奥田英朗のレビュー一覧
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若い女性をターゲットとした連続殺人事件がストーリーの軸となる。遺棄現場は河川敷の茂み。以前、似たようなシチュエーションのノンフィクションを読んだことが頭をよぎる。
犯行の手口は過去にも酷似した例があった。その操作に関わった経験者は意識が苦くなる。捜査対象は過去にも被疑者として浮上した人物の他にも数名。
なかなか本性を見せなかった被疑者は次々と疑念を持たせる空気感を醸し出す。一方で日常生活の雰囲気はいたって平凡で実直な性格も感じさせる。
複数名の容疑者で最も濃厚と思しき男を除く疑わしき2名は本筋からは別の案件と思われた。過去の類似事件で警察はほぼ確定と睨んだ被疑者1は別件の容疑は濃厚なも -
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奥田さんはいい。こんな肩の凝らない話を読ませてくれる。その上脳内倉庫には、ハードボイルドやミステリも詰まっていて、そこここには、こんな優しい暖かい話も散らばっているのだろう。
続けて奥田さん。これもほのぼのしながらもクスッとくる。休日に読むことにして大正解だった。
読みやすいのに何か感動的、思い当たるような身近な話題がいい。
「サニーデイ」
42歳の主婦の話。子供も手が離れ、自分の時間を持てるようになった。
不用品の始末でもしょう。古物商では只だと言われ、言い値で引き取ってくるところなどない。そこでネットオークションに気がついた。
IDが「サニーデイ」出品した品が売れた。その上買った人か -
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前作から物語が急速に加速しはじめ、四人の生きざまが交差し始めます。流石に出来すぎだろうとは思いますが、やはり第三部が気になってきますね
本の概要
敗戦、占領、抑留、青春、友情、再起ーー
希望よ、新たな時代の寵児たれ。
昭和100年・戦後80年記念刊行
昭和史三部作、物語はついに太平洋戦争の真っただなかへ。
たった七日間しかなかった昭和元年に生まれた四人が、
互いの運命を交差させながら、
新たな時代を切り拓く!
太平洋戦争が勃発した。
竹田志郎は、父に伴って渡米したが、そこで自分だけ捕虜となってしまう。ようやく帰国した後は日本の捕虜収容所の通訳となるも、目にしたのは看守の虐待が横行する -
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上巻に続く下巻もあっという間に読破しました。
10年前と同じ渡瀬川での連続死体遺棄事件。容疑者を絞った捜査が一向に進まず、斎藤一馬(イチウマ)はじめ疲弊する捜査官たち、犯人探しがますますエスカレートする松岡写真館の芳邦、10年前に不起訴となった池田逮捕への執念を燃やす元刑事の滝本誠司、などなど。
行き詰まる中で、警察を嘲笑うかのように新たな拉致事件や殺人事件が発生します。事件は複雑化の様相を見せていき、警察の見立ては誤りなのか、絞られた容疑者たちはこの事件とは無関係か、新たな容疑者が現れるのか。
マーブル状になった疑念と確信を抱きながら終着した読書体験でした。 -
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再読。いよいよミラノ・コルティナ五輪が始まった。
本作の舞台となった昭和39年は東海道新幹線の開通、東京オリンピックの開催という高度経済成長期の象徴とも言える年だ。私自身はこの時まだ生まれていないため、当時の社会の様子は映像でしか知ることが出来ないが、この作品は当時の新聞記事や世相を織り交ぜ、まるでその時代に立ち会っているかのような圧倒的な臨場感がある。高度経済成長期の光と影、東京の繁栄と地方から出稼ぎに来て使い捨てされる労働者の二極構造が分かりやすく描かれてもいる。印象的なのは「臭い」だ。飯場の汗、火薬の煙、昭和の街の排気ガス。昭和という時代を臭いで表現している点が更にリアリティを高めている -
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やはり2部は子供世代にうつった。
戦中から戦後の混乱期に4人の若人の奮闘ぶりが楽しい。2部で圧倒的な存在感を放ったのはヤノタツの息子四郎。エリートの志郎は才もあるけどやはり元々の環境が恵まれ過ぎてて、自力感が薄い。生まれは志郎のせいじゃないけど。満に至ってはフィクションが過ぎてそんなラッキー続くかなとちと嘘くさい感。
日本の敗戦が濃厚なのにギリまで勝ってる風の情報操作、思想に対する強制とか、戦時中の恐ろしいこと。余裕がなくなるとどんな人でも荒むのね、、。そりゃそうか。
主人公が章ごとに順番に代わり、案の定四人が繋がって、戦後復興の混乱期に自ら立ち上がって無い道をこじ開けて進んでいく四人の