奥田英朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ発表された当時の2000年には、物珍しいと言われている女性管理職や会社の付き合いを嫌う若者、ノー残業デー等々が20年後には主流になるとは当時のおじさんたちも小説の中のおじさんたちも思いもしなかっただろうな。わたしが就職した10年前ですらこの小説の中のような上司は少なくなっていて、今の若い子たちには間違いなく煙ったがられるおじさんたちばかりなんだけど、どのおじさんも家族や会社のために頑張っていて、憎めないし失敗にもクスクス笑ってしまう。こういう時代もあったんだよーと説明しないとこの短編集の良さがわからない世代もどんどん増えていくんだろうな、少し寂しい。
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購入済み
奥田英朗の初期の作品
奥田英朗の初期の作品である。読んでいて懐かしくなること請け合いの作品であるが、逆にそれ以外の要素がやや少ないような気がする。イン・ザ・プール シリーズのようなユーモアや、家日和シリーズのようなユーモアと怖さのコラボレーション的なものは、感じ取ることはできなかった。
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Posted by ブクログ
郊外の、ほどほどの規模の住宅街。
高校生の裕輔、高校を既に中退している洋平と弘樹はオヤジ狩りのターゲットとして張り込み中の刑事・久野に接触、手を出してしまい、逆に怪我を負う。
久野は上司の命令で同じ署の刑事・花村の素行を調べている最中。
7年前に妻を事故で亡くし、以来、妻の母親を慕い、心の支えにしている。不眠がちで安定剤を常用している。
そんな住宅街にある自動車部品メーカーの支社に勤める及川は、自身の当直中に発生した火事の第一発見者。鎮火しようとして、火傷を負う。
深夜、救急隊員から及川の非常事態を告げる電話を受けた妻・恭子は命に別状がないことを病院で知り、安堵するが-。
火事は放火の