正直正解なんてない訳だし
ラストのこのなんとも言えない切なさが作者の紡ぎ出したラストなら
これが自然なんでしょうね。かなり哀し胸に詰まりそうだった。
三億円事件はこの時代を象徴する事件、かつ、現代に於いても
未解決だって事で言葉は悪いですが便利な素材なんでしょう。
この部分の解決って意味では他のミステリ作品の方が数段面白い。
この素材を余り重用視しないで読んだのが正解だったようです。
作品として充分に楽しめました。