奥田英朗のレビュー一覧

  • 噂の女

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    著者得意の群像劇。序盤は田舎の若者がしょうもないトラブルを抱える盛り上がりに欠ける展開だが、半分読み進めたあたりから話が次々とつながっていき、それぞれの登場人物の行く末に思いを馳せながら最後までノンストップで読めた。最終的に噂の女がどうなったかは語られていないが、どこかでまた、色仕掛けをしているんだろうな。。。

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    2023年01月24日
  • マドンナ

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    凝り固まった中年男性達の働き方の話。

    「マドンナ」奮闘する主人公と最後の展開。面白かったです。
    「ダンス」は最後の芳雄と息子のやりとりが笑えた。
    「総務は女房」うーん…この終わり方は正しいのかなぁ。
    「パティオ」おじいさんが好きでした。

    新鮮で面白い内容でした。

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    2023年01月22日
  • オリンピックの身代金(下)

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    ネタバレ

    社会の闇を暴くタイプの小説が好きな私にはたまらなかった!
    読んでいて、ああこれ撃たれるやつだなって感じつつも逃げ切れ国男と思う自分もどこかにいた。
    いい意味でボリューミーでエネルギーを使うお話なので、まとまった時間がある時に読むことをおすすめします。

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    2023年01月17日
  • 邪魔(下) 新装版

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    ネタバレ

    〈上〉の中盤くらいから予想外の展開が次々起こり、読み進む手が止まらなかった!平凡な主婦がどんどん強くなっていく姿が、痛々しかったり、カッコよかったりした。あと子供は本当に可哀想。

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    2023年01月15日
  • ララピポ

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    だいぶ激しい話ではあったけど、こういう人もいるんだな、こういう世界もいるんだな、ってそして最後つながるのが面白い。見下してる本人が結局一番人から見下されるのが嫌いなんだよね。そんなつまらない感情捨てて、素直になれば良い!

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    2022年12月31日
  • 向田理髪店

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    高橋克実さん主演の映画であることはラジオで聴いていたので役を当てこみながら一瞬で読み切ってしまいました。
    都会へのコンプレックスを抱きながらも逃げ出せない田舎を思う心模様の移り変わりが描かれています。

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    2022年12月18日
  • オリンピックの身代金(下)

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    群れを成さず身勝手な単独爆破予告をするテロリストに、警察庁と公安が立ち向かう話、として読んだ。
    テロリストに同情したり感情移入する読み方もあるのだろうが、虚無というか何も感じさせなくて、オリンピックに向かっていく華やかさやお祭り気分との真逆さを感じた。
    ラストに向かっての追う側の組織力と追われる側の知略の駆け引きが見所。村田さんのセリフや親心にはグッときた。

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    2022年12月10日
  • オリンピックの身代金(上)

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    1964東京五輪直前の東京での話。建設業界のヒエラルキー、格差社会など、2020東京五輪後とさほど変わらない部分もあって、昔話という感じがあまりしない。
    東大の学生さんを中心に話が展開していくが、なんというか残念な部分が多くて感情移入しづらい。貧乏なのに文系の院生で、学問を究めたいわけでもない。確たる信念が見えないというか何も無さそう。人をダメにするアレに手を出す。お騒がせな行為の疑い。
    若気の至りには賛成できないが、今後の展開は気になるので早めに下巻に手を出そう。

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    2022年12月10日
  • ララピポ

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    いやぁ、下流文学の極みとは聞いていたものの、性欲と金に塗れるとこうなるんだなと。
    理性を捨て去ってしまえば、みんなこんなものか、とも思ったりする。
    馬鹿馬鹿しさに振り切ってるのが、ある意味爽快かも。

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    2022年12月03日
  • 沈黙の町で

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    一つのことを明らかにするのって簡単ではない、、
    それにしても自分の精神年齢が中学生から変化してないのではと心配になる。
    心情を描くのがうますぎる。

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    2022年11月29日
  • ヴァラエティ

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    タイトル通りのバラエティに富んだ内容の秀作がとても楽しく、読み進められました。中でもあとがきに作者も触れていますが、ラストに収録されている「夏のアルバム」が懐かしさと切ない子供ごころが思い出されてとても良かったです。

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    2022年11月12日
  • 我が家の問題

    購入済み

    ごく普通の家庭生活のスナップシ

    この作家の作品は短編の方がくすっと笑えたり 身につまされたり、身近に感じられるので好きである。
    この作品も、ごく普通のどこにでもありそうな 誰でも経験しそうな 家庭生活のスナップショットアルバム。中でも すっとぼけた 夫とUFO がいい。

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    2022年11月08日
  • 沈黙の町で

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    中学生ってこんなに幼かったっけ?
    中学生ってこんなに残酷だったっけ?
    と思いながらも、昔からイジメはあったけど、ここまで深刻化してなかったのは何故だろうとも思う。
    世界の狭い地方都市ならではの悩みや、居心地の悪いコミュニティが手に取るようにわかる。
    最後の最後までわくわくしながら読み進めたが、エンディングの物足りなさは消化不良すぎる。

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    2022年10月29日
  • 沈黙の町で

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    読むのが辛い。辛いくらい凄い。視点変化のスピードにしばらく酔ったが、慣れてくると其々の書き分けが逆に思考を深めてくれる。どうするのが正解なんだろう。相手にしたくないけど、それもダメなんだよね。

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    2022年10月20日
  • 無理(下)

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    徐々にそれぞれの人生が交錯するのを期待していたが、ラストで無理やり人生をつなぎ合わせた印象を受け唐突に感じた。『最悪』のほうが好みだった。

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    2022年10月18日
  • 無理(上)

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    奥田英朗の『最悪』がとても面白かったので、それと似たテイストの作品を選んでみた。ゆめの市の5人がそれぞれ抱える日々のやりきれなさに同情した。この先5人の人生がどう交錯していくのか、下巻が楽しみ。

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    2022年10月16日
  • 真夜中のマーチ

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    でこぼこ3人組がとっても可愛らしくて一気に読みました。スリリングでド派手なストーリーも久々に読みましたが、好きだなあと再確認しました。私も黒川さんみたいなクールビューティーになりたーい!!

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    2022年09月24日
  • 純平、考え直せ

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    鉄砲玉を命じられた若いヤクザが、当日までに与えられた3日間の自由時間の中で、初めての贅沢と、多くの人との出会いを経験する話。ネットのスレットからの制止や、「若さの価値は歳を取らないとわからない」と元大学教授からの説得があり、果たして純平は決行するのか。奥田英朗らしいユーモアある登場人物たちに感情移入しながら、読み進められる作品

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    2022年09月24日
  • 我が家のヒミツ

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    ほのぼのとした家族の出来事をほのぼのと描く。自分だったら、たぶんそうするなあと思わせるほど、特別感がなく妙に納得させられる。それでいて面白いのが作者の真骨頂なのかもしれない。

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    2022年09月17日
  • ヴァラエティ

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    短編6、ショートショート1、対談2、あとがきで構成された、
    なんて言ったらよいのか、たぶん短編集かな。

    タイトルの意味は、読めばわかります。
    各出版社で何かと理由付けされて依頼された際に書いた短編が、
    続かずに、本にならず放置されていたものを担当編集者が、
    1つの本にまとめたという作品。
    1つ1つの短編は面白いが、まとまりがないために、
    本としてはどうなの?って思うところではあるが、
    最後の短編および、あとがきまで余すことなく読むことで、
    うるっときてしまいました。

    当時読んでいないファンの目に留まることが無いであろう、
    短編が読めて、しかも著者・奥田英朗の思いが書かれたあとがきに、
    涙す

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    2022年09月13日