奥田英朗のレビュー一覧

  • 恋愛仮免中

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    結婚して家庭を築くというのは人生のビッグイベント。イベントには事業計画が必要で両家の釣り合いも大事な要素となってくる。惚れた腫れたの恋愛感情だけでは自ずと無理がくる。周囲が順調に人生を闊歩する中、スタートラインにも立っていない自分。焦る気持ちは喉元までせりあがってくる。結婚は愛じゃないのか、経済なのか、安定なのか、それとも。好きという気持ちとそうでないものとの狭間で揺れるヒロイン。悩みと葛藤しながら七顛八倒しながらも答えを導き出す。人は人、自分は自分、そういうこと。

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    2017年11月25日
  • 恋愛仮免中

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    このストーリーの中の人の繋がりは美しくて素敵だと感じたものを2つ挙げて、レビューに代えます。

    荻原浩さんの
    「アポロ11号はまだ空を飛んでいるか」

    原田マハさんの
    「ドライビング・ミス・アンジー」

    奇しくも2編ともタイトルが長いです。

    ほおっと息をつきたくなるあったかさ。
    胸の奥がつーんとなる切なさ。
    どちらも長い年月が解してゆく人の心が
    とても聡明な美しさで描かれています。

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    2017年10月08日
  • 新装版 ウランバーナの森

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    奥田英郎で期待したが、期待したユーモア的にはイマイチの本でジョンと言う主人公はジョンレノンと被らせて書いているのか?軽井沢での生活をグダグダと書いてある内容で完読せず終える。

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    2017年09月16日
  • 無理(下)

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    元々、幸福感が薄い人々が、ズルズルと不幸になってゆく。
    映像的には青空がない、話の中では雪が降っているが、眩い白というよりは、灰色感がある。

    見ていて楽しさを全く感じられないが、なぜか読み続けることができる。作者に嵌められた感がある。

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    2017年08月25日
  • 無理(上)

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    陰鬱な内容。読むと元気になるとかテンションが上がるとか、そんな小説は数多あるが、これはその逆。
    それでいてなんとなく読み続けさせる。
    市役所職員、市議会議員、女子高生、地元大手スーパーの覆面警備員、詐欺まがい商法の営業、それぞれの登場人物はお互いを知らないが、微妙にすれ違ったりする。それぞれの今後とか、微妙に気になる。

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    2017年08月16日
  • 恋愛仮免中

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    タイトルにセンスがないなぁ~と思う。表紙デザインもだけど。
    奥田さんが好きで読んだけど、ありがちな設定でありがちな展開だけれど、やっぱり面白い。
    窪さんのは既読だったけれど、この話は好き。
    荻原さんは、荻原さんっぽい。
    原田マハさんと、中江有里は初読み。中江さんのが良かった。

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    2017年07月24日
  • 恋愛仮免中

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    奥田英朗、窪美澄、荻原浩、原田マハ、いずれも好きな作家と、私は初読みの中江有里による短編集。書き下ろしではなく、ここ数年に雑誌等に収載されたもの。

    三十路突入までに結婚したいのに頼りない恋人にいらつくOL、夏の海辺で年上の女性に淡い恋心を抱く男子高校生、余命わずかな妻に寄り添う夫、外国人観光客を乗せたタクシー運転手、母が通う美容室のシャンプー係に恋をした女子中学生。

    初読みの作家以外は、その作家のいちばんとは言えないけれど、どの物語も穏やかでそれなりの良さ。2時間ほどでさまざまな恋の形が楽しめるのはお得かも。

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    2017年06月05日
  • 恋愛仮免中

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    著書各々の色が出ていてリラックスして楽しめた。やはり奥田氏の読ませ方は心憎い。中江有里さんの文章力とストーリーテリングの上手さに驚いた。一番好きなマハさんはいまひとつ、やはりもう少し長い文が似合う。

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    2017年06月02日
  • 用もないのに

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    初出は04~09の雑誌に掲載されたもの。
    奥田さんのエッセイは安定のユルさ。
    ちゃんとした文章で、面白いものを分かりやすく読ませる。
    面白おかしい書き方でごまかさなくても笑える文章は書ける。
    プロの作家の文章をちゃんと読まないと、脳みそがふやけるな。
    雨のフジロック体験記は未知の世界&オヤジ初参加で何倍にも面白かった。

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    2017年05月24日
  • 無理(下)

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    地方都市の課題を風刺した社会的な作品。舞台の天候も、登場人物たちの心情も、全てが重たい曇り空で、読んでいる間の気分の悪さは必至。

    人間の身勝手さやそれを生む地方都市のシステムが上下巻通してローテンションで描かれ続けるが、不思議と飽きず、ページを繰る手も止まることなく、一気読みできる。

    この薄暗い内容でテンションの高低もないのに飽きさせないのは、さすが奥田さんの作品と感服しました。

    ただ、ラストの事件は、わたしにとっては違和感。これからも彼らや都市自体は救われることなく生きる他ないと思わせることはいいのだけど、あの事件の偶然性がフィクションの感覚を必要以上に強めている気がする。

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    2017年05月08日
  • 東京物語

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    年代が違うからどうかなぁって思って読んだけど、まったく問題なかった。
    めっちゃおもしろかった!
    自分が上京した時を思い出した。ヽ(´ー`)ノ
    名古屋弁がイイ味だしてたねー。
    なにィ=お爺、なにがァ=チョコバー、にゲラゲラ笑った。

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    2017年04月30日
  • 泳いで帰れ

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    ネタバレ

    アテネ五輪の観戦記のはずなのに
    「泳いで帰れ」ってどういう意味かと思っていたら
    アテネ五輪野球の日本代表に対する著者からの怒りの
    メッセージだったのですね。

    アテネ五輪観戦記と言いつつ野球日本代表の話がメイン。
    金メダルは取れなかったと記憶しているものの
    内容はどんな感じだったかは全く忘れていました。
    ただ試合内容については詳細に語られておらず
    むしろ著者が観戦している時の周囲の様子などの方が
    事細かに語られておりそれはそれで面白いです。
    著者が怒り心頭な3位決定戦のシーンは全く覚えていませんが
    言いたいことは分かりますし同感です。

    アテネ五輪の頃から中韓との軋轢ってあったんでしたっけ?
    アテネで出会う様々な国の人の国民性から領土問題なんかの
    話に結びつけたりして独特な旅行記となっています。
    前にも書きましたがスポーツの話って昔の話でも
    色褪せていなくていいですね。

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    2017年03月31日
  • 用もないのに

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    ネタバレ

    「延長戦にはいりました」が好きなので、今回も期待して読みましたが、少々期待はずれ。
    奥田さんが行ってみたシリーズ、みたいな感じ。北京五輪、フジロック、お遍路、などなど。
    そもそも私は野球にそんなに詳しくないので、最初から疲れてしまいました。
    時々、ドキッとするようなことが書いてあって、そこはさすが奥田さん!と思いました。

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    2017年02月23日
  • 無理(上)

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    ネタバレ

    軸になる人物が5人いる、群像劇。
    ハッピーとは言い難い、問題アリアリだけど、それなりに安定した毎日。それが徐々に転がり始めて…。もちろん、悪い方へ。
    女子高生が、かわいそう。自分の意思で置かれた状況じゃないから。

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    2016年11月02日
  • 泳いで帰れ

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    ネタバレ

    小説家、奥田英朗さんの、2004年のアテネオリンピックを観に行った時の事を書いたエッセイ。
    オリンピック観戦のスポーツエッセイとしても、ギリシアの観光エッセイとしても、かなり秀逸なんではないでしょうか?
    めちゃくちゃテンポ良いです。すいすい読めます。

    で、奥田さん、か~なり辛口の文章。本音ズケズケで、めっちゃ容赦ない感じ。え?そこまで言っちゃっていいの?ってとこまで、言っちゃってる感あり。

    でも、そこがまた凄いおもろいんですよね。
    ここまで辛口の文章を書くという、自分の言動への責任感がカッチョエエなあ~と思った次第です。
    自分の発言に責任を持てる大人って、素敵ですよね。

    で、間違いなく言いたい放題ズケズケ辛口文章なのですが、しっかりと愛がある文章だと思うんです。愛ある辛口。
    だからこう、優しいんですよね、ちゃんと。そこがまた、素敵なんです。

    奥田さんはドラゴンズファンだそうですが、
    現在の2016年の中日ドラゴンズを、どんな思いで見ているんだろうなあ?
    そんなことが、ちょっと気になったのでした。
    ちなみに、奥田さんは、落合博満元監督(現GM)は、好きなんだろうか、、、僕は、落合さん、大好きなので。
    そんなことも、だいぶ気になったのでした。

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    2016年04月03日
  • 田舎でロックンロール

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    この本は大変面白い小説を書く奥田さんが、
    自らの少年時代を綴ったエッセイ集です。
    具体的には1972年から1977年、
    中学1年から高校3年までの間に
    出会った洋楽ロックの事を中心に書いている一冊です。

    読んでみたら、オクダ少年にとても親近感をもってしまいました。
    なぜなら洋楽ロックとの出会いや付き合い方が
    まるで自分の事を書いてるのか?
    と思ってしまうくらい似通っていたからです。

    筆者と自分では年齢がひとまわり離れていますので
    出会ったアーティストは違ってはいますが、
    感じた事やなんかがほぼ一緒なんですね。

    FM放送から流れるヒットチャートをノートに記録したり
    カセットテープにエアチェックしてみたり
    レコード店でLPレコードを視聴させてもらったり
    雑誌「ミュージックライフ」を穴が空くほど眺めたり・・・。
    TLEX、ビートルズ、Queen・・・・・。

    まさに同じような事をしていたし、
    同じような何かに憧れがあって。

    そう感じるのは僕だけではないでしょうね。
    LPレコードやラジオから聴こえてきた洋楽ロックは
    今YouTubeで聴ける音楽とは
    何かが絶対に違っていたような気がします。
    その点懐古趣味とは云わせません(笑)

    巻末にこのエッセイで書かれていた出来事を
    モチーフにした短編小説が収録されています。
    小説家が自分の体験を、
    どのように小説というカタチに昇華させていくのか?
    という視点からも興味深く読めました。

    2016/4/1 快晴

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    2016年04月01日
  • 田舎でロックンロール

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    ロックやヘビメタが好きだが、少し上の世代の話なので、ふーんやへーみたいな感覚が多かった。僕の時代も大変だったが、オクダ少年の時代はもっと大変だったことがよく分かった。

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    2016年03月20日
  • どちらとも言えません

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    ネタバレ

    小説のみならず(ナオミとカナコしか読んでないけど)
    エッセイも面白い。
    これだけスポーツ(特に野球)に造詣が深ければ、観戦していても面白いだろいうな。
    順番を守る国民性がサッカーに向かないという見解、なるほどと思った。

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    2016年03月19日
  • 田舎でロックンロール

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    ネタバレ

    ひと世代前のロックの具体的な話は、ぴんとこないため流し読み。
    好きな著者、結構不真面目な学生時代だったんだなぁ。

    鑑賞こそ趣味の王道、納得させられる、楽しんでる気持ちにこちらも楽しくなるあとがきでプラス1。

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    2016年02月07日
  • 東京物語

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    ジョン・レノン暗殺やベルリンの壁崩壊、江川の空白の一日など、'70から'80の大きな事件がチラホラ出てきて、その中で20代を過ごした男性の話。
    私自身はドンピシャな世代ではないし、作中に書かれているバブル景気の恩恵にもまったく預かっていないけど、読んでて楽しかった。
    しかし、ソウルオリンピックは記憶にあるけど、候補の段階でソウルと名古屋が争ったとは知らなかったよ。名古屋の人、ごめんなさい。

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    2016年01月06日