奥田英朗のレビュー一覧

  • ガール

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    アラサー女性に刺さる。。。そして元気をくれる小説。
    「こうじゃなきゃだめだ」とか「もうアラサーだから」とか、そういう考えを吹っ飛ばしてくれます。
    テンポがよくてとても読みやすい。

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    2025年03月01日
  • マドンナ

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     「ガール」で30代女性の悲喜こもごもを描いていたが、こちらの「マドンナ」は5人の40代男性のそれぞれの短編。

     会社の中で中間管理職の立場にある彼らは、会社の若い女性にうつつを抜かしてしまったり、昔からの慣習から離れられずにいたり、女性上司に翻弄されたりとあるあるなちょっと滑稽なオヤジの姿が可笑しかった。
     ラストの「パティオ」は少し切ない気持ちにもさせられ、好きな作品です。

     作品自体20年前のものだから、
    今の会社はもっと変化し、今のオヤジたちは違う境遇に戸惑っているのかもしれない。

     いずれにしても「女は強い」

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    2025年02月28日
  • 町長選挙

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    あほうなのに、何故か人の心をつかみ、患者の心を軽くする伊良部。どの患者も清々しく回復するので読んでいて心地が良い。

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    2025年02月23日
  • 町長選挙

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    オーナーの章に出てきた田辺満雄が良いキャラしてて面白かった。
    最終章の町長選挙も最後グッときた。
    過去作と比べると、伊良部先生やや大人しめでしたが伊良部節は健在でした。

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    2025年02月10日
  • 空中ブランコ

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    ハチャメチャ伊良部先生、前作よりもフザケ具合にブーストかかってて笑った。
    とんでもない名医だわ、彼は。

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    2025年02月08日
  • 町長選挙

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    ネタバレ

    町長選挙が島を二分にする選挙でそこに出向で来た宮崎と伊良部たちが掻き回すのが面白かった。特に最後は宮崎も諦めて4年に一度の戦いが感情を爆発させるのに必要と納得していた。はちゃめちゃで良かった

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    2025年02月07日
  • コロナと潜水服

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    やっぱり奥田英朗はサクサク読めて楽しい。
    SFオカルト系?の作品集
    皆さんも高評価の「パンダに乗って」が感動的でワクワクできる。

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    2025年01月30日
  • ガール

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    主人公たちは、30代の働く女性たち5人。
    5話短編集。

    2006年の作品だということに驚く! 
    なぜなら20年近く経った今の働く女性の悩みと、変わってないではないか! 

    パワハラ・セクハラ・マタハラなど様々なハラスメントが表面化しても。

    そしてもうひとつ、作者が奥田英朗氏!どうして知ってるの?女性の気持ちを?裏側まで⁈

    キャラ設定、それに伴うファッションもマッチしている♡

    主人公たちと一緒に何度も奥歯を噛み締めた。鼓舞したい! 

    追記:フジTV騒動の最中、考えることも多かった。

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    2025年01月28日
  • 空中ブランコ

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    精神科の伊良部の治療法は強引で自分勝手だが患者の心の奥の核を刺激し、振り回されてるうちに心のモヤモヤを解消していく。犯罪スレスレの行為や奇想天外な行動が面白かった

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    2025年01月26日
  • ナオミとカナコ

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    DV夫を友人と殺すお話。

    殺されても仕方ないくらいの酷い夫
    子供の頃親からのDVにあっていて誰よりも許せないと思ってる友人

    どんな理由があっても殺すのはダメなのに夫の母親や夫の妹がこれまたしつこくて、後半は逃げろ!逃げろ!と思ってしまう。

    危うい2人の心情がとてもリアルで面白い作品でした。

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    2025年01月25日
  • ガール

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    30代の強い女性の短編集。弱い面も見せてくれて面白く読めました。フィクションだが出会ってみたかったと思わせてくれました。

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    2025年01月16日
  • 町長選挙

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    シリーズものだとは知らずに、シリーズの途中から読んでしまいました。それでもとっても面白くて、他の作品も読んでみたくなりました。

    伊良部先生がのんびりでありながら、時には的確なアドバイスを言ってくれたりして、実は良い先生なんではないかと錯覚する不思議な人でした。ぶっ飛んでていいキャラしてる。笑
    謎の注射はよく分からないけど、相談者が何回も訪れたくなる魅力がある人なのかもしれない。

    特に女優さんの話とか本当にありそう。実年齢より若く見えて、美魔女と呼ばれる方々はいるけれど、影でものすごい努力をしていたり、実は病んだりしてるのかもしれないなと思いました。

    あとは町長選挙は最高でした。最初は宮崎

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    2025年01月13日
  • 邪魔(下) 新装版

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    ネタバレ

    むっちゃ面白かった。
    ちんけな2つの事件が最後の最後でいきなりシンクロして……
    えっなんでそんなことになるの、とわけわからないでいるうちに終わってしまった。
    結果みんな生き残ったのはいいけれど、あまりにも煮え切らない終わり方が残念。

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    2025年01月06日
  • 我が家のヒミツ

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     家シリーズ第3弾。

     どこにでもいる普通の家族の、ちょっとだけ特別な出来事。
     「アンナの12月」「手紙に乗せて」
    そして家シリーズのレギュラー(?)大塚家の「妻と選挙」が心に残った。
     いつもほっこり温かい気持ちになれる。

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    2024年12月30日
  • サウスバウンド

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    ネタバレ

    前半は東京の中野後半は西表島の生活。
    過激派の父、 喫茶店経営の母親、十歳以上年上の姉、小学6年生の二郎、小学生の妹の5人家族。
    東京で生きづらくなった父親は、家族で移住する。島での自給自足生活がみんな板についてくる様子が中野とは全く違い、たくましい。でも父親は戦い続け一貫して主張を変えない。兄弟も中野時代より結束が深まり、父親の生き方を認められるようになり、この家族にとってはいい選択だったのだろうと思う。読んでいる間いい時間を過ごせた。

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    2024年12月25日
  • 我が家の問題

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    ネタバレ

    10年前に読んでた。でも面白い。
    甘い生活。素晴らしすぎる新妻が重すぎ帰宅恐怖になるサラリーマン。
    里帰り。北海道と名古屋にそれぞれの実家があり日本半分縦断の夏休みを過ごす新婚、互いの実家のいいところに気付く、いい話。
    どれも家族の悩み、傍から見たら些細な事が本人達には大問題。きちんと話せる家族が、長く仲良く続くコツなんだろうな。

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    2024年12月14日
  • コロナと潜水服

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    不思議系のほっこり話の短編5集。幽霊の仕業的な作品もホラー要素は無く温かくて良かったです。一番気に入ったのは、最後の「パンダに乗って」かなー。読み終わって思わず、初代フィアットパンダの赤を検索しました。車のビジュを知ったらますます好きな話になりました。

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    2024年12月11日
  • ヴァラエティ

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    おれは社長だ!、毎度おおきに、ドライブ・イン・サマー、クロアチアvs日本、住み込み可、セブンティーン、夏のアルバム、の7つの短編と著者の奥田英郎さんとイッセー尾形さん、奥田英郎さんと山田太一さんの対談が入った作品です。一つ一つの作品が奥田英朗さんの作品らしくブラックユーモアに溢れ、登場人物の心理描写も絶妙です。

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    2024年12月10日
  • 町長選挙

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    ネタバレ

    2作目、空中ブランコの前に読んでしまったが問題なく面白かった!
    野球オーナーはナベツネ、アンポンマンはホリエモン、カリスマ稼業は黒木瞳?けど町長選挙のスピード感、最後の敬老会の会長あいさつで全て締まる。どちらの肩を持つこともなく先代に恥ずかしくないよう、と。こんな人がいたら今の政治家に一言言ってくれるのに。
    伊良部先生、最高。神経科のドクターとは思えないけど、これくらいのドクターでなければ務まらないんだろうな。
    実際の人生は、いろいろありすぎるから、これくらい楽しく読める時間が貴重です。

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    2024年12月08日
  • 邪魔(下) 新装版

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     最後の坂を勢い良く転げ落ちるような展開に唖然としながら、人は誰しも不安定な細い板の上を必死にバランスを取りながら生きているのだろうな、と考えた。思っていたほどバッドエンドでもなく、救いがほの見えるラストで一安心。及川家の子どもたちにとっては最悪な結果かもしれないが。あれだけ家庭を守ろうと奮闘していた恭子が、あっさり吹っ切れたように行動するラストだけは解せない。恭子にばかり触れているが、九野のパートももちろん面白かった。

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    2024年11月26日