奥田英朗のレビュー一覧
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『家日和』『我が家のヒミツ』の続編です。今回も6作の短編集。
長い一人暮らしの後に結婚したら息が詰まっちゃった40代男性、普通の夫婦だと思ってた両親が離婚しそうなくらい不仲だと気付いちゃった女子高生、夫がUFOとコンタクト取り始めちゃって心配になる主婦、結婚後初めての里帰り問題に直面しちゃった若夫婦などなど。
最後の『妻とマラソン』は一作目でロハスにはまり、2作目で市議会議員に立候補した妻が東京マラソンに参加する事になり、家族で応援するって話です。奥様パワフル。
私も一人時間好きだし分かるなぁ〜、夫がUFOとコンタクト取り始めたらニヤニヤが止まらないだろうなぁ〜って楽しみました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ様々な家庭を描いた短編集。
とにかく各家庭の解像度がめちゃめちゃ高い!
モデルとかいるんだろうか??
自分の旦那が仕事ができないとか、ストレスでUFOが見えると言い出したとか、絶対有り得なさそうだけど100%は否定できない。
家族だからこそ、あえて見ないフリをしたい気持ち、めちゃくちゃわかる〜〜〜
心が痛すぎるもの。
自分だったらどうするんだろう?と度々考えた。
全部がハッピーエンドなわけではないけれど、家族の問題ってそういうもの。
どの家族も、振り返ってみたら「あの時はあんなこともあったよね」と思い出話できるようになったらいいな、と願いながら読んだ。 -
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二連続で奥田英朗の積本消化。
クライマックスに向かって、だんだんと力が抜けていくようで、なんとも残念。
序盤は、本当にコイツが犯人なのか?と、吉田修一の「怒り」の雰囲気があり、ミステリーを醸し出していた。
それが中盤から犯人視点のロードムービーになり、特に謎がないというのが尻すぼみだった。
オリンピック直前の街の様子の描写は特筆もの。
刷新されていく東京の裏の山谷のドヤ街、国鉄や都電の乗換など、60年前の光景が見える。
事件を追う装置になるのが、当時の国鉄だ。
数十分ごとに上野から仙台行きや、青森行きの急行が出ていたのは今からでは考えられない。
当時の緻密な描写の反面、ス -
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過疎の町、北海道苫沢町。この町で起こる様々な騒動と人間模様。一話完結であるが繋がっている連絡集。
息子が後を継ぐと急に帰ってくる「向田理髪店」
風呂場で倒れた馬場さんと家族の話「祭りの後」
中国から花嫁を迎えた大輔の話「中国からの花嫁」
小さな町に新しいスナック「さなえ」ができた話「小さなスナック」
苫沢町が映画撮影のロケ地になる話「赤い雪」
広岡の息子が詐欺師の主犯格になる話「逃亡者」
小さな町特有の息苦しさと、小説ならではの小さな希望と温かさを感じられるエピソード。
どこかの町に本当にありそうなリアリティさがある。
モデルは夕張市だろうか?
「向田理髪店」はまさに共感できて、胸がザワザ -
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奥田英朗のクライムノベルは初読なんだけど、あんまりスッキリしないラストだった。
半分以上物語を過ぎた時点であまりにも展開が不快で、読んでいてかなりストレス高かった。ここまで読者の気持ちを落とす必要があるのか、あるのならそれなりのカタルシスを持ってきてくれよ、と思ったんだけど、結局心の澱は消えず。
後半は「そうきたか」という方向に物語の舵を切って、最後まで読み切った。
けど、やっぱりラストが釈然としない。終幕が粗すぎる。
じゃあどういう終わり方をすれば良いのか?という話だけど、結論としては助走をつけすぎだったんじゃないか、と思う。
さっきも言ったけど、けっきょくこの600ページ超える作品で半分以 -
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あとがきに方々に散らばった短編を寄せ集めて作ったとあった短編集。終わる話かと思ったら2話続いてり、それ以外は1話完結で、途中で突然対談が入ったりする。「おれは社長だ!」と「毎度おおきに」は続いてる話で、大手広告代理店を退職独立したの話。業界内ではよくある話をネタにしたという雰囲気。「ドライブ・イン・サマー」は落語のようなオチのあるドライブ感のある短編。真夏の車中、ありえない人たちと次々と出会う。気がつけば抜け出せない最悪の事態に引きづりこむのがさすがこの作者。「クロアチアvs日本」はサッカーワールドカップのクロアチア戦をクロアチア人目線で描くショートショート。「住み込み可」は熱海の旅館みたいな
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日常に起きる不思議な出来事。ユーモアとペーソスに溢れ平易な文章でスイスイと読み進めることができた。
■海の家
葉山の古民家のタケシ君。怖くない、むしろ癒しになる幽霊。助けてくれてありがとね。
■ファイトクラブ
追い出し部屋に追いやられた男性たちにボクシングを教える年配の男性。丹下段平みたいだな。よくあるパターンのお話だが、後味は良い。
■占い師
恋愛の悩みにアドバイスをくれる占い師。鏡子という名前が絶妙。
■コロナと潜水服
コロナウイルスを感知できる5歳の息子。雨合羽を搔き集めた市長がいたのを思い出した。まだ感染者は一定数いて終わった話でもないのだが、こういう感じに語れるほどには落ち着