奥田英朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
家庭内のあるある系問題を描いた六篇。いずれも大きな事件は起こらず、日常のささいな(でも当事者として重大な)問題に試行錯誤するお話。
自分もランナーであるので、最後の「妻とマラソン」が1番共感しやすかった。作家である夫の(編集者の)力で、東京マラソン(と思しきレース)のチケットが手に入るくだりは、10年連続抽選にハズレ続けの身からは羨ましい限りだ。
「ハズバンド」では、自分(夫)の会社内でのポジション・扱いが明らかに低いことを会社行事(ソフトボール大会)の際に妻に知られてしまったときの夫側の視点は記載がなく、妻側視点で物語は進むのだけど、夫の気持ちが気になって仕方がない。
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Posted by ブクログ
30代の揺れ動く乙女心。
「ガール」と呼ばれた世代をそろそろ卒業し、
結婚、出産、出世など分岐点に立つ女性の姿がとてもリアルに描かれていた。
周りを羨ましがったり妬んでみたり、それでも「女は強し」だよなぁ。
「ワーキング・マザー」の母心には温かい気持ちになり、
「ひと回り」で、新人の男の子に色めき立つ女心が面白かった。
私は「ガール」なんてとっくに通り過ぎてしまったけど、性別よりも人としての充実感を楽しめている気がする。
それにしても、奥田さんの女性の心理描写がリアル過ぎて驚きました。
なんでこんなに鮮明に分かるんだ?
この方が気になってしまった。 -
Posted by ブクログ
奥田英朗さんは3冊目。
と言っても、『インザプール』、『空中ブランコ』からの3冊目なので、実質2冊目、
上記の2冊がしっかりコメディだったのに対し、こちらはしっかり絶望感を食らわせてくる長編。
まさに最悪。
かなり分厚い本だが、読みやすさ抜群のため内容とは裏腹にグイグイ進む。
そして救われなすぎてグイグイ凹む。
いや、これはなかなかの後味悪い系のやつだな。
ねっとりした感じではなく、すっきり後味悪いやつ。
すっきり?w
いつの時代も1番怖いのは人間なんだよな…。
有意義な読書タイムをありがとうございました
この読後感を噛み締めつつ
にしても誰かを守る力ってのは凄いんだな。
俺にもそ