奥田英朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ個人的にはちょっと合わなかったけど面白かったです。
世にも奇妙な物語を読んでいるような印象で、あるようでないし、ないようである事が続く不気味さが読んでいて少ししんどかったです。
ただ、最後の話はとても共感できました。あれほど酷くはないですが、私も仕事場の鍵をかけ忘れて以降、異常にそのことばかりが気になって何回も確認にいったりしていました。元々心配症な性格に、失敗してしまったショックやプレッシャーから尚更ずっと考え込んでしまい、注意散漫になってしまう時期があったので、岩橋さんの気持ちはとてもわかります。
どの人も欲望が具現化したような症状ばかりで、人間の思い込みや欲求は果てしないものだと思 -
Posted by ブクログ
昭和100年、戦後80年に生まれる、
昭和史サーガ三部作の第一部
7日間だけの昭和元年に生まれた4人の親世代を中心に、太平洋戦争開戦までが描かれていく
博徒、軍人、興行師、社会運動家と、交差することになさそうなそれぞれの子供たちが今後どうなっていくのか、第二部は戦中となるだけに興味深い
史実としてはわかっているが、この時代に生きた人々が戦争に進んでしまう流れが怖い
一部の人々の考えが止められることなく突き進んでいくことにより、多くの人々が巻き添えとなってしまう
先人の行いを教訓と出来ずに、あちこちで紛争が行われていることが嘆かわしい
重い、厚い。これで第一部なんて、残りはもっと厚
くなり -
Posted by ブクログ
2025.08.06 ★3.2
とんでもない精神科医のところに飛び込んでしまった切羽詰まった患者たちの短編集。
伊良部総合病院の薄暗い地下にある「神経科」。
そこには色白で太ったマザコン、常識外れな医学博士がいて、とりあえず注射を打ってくる。
これだけでも「どういうことだよ」と言いたくなる。
ノンフィクションではないので、それぞれの患者にバカバカしいそれぞれの対応(処方?)をするが、どれもがとんでもない。
でもどの患者にも恨まれない。
ある意味スゴい医者。
↓↓↓内容↓↓↓
第四回大藪春彦賞受賞、「このミステリーがすごい! 」で『模倣犯』に次ぐ二位。注目を集める著者の、待望の刊行 -
Posted by ブクログ
短編集だったか〜!
誰かのお勧めだった気がして読んでみた、けど、
短編集だったか〜!
(短編集も悪くはないけど今の気分じゃなかった)
奥田英朗さんの作品は前に夢中で読んだ記憶あって、
でもどの作品でどんな話だったかが全然記憶なくて、
また絶対にきちんと読みたいと思ってはいた、けど、
短編集…以下略。笑
しかも今の自分のモードに、あまりハマらないような、
家族や、日常をテーマとしたユーモアと毒のある物語。
いや「家日和」て題名から察しろよ自分て感じだね苦笑。
でも面白く読めたので、お勧めじゃないわけじゃない笑。
1.サニーデイ*********************************