奥田英朗のレビュー一覧

  • 町長選挙

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    伊良部シリーズ三作目。今回は実在する人物や出来事を連想させるようなエピソードがあり面白かったです。
     
    伊良部先生の自由奔放っぷりは相変わらず。看護師のマユミが三作目ともなるとキャラがハッキリして来てだんだん好きになって来た。
     
    サクサク読めて今作も楽しめました。

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    2026年06月15日
  • 普天を我が手に 第一部

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    感想
    昔の時代は、共産主義はどうかと思うが、警察も資本家側に立って腐敗してるから結構めちゃくちゃだな。

    どこかのアジアの国みたい。。。

    絶頂期から転落へ。激動の時代は何が起こるか分からない。

    最初は登場人物が多いから、読むのに苦労したが、これだけ壮大な物語でそれを交錯させていく構成力がすごいな。


    あらすじ
    大正天皇が崩御し、昭和が始まる頃、男子が生まれなかった竹田家に志郎が生まれる。同じ頃、ヤクザの矢野家に四男の四郎が、森村家にノラが生まれる。

    竹田耕三は陸軍で少佐をやっており、軍部内の争いの予感を感じていた。金沢のヤクザである矢野は市議会議員選で相手候補を蹴落とし、応援者を当選させる。森村タキは、群青という雑誌で編集者をやり、女性の参政権獲得に向けて活動していた。大連ではバンドマンの譲二は黒人のジャズバンドを呼び、興行を成功させる。

    耕三は陸軍省中佐として奉天の張作霖爆破事件を調査しに行く。関東軍の自作自演だったが、軍は不問とすることに疑問を抱く。矢野は金沢で起きた工場労働者のストを抑えるべく、ストを扇動していたものを懲らしめて、ストを抑える。タキは金沢のストに失敗した加代を住まわせ、その後も自分の稼ぎ目当てに寄生する者が増えてイラついていた。女性を応援する議員の山本に傾倒するも山本は右翼の者に殺害される。ストレスが溜まり、妹に相談してノラを里子に出す。

    耕三は陸軍省の一朝会が右翼とクーデターを目論んでいる情報を掴み、上層部に報告するが揉み消される。矢野は衆議院に頼まれて労働組合の解体を請け負っていた。小作農の組合解体を頼まれて出向く。タキはロシアから金を受け取り、モスクワを目指して旅をする。途中、奉天で譲二に救われる。そのうち柳条湖事件が起こり、関東軍が勝手に暴走し始める。譲二の商売は上がったりになるかと思われたが、満鉄の平山から溥儀を紹介される。

    耕三は一朝会に対抗すべく、五日会を作り、賛同者を集める。タツイチは、政治家に頼まれて気付けば大日本菊友会の支部理事となる。タキは、共産主義として特高にマークされていた。教会の牧師と知り合う。譲二はダンスホールを経営し、上手く行っていたがアメリカから呼び寄せた楽団にスパイが混じっており、興行が失敗する。

    耕三はアメリカから来た記者に嵌められ、憲兵に捕まる。ヤノタツは、北陸で頼られる存在になったが、タキの夫の安治に銃で撃たれる。タキは安治と別れて、牧師の池辺と結婚する。譲二は平山から満州の良さを伝える映画の依頼を受けて、人々の暮らしを撮影する。

    耕三は一時的に広島に左遷される。その時、二二六事件が起きて騒然とする。その後、東京へ戻るが軍国化が進んでいた。ヤノタツは、あれよという間に菊友会の会長になり、東京に移り住む。タキは軍国化が進中で、加代が法を犯し、その連座で逮捕される。譲二は平山に従って阿片密輸の片棒を担がされていた。

    耕三は国家総動員法が可決され、閑職へ追いやられる。中国との戦争を止めるため、フリーメイソンの伝手をたどる。タキは、加代に手を貸したとして収監されるが、匿名の夫人の働きにより釈放される。

    耕三はワシントンで日米の戦争回避に動くが、日本が真珠湾を攻撃したと聞いてびっくりする。ヤノタツは金沢に帰り、朝鮮村の出先でヤクザの宮田に襲われて命を落とす。タキは、平穏に暮らしていたが、加代が反戦を訴えて逮捕されると、自分も反戦を訴えて逮捕される。譲二は、戦争が始まり、締め付けが厳しくなってきたことにウンザリしつつ、会社の存続に力を注ぐ。

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    2026年06月14日
  • イン・ザ・プール

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    笑える面白さではなかった。ちょっと気味悪い面白さ。世にも奇妙な物語とか笑うせぇるすまんみたいな感じ。伊良部先生はめっちゃいいキャラ。

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    2026年06月09日
  • 最悪

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    インザプールが面白かったので、作者の作品を読みたいと思って手に取ったらあまりにも違うのでビックリ。
    暗い暗いよ、なんて嫌な状況の人達ばかりなんだと。
    3人の主人公がそれぞれ別々で話しが進んでいき、少しずつ交差しだして最後こんな状況になっちゃうの?!と。なんか転がり落ちたら早いんだなぁ、こういう事ってありうるなって。
    終盤銀行での川谷の行動や、保養施設へ向かうまでのみどりの川谷への心の中でのツッコミなど笑ってしまった。
    状況は笑えないけども、あまりにもブっ飛んでて。
    ブっ飛んでるといえばインザプールと同じだ。

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    2026年06月08日
  • リバー 上

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    渡良瀬川の河川敷で女性たちの遺体が見つかる事件が発生。過去の事件との関連も疑われ、群馬県警と栃木県警の捜査が行われていく様子が書かれています。下巻でどうなるのかが楽しみです。

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    2026年06月05日
  • リバー 下

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    読後はスッキリ。
    ただ、実際のいろんな犯人もこういうところがあるのかな…やりきれないなという部分もあった。

    おそらく読み返すことはないが、好きな表現は多かった。

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    2026年06月03日
  • リバー 上

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    なるほど?これはどんでん返しになるのか?と疑いながら読み進めた。
    感情の描写がリアルで、みんな綺麗な感情だけ持ち合わせてはいないところ、情熱が透けて見えるところが、個人的には物語に入り込めてよかった気がする。
    警察官と家庭の両立は難しそうだなぁ、、

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    2026年06月03日
  • ガール

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    働く女性のお話5編
    それぞれに人生がありどの話も楽しめました
    女性の気持ち、考えもとてもわかってらっしゃる
    解説で書かれていたがファッションもまた
    しかりですごいなと思いました

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    2026年06月01日
  • マドンナ

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    40代課長のお話5編
    いずれも味があり楽しめました
    共感できる部分も多々ありよくわかってるなぁ
    なんて思いながら物語を楽しんでいました

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    2026年05月31日
  • コメンテーター

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    ブグログには載せていませんが、大昔に読んだドクター伊良部シリーズが17年ぶりに復活した一冊。
    短編集になっており、各話で伊良部の精神科に診察に来た患者を中心に描かれる。
    どの話も面白かったが、題名のコメンテーターは聴きながら笑ってしまった。
    久しぶりに昔の伊良部も読み直したくなりました。

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    2026年05月29日
  • 最悪

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    読み終わりました。
    うん、これは「最悪」だ!
    だけどどうしてか、この最悪が最終的にはそんなに悪くなかったんじゃないか?と思わされる、、、

    最後の最後よりも、みんなが思い悩んでいた「その時」の方がきっと最悪だったんじゃないかな?と。

    最も最後の最後まで行ったその時、最もの悪は通り過ぎたんじゃないかなぁ。
    全てをぶち壊して初めて楽になれた、そんな風な瞬間を見た気がしました。

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    2026年05月28日
  • 我が家の問題

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    旦那が頼りなかったり、親戚付き合いだったり、はたまた理解できない趣味だったり。夫婦は血の繋がってない別の生き物でお互い価値観も全く違うのだが、相手を理解しようと懸命に務める夫婦の姿がどの話も共通してて、すごくあったかい作品だった。

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    2026年05月27日
  • オリンピックの身代金(下)

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    ちょっと不完全燃焼っぽい終わり方が残念。ここまできたら犯人が抱えている最下層の想いを浮かれてる国民に少しは共有して欲しかった、その描写を期待してラスト30ページ全集中したけどラストのラストは作中何度か登場した人で浮かれた状態で終わった…アタシは犯人側に感情移入して読んでるので残念でホントに悔しい、なので星3つ。

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    2026年05月21日
  • オリンピックの身代金(上)

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    面白くなってきました~只時間軸がいったりきたりするのが少し戸惑ってしまいますが細かい描写なのでリアル感はありますが、描写が細かいのが苦手な人はキツいかもしれない…いよいよ下巻突入です、戦争からの復興のシンボルである東京五輪の中でのテロに興味MAXですので一気に読みたい。
    追記
    確かに『東京だけ…』が華やかに復興し他の地域は何も変わらないのに、浮き足だってるコトに一矢報いたくなる気持ちは想像できますね、その結果、現在の東京集中化になってることに繋がってるし、この状況はイイとは思えない…個人的には同意見です。

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    2026年05月11日
  • コメンテーター

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    ネタバレ

    このシリーズの醍醐味は、変な悩みを抱えた人がたくさん出てきて、それぞれの個性ある悩みを伊良部先生がハッとする方法で救うみたいな要素だと思ってるのだが、今作は悩みをコロナ化の対人恐怖系に絞り過ぎていると感じた。解決の仕方も「こんな些細なことや関係無さそうなことが、ここで効いてくるんだ!」みたいな驚きが薄く、途中から予測できるような新鮮味の無さを感じた。

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    2026年05月11日
  • 沈黙の町で

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    ネタバレ

    人間の自己中心的な性格をもろに感じる作品だった。はじめは殺された子に同情して加害者は早く罪を認めて謝ってとかなんとか思って読んでたけど、読み進めていくうちに殺された子に全然同情できないし逆に読み進めて行くうちにその子にイライラもしてくる。登場人物だけじゃなく自分自身の自己中心的な考え方にも目の当たりにさせられるような感覚でした。
    奥田作品の登場人物が多く、場面がバンバン切り替わる中で事件の見方が変わっていくという鉄板ストーリーで、相変わらず読み進めいくのが楽しかった。

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    2026年05月11日
  • 向田理髪店

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    著者の空中ブランコが好きで読んでみた
    小さな田舎町で起こる大小の事件
    小さな人間関係でもそこで生きている人には目の前にあることが全てになる
    変化を求めてもがくのか、不変を選んでただ時間の流れに身をまかすのか
    今の自分に置き換えた時に何が大事か見つめ直すきっかけになる

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    2026年05月06日
  • 我が家の問題

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    家族の問題というか?夫婦の問題を身近にある出来事をベースに作られている短編集。

    特に「里帰り」は夫の実家、妻の実家にそれぞれ帰省しないといけなくなり、あまり乗り気ではなかったものの、何だかんだ行ってよかったという結末。結構あるあるな展開だけど、共感する部分も多く良作だった。

    あと、「妻とマラソン」では毎回登場する小説家の家族の話。
    専業主婦になった妻の悩みが何なのか、上手く掘り下げ、東京マラソンへの参加という目標を立てることで、妻にも達成感を味わってもらうと言ったもの。これも良かった。

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    2026年05月04日
  • イン・ザ・プール

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    以前ネットで面白いと薦められていたので。

    医学的・精神的な問題を扱いながらも、文体はあくまで軽やかで、小難しさを一切感じさせないエンタメ性が秀逸。さくさく読める。

    患者より強烈な個性を放つ伊良部先生は憎めない魅力がある。
    患者たちの「現代人特有の神経症的な悩み」には、滑稽ながらも一定のリアリティがあり、共感というよりは観察する面白さがあった。
    「病を治す」というよりは、より大きな非常識(伊良部先生)にぶつかることで、自分の悩みが相対的に小さく、あるいは馬鹿らしく思えてくるということかしら…?

    深刻に考えすぎることを笑い飛ばしてくれるような、爽快な読後感だった。

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    2026年05月03日
  • 最悪

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    ネタバレ

    タイトルで買いました。
    最悪な主人公を思い描いてましたが、3人視点での最悪でした。
    最後の方から繋がりおもしろかった。
    繋がってからもっと続けて欲しかったです。
    4点に近い3点でした。
    1日で読み切った。おもしろかったですよ。

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    2026年05月02日