奥田英朗のレビュー一覧

  • オリンピックの身代金(上)

    購入済み

    近代史を違った視点から見る小説

    私自身は中学1年生として経験した先の東京オリンピック、周りの大人たちを含めてほとんどの国民は無邪気に団結し、これで一流国の仲間入りをしたと言い合っていたように思います。海外から多くのお客さんが来るのだから恥ずかしいところは見せられない、ということで近代的インフラの東京一極集中についても多くの人は疑問を持っていませんでした。東京オリンピック支援のための寄付金付き記念切手を九州の小学校の教室で児童たちに売っていました。今となってみれば戦争中の「進め一億火の玉だ」とあまり変わらなかったのではないでしょうか。そんなことに気づかされた好著でした。

    0
    2018年08月16日
  • 無理(下)

    Posted by ブクログ

    際立った特徴もない地方都市ゆめのに暮らす男女5人。
    市役所職員、女子高校生、暴走族あがりのサラリーマン、信仰宗教にハマる万引きGメン、そして市議会議員。
    それぞれが、それぞれに絡み合いながら、ドンドン堕ちていく…。その様子は、まるでドキュメンタリーを見ているかの如く現実的で、さすが奥田英朗!面白い!
    誰もが地方都市に責任転嫁するが、全員が自分のことしか考えていない。

    0
    2018年04月09日
  • 家日和

    Posted by ブクログ

    先に続編「我が家の問題」を読んでからの、シリーズ一作目。
    サニーデイ。オークションにはまる妻。暴走間近。
    ここが青山。リストラされて主夫になった男の幸せ。
    家においでよ。別居から始まる若かったころの夢。
    グレープフルーツ・モンスター。これは割愛。
    夫とカーテン。リスクあるところに降ってくるアイデア。
    妻と玄米御飯。ロハスはストイック。
    たぶん、この家族、すべて奥田家がモデルなんじゃないのかな。で、のほほんとした、ちょっとだらしない、でもたまにエネルギッシュな夫が奥田先生とか(^◇^;)。

    0
    2026年01月12日
  • 我が家の問題

    Posted by ブクログ

    新婚なのに家に帰りたくない夫。甲斐甲斐しく働く妻に遠慮しながら自分の時間を確保する生活。
    仕事ができない(かもしれない)夫のために、せめてもと手作りのお弁当を作る身重の妻。
    祖母からの迂闊な電話で知った両親の離婚(の危機)。受験勉強も手につかず揺れる娘。
    UFOと交信する夫。とにかくぶつかって行く妻。これからお父さんを救出してきます!
    それぞれの実家に里帰りする新婚夫婦。お互いが気を使い、お互いが気に入る相手の実家。
    マラソン大会で走る妻。忙しい作家の夫とあまりしゃべらない息子は、大会を通して一つとなる。
    NHK BSでやってたドラマの原作。ユニークなキャラクター、エスカレートする展開、ほんわ

    0
    2026年01月12日
  • 無理(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    合併で生まれた地方都市・ゆめので、鬱屈を抱えながら暮らす5人の男女―人間不信の地方公務員、東京にあこがれる女子高生、暴走族あがりのセールスマン、新興宗教にすがる中年女性、もっと大きな仕事がしたい市議会議員―。縁もゆかりもなかった5人の人生が、ひょんなことから交錯し、思いもよらない事態を引き起こす。

    5人の出来事が平行して進んでいく・・・どうなる?下巻に続く

    0
    2019年05月31日
  • オリンピックの身代金(上)

    Posted by ブクログ

    東京オリンピック目前、過去に確かにあった街や人の空気を味わえる気持ち良さがある。
    なぜか一気に読めず推進力は弱かったが読書中の気持ちの昂りはかなりあった。

    0
    2017年11月26日
  • サウスバウンド

    Posted by ブクログ

    少年の成長していく様を描いた奥田ワールド全開のパワフル小説
    お金って、世間って、一体なんだ?って考えさせられた。これからの人生を生きるヒントになった。

    0
    2017年09月26日
  • 用もないのに

    Posted by ブクログ

    野球にもロックにも興味がないので、人名、グループ名は斜め読み。北京五輪紀行は中国の旅事情が分かって面白い。愛知万博の混雑と参加国の力の入れなさは「何だったんですかね?」という印象。私も著者と同じで行列は見下し、混雑は馬鹿にするクチだ。残り2編のジェットコースターと四国遍路は宮田珠己作品と比較しながら読むのも楽しい。

    0
    2017年08月27日
  • 新装版 ウランバーナの森

    Posted by ブクログ

    どちらかといえばお笑い系というよりはまじめ系寄りの作品でした。タオさんとの絡みは良かったけど、本文よりも二十年後のあとがきの方が面白かった。ドクターが伊良部先生だったら良かったのに。

    0
    2017年08月20日
  • 空中ブランコ

    Posted by ブクログ

    引き続き病院を舞台にした精神年齢5歳児の精神科医伊良部一郎 がハチャメチャな治療法で心の病を直して行く第二弾。タイトルの他4編が収録されていますが、オススメは義父のズラでしょうか?金王神社前信号や、王子税務署前信号に点を足して行くなんて、一度でいいからやってみたい。

    0
    2025年12月21日
  • 恋愛仮免中

    Posted by ブクログ

    アンソロジー5作。
    いくつになっても大人でもぶきっちょなんだよ。
    クスってなったりハッとしたり。なんだかあったかい気持ち。

    0
    2017年08月04日
  • 東京物語

    Posted by ブクログ

    初めて読んだ作家だが、こんなに読みやすいとは思わなかった。それからおしっこに行きたいとか、腹が減ってるのにご飯を食べる時間がない感じとか、こちらの感覚を呼び覚ますものがある。多少自伝的要素が入っているように(解説の豊崎由美氏の受け売りだが)「誤読」できるような作品で、特におしっこを我慢するような発想は出てこないと思うのだが、それがやれちゃうのがやっぱりプロということなんだろう。

    0
    2017年08月04日
  • どちらとも言えません

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【文章】
     読み易い
    【気付き】
     ★★★・・
    【ハマり】
     ★★★★・
    【共感度】
     ★★★★・

    ユーモアを交えた皮肉的な言い回しが、面白かったです。

    欧州では、サッカーは労働階級のスポーツとして位置づけられていて、扱いもそれなりというのは、初めて知った。

    0
    2017年07月17日
  • 恋愛仮免中

    Posted by ブクログ

    「あなたが大好き」奥田英朗 ★★★★
    「銀紙色のアンタレス」窪美澄 ★★★★
    「アポロ11号はまだ飛んでいるか」荻原浩 ★★★★
    「ドライビング・ミス・アンジー」原田マハ ★★★★
    「シャンプー」中江有里 ★★★★

    それぞれの作家さん「らしい」味のある短編集だなぁ~と思う。
    窪美澄さんのだけ既読で、ちょっと残念ーw

    0
    2017年07月13日
  • 恋愛仮免中

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    個人的によかったのは、冒頭の『あなたが大好き』。

    わたしも、3年くらい付き合ってる彼がいて、いろいろと、状況が似ていて、物語に入り込めた。

    新しく出会った人とデートを重ねながら、どうなるのかとどきどきして読んだけど、結局、今まで付き合ってた彼と結婚することになることになる。

    わたしの人生は、どうしましょうかね。

    0
    2017年07月11日
  • 恋愛仮免中

    Posted by ブクログ

    恋愛小説アンソロジー、だけど「恋愛!」って感じはどうだろう……家族小説とか青春小説ぽい作風の短編が多いかな。「ドライビング・ミス・アンジー」原田マハさんの小説初めて読んだけどこれ好きかも。そのうちほかの本も読んでみようかな。

    0
    2017年06月25日
  • 恋愛仮免中

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アンソロジーって得意じゃないのだけど、結構よかった。奥田英朗が好きで読んだけど、やっぱり一番良かった。ほろりとさせられる。原田マハが描く女性はキラキラしてるなあ。

    恋愛仮免中って、そしたら私は仮免も取れてないかも笑。

    0
    2017年06月16日
  • どちらとも言えません

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新大阪へと向かう新幹線の中であっという間に読んでしまいました。
    この人のスポーツを見る視点というか独特の見方が面白いです。
    私もちょっと共感できる部分が多かったりして。
    特に野球選手の名前の考察なんかは面白かったです。
    中田翔って確かにちょっと見た目とのギャップも凄いし
    勝男のほうが似合ってますね。

    単行本自体2011年頃に出たもので南アフリカのW杯の話なんかは
    懐かしく読めると思います。
    スポーツの話って昔の話でも古臭くなくっていいですね。
    最後にスポーツの楽しみは語る楽しみにあるっていうのも納得です。
    昔になればなるほど記憶も曖昧になって好き勝手語る事も出来るというもので
    そういうのも含

    0
    2017年03月09日
  • オリンピックの身代金(上)

    Posted by ブクログ

    物語の中には想像も出来ない日本、そして東京が登場する。
    「昭和」という時代は、まさに激動という表現が似合う時代だったのかもしれない。
    他国に負けまいと必死に背伸びし、勝ち目のない戦いを挑んで敗れ、それでも焼け野原の中から復興を果たした日本という国。
    その過渡期において、国民にとって大きな自信となったものがオリンピックだった・・・と物語を通して伝わってくる。
    昭和39年、東京オリンピック開催直前。
    爆破事件が起き、秘密裏に必死で警察は捜査を続ける。
    しかし、容疑者は特定出来たものの、何度も後一歩のところで逃げられてしまう。
    東大大学院に在籍する島崎は、亡くなった兄の代わりにオリンピック会場の工事

    0
    2017年03月01日
  • 純平、考え直せ

    Posted by ブクログ

    奥田英朗の本だから、きっと最後はナオミとカナコみたいに翻意して、明るく逃走!みたいな結末を予想しながら読んだけど、そんなことなかったなぁ。言語化できないけど、奥田英朗の書く人間関係はすごく作り物じみていて、新しいテンプレートのようで、ものすごく温かいという不思議な感じがする。ポップな任侠モノはやっぱりそれだけで魅力的だなー。

    0
    2017年01月09日