奥田英朗のレビュー一覧

  • イン・ザ・プール

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    うーん、面白い......のか? 面白いのか面白くないのか分からなかったがとりあえず読んだ。プール依存症と妄想癖の話が好きだったな。

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    2025年09月10日
  • ララピポ

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    群像劇的な連絡短編集。独立した短編6編だが、それぞれの作品にそれぞれの下ネタと不幸が詰まっている。後半にいくにつれて、繋がりが見えてくるのが面白い。
    思春期に読んで、自分の人生のハードルを劇的に下げてくれた一冊。

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    2025年09月09日
  • 恋愛仮免中

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    ネタバレ

    5人の作家さんが恋愛をテーマに描いた短編集。年齢も様々な登場人物が物語を動かしている。人の数だけ恋愛の形があると感じさせてくれる本。特に原田マハさんの「ドライビング・ミス・アンジー」が面白かった。甘くて、切ない。

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    2025年09月05日
  • ナオミとカナコ

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    止まる暇もない、考え込む暇もない。とにかく殺して逃げるスピード感にこちらも乗せられて、一気に読める。

    直美は父親もDVしてたからと言ってなぜそこまでするのかとか、加奈子目線から見たら全然違ってたりしてなんて思ったりもしたけれど、人物像やらどんでん返しやらではなくて、とにかく逃げきれるかどうかを読む小説だった。面白すぎ…!!

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    2025年09月01日
  • 純平、考え直せ

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    映画(2018年)を先に見た。21歳の部屋済みのヤクザが、鉄砲玉になって対立相手の親分を殺す。怖いもの知らずの若者の無鉄砲さが、愛おしい。映画同様、「若者が死を恐れないのは、人生を知らないからである。」というジイサンの言葉に、感じ入った。

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    2025年08月25日
  • イン・ザ・プール

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    ネタバレ

    個人的にはちょっと合わなかったけど面白かったです。

    世にも奇妙な物語を読んでいるような印象で、あるようでないし、ないようである事が続く不気味さが読んでいて少ししんどかったです。

    ただ、最後の話はとても共感できました。あれほど酷くはないですが、私も仕事場の鍵をかけ忘れて以降、異常にそのことばかりが気になって何回も確認にいったりしていました。元々心配症な性格に、失敗してしまったショックやプレッシャーから尚更ずっと考え込んでしまい、注意散漫になってしまう時期があったので、岩橋さんの気持ちはとてもわかります。

    どの人も欲望が具現化したような症状ばかりで、人間の思い込みや欲求は果てしないものだと思

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    2025年08月20日
  • 普天を我が手に 第一部

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    昭和100年、戦後80年に生まれる、
    昭和史サーガ三部作の第一部

    7日間だけの昭和元年に生まれた4人の親世代を中心に、太平洋戦争開戦までが描かれていく
    博徒、軍人、興行師、社会運動家と、交差することになさそうなそれぞれの子供たちが今後どうなっていくのか、第二部は戦中となるだけに興味深い

    史実としてはわかっているが、この時代に生きた人々が戦争に進んでしまう流れが怖い
    一部の人々の考えが止められることなく突き進んでいくことにより、多くの人々が巻き添えとなってしまう
    先人の行いを教訓と出来ずに、あちこちで紛争が行われていることが嘆かわしい

    重い、厚い。これで第一部なんて、残りはもっと厚
    くなり

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    2025年08月12日
  • イン・ザ・プール

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    2025.08.06 ★3.2

    とんでもない精神科医のところに飛び込んでしまった切羽詰まった患者たちの短編集。

    伊良部総合病院の薄暗い地下にある「神経科」。
    そこには色白で太ったマザコン、常識外れな医学博士がいて、とりあえず注射を打ってくる。
    これだけでも「どういうことだよ」と言いたくなる。

    ノンフィクションではないので、それぞれの患者にバカバカしいそれぞれの対応(処方?)をするが、どれもがとんでもない。
    でもどの患者にも恨まれない。
    ある意味スゴい医者。


    ↓↓↓内容↓↓↓

    第四回大藪春彦賞受賞、「このミステリーがすごい! 」で『模倣犯』に次ぐ二位。注目を集める著者の、待望の刊行

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    2025年08月06日
  • 最悪

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    ここまで悪運が強い人間が集まったらもう笑うしかない。
    一章ごとに次々と主人公が入れ替わっていく、いわゆる複数の人物の話が同時に進んでいくストーリー展開。その誰もが本当に不憫。まさかまさかの連続ですべての曲がり角を間違った方向に進んでいく。読んでいて顔をそむけたくなることも度々。
    そして、クライマックスがまた凄い。急にテンポが上がってグイグイと来て、ドーンと落とされて。やっぱり運悪いやん。となる。トホホ。

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    2025年08月01日
  • 家日和

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    短編集だったか〜!
    誰かのお勧めだった気がして読んでみた、けど、
    短編集だったか〜!
    (短編集も悪くはないけど今の気分じゃなかった)
    奥田英朗さんの作品は前に夢中で読んだ記憶あって、
    でもどの作品でどんな話だったかが全然記憶なくて、
    また絶対にきちんと読みたいと思ってはいた、けど、
    短編集…以下略。笑

    しかも今の自分のモードに、あまりハマらないような、
    家族や、日常をテーマとしたユーモアと毒のある物語。
    いや「家日和」て題名から察しろよ自分て感じだね苦笑。
    でも面白く読めたので、お勧めじゃないわけじゃない笑。

    1.サニーデイ*********************************

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    2025年07月28日
  • ナオミとカナコ

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    結末は思い出せなかったけど、読みながら昔にドラマをちらっと見た記憶が蘇った。
    最後までハラハラドキドキさせられた。

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    2025年07月26日
  • 空中ブランコ

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    直木賞受賞。
    なるほど、直木賞に相応しいエンターテイメント作品。
    なのか?
    ここまでエンターテイメントに振り切れてる本を久しぶりに読んだ気がする。

    悩みが身体症状にまで現れているような追い詰められた患者相手に、変態精神科医・伊良部一郎がはちゃめちゃな対応をし、結果的に患者が快方に向かう、ストーリーはそれだけである。毎回、それである。

    それだけなのに、面白いし、なぜだか読者である自分も治療されているような気がする、そんな読後感。

    いかに僕たちが、いろんなものに縛られて、自分を縛って生きているか、ということなのかな。

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    2025年07月25日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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    上野・浅草界隈に地縁があることもあり、楽しく読めた。昭和の時代背景が丁寧に描写されており好感を持った。
    一方でストーリーはやや間延びしてしまっていた印象。肝心なスタジアムでの身代金奪取の場面の真相が詳らかにならなかった点は刑事小説としては残念に思う。

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    2025年07月21日
  • ヴァラエティ

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    特にオチはないけど、どこかの誰かの人生をちょっとずつ覗いているような短編集。ドライブ・イン・サマーが一番好みかな。狂気の弘子・・・でも一番良かったのはイッセー尾形さんと山田太一さんとの対談。

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    2025年07月16日
  • マドンナ

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    40代は哀愁が漂う世代ということになるのだろうけど、みんな色んなことに折り合いをつけて頑張っているんだなと慰められる短編集です。
    ただ、やや昭和寄りの考えの登場人物が多かったかな。
    大人も悪くない、そう言える大人になりたいなと思いました。

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    2025年07月14日
  • 空中ブランコ

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    短編集かと思ったら、変わった精神科医とその患者たちの話をいくつか収められた本だった。最初は変人(奇人)の精神科医に嫌悪感を抱く患者も診察を重ねるうちに信頼をしていったように、読んでいくうちにちょっとクセになる作品だった。

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    2025年07月09日
  • 邪魔(下) 新装版

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    恭子の変貌ぶりと狂気にページを捲る手がとまりません。
    いやー、面白い。普通の主婦がここまで堕ちてしまうとは。
    小説って面白いな、と思わせてくれる作品。

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    2025年07月08日
  • 邪魔(上) 新装版

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    著者の作品を読むのは3作目。こちらも楽しく読むことができた。
    不眠症の刑事と、事件の容疑者の妻の二人を中心に話が進む物語。
    文章は読みやすく、スムーズに物語が進行します。
    下巻が楽しみ

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    2025年07月08日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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    展開、構成も良くて、読みやすい。
    でも、ちょっと(かなり?)がっかり。
    それまで(この本の中で)積み上げてきた人物像に全く合わない行動を、最後の最後で持ってこられても。途中までの面白さが台無しでした。人にもお勧めできない。
    佳境に入る手前くらいから、(気絶ではなく)衝動的行動を取る傾向が示唆されていれば、まだ納得できたのだが。

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    2025年06月26日
  • 町長選挙

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    最後の町長選挙は、楽しく読ませてもらいました!
    伊良部医者が以前よりパワーがなくなっているように感じられ、また、看護師のマユミも魅力がなくなってしまっているように感じられた。
    以前のパワーが欲しかった

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    2025年06月25日