【感想・ネタバレ】ヴァラエティのレビュー

あらすじ

迷惑、顰蹙、無理難題。人生、困ってからが面白い! 奥田英朗の蔵出し短編集! 貴重な対談2本も収録。脱サラで会社を興した38歳の社長。渋滞中の車にどんどん知らない人を乗せる妻。住み込みで働く職場の謎めいた同僚……。微妙な空気を絶妙に表現する奥田英朗ならではの人間ドラマ!短編、対談からショートショートまで、あれこれ楽しい贅沢な一冊。コアなファンにも、はじめて読む人にもおすすめです。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ドライブインサマーで放り投げようかと思ったが山田太一との対談はとても良くて、最後の夏のアルバムはグッときたのでオッケー

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2024年01月03日

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おれは社長だ!、毎度おおきに、ドライブ・イン・サマー、クロアチアvs日本、住み込み可、セブンティーン、夏のアルバム、の7つの短編と著者の奥田英郎さんとイッセー尾形さん、奥田英郎さんと山田太一さんの対談が入った作品です。一つ一つの作品が奥田英朗さんの作品らしくブラックユーモアに溢れ、登場人物の心理描写も絶妙です。

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2024年12月10日

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バラエティに富んだ短編集

あっちこっちの出版社の口車に乗せられて書いたもののシリーズ化しなかった短編や対談などを1冊にまとめたもの


6編の短編と1編のショートショートと2つの対談

・おれは社長だ!
・毎度おおきに
・(対談)イッセー尾形
・ドライブ・イン・サマー
・クロアチア vs 日本
住み込み可
・(対談)山田太一
・セブンティーン
・夏のアルバム

「おれは社長だ!」「毎度おおきに」「ドライブ・イン・サマー」「セブンティーン」「夏のアルバム」なんかは家シリーズに入っていてもおかしくない気がする
脱サラして起業する夫の話も家シリーズにあったしね
ま、「ドライブ・イン・サマー」はオチがちょっとアレなユーモアなので毛色が違う

やはり著者自身が広告業界に身を置いていた人なので、冒頭の2作に描かれてる事情は本当に横行している事なんだろうなぁと思ってしまう
これはこれで続編があってもおかしくないストーリーだけど、もう書く気はないって事ですかね


「ドライブ・イン・サマー」は舞台演劇っぽくも感じる
何ででしょうね?


「住み込み可」は実体験をきっかけにしたものらしい
観光地の食事処はリピーターを気にする必要がないので、傍若無人な振る舞いをする店員がいてもおかしくない のか?


「セブンティーン」
親としてはなー、気持ちはわかる
止めようと思っても止めきれるものではないので、いっそちゃんと避妊の事を考えているのを安心材料とするべきなのでは?


「夏のアルバム」
あとがきによると、著者の短編で「5本の指に入る出来」とのこと
田舎暮らしなだけに、こんな雰囲気わかるわー
確かにいいお話ですね



対談の2つ、特に山田太一の方は自身の好きがふんだんに出ている

様々なジャンルを書かれている理由
読者の期待に応えないように逃げるらしい
でも、逃げた先の伊良部シリーズで直木賞を獲ったりと因果なものですね
期待される事を恐れているのでしょうか
著作を大体は読んでいるけど、どれも面白いので私はどんなジャンルの作品であろうと期待してしまいますけどねぇw


最初は短編集かと思って読み始めれば、「連作短編?」と疑うように続きの短編があったり
やはり短編集かと思いきや対談が入っていたり
さらに箸休めみたいにショートショートが入っていたりと、読んでいる最中は「まとまりのない事だなぁ」と思っていたけど、あとがきでその辺の事情が明かされる
著者の心情がダイレクトにかかれてあって、あとがきが一番面白かったかも?と思ってしまうw

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2023年12月12日

Posted by ブクログ

対談も挟まれていて、バラエティに富んだ内容でした。俺は社長だ!という最初の話は、脱サラして社長として仕事をしていく人間の希望だけでなく、葛藤や不安が面白く描かれていて面白かったです。話の最後の方で子供とパパの会話からのほんわかする家族のやり取りが、それまでの外で気を張っていた社長としての立場とのオン·オフがあって日常感を感じました。

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2023年04月15日

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たぶん空中ブランコだったかな、初めてこの人の本を読んだのは。
それがもう面白くて、しばらくの間何冊か読んだんだけど、そういえば最近は読んでなかったなあんまり。
この本はまぁ出たのも7年くらい前だし書かれたのもその前だから、新しくはないのだが、相変わらず読み易いしそして面白かった。
最後の「夏のアルバム」は著者もいうように良い話だったな。

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2023年02月07日

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タイトル通りのバラエティに富んだ内容の秀作がとても楽しく、読み進められました。中でもあとがきに作者も触れていますが、ラストに収録されている「夏のアルバム」が懐かしさと切ない子供ごころが思い出されてとても良かったです。

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2022年11月12日

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短編6、ショートショート1、対談2、あとがきで構成された、
なんて言ったらよいのか、たぶん短編集かな。

タイトルの意味は、読めばわかります。
各出版社で何かと理由付けされて依頼された際に書いた短編が、
続かずに、本にならず放置されていたものを担当編集者が、
1つの本にまとめたという作品。
1つ1つの短編は面白いが、まとまりがないために、
本としてはどうなの?って思うところではあるが、
最後の短編および、あとがきまで余すことなく読むことで、
うるっときてしまいました。

当時読んでいないファンの目に留まることが無いであろう、
短編が読めて、しかも著者・奥田英朗の思いが書かれたあとがきに、
涙する。別に、感動を促すあとがきではないのだが、
なぜか、最後の夏のアルバムという短編と相まって、
涙が・・・。

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2022年09月13日

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これはこれは、特異なものを、手にしてしまいました。
いや、おもしろかったです。
「あとがき、というより、言い訳です。」
とありましたが、よせあつめ短編集だったのねぇ。
こんな形式のは初めてみた。

奥田さんの人柄がよく出ていた作品で、
とてもよかった。
「あとがき」と、対談。
イッセー尾形さんも山田太一さんもよく知らないので、よく分からないことも多く、読み飛ばしちゃったところもあるけど、奥田さんて、こういう人なんだぁ、こういう考えでこういう書き方をしてたんだぁ、と親近感が湧いて。
ファンとして感想ハガキとか送ってみようかなぁなんて思ったり。

作品としては、
「おれは社長だ!」「毎度おおきに」
すきだったし、
「ドライブインサマー」も、「最悪」みたいな、めっちゃくちゃな絡み合いが面白かった、
「住み込み可」もヒヤッとする感じが読み進めちゃったし、
「セブンティーン」これも秀逸。私の息子も年頃になったらどうしよう、避妊教育が第一なんだろうか…とモヤモヤとかね、
「夏のアルバム」もきっと経験をもとにしたんやろうと思ったけれど、最後のシーンがとても良かったしね、奥田さんのお気に入りというのも、いいですね。

奥田さん、大好きです

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2021年12月29日

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やっぱり面白い
おれは社長だ!
毎度おおきに
の二つはほんとにシリーズ化してほしい
セブンティーンも夏のアルバムも好きだな

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2021年12月18日

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奥田英朗さんの作品は全て面白い。
言い回しがとてもツボにはまり、その箇所を何度も繰り返し読んでしまうため読むペースがとても遅くなる程だ。
どれも面白かったが、中でも「住み込み可」が薄気味悪さもあり一番印象に残ったかな。

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2021年05月13日

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個人的には17歳の娘を持つ母親の葛藤がきめ細やかに描かれた「セブンティーン」
奥田さん自身が短編の中で五指に入ると書かれている「夏のアルバム」がお気に入りです。

自分も自転車の補助輪を外した頃の事を思いだし 昭和の懐かしさを感じると共に、少年・少女時代の純粋な気持ち想い起こさせてくれる様な作品でした。

イッセー尾形さんとの対談はもう10年も前の物ですがその会話から奥田さんの人柄が滲み出ていて 最近の作品の中にも通じる温かみを感じなんだか心がほっこりしました。

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2021年04月03日

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短編集。さすが!こういう人、いるわぁって思わせる描写。(嫌な人ほどリアル)
ぜんぶ面白かったけど、ドライブインザサマーの
メチャクチャな感じが特に好き。
作品は好きだけど登場人物はほぼ嫌い。

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2020年12月20日

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相変わらず奥田さんの作品は面白すぎ。

最後の短編は地元の岐阜弁や長良や千手堂などの地名も出てきてうれしい。

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2020年11月11日

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短編集。やっぱ読みやすい。
筆者自身も自分が書いた短編小説の五本の指に入ると言った「夏のアルバム」は読後感がなんともやるせなくなった。
「ドライブ・イン・サマー」もなんだかんだ世にも奇妙な物語っぽくて面白かった。
なぜか夏の話が印象に残りやすいのか、、、?

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2020年10月05日

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Iターン って本を思い出した。(短編集だから当たり前なんだけど)あっちより軽くてクリーンな感じ。軽快。誰かを恨むとかってまではいかなくて、とにかく進むべーって気分になる。

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2020年10月04日

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ネタバレ

久しぶりの奥田英朗作品♪
タイトル通りバラエティに富んだ作品ばかり。
どれも。全部面白い。
『ドライブ・イン・サマー』がめちゃくちゃ奥田英朗ワールドで好き…ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)!
対談によると奥田氏は構成を考えずに書き始めるとか。
ほんとにこんな人いるんだなぁ~。
天才っ!

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2020年09月22日

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多彩なジャンルの作品を発表する著者の蔵出し作品集。脚本家山田太一氏や俳優イッセー尾形氏との対談も収録した、微妙な空気が絶妙な短編集。
脱サラ社長の苦悩ものやブラックコメディなど、さすが奥田英朗ワールドを満喫して、山田さんとイッセーさんとの対談で作品世界のルーツを知る。

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2020年03月08日

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とても読みやすくて、安心して読める短編集でした。
「おれは社長だ!」をシリーズ化したものを読んでみたかったです。

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2020年02月01日

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奥田英朗短編集。伊良部シリーズや我が家シリーズのような、一貫したテーマ性はなく、まさにヴァラエティに富んだ一冊になってる。
それぞれ読みやすく、何てことない話も面白く引き連れられるのはさすがです。
読後感も想像を掻き立てられる終わりかたで、個人的には好きです。

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2019年11月24日

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特にオチはないけど、どこかの誰かの人生をちょっとずつ覗いているような短編集。ドライブ・イン・サマーが一番好みかな。狂気の弘子・・・でも一番良かったのはイッセー尾形さんと山田太一さんとの対談。

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2025年07月16日

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短編で読みやすい一冊。
私は読書が得意ではないが、そんな人におすすめの一冊。
最後に大門で返し、オチがあるわけでないが、読んだ後にほのぼのとした気持ちになる

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2025年06月23日

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あとがきに方々に散らばった短編を寄せ集めて作ったとあった短編集。終わる話かと思ったら2話続いてり、それ以外は1話完結で、途中で突然対談が入ったりする。「おれは社長だ!」と「毎度おおきに」は続いてる話で、大手広告代理店を退職独立したの話。業界内ではよくある話をネタにしたという雰囲気。「ドライブ・イン・サマー」は落語のようなオチのあるドライブ感のある短編。真夏の車中、ありえない人たちと次々と出会う。気がつけば抜け出せない最悪の事態に引きづりこむのがさすがこの作者。「クロアチアvs日本」はサッカーワールドカップのクロアチア戦をクロアチア人目線で描くショートショート。「住み込み可」は熱海の旅館みたいなところで住み込みで働く女性がそこで出会った口うるさい先輩や静かすぎる謎の同僚との物語。謎の同僚が気になって仕方なかったが読み終わって納得。「セブンティーン」はクリスマスに親に嘘をついて外泊しようとする娘とその母親の話。「夏のアルバム」 は子ども目線で親戚のおばさんの亡くなる話。作者の子供時代を回想したような過去の話で、蝉の声と強い日差しを感じながらしんみりする。
奥田作品は長編、もしくは連続短編しか読んでいないので短編集には違和感があった。どれも長編になり得る内容なのでとても物足りない。ここからぜひ長編を書いてほしい。

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2024年06月10日

Posted by ブクログ

「ドライブ・イン・サマー」が面白くてクスクス笑えた。
「セブンティーン」「夏のアルバム」もよかった。
読んでいて情景や背景がすぐ浮かんできて奥田さんの小説はやっぱりすきだなと思えた。

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2023年09月23日

Posted by ブクログ

短篇、ショートショート、対談…
奥田英朗さんらしさを読めたのは嬉しいけれど、面白いというにはちょっと物足りない1冊。

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2023年02月10日

Posted by ブクログ

イッセー尾形さん、山田太一さんとの対談で触れられているように、「入り込みすぎない、近づきすぎない」感じが奥田さんのユーモアの源と思います。本作も楽しみました。

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2022年10月10日

Posted by ブクログ

未収録の短編を集めた、まさにヴァラエティ。
内容も軽めなので読みやすさは◎。
イッセー尾形、山田太一との対談も収録。

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2021年10月02日

Posted by ブクログ

気軽に読める短編だった。

個人的に好きだったのは「おれは社長だ!」と「毎度おおきに」のシリーズである。
経営者とは孤独なものであり、弱音を吐ける場所もないという様子が父親と重なった。
たとえセンスや技術があっても経営者として優れているかは別の話であって、社員の生活まで背負う責任の重さは計り知れない
会社を守るためには手段なんて選べない。
世間知らずだと相手の好きなようにあしらわれる。

「セブンティーン」もまたおもしろかった。
私は母と学校のこと、友だちのこと、恋愛のことでもなんでも話す方であると思う。
母自身学生時代はモテて遊んでいた(ように私には思える)。
それでも娘のことは心配らしい。
母親とはそんなものなのであろう。

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2020年03月23日

Posted by ブクログ

まとまらなかった短編集。
対談やショートショートまで収録されていて、
まさにバラエティに富んだ一冊。
山田太一との対談テーマ
「総ての人が<人生の主役>になれるわけではない」を実感する作品も。
個人的には「ドライブ・イン・サマー」がおもしろかった。
これ、『罪の轍』書いた人なんだよなぁ……と思いながら読んでた。

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2020年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編と対談を集めたもの。

『おれは社長だ!』『毎度おおきに』はシリーズ化しそうだったのにならなかったらしい。
面白いし、キャラも出来上がってるのにもったいないなぁ。

『セブンティーン』は親としては悩ましいー!
心配だよ。こういう話は親子でしにくいし。
でもきちんとしないと、女の子は深刻な問題に発展もしやすいからな…

『夏のアルバム』泣いた。気を付けてたのに、些細な会話から母親のことを思い出させてしまった。悪気はなかったから言った本人も一緒に泣いたんだね。

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2020年02月06日

Posted by ブクログ

短編集です。
・おれは社長だ!  ・毎度おおきに
・ドライブ・イン・サマー
・住み込み可
・セブンティーン
・夏のアルバム

確かにどれも微妙な空気感が漂い読んでて楽しかった。
ただ、もう少しパンチが欲しいな。という作品もあり。
今度は長編も読んでみたいです。

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2020年01月18日

購入済み

人として面倒くさくて普通

山田太一さんとの対談を読んで、普通の人の生活がドラマや小説になるんだと、改めて思いました。
人は普通に面倒くさくて、それがかかわり合って生きてる。それでいいと思うと肩の血からが抜ける。

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2019年11月09日

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