奥田英朗のレビュー一覧

  • ララピポ

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    ネタバレ

    ジャンクで軽い感じの本が読みたい気分で、手に取った。

    友だちにお勧めできないし、
    電車で読むのも恥ずかしい小説だけど
    読みやすいしスラスラ読めた。

    こんな世界が実際にもあるのかなぁ。
    もう少し救いようがある話かと思って
    読み進めたけど、そんなことはなかった。

    とにかく性に振り回されるダメな人たちのお話だったが、たまにはこんな本を読むのも悪くない。
    タイトルのララピポという語感も好き。

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    2021年02月16日
  • 恋愛仮免中

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    5人の作家さんの短編。それぞれ面白かった。
    アンソロジーで作家さんの作品がきにいったらその作家さんの作品を読んでみるきっかけになる。読書幅がひろがる。
    広がりすぎて積読がたまっていく。。。

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    2021年02月13日
  • 純平、考え直せ

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    やくざ、という設定が自分にとっては非現実の世界だけれど、SNSでネタにされる純平という構図がやけに現実的で、現代的で、おもしろかった。最後、最後と言いつつも思い通りにはいかないし、贅沢する勇気も出ないし、じいさんと焼肉食べてるし、なんでこんなことに、、ってなるけど結局意識して過ごそうとする最後ってそんなもんなんだろうな。あーだこーだ言うけど、最終的に純平がどうなろうとSNSの住人には関係ないのである。そういうところも現代的。

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    2021年01月09日
  • マドンナ

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    マドンナが一番良かった。終わり方も良かった。他の短編はうろ覚えだが、"まぁどんな(マドンナ)"内容であれ、面白かったはず。
    お後がよろしいようで

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    2020年12月28日
  • 新装版 ウランバーナの森

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    ジョンレノンの空白の期間を想像して書いた作品。ほのぼのとしてるが、ジョンレノンの作風の変化の過程をこんな風に描ける(想像できる)のは面白いと思った。

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    2020年12月28日
  • 無理(下)

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    終盤のまとめ方がしっかりしてるなぁと言った感じ
    警察からしたらてんやわんやだろうなこの後……と思ったりした

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    2020年12月05日
  • 無理(上)

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    奥田英朗の小説は淡々としていて読みやすさがある。
    高校の時に1度読んだが社会に出てから見るとかなり違った心持ちになるなと思った。
    特に、小説上巻内での色々な点での格差を経験した後で読むとなかなか趣が深い。

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    2020年12月05日
  • サウスバウンド

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    前半は元過激派で無職の父親や、中学生にいじめられる小学生の話が中心で、内容としては可もなく不可もなくといった感じ。
    後半、話の舞台が沖縄に移ると急に読むのが楽しくなる。こんな風に自由に、たくましく、活き活きと生活できるとどんなに楽しいだろう。
    現実的にはおそらくそう簡単ではなく、物語として楽しむのが良い。

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    2020年06月16日
  • 新装版 ウランバーナの森

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    ネタバレ

    ジョン・レノンをモデルにした、ファンタジーで、この作品が奥田英朗さんのデビュー作になります。

    ジョン・レノンについて書かれた書物はたくさんあるようですね。
    でも、活動停止期間中に言及したものはほとんどないらしく、それを想像で埋めようとする試みが面白いと思いました。

    ビートルズや、ジョン・レノンに詳しくなくても楽しめますが、知識があればきっと、更に楽しめるのではないでしょうか。
    そう考えると、ちょっと悔しいですね。

    ひとりの男性の癒しと再生の物語で、読後感も良かったです。
    この新装版には、「二十年後のあとがき」と題されたあとがきも加えられていて、そちらも楽しく読ませていただきました。

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    2020年04月26日
  • 新装版 ウランバーナの森

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    面白かったー。
    けど、どうも読んでる時にトイレに行きたくてムズムズしてしまって、なかなか読むことに集中できなかった。笑

    他の皆様の書評を読んでて、なぜ前半ムズムズしてたのか、奥田英朗、面白いはずだと思いこみすぎて読んでしまったのかな。デビュー作なので、毛色がちょっと違った感じ。
    いつもの痛快というよりハートウォーミングな感じですね。

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    2020年03月14日
  • ヴァラエティ

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    気軽に読める短編だった。

    個人的に好きだったのは「おれは社長だ!」と「毎度おおきに」のシリーズである。
    経営者とは孤独なものであり、弱音を吐ける場所もないという様子が父親と重なった。
    たとえセンスや技術があっても経営者として優れているかは別の話であって、社員の生活まで背負う責任の重さは計り知れない。
    会社を守るためには手段なんて選べない。
    世間知らずだと相手の好きなようにあしらわれる。

    「セブンティーン」もまたおもしろかった。
    私は母と学校のこと、友だちのこと、恋愛のことでもなんでも話す方であると思う。
    母自身学生時代はモテて遊んでいた(ように私には思える)。
    それでも娘のことは心配らしい

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    2020年03月23日
  • 真夜中のマーチ

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    帯にスラップスティックって書いてありました。よく聞くけどなんだっけ?と思って検索してみたらドタバタ喜劇というような意味なんですね。じゃあドタバタ喜劇って書けよって思いますが、今度からかっこつけてスラップスティックって言ってみよう。
    そもそもとても器用な作家さんなので、硬軟どちらも名作を書ける人として定評があります。これもまた犯罪小説ながらとっても青春の香りがして楽しく読めました。
    コミュニケーション能力の発達した、一発でかいのを当てることを夢見る企画屋。記憶力抜群だが注意力が無さすぎる財閥の苗字を持つ一般庶民。成り上がり俗物金持ちの娘に生まれたことを苦々しく思っている美女。そしてドーベルマンの

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    2020年03月04日
  • ヴァラエティ

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    まとまらなかった短編集。
    対談やショートショートまで収録されていて、
    まさにバラエティに富んだ一冊。
    山田太一との対談テーマ
    「総ての人が<人生の主役>になれるわけではない」を実感する作品も。
    個人的には「ドライブ・イン・サマー」がおもしろかった。
    これ、『罪の轍』書いた人なんだよなぁ……と思いながら読んでた。

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    2020年02月25日
  • ヴァラエティ

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    ネタバレ

    短編と対談を集めたもの。

    『おれは社長だ!』『毎度おおきに』はシリーズ化しそうだったのにならなかったらしい。
    面白いし、キャラも出来上がってるのにもったいないなぁ。

    『セブンティーン』は親としては悩ましいー!
    心配だよ。こういう話は親子でしにくいし。
    でもきちんとしないと、女の子は深刻な問題に発展もしやすいからな…

    『夏のアルバム』泣いた。気を付けてたのに、些細な会話から母親のことを思い出させてしまった。悪気はなかったから言った本人も一緒に泣いたんだね。

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    2020年02月06日
  • オリンピックの身代金(上)

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    上巻なので評価が難しいですが、やっと物語が動いてきた感じがします。
    戦後どのようにして東京オリンピックが開催されたのか、その時代背景や人々の暮らしなど垣間見れます。
    今年の夏に東京オリンピックが行われる前によみたかった作品でした。
    話が日付ごとに区切られていて、さらに前後するため、簡単にメモするとより小説を楽しめるかもしれません。
    基本として、主人公のターン、警察のターン、マスコミのターン。という構成ですね。

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    2020年01月27日
  • ヴァラエティ

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    短編集です。
    ・おれは社長だ!  ・毎度おおきに
    ・ドライブ・イン・サマー
    ・住み込み可
    ・セブンティーン
    ・夏のアルバム

    確かにどれも微妙な空気感が漂い読んでて楽しかった。
    ただ、もう少しパンチが欲しいな。という作品もあり。
    今度は長編も読んでみたいです。

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    2020年01月18日
  • 純平、考え直せ

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    久々に奥田さんを読もうとして、これにした。軽くて明るそうだ。そういうものが読みたい気分だった。読み始めると面白くてずんずん進む、これはもしかして当りかも。すぐ読みきった。
    感想はいつものように感謝して甘い点をつけたかったが、辛かった。


    兄貴に憧れ一途に尽くしてきた純平21歳、兄貴のようなヤクザになりたい。尽くして尽くしまくっているとき、組長からじきじきの命令だ出る。三日後に鉄砲玉になれ。
    感激して、20万と貰った三日間を豪勢に暮らす。何しろ田舎出で、兄貴について見聞きしたことしか知らない、おずおずしたところが可愛らしいが、それなりに女の子と付き合い、勝手知った歌舞伎町で羽を伸ばす。兄貴に呼

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    2020年01月05日
  • 沈黙の町で

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    ある中学生の遺体が校内で発見された。事故なのか事件なのか…。
    彼がいじめの被害者だったことが分かり、少しづつ真実が明らかになっていく過程が、中学生の心理を上手く描いていて読みごたえがあった。
    被害者遺族、加害者、加害者家族、教師、警察、検事、弁護士、クラスメイト、それぞれの立場の視点で描かれるが、被害者の視点が見られず、彼が何を思って行動していたのかが最後まで不明だった。そこはそれぞれで考えろ、ということか。
    いじめられる方にも原因がある、というケースだと思うが、彼の視点が描かれていたら、また違った解釈もあるのかも。

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    2019年12月17日
  • ヴァラエティ

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    人として面倒くさくて普通

    山田太一さんとの対談を読んで、普通の人の生活がドラマや小説になるんだと、改めて思いました。
    人は普通に面倒くさくて、それがかかわり合って生きてる。それでいいと思うと肩の血からが抜ける。

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    2019年11月09日
  • イン・ザ・プール

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    ありえねぇを楽しむ ありそうな精神疾患と
    ありえねぇ精神科医。

    時代を風刺している患者の悩みに、
    読者は寄り添いながら読んでいくが、
    肝心の主人公の精神科医は全く意に介さず
    めちゃくちゃやってる。

    んなアホな!とツッコミながらも、
    案外ありかもしれないと思ったり思わなかったり。

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    2025年12月06日