奥田英朗のレビュー一覧

  • サウスバウンド

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    過激派の無茶苦茶な父親、上原一郎。
    前半は本当に酷くてこんな父親だったら人生終わりだなと思わせるくらいの書きっぷり。
    沖縄移住も唐突すぎて子供達が可哀想すぎる。
    と思いきや、2部になるとみんな生き生きで父のことを毛嫌いしていた姉までも移住してきて同居生活に。

    前半と後半で父の印象が真逆になる作品。
    ボリューム満点で2冊分読んだ気分。

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    2026年01月28日
  • 普天を我が手に 第一部

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    1部は昭和元年から第二次世界大戦勃発まで。
    満州移住、女性解放運動、ヤクザから右翼、軍人と異職のそれぞれの家族とその子供のこれは大河小説か。1部は親の世代だから2部で子供世代になりそう。

    戦争を知らない世代なので当時の雰囲気は伝わります。情報統制してあの頃の日本は現在のどこぞの国よりも恐ろしい。

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    2026年01月07日
  • 向田理髪店

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    奥田英朗の小説は読みやすくていいね。
    わりとライトな小説。

    北海道の田舎町を舞台にした話。

    北海道弁に違和感を抱くけど(私は北海道民なので…)途中から口調は脳内変換して読んでいました。

    ・農家の嫁の話
    ・映画のロケ地の話
    が面白かった。

    農家の嫁は、かつての「空中ブランコ」を彷彿させる要素もあり良かった。
    1番考えさせられるテーマでもあった。

    最後の逃亡者の話は、ご都合主義的な展開になってしまって残念だった。
    途中までは良かったんだけど息子が絡んでくると微妙なんだよね…。
    ロケ地の話で締めくくった方が読後感良かったのにな。

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    2026年01月06日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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    主人公を取り巻くあらゆる事象が、ただただ残念でしかない。
    生い立ちの不幸から、負の連鎖の様にいじめを受け、だまされ、犯罪を犯し、罪悪感も感じない。
    偶然の事象も重なり、場当たり的な行動に警察も翻弄され、最終的には捕まるのだが、読み終わった後、作者はこの作品で何を訴えたかったのだろうという疑問符が浮かんだ。

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    2026年01月06日
  • イン・ザ・プール

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    マジでプールみたいな小説でした。
    最初の1、2章で世界観と作者の意図を掴んで3章から読みやすくなる。
    冷たいプールで徐々に慣らしていくような感覚。
    とにかくぶっ飛んでる。下ネタがどうこうは今に始まった話じゃないからスルーする。
    特に1、2、3、4章の主人公は上から人を見るような分かりやすい態度を取る。これがなんともダイレクトで珍しい。
    辻村深月さんの『善良と傲慢』の傲慢の部分を病としてほじくり出して分かりやすくしたような感じ。
    刺激不足、自意識過剰、携帯中または承認欲求。こういった心理的なテーマを作者の視点。そして伊良部を対立する者として配置して考えさせる。そういう小説だと思います。
    ただやり

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    2026年01月04日
  • ララピポ

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    頭使わずにサラリと呼んでいるはずが、読み終わったらどっと疲れた。
    登場人物にメンヘラが多く、理解出来ない部分が多く、どうしようもなく報われない話が多かった。
    人から期待されるのも億劫だけど、好きにしてと言われても、やりたいことがない場合はこうなってしまうのかもしれないなと思った。

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    2026年01月01日
  • コメンテーター

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    会計後にまで【治療】を仕込んで来るようになったか…恐るべしDr伊良部!!
    今回も楽しく心軽々と読めました。このシリーズは毎回、絶対に笑っちゃう好きな箇所がある!!
    私もマユミさんに注射されたいな〜\( ´ω` )/

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    2025年12月29日
  • 普天を我が手に 第一部

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    おもしろいのだが長すぎて…難しいところも多くてダメでした(挫折)軍人になりたいとか、参政権などいらないという女とか、刷り込みって怖いなあ

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    2025年12月19日
  • 最悪

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    事件発生まで400ページくらいかけて丁寧に最悪な状況を積み重ねていくので、そこまで読んでいる間、憂鬱でしんどかった。
    しかしその分事件以後の説得力が増し、読み応えのある作品だったと感じる。

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    2025年12月19日
  • 普天を我が手に 第二部

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    昭和17年。昭和元年の生まれた4人は15歳となる。
    志郎は抑留から帰還。捕虜収容所通訳となり東大へ進む。
    四郎は海軍予科練へ。人間魚雷回天の乗組員となるが終戦で免れる。矢野組を立てながら日大へ進み右翼活動。
    満は満映で働きつつ、アヘンなどで儲けるがソ連捕虜となる。
    ノラはコーヒーの商売で成功。左翼活動家となるがGHQの関連で働き津田塾へ進む。

    #B29東京空襲 #神風特別攻撃隊 #東京大空襲 
    #原爆投下 #ポツダム宣言 #玉音放送 #終戦
    #極東軍事裁判 #引揚
    などを経て、ついに4人が顔を合わせる時が来た。

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    2025年12月06日
  • リバー 下

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    ネタバレ

    何がすごいってこんなに詳細に警察の動きを書けるってところだなと思う。感服。落ちはスッキリしない人はしないと思うけれど、犯人が自供しない、という状況で終わるのは、書き手がそこに重きを置いてないからではという感じ。殺人事件で、被害者遺族、記者、世間、警察、犯人、恋人、さまざまな人の人生が変わり、事件に関わって動いていく、その流動がメインストーリーな気がする。

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    2025年12月05日
  • 町長選挙

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    これまで破天荒な医療技術(?)で患者を救ってきた(?)伊良部先生(;゚∀゚)今回は何だか控えめだった気がする(^_^;)3冊連続で読んだから慣れてきたのかな?前の巻では伊良部先生かマユミさんになりたい!と思ったけれど、患者でもいい気がしてきた(^^)注射でも採血でもどんと来〜い\(^o^)/

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    2025年12月02日
  • 邪魔(上) 新装版

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    内容(ブックデータベースより)

    奥田英朗、初期の傑作にして大藪春彦賞受賞作!!
    その幸福は、本物ですか?

    ほんの小さなきっかけから、追い詰められてゆく人たち。
    平穏な日々が、暗転するーー。

    ドアホンを手に取ると「警察です」という男の低い声が恭子の耳に飛び込んだ。
    心臓が早鐘を打つ。ドアホンを置く手が小さく震えた。
    怖がることなんか何もない。
    うちは貧乏でも金持ちでもない平凡な家庭なのだ。
    何も起こるわけがないじゃないか。

    妻を事故で亡くして以来、不眠症に悩まされている刑事・九野。スーパーのレジ係として働きながら子育て中の主婦、恭子。華やかではないが平穏な二人の日常が、ある事件を機に交錯

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    2025年11月25日
  • 普天を我が手に 第二部

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    ネタバレ

    第二部 三部作中

    軍人の竹田耕三の息子・竹田志郎、興行師・五十嵐譲二の息子・五十嵐満、女性の権利に奮闘する左派・森村タキの娘・森村ノラ、博徒・矢野辰一の息子・矢野四郎の同級4人が、第2次世界大戦から、終戦までの怒涛の戦乱の世を生き抜く。

    それぞれが苦難を乗り越え、交錯しあう4人。
    次の日本を作っていく橋掛かりに、4人はどう絡んでいくのか、期待。

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    2025年11月25日
  • イン・ザ・プール

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    最新刊の『コメンテーター』が凄く気になっていて、せっかくならシリーズ第1弾から読んでみようと手に取りました。

    伊良部総合病院の神経科を訪ねる患者達の悩みを描いた5編の短編集。

    表題作の『イン・ザ・プール』ははっきり言って余り面白くなくて、このまま読み進めようか迷いましたが、『勃ちっ放し』以降は予想外に面白くて、最後まで読み切ることができました❗️

    患者それぞれは、何らかの依存症や神経症に悩まされていて、それを診察して処方する伊良部先生の個性が非常に強烈です。生理的に彼を受け入れるかどうかによって本書の評価は大きく分かれるかと思います。

    好きな話しは、『フレンズ』と『いてもたっても』の2

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    2025年11月10日
  • 邪魔(下) 新装版

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    うーん…なんかスッキリしない結末だと思うのは私だけ?
    九野の義理の母は、結局妄想だったの?
    そして、恭子は一人でどこへ向かうの?

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    2025年11月09日
  • 邪魔(上) 新装版

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    妻を亡くした九野と、平凡な主婦の恭子。
    恭子の夫の事件をきっかけに交錯していくとあり、早く下巻が読みたい!

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    2025年11月04日
  • リバー 下

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    ネタバレ

    一気読みしたー。

    上巻で、三人の容疑者が出てきて。
    これ、刈谷さんにめちゃくちゃ焦点当たってるけど、このまま真犯人ってことになったら、ちょっとストレートすぎるよなぁと思いながら。

    下巻にて。

    三人とも犯人なんかい!(笑)

    奥田英朗の描く心理学者ってヤバいよな、とか。
    被害者の父である松岡さんが、眼の病気を患ってしまうのだけど、このまま間違って、誰か轢き殺してしまうんじゃないかな、とか。
    元警察官の人の執念が逆に怪しいわ、とか。

    諸々、ハラハラはさせられたんですが。

    まとめ方が、ちょっと雑だった気がする(笑)
    そことそこが繋がるとか、どんな奇跡よ、と。
    なので、星は三つです。

    結末

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    2025年11月03日
  • 沈黙の町で

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    永遠に沈黙した少年と沈黙を守る4人の少年。そして黙ることのない親、教師、警察、弁護士。中学生らしい残酷さと正義感に揺れる中、誰が何を"言わない"のか。没入感。自分が今いつの誰の話を読んでいるのか立ち位置を確かめながらお楽しみください。

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    2025年10月22日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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    ラストの岩田選書。
    全体を通してみたら「長かった割には……」「奥田さんの割には……」という印象で残念。800ページごえなのにあらすじに書いてある誘拐事件は半分以上読み進めてやっとおこる。正直この時点でやっと?って感じだった。
    当時のネットとか連携とか何もない状態での執念の捜査って部分では面白かったけど、それ以上ではないって感じ。長かったせいで犯人に同情とかも特になかったし、ラストがあっけなく感じた。
    他の方の感想で実際にあった事件をベースにしてると知ったので、それを前情報として知っててwikiとか見た後に読んでたらもうちょっと楽しめたのかな…とは思う。

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    2025年10月13日