奥田英朗のレビュー一覧

  • 家日和

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    著者は『空中ブランコ』などの伊良部シリーズを書かれており、この作品も面白い物語が展開されるのかと思い、手に取りました。
    作品は短編集で、日々の暮らしの中のちょっとした瞬間に少しだけ心を揺るがす事があった人達の物語となっていました。作中の人物の心の動きや描かれている家庭環境が、現実のどこにでもありそうな場景であり、物語にすっと入り込みやすい内容となっていました。描かれ方も嫌な感じは覚えず、人物が抱く心境を理解できる表現でした。

    作中でも『ここが青山』が特に気に入った作品でした。内容としては会社が倒産し、主夫となったサラリーマンの物語です。職を失った場合、不安を抱き次の仕事を探すため四苦八苦する

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    2024年08月28日
  • ガール

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    ネタバレ

    32〜36歳というアラサーからミドサーになる現実と精神年齢の狭間が絶妙に書かれていた印象。設定が昭和の終わりから平成初期と、今とは違う時代だからこそ俯瞰して見れてくすっと笑える。これが令和舞台の話だったら、生々しさが増しまた違った感想を抱いたのかもしれない。

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    2024年08月24日
  • コロナと潜水服

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    久々に奥田さんを読みましがやっぱりいいですね〜〜
    中年男性書かせたら右に出る者がいないのでは?
    短編なのに一つ一つにちょうど良いストーリーがちゃんとあり、移動中や数日に分けて読むのに向いていました。(旅行中に読むのに向いています!)
    長編派で、別の作家さんで短編を挑戦してあえなく撃沈したものの、こちらを読んで短編もいいなと思いました。

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    2024年08月17日
  • オリンピックの身代金(上)

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    星4.5
    ちょうどパリオリンピック真っ只中のため、オリンピック関連の本をと思い、読み始める。
    1964年の東京オリンピックがどれほど日本の威信をかけたものか、全編にわたって描写される。そして、今では想像もできないほどの東北の貧しさも。
    これから、下巻を借りに行って来ます。

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    2024年08月11日
  • オリンピックの身代金(下)

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     国男ほど頭が良い青年でも、オリンピックの身代金を要求する行為でしか彼の主張を届ける方法はなかったと感じたのだろうか。結局彼の真意がよく理解できないまま終わってしまった。親の脛を齧って学生運動をしている学生達と覚悟が違うことはわかるが、何者にも捉われないようでいて、あっさりヒロポン中毒には陥っている。国男の心に燃える静かな激情の一端しか垣間見れなかったのが残念。村田はどうしようもない爺さんのようで、国男との友情と絆に温かさを感じる。「今は多少不公平でも石を高く積み上げる時期なのと違うか」と言う村田の言葉が心に残る。

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    2024年08月10日
  • オリンピックの身代金(上)

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     現代とは比べ物にならないほど多くの日本人が熱狂したであろう1964年の東京オリンピック。秋田の貧しい農村からの出稼ぎ労働者の実態や戦後間もない頃の格差社会、庶民の生活などすべてが未知の世界だったので大変興味深く読める。島崎国男はミスリードかと思っていたのに、どうやら普通に実行犯のようだ。個人的には古書店の娘・良子の章が当時の若い娘の生活と流行が肌で感じ取れる上、本編の息抜きにもなりとても楽しかった。国男の行く末が気になる。

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    2024年08月10日
  • 我が家のヒミツ

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    やはり、奥田英朗の短編小説は素晴らしいです。

    伊良部先生シリーズのような毒やスパイスは少ないですが、
    読後感はほっこり、前向きになることができるお話しで、家シリーズも読み返していきたいです。

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    2024年08月04日
  • オリンピックの身代金(下)

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    高度経済成長期には、華やかな表舞台で豊かになっていく人たちの裏には、人柱のようになった人たちが大勢居たのだ、という事実を改めて考えさせられました。
    SNSが発達した現代、東京2020で甘い汁を吸う輩が大勢居たという事実は、全国民周知のことだと思うが、この時代にもそのような事は当然あったはず。何も知らずに純粋に盛り上がれたことを思うと、知らないという幸せもあるんだろうなぁ。

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    2024年08月03日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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    ネタバレ

    奥田さんの小説が好きです。伊良部さんではあんなに笑わせてくれるのに、これはただただ重い…でも気になってやめられない。実話をもとにしてるという感想があって、それにも驚きました。本当にあったと思うとさらにただただ辛い。
    この犯人には犯人であってほしくなかったし、どこかで幸せになってほしいとも思ってたけど、ただの自分勝手だなと思った。警察には色んな人がいるけど、犯人逮捕のための執念はすごい。

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    2024年07月28日
  • コロナと潜水服

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    奥田英朗の短編はバランスが良くて読みやすい。今回はちょっと不思議なんだけど身近で、くすっと笑えるところもあって、最後はほっこりするようなお話ばかり。読後感がよくて、軽やかな気持ちになれる。
    表題作の「コロナと潜水服」は、本当にどこかにこんな親子がいたかもしれないと思わせる絶妙なリアルさ。でもありえないだろう、やっぱり…なんて日常と非日常の狭間を上手に狙ってきている。
    こんなことが実際あったら面白いだろうな、これくらいなら経験してみてもいいかなと思える物語たちだった。

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    2024年07月26日
  • 最悪

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    人が悪い方向へ流れていく時の心理状況を丁寧に表現していて、面白かったです。過多なストレスがかかると冷静な判断ができないようになる人々がどんどん悪い方向へ行き、自分にとって都合の良いことを考えたり、主張したり(明らかにそうはならんだろと思うようなことでも)、正常でない時の人間行動が表されてると思いました。
    その行動がまた小さな積み重ねで、だんだん大きな悪い方向に流れていくことが非常にリアリティがありました。

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    2024年07月22日
  • 沈黙の町で

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    いじめという重いテーマ。
    こういう小説は特定の人物の目線で書かれるためその人物に肩入れしがちだか、これは加害者、被害者などのそれぞれの立場で心理描写のため、何が正義か分からなくなってくる。

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    2024年07月17日
  • オリンピックの身代金(下)

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    令和6年1月1日能登半島で大地震が発生  令和6年7月東京都知事選挙 能登は半年経っても瓦礫の山 ニュースでは能登の惨状よりも都知事選でのくだらないポスターの話題  天気予報でも被災地の気温の話は一切触れず  やっぱりこの国は東京だけが日本なのだろうか? 物語の最後 若い二人の会話に東京の”おごり”が詰まって聞こえた

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    2024年07月06日
  • コロナと潜水服

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    ・短編集。
    ・パンダに乗っては最後切ないけど、持ち主さんの元で長生きして欲しいな。
    ・コロナと潜水服は私が好きな奥田さんの話!笑える~。
    ・他の話もオチが素晴らしい。奥田英朗さんの本は読みやすくてそれでいてひねりがあって読み出したら止まらない。

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    2024年06月30日
  • 向田理髪店

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    舞台は北海道の過疎地。
    自分の両親は北海道の田舎なので、田舎の人間模様ってこうだよねって懐かしさ半分、この狭い人間関係はもう嫌だなーというのが半分。ただ、都会にはない人情味溢れるドラマはいいね。映画化されてると知り、機会があれば観てみたい。

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    2024年06月16日
  • 最悪

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    読んでいて、胃が痛くなりそうなくらい登場人物が最悪な状況に追い込まれていく…
    展開が早くて続きが気になるので、かなりの長編ながら一気読みした。
    みんな崖っぷちだけど、川谷さんが1番気の毒というか切なかった。

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    2024年06月11日
  • 新装版 ウランバーナの森

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    童話っぽいキャッチーな便秘の話。ガラガラポン的なものはないけど、着実に進んでいく話。みんな一つや二つ、謝りたいことってあるよね。

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    2024年06月09日
  • 沈黙の町で

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    気持ちの揺れる中学生の気持ちをうまく表現していると思う。忘れかけてる自身の危なっかしい中学時代を思い出す。

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    2024年06月08日
  • 向田理髪店

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    「中国からの花嫁」は好きな作品でした!
    短編それぞれがちょっと温かさを狙いすぎてるのかなあなんて印象はありましたが!
    てか映画化されてるのね!!

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    2024年06月08日
  • オリンピックの身代金(上)

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    伏線を張ってる序盤は眠くなることが多かったが
    回収し始めるとどんどん面白さが増していった
    田舎生まれの東大生が後戻りできずテロリストへと変貌していくなんとなく可哀想な内容
    時系列が前後するのが面白い
    あたかも作者自身が体験してたんじゃないかと思うくらい細かな情景が描かれていて凄い特に飯場のところ
    最後国男と村田はどうなったのか気になる

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    2024年06月03日