奥田英朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
別の国の物語を読んでいるよう。
この国の四半世紀前の個人事業主、女性正社員、無職の若者、それぞれの置かれた立場を描写している。読み物として誇張や単純化の表現はあるのだろうが、当時多くの読者が共鳴した事実は確か。2026年現在の社会を憂い、困惑する人々の話をよく聞くが、はたしてどのくらいの人がこの四半世紀前の世界を「少しはまともだった時代」と思えるだろうか。そのくらい気味の悪い社会が描写されている。この時代を少しは知っている者から見ても「この当時は狂っている」と驚嘆する。例えれば、1970年の人々が戦時中に発行された新聞を読んでいる感じだ。
物語自体はテンポもよく楽しめる。リアリティーは無いがエ