奥田英朗のレビュー一覧
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ネタバレ小説家、奥田英朗さんの、2004年のアテネオリンピックを観に行った時の事を書いたエッセイ。
オリンピック観戦のスポーツエッセイとしても、ギリシアの観光エッセイとしても、かなり秀逸なんではないでしょうか?
めちゃくちゃテンポ良いです。すいすい読めます。
で、奥田さん、か~なり辛口の文章。本音ズケズケで、めっちゃ容赦ない感じ。え?そこまで言っちゃっていいの?ってとこまで、言っちゃってる感あり。
でも、そこがまた凄いおもろいんですよね。
ここまで辛口の文章を書くという、自分の言動への責任感がカッチョエエなあ~と思った次第です。
自分の発言に責任を持てる大人って、素敵ですよね。
で、間違いなく言 -
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この本は大変面白い小説を書く奥田さんが、
自らの少年時代を綴ったエッセイ集です。
具体的には1972年から1977年、
中学1年から高校3年までの間に
出会った洋楽ロックの事を中心に書いている一冊です。
読んでみたら、オクダ少年にとても親近感をもってしまいました。
なぜなら洋楽ロックとの出会いや付き合い方が
まるで自分の事を書いてるのか?
と思ってしまうくらい似通っていたからです。
筆者と自分では年齢がひとまわり離れていますので
出会ったアーティストは違ってはいますが、
感じた事やなんかがほぼ一緒なんですね。
FM放送から流れるヒットチャートをノートに記録したり
カセットテープにエアチェ -
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ダブル・カセットデッキ 糸井重里 青学 同志社 名大 苗場ナイター・スキー ジョン・レノン「ハッピー・クリスマス」あの日、聴いた歌 19801209 東武東上線 北池袋駅 イーグルス 大山岡 東工大 水道橋 後楽園球場 キャンディーズ 解散ライブ もうすぐ春ですね 年下の男の子 星稜高校から小松っていう凄いピッチャーが入ったんだ 微笑がえし 19780404 御茶ノ水 唐十郎 小林薫 つかこうへい 常識の範疇 大衆蔑視 現代の予定調和社会への挽歌なのだ 中山ラビ 芸大生の平野 キングギドラが描いてある、と思ったらどうやら花瓶に生けた花らしかった。アブストラクト抽象的な 溜飲が下がる 一挙両得
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ネタバレある5人家族・上原家のお話。
元過激派で左翼派の破天荒な父親・一郎と、彼に呆れつつふりまわされる長女・洋子、長男・二郎、次女・桃子と、父親と子どもたちを優しく見守るが謎多き母・さくら。
前編、後編と分かれている。全編にわたり、小六の二郎の目線で描かれる。前編は、東京の中野が舞台。後編は、沖縄の西表島が舞台。
上原家は母が一人で喫茶店を切り盛りする。対して、父は自称・作家と言いつつ、家ではごろごろしている。そして、年金取り立て、かつての活動家達、二郎の学校の教師など、あらゆる人間とあらゆることで争い、持論を振りかざす。二郎はそんなちょっと変わった家庭で過ごしながら、また、彼も不良上級生達との争い -
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ネタバレ兄貴と慕う北島に憧れて、地元で暴走族をしていた純平は歌舞伎町を庭にするヤクザの一員になる。出世を望む純平は、親分の頼みで鉄砲玉になる決意をする。その実行までのシャバで過ごす3日間を描いた物語。いざ、あと3日間となると、やることが無いようでいて、めまぐるしい。新しい出会い。以前から付き合いのある人々との関わり。中には鉄砲玉になることを止めようとしてくれる人もいるけれど...中盤は盛り上がった(母親との再会や、じいさんを助けるあたりとか)けど、終盤になるにつれて「んん??」な展開に。ラストも読者の想像にお任せな、パターンだったのが少し物足りない。結局ネットの書き込み部分はこの物語に必要だったのか。
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少年期、ロックンロールで育った世代にはたまらにエッセイ。ディープパープルのライブインジャパン。自分も脳天をぶちのめされた一人。震える狂熱と興奮が鮮やかに蘇ってくる。ハイウェイスターは何百回と聴いた。奇しくも同楽曲は自分も初めて聴いたのはライブインジャパン。後で聴いたマシンヘッドが冷めたピザに感じられたという件は激しく頷いた。あくまでもクイーンⅡが最高傑作でオペラ座の夜にはどうしようも馴染めなかった。歌詞がわからない分、無限にイメージが拡がり空想を楽しめたこと・・・・・・・・どれもこれも自らに思い当たった。頷きすぎて首が腱鞘炎になるかと思ったくらい。
とりわけ、この件はとことん痺れた。「私は基本 -
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種田 天王洲アイル モノレール 感慨かんがいにふけった 中村武志 グラシア 沖縄には鉄道がない 北谷ちゃたん 読谷村よみたんそん 丘の上の野球場 地獄の黙示録特別完全版 国際通り この手の自意識が日常の足枷になっている 4LDK1980万円から とんだおセンチ野郎を演じてしまった aloneだかlonelyではなかった 松山坊ちゃんスタジアム つくづく日本はごっこの国だと思う まともなのはプロスポーツ選手ぐらいだ。実力だけがものを言う。世界とつながっている。ヘボは金を稼げない。 古田 荒木 井端 井上一樹 岩瀬 大豊は真っ直ぐにだけ強く 五十嵐亮太 山田太一さんの文章 プロットやテーマは二の次