奥田英朗のレビュー一覧

  • 向田理髪店

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    伊良部先生以外での初の奥田作品だったので期待値上げすぎたのかも。連作短編とはいえ、小さな町での馴れ合いのような展開はイマイチ。ラスト二編でようやくエンジンかかってきたのも束の間で尻つぼみに終わってしまった。夕張を彷彿とさせる内容なのも寂しさに拍車をかける。もう少し特定されないところの方が色々と考えることなく単純に面白かったかな。

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    2023年11月30日
  • オリンピックの身代金(下)

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    1964年、東京オリンピックが控える日本を舞台にした爆破テロ事件を起こす青年の話。当時実際に起きた草加次郎事件を参考に描かれた作品です。
    東京大学院生の島崎国男が兄の死をきっかけにオリンピック工事の日雇い人夫となり、貧しい労働者層の過酷さを知る。華やかになる東京開発の一方で使い捨てされる労働者層に疑問を持ち、日本を相手取ってテロを企てるお話。

    これから発展していく期待を持った日本人の感情、一方で地方での残る貧困やそれに対する労働者層の感情が詳細に描かれており、自分の親、祖母の世代の当時の感情などに興味を持つきっかけになりました。

    聞き慣れない言葉が多く最初は慣れないですが、慣れると奥田英朗

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    2023年11月26日
  • マドンナ

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    久しぶりに奥田英朗さんの本。
    この本は発売当時に読んだはずだけど、どんな話だかすっかり忘れてしまっていたので、新鮮な気持ちで読めて面白かった。
    でも、今読むと少し時代を感じるかなーと。こんなオジサン(当時は若かったのでそう思ってたけど、そのオジサンと今や同年代だわ…)今もまだいるかな??
    最後のおひょいさんの話はめちゃくちゃ好きです。私も親世代の人を見かけると色々な感情がぐるぐると湧き上がるので、共感もしたし終わり方も良かったです。流石奥田英朗さんだなあというお話でした。

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    2023年10月09日
  • 噂の女

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    ネタバレ

    デートした人におすすめの小説はと聞いて勧められた本
    絶対デート相手にすすめるような本ではない
    自分がすすんで読むなら面白い、世で言われる男をたぶらかす凶悪女殺人鬼ってこんなもんだろうって思う
    全体としては、少し憂鬱になる本。田舎には住みたくない。

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    2023年10月02日
  • ヴァラエティ

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    「ドライブ・イン・サマー」が面白くてクスクス笑えた。
    「セブンティーン」「夏のアルバム」もよかった。
    読んでいて情景や背景がすぐ浮かんできて奥田さんの小説はやっぱりすきだなと思えた。

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    2023年09月23日
  • 最悪

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    3
    3つの最悪なストーリーが描かれて最終的にどう行く着くのか
    最悪にするのは自分自身、最悪だと決めるのは自分自身
    捉え方次第でどうにでもなる
    どれだけポジティブに前向きに考えられるか
    自分も悪く捉えがちだからプラスに捉え、楽しく生きていけるメンタルを養っていきたい
    イライラしちゃ駄目、生い立ちを言い訳しても駄目、強く生きる
    それか1人で抱え込まない

    因みに鉄工所のストーリーが嫌な気持ち、読んでて辛くなりました

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    2023年09月20日
  • 町長選挙

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    シリーズ3作目ともなると… 完全にその当時のワイドショーネタを元にしていて、
    ちょっとイマイチかなぁ。
    伊良部の活躍っぷりも、どことなく歯切れが悪いような気がするし。

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    2025年12月06日
  • 我が家の問題

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    前シリーズ「家日和」は、結構ユーモラスでクスッと笑える感じの内容でしたが、今作の「我が家の問題」ではタイトルの通り家庭の問題に関するお話でそこそこシリアス。けれども最終的には心温まる感じの内容でもあったりして、結局なんか良い感じ。
    特に「ハズバンド」「里帰り」辺りが好き。
    「妻とマラソン」は「家日和」にも登場したあの家庭の後日譚であり、あの家族の話がまた読めたのはなんだか得した気分でした。「我が家の秘密」も読むのが楽しみです。

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    2023年08月08日
  • 邪魔(下) 新装版

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    上下巻をぐいぐいと読ませる魅力はあるけれど、イヤミスのような読後感で、何か心に引っ掛かって考えさせられるようなものは得られなかった。

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    2023年08月07日
  • 噂の女

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    陰キャだった女子が男を手玉にとって1歩1歩のし上がっていく話。
    愛知県の片田舎を舞台にしているようで登場人物のこれでもかという方言が若干読みにくい。

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    2023年07月11日
  • 家日和

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    各家庭の日常的でユーモアもありクスッと笑える短編集。最後の話は奥田英朗さん自身のは体験を 投影してるのかなぁ。

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    2023年06月26日
  • 無理(下)

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    143ページあたりからやっと話が進んできた。
    この5人はどうして悪い方の選択ばかり選ぶのだろう?あ〜ぁ… でも、居そうで怖いです。
    新興宗教のおばちゃんとかね。

    最後まで読んで思ったのは
    「無理〜!」と叫ぶのは 警察官の方々ですね 

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    2023年05月30日
  • 新装版 ウランバーナの森

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    ビートルズのことはよく知らないが関心を持つきっかけになった。
    奥田秀郎のデビュー作らしいが、心に傷を抱えた人が傷の原因と向き合い再生する話は、ドクター伊良部シリーズと通じるところがある。作者が書きたいテーマなのかもしれない。
    私もここ数年、人を傷つけたことを思い出しては罪悪感に苦しむことが増え、同時に趣味だった創作もできなくなった。自分の救いも求めるような気持ちで読んでいたので、もっと普遍的な救われ方をしてほしかった、というのが勝手な感想。
    それでも、読みやすく気取らない文章と温かい読後感はやはり奥田作品。

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    2023年05月26日
  • 無理(上)

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    久しぶりに読みましたが、奥田英朗のリズムは良いです。今回は、複数人の登場人物がそれぞれの場所で物語が進んでいます。後編で感想を。

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    2023年05月24日
  • 無理(上)

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    どこにでもいそうな 
    地方公務員 東京に憧れる女子高校生 詐欺するセールスマン 宗教にすがる女性 腹黒い市議会議員
    この人たちが どんどん落ちてく…怖い!
    下巻でどんな事件が起きるのか…続く…

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    2023年05月23日
  • 無理(上)

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    合併で生まれた地方都市で、鬱屈を抱えながら暮らす5人の男女。それぞれの話が同時進行するが、下巻でどう絡んでくるのかが楽しみです。では、下巻へ。

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    2023年05月19日
  • マドンナ

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    きっっっっっしょ。
    一作目キツすぎない?これに、あるある、とか分かるとか言ってるオッサンもいて余計キツいわ。


    基本ずっときしょいオッサンが出てくる。
    マドンナと総務は女房のオッサンが本当に無理。
    後者の結論も無理。
    主婦のへそくりと賄賂・横領を同列に語るなよ。


    ダンス、ボス、パティオはまぁ面白かったので星3

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    2023年05月17日
  • サウスバウンド

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    前半は気持ちが沈み込むような重い展開だったけれど、西表島へ移住してからのストーリーは、どこか筒井康隆さんを彷彿とさせるドタバタの連続で、常識外れだった父親のキャラが際立って活きてくる。 ラストシーンには新たな夢が込められていて、暗い読み出しと違って温かい気持ちで読み終えることが出来た。(*^_^*)v

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    2023年04月29日
  • 噂の女

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    男を手玉にとる女が凄いのか、それとも騙される男がバカなのか・・・。 きっと、その両方なんだろうな〜・・・。 言い寄られる財力もないから自分には縁遠い話だけど・・・。(^_^;)

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    2023年04月29日
  • 東京物語

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    奥田英朗の書く女性像に
    だんだん共感できなくなってきた自分がいるw

    時代だからしょうがないのか

    最近はどんな風に書いてるのか気になるな。

    でもこの人の書く人間模様は
    ほんとリアルだよなあ

    あとサラリーマンにはなりたくない
    と強く思ってしまいました

    仕事してるとこの描写にイラしてしょうがなかった。

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    2023年04月18日