奥田英朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
以前ネットで面白いと薦められていたので。
医学的・精神的な問題を扱いながらも、文体はあくまで軽やかで、小難しさを一切感じさせないエンタメ性が秀逸。さくさく読める。
患者より強烈な個性を放つ伊良部先生は憎めない魅力がある。
患者たちの「現代人特有の神経症的な悩み」には、滑稽ながらも一定のリアリティがあり、共感というよりは観察する面白さがあった。
「病を治す」というよりは、より大きな非常識(伊良部先生)にぶつかることで、自分の悩みが相対的に小さく、あるいは馬鹿らしく思えてくるということかしら…?
深刻に考えすぎることを笑い飛ばしてくれるような、爽快な読後感だった。