奥田英朗のレビュー一覧

  • 噂の女

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    面白くてどんどん吸い込まれてゆく。一見平凡な女が、女の性をつかって上り詰めてゆく話。いろんな立場の人間から「噂の女」が描写されてるのがよい。

    面白いが、女の私が読むと疲れる。この本を読むだけで、普通の女には、「噂の女」のように男から次々と金を巻き上げてゆくことなどできないとわかる。この女、しぶといなぁと。

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    2024年03月03日
  • 我が家のヒミツ

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    短編6作品収録
    これまたいろんな家族の物語
    どれもまた面白かったのですが
    最後の作品はうるっときてしまいました
    これでこのシリーズを3冊読みましたが
    とても気に入りました
    今後も続編に期待したいです

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    2024年02月07日
  • 噂の女

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    読書好きの友人Kからお下がりでもらった一冊。

    ひとことで言うと、エンタメ小説だった。

    章が割に細かく分かれていて、それぞれに語り手が変わる。普段見えていない人間や物事の裏表を全て可視化したような、そんな内容だった。

    章ごとに数年が経過していて、章ごとのシチュエーションもバラバラ。けれど全ての核に謎の女“美幸”がいる。

    それだけ聞くと重い話なのかと思うけれど、どちらかと言うと深く考えずに楽しめる一冊だと思う。

    これまで奥田英朗を読んだことがなかったけれど、他の作品も読んでみたいと思った。

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    2024年01月25日
  • オリンピックの身代金(下)

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    時点を前後させながら描くスタイルが新鮮で、より一層興味をそそられた。
    中でも、開会式当日のやり取りは、緊迫感が伝わり、正に手に汗握る展開。もう少しラストの余韻を楽しめれば、☆5をつけていた。

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    2024年01月05日
  • 東京物語

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    所々にあるトピックが懐かしかった。同年代か。確か新宿の喫茶店でバイトしてたとき有線がジョン・レノン一色になりジョンが死んじゃったことを知りました。

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    2023年12月30日
  • オリンピックの身代金(下)

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    東京オリンピック時代の雰囲気がひしひしと伝わってくる。
    オリンピックに向けての建設現場で労働しているなか、東京、田舎の差による不平等さなどを感じながら主人公がテロリストになっていく。ただ、共感ができてしまう部分もある。
    長編だが、最後まで読ませる書き方はさすが。

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    2023年12月23日
  • ヴァラエティ

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    バラエティに富んだ短編集

    あっちこっちの出版社の口車に乗せられて書いたもののシリーズ化しなかった短編や対談などを1冊にまとめたもの


    6編の短編と1編のショートショートと2つの対談

    ・おれは社長だ!
    ・毎度おおきに
    ・(対談)イッセー尾形
    ・ドライブ・イン・サマー
    ・クロアチア vs 日本
    ・住み込み可
    ・(対談)山田太一
    ・セブンティーン
    ・夏のアルバム

    「おれは社長だ!」「毎度おおきに」「ドライブ・イン・サマー」「セブンティーン」「夏のアルバム」なんかは家シリーズに入っていてもおかしくない気がする
    脱サラして起業する夫の話も家シリーズにあったしね
    ま、「ドライブ・イン・サマー」はオチがちょっとアレなユーモアなので毛色が違う

    やはり著者自身が広告業界に身を置いていた人なので、冒頭の2作に描かれてる事情は本当に横行している事なんだろうなぁと思ってしまう
    これはこれで続編があってもおかしくないストーリーだけど、もう書く気はないって事ですかね


    「ドライブ・イン・サマー」は舞台演劇っぽくも感じる
    何ででしょうね?


    「住み込み可」は実体験をきっかけにしたものらしい
    観光地の食事処はリピーターを気にする必要がないので、傍若無人な振る舞いをする店員がいてもおかしくない のか?


    「セブンティーン」
    親としてはなー、気持ちはわかる
    止めようと思っても止めきれるものではないので、いっそちゃんと避妊の事を考えているのを安心材料とするべきなのでは?


    「夏のアルバム」
    あとがきによると、著者の短編で「5本の指に入る出来」とのこと
    田舎暮らしなだけに、こんな雰囲気わかるわー
    確かにいいお話ですね



    対談の2つ、特に山田太一の方は自身の好きがふんだんに出ている

    様々なジャンルを書かれている理由
    読者の期待に応えないように逃げるらしい
    でも、逃げた先の伊良部シリーズで直木賞を獲ったりと因果なものですね
    期待される事を恐れているのでしょうか
    著作を大体は読んでいるけど、どれも面白いので私はどんなジャンルの作品であろうと期待してしまいますけどねぇw


    最初は短編集かと思って読み始めれば、「連作短編?」と疑うように続きの短編があったり
    やはり短編集かと思いきや対談が入っていたり
    さらに箸休めみたいにショートショートが入っていたりと、読んでいる最中は「まとまりのない事だなぁ」と思っていたけど、あとがきでその辺の事情が明かされる
    著者の心情がダイレクトにかかれてあって、あとがきが一番面白かったかも?と思ってしまうw

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    2023年12月12日
  • 邪魔(下) 新装版

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    ネタバレ

    恭子の転落っぷりが凄まじく、あれよあれよという間にすごいことに…。
    しかし応援するような気持ちで読んだ。
    九野さんよ、どうか恭子を追い詰めないでくれ…!
    しかしやはり九野さんは有能だった。
    恭子、これから新しい人生を生き直すんだろうか。
    旦那さんを庇わずに悲劇の奥様で同情を買えば良かったのにね…と思ったけどきっとプライドが許さなかったんだろうな。針のむしろで生きていくのは。

    何としても逃げて生き延びてやる!というエネルギーに圧倒された。

    義母さんのことは途中からうっすら、もしや?と思っていたがやはりだった。
    心のオアシスだったのに哀しい。
    人生ってままならない。

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    2023年12月06日
  • 無理(下)

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    登場人物たちがどこで収束するのかと思いながら読んだ。
    地方都市の閉塞感がありありと描かれ、日本中どこにでもありそうで、怖い。

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    2023年11月15日
  • 空中ブランコ

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    とんでも精神科医の伊良部先生が活躍するシリーズ第2作。義父のカツラを取りたい衝動にかられる「義父のヅラ」が最高に面白い。

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    2025年12月02日
  • 沈黙の町で

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    色んな問題提起の物語やと思う。どこにでもある小さな田舎町の多感な中学生の友情ごっこ、ほのかな恋、親のマウントの取り合い、学校のことなかれ主義、未成年相手の犯罪捜査の難しさ。何よりもいじめる・られる双方にある歪んだ、それでいてわかるよーな気持ち。面白かった!

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    2023年08月31日
  • マドンナ

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    働くおじさんの心のうち なかなか面白かった。
    共感できることが多くて、男も女も同じだなという感覚でした。
    短編集なので読みやすく、さすが奥田英朗さんならではのユーモアでした。

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    2023年08月23日
  • オリンピックの身代金(下)

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    最高に面白かった。
    高度経済成長に突き進んでいくきっかけになったオリンピックの存在の偉大さをひしひしと感じた。
    設定としてはありえない設定だが、体制を敵に回し庶民の味方然として振る舞う犯人には非常に共感が持てた。
    最後の最後にどんでん返しがあれば、言うことなし。
    目的のためにすべてを我慢して、受け容れて突き進んでいく姿に心を打たれた。

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    2023年08月19日
  • 真夜中のマーチ

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    まさか成功するとは!
    しかもなんだかいい感じというか、丸く収まってしまったことにびっくりしてしまった。
    犯罪ネタだろうが、ほんわかした気持ちになれる話をかけるところがこの作家さんのすごいところなんだろうな。

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    2023年08月14日
  • 恋愛仮免中

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    私にとって、よく名前もみるし、代表作も分かるけど、読んだことはない作家さん達の恋愛小説アンソロジーとのことで面白そうだなと思い購入しました。
    それぞれに面白かったり、感動したり、共感したりしてとても良かったです。

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    2023年06月30日
  • 純平、考え直せ

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    すっと入り込める世界観で一気読み出来ます。
    たった数日の間に新しい人と出会い、関係を深めていく様は主人公のキャラクターならではでしょう。束の間の休息で手を出してもいい作品です。

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    2023年06月25日
  • 噂の女

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    全部噂で終わり、最後まで語られずに進むから軽い。語られない部分が多いから好みは分かれそうだけれども、個人的にはテンポ良くて好きです。続けて読まないと面白さが伝わりにくいかも。

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    2023年06月25日
  • サウスバウンド

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    やめられない止まらない。小中学生の悩みをこんなリアルに描いて追体験できる作品って他にない。いや、こんな特殊な環境の小学生早々いないだろうけどさ。とにかく読んでてこっちの感情が引きずられるくらい引き込まれる。後味もいい。

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    2023年06月18日
  • どちらとも言えません

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    少し昔の話が多いけど、奥田サンの興味やスタンスは、好きです。こうしたコラムのテイストがそのまんま、あの伊良部シリーズになっているんですね。

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    2023年06月17日
  • オリンピックの身代金(下)

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    ネタバレ

    罪の轍の刑事達が出てるとは知らず、とても驚きました。(知らずに読んだのも。お恥ずかしい話しですが…)
    罪の轍でもそうですが、戦後の日本、特に北国の情景の描き方は、流石だと思います。
    現代こそ、都会と地方の格差は無くなっていますが、戦後は、はっきりとした格差ができており、その影響にオリンピック特需があったことは間違いありません。
    とても印象的な本になりました。

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    2023年06月04日