奥田英朗のレビュー一覧

  • 東京物語

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    各年代の久雄を切り取った話。
    とにかく東京を動き回る。
    久雄は僕より10歳くらい年上なのだが時代背景が分かる。
    みんなが大好きなマドンナ的な女性の先輩もいたし。
    残念なのは、もう一話欲しかった。親になった久雄も見たかった。

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    2021年03月28日
  • ナオミとカナコ

    ネタバレ 購入済み

    圧巻の後半

    高校の頃大好きだった奥田さんの本を久しぶりに読んだ
    相変わらず、登場人物が感じるストレスの描き方が本当に上手…

    後半が特に圧巻で、読む手が止まらなかった
    じわじわと追い詰められつつも、
    夫から解放されて逞しくなっていくカナコを心のどこかで応援してしまう
    最後はわりとあっさり終わってしまったけど、
    この2人ならどんな困難も乗り越えていけるのだろうと感じられ、
    少ししんみりした

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    2021年03月26日
  • サウスバウンド

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    元伝説の過激派の父を持つ主人公の小学生が、そんな父に翻弄されながらも、友情や恋を経験しながら成長していく。前半の東京中野の下町の雰囲気からの後半の西表島でのサバイバルな生活の描写が面白いのと、登場人物のそれぞれのキャラクターが立っているのが面白い。

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    2021年03月24日
  • 真夜中のマーチ

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    仕込んだパーティーで知り合い御曹司の息子だと思い実は小さな鉛筆削り家の息子であった2人が現金を強奪する事を考え実行する際謎の美女に邪魔されその後3人で計画を練る最後は1億3人で分けダメ社員は商社を止めキリバス共和国のクリスマス島に住んでいる物価が安くて住み易い

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    2021年03月23日
  • 純平、考え直せ

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    いま奥田中毒で奥田さんのしか読めなくなった。他の作家さん読んでも面白くなくて…

    純平は前に読んでたけどすっかり忘れてた。
    でもやっぱりこのスピード感、うまいよなぁ。
    ヤクザものも上手だしなぁ。
    薬物もよく出てくるけど。よく取材してるんだなぁ。

    結局ラストはこうなるのか!でも…!
    とハラハラ。
    面白かった。

    やっぱりあの元教授がいいよね。
    「若者が死を恐れないのは、人生を知らないからである。知らないのは、ないのと同じだから、惜しいとも思わない。我が子を抱いた感動も、大業を成しえたよろこびも、肉親を看取った悲しみも、旧友と語り明かした温かみも、ろくな経験がないから、今燃え尽きてもいいなどと平

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    2021年03月22日
  • 真夜中のマーチ

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    面白かった!今頃読んで言うのもナンですが…。

    とにかく登場人物のキャラがいい。主役三人組、最初の「なんだコイツは」という印象がだんだん変わっていって、気がつくとすっかり応援する気にさせられるところなんか、実にうまい。脇役も、ヤクザのフルテツやクロチェの弟タケシをはじめ、みんないい味わいだ。人気投票をしたらおそらくトップだろうとおもうのが、ミタゾウ。キリバスで元気にやっていってほしいなあ。

    調べてみたら、きっとそうだろうと思ったとおり、とうに映画化されていた(評判はイマイチのようだけど)。こういうクライムノベルは、多少強引でもジェットコースター的展開に楽しく乗っかって読めるのが一番だと思う。

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    2021年01月30日
  • 噂の女

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    ネタバレ

    なんとなく借りた。
    短編集なんだけど、語られるのは噂の女、糸井美幸。おそらく、作者の出身地岐阜を舞台にのし上がっていく女。
    彼女の視点では語られず、まわりの視点で語られる。高校まで地味だった彼女が何故短大に入ってからハデになったのかは謎。あまりステキな家庭では育ってなさそうだけど、ヤクザまがいの弟とは仲が良いみたい。
    地方の慣習とかいやらしさが前面に出てて、それを利用してのしあがっていく噂の女。爽快なのよね。これは女性が応援したくなる。
    最後は逃げちゃうけど、一筋縄ではいかない逃げ方。

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    2021年01月21日
  • ナオミとカナコ

    購入済み

    犯人側の視点でハラハラ

    犯人側の視点で書かれている作品です。
    犯人に共感してしまい追い詰められるたびにハラハラさせられました。
    殺人は非現実的なもので普通の精神状態ではなくなったときに起こしてしまうものというイメージがありましたが、この作品では終始殺人に対して淡々としていて、日常の選択の1つのような気にさせられました。
    最初は弱々しかった女性が次第に逞しく図太くなっていくのも爽快で、読後感も良かったです。

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    2021年01月21日
  • どちらとも言えません

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    一般的にミステリー作家として認知されている(?)奥田英郎さんが2009年から2011年の期間で、サッカー、野球、プロレス、相撲について書かれたエッセイです。熱狂的なドラゴンズファンの奥田さんが思う江川事件だったり、WBCだったり、サッカーワールドカップだったり、八百長問題だったりと、好き勝手な事をテンポ良く書かれており、非常にエンタメ性が高い作品です。非常に辛辣な意見も見られますが、同意出来る部分も沢山ありました。奥田英郎さんのミステリー作品を読んだ事が無い方も是非、一読を!

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    2021年01月03日
  • オリンピックの身代金(上)

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    真面目な東大生が罪を犯すまでの心情変化が良く絵ががれており、読み応えがあった。奥田英朗のサスペンスはいつも終わり方が物足りないが、人間の心理描写を描くのはとても上手い。ただ毎度ながらオチが弱い。

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    2020年12月28日
  • オリンピックの身代金(下)

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    真面目な東大生が罪を犯すまでの心情変化が良く絵ががれており、読み応えがあった。奥田英朗のサスペンスはいつも終わり方が物足りないが、人間の心理描写を描くのはとても上手い。ただ毎度ながらオチが弱い。

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    2020年12月28日
  • ヴァラエティ

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    短編集。さすが!こういう人、いるわぁって思わせる描写。(嫌な人ほどリアル)
    ぜんぶ面白かったけど、ドライブインザサマーの
    メチャクチャな感じが特に好き。
    作品は好きだけど登場人物はほぼ嫌い。

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    2020年12月20日
  • 沈黙の町で

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    ★★★★
    今月10冊目
    奥田英朗、この人はどんだけ作品の引き出しあるんだろ。
    イジメから死んだ少年の実際を暴いていく。
    おもろい

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    2020年11月15日
  • サウスバウンド

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    面白かった!
    本屋大賞受賞作品で映画化もされている作品
    最初はトラブルを起こす困った父や学校のこと。いじわるな上級生が出てきてどうなることかと気を揉みながら読んでました。

    一転、移住後の離島暮らしは、無職でいつもダラダラしていた父が別人のよう!
    譲りうけた発電機と井戸水を利用し、もらった野菜や料理で生活。みんなで助け合うのが当たり前の社会。
    そんな中でも騒動を引き起こしてしまう父。
    でも何だかここでは無茶振りも頼もしく格好良く見えてしまうから不思議。
    相変わらず無茶苦茶なんだけどヒーローのように思えて、いつの間にか応援していました!

    元気をもらえて、読後の爽快感が良い。
    人と人との温かさも

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    2020年11月12日
  • ヴァラエティ

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    相変わらず奥田さんの作品は面白すぎ。

    最後の短編は地元の岐阜弁や長良や千手堂などの地名も出てきてうれしい。

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    2020年11月11日
  • ヴァラエティ

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    短編集。やっぱ読みやすい。
    筆者自身も自分が書いた短編小説の五本の指に入ると言った「夏のアルバム」は読後感がなんともやるせなくなった。
    「ドライブ・イン・サマー」もなんだかんだ世にも奇妙な物語っぽくて面白かった。
    なぜか夏の話が印象に残りやすいのか、、、?

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    2020年10月05日
  • ヴァラエティ

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    Iターン って本を思い出した。(短編集だから当たり前なんだけど)あっちより軽くてクリーンな感じ。軽快。誰かを恨むとかってまではいかなくて、とにかく進むべーって気分になる。

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    2020年10月04日
  • 真夜中のマーチ

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    ネタバレ

    面白くないことはなかったんだけど、完全犯罪というにはあまりに穴だらけだし、3人のキャラクターの行動についても予想の範囲内で、読後の感情がフラットでした。
    こういうのは振り切れてるくらいが面白いんだよね。

    クロチェはもっと悪女に徹して、ヨコケンは小悪党なりの眼の付け所や危険に対する嗅覚の鋭さがあっていいと思うし、ミタゾウはもっと突拍子もないことを計画してもいいと思う。

    特にミタゾウは、会社の人たちに一泡吹かせるシーンが欲しかったよね。
    あと、父親にも何か思い知らせてやる部分があってもいい。
    本当のミタゾウを認めてくれなかった人たちへの、痛烈なしっぺ返しでもあれば、もう少し溜飲が下がったと思う

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    2020年09月27日
  • ヴァラエティ

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    ネタバレ

    久しぶりの奥田英朗作品♪
    タイトル通りバラエティに富んだ作品ばかり。
    どれも。全部面白い。
    『ドライブ・イン・サマー』がめちゃくちゃ奥田英朗ワールドで好き…ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)!
    対談によると奥田氏は構成を考えずに書き始めるとか。
    ほんとにこんな人いるんだなぁ~。
    天才っ!

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    2020年09月22日
  • 新装版 ウランバーナの森

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    奥田英朗さんのデビュー作。かの有名な世界的なポップスターのジョン氏がモデルではありますが、完全に奥田英朗ワールドで脚色されたフィクションで、ユーモラスな文体で始終飽きずに楽しく読めました。ジョンの過去のトラウマが軽井沢の不思議な心療内科と、この世とあの世の境目のような深い霧に覆われた森の中で癒されていく過程が楽しくもありとても感動的でした。この作品は出版当初はあまり売れなかったそうですが、後の奥田英朗さんの作品からファンになってこのデビュー作を読む人が増えてきたのではないかと思います。まちがいなく傑作だと思います。

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    2020年09月19日