奥田英朗のレビュー一覧

  • 田舎でロックンロール

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    自由じゃないからこそ、得られるものがある。
    かつて、聴きたい曲を自由に聴くことができない時代があった。
    物理的に。
    経済的に。
    そして、倫理的に。
    そんな時代に、ラジオ、ステレオ、レコード、雑誌などを通して最新の洋楽と奮闘した著者による、1972年〜1977年までの、体験的、自伝的エッセイ。

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    2019年04月07日
  • 東京物語

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    この小説を一言で表すと
    「昭和を生きた若者の生きざま」である。


    まるで、映画「三丁目の夕日」を見ているような、
    とても穏やかな気持ちになる小説であった。


    昭和という時代を生きた若者が、
    東京というと階に憧れを抱いて上京し、
    新たな場所で生きる希望や心細さが、
    とても良く表現されている。


    その時代を象徴した出来事や流行歌、
    当時の若者のステータスとなっていた車や物など、
    当時の雰囲気を細部まで表現された、
    空気感がとても心地の良い小説であった。

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    2019年03月31日
  • 無理(下)

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    地方都市の訳ありな人々の群像劇。少しずつ悪い方へ悪い方へと転がっていく。ラストはあくまでもきっかけで、その後に控えているであろう展開はきっと明るくない。後半は人が死にすぎてないか。。

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    2019年02月16日
  • ララピポ

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    ネタバレ

    登場人物みんなどこかで繋がりがあって狭い世界で貪りあっている。有り得ないようなことも、なんだかすんなり受け入れて読んでしまう面白さだった。
    限られた登場人物内で語り手が替わっていくので、自分が思う自分と、他人から見た自分を意識せざるを得ない。あまりに客観性を失った人の回は読んでて辛かったなぁ。

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    2019年01月07日
  • 田舎でロックンロール

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    奥田英朗の洋楽青春期。

    01 サージェント・パパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
    02 名前のない馬
    03 スライダー
    04 展覧会の絵
    05 アビイ・ロード
    06 狂気
    07 ライヴ・イン・ジャパン
    08 黒船
    09 クイーン?
    10 ウッドストック
    11 フィルモア・イースト・ライヴ
    12 明日なき暴走
    13 シルク・ディグリーズ
    14 夏草の誘い
    15 南十字星
    16 彩(エイジャ)
    青春音楽短編小説(ボーナス・トラック) ホリデイ・ヒット・ポップス!
    あとがき

    作者の中学生から高校生の間に触れたロックの回顧録を熱く語る。

    ディープ・パ

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    2018年11月17日
  • 延長戦に入りました

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    雑誌「モノ・マガジン」に連載されていた「スポーツ万華鏡」をまとめたエッセイ。

    全34編もありますが、サクサクと読めました。

    スポーツを主なテーマにいろんないちゃもん!?へりくつ!?を書いていて、納得するものあり、共感するものあり。

    レスリングのタイツはなぜ乳首を出すのか?

    なぜなの?理由を教えて~

    結果が気になることいっぱいです。

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    2018年11月12日
  • 泳いで帰れ

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    流れで、アテネ五輪の観戦記も読んでみた。こちらはまとまりがあってさらに面白い。野球に出場していた選手の名前が懐かしい。現役なのは松坂と福留、そして上原は?

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    2018年11月04日
  • 用もないのに

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    職業:小説家。年齢:とりあえず中年。じきに五十路の身である。〆切のある旅なんて真っ平御晩。自慢じゃないが、おやじの腰は重いのである。と、胸を張ったはどこへやら。編集者の甘言につられて、北京、NY、あっちこっちの野球場、果てはお遍路まで…。人気作家がしぶしぶ物した、脱力紀行エッセイ集。

    「延長戦に入りました」だったか、スポーツのエッセイを読んだことがある。こちらも脱力紀行エッセイで◎。

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    2018年11月03日
  • 無理(下)

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    奥田英朗の群像劇小説。

    特色のない中途半端な地方都市にくらす、
    残念な人間たちを描く。

    離婚した公務員つとめの男。
    生活保護のケースワーカーの仕事のストレスから買春に走る。

    都会を夢見て真面目に勉強する女子高生。
    途中で引きこもりの男に拉致換金される。
    唯一の単なる被害者かな。

    偽の電気保安器を、一人暮らしの高齢社宅に訪問販売で売り歩く元ヤン男。
    金を掴むため仕事に精を出すも、
    元ヤンならではのトラブルに巻き込まれる。

    スーパーの万引き保安員の仕事にハマる中年おばさん。結婚はしておらず、万引き犯を捕まえた際の優越感に浸るのが唯一の楽しみだが、途中で新興宗教にハマりトラブルに巻き込まれ

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    2018年10月24日
  • 純平、考え直せ

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    ネタバレ

    純平、考え直せって言うんだから考え直すのかと思ったら、直さないのね。
    奥田英朗ってミステリでもなくホラーでもエロでもないエンタメ作家として上手い人だなとおもう。これもイッキに読まされた。
    でもなあ、面白いけど、別に読む必要もない感じはする。マンガでも映像でもいい。が、歌舞伎町の若いヤクザが歌舞伎町や東松山で喧嘩したりウロウロしたりする映像を見たいかと聞かれると、あんまり見たくないか。やっぱりマンガだね。映画化されたらしいけど、ヒットするとも思えない。
    ジイサンは在りし日の鈴木清順で読んだ。他の人はだれでもいい感じ。

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    2018年09月24日
  • 新装版 ウランバーナの森

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    デビュー作とのこと。ジョン・レノンをモデルとしたかのような主人公が便秘になりつつ霊と交信するお話。設定が面白かった。

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    2018年09月06日
  • 無理(下)

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    徐々に何もかもがうまくいかなくなっていく、ゆめの市の人々。
    こういう人たちって、今の日本にはたくさんいるんだろう。
    そして、その結末とは…
    かなり気の重い話だったけど、目が話せないものがある。

    2018.8.17

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    2018年08月17日
  • 無理(上)

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    合併で生まれた地方都市「ゆめの」。
    不満を抱えながら過ごす男女の日々で話が進む。
    社会福祉事務所で働く公務員、東京に憧れる女子高生、暴走族あがりのセールスマン、新興宗教にはまる女性、良くありがちな裏で何やってるわからない市議会議員。
    田舎だから働き口もなく、生活保護を受けている住民も多い。
    さて、下巻でこの町はどうなっていくのか…

    2018.8.15

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    2018年08月15日
  • 新装版 ウランバーナの森

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    ネタバレ

    過去に自分として犯したと考えた罪、が心の底に眠っており、それが平穏な生活によりフラッシュバックしてくるという、かの大ポップスターの日本での生活を描いたもの。

    この感覚はなんとなく分かるものではあるが、現実的にはキースの言っているように、背負って生きていくしかないものであると考える。もしくは、自分なりの線引きでの解決になるのであろうと思われる。

    それらを催眠療法で解決しようというものだったが、そこをお盆という状況とうまく掛け合わせていて、その不思議な様子が漂っている。夏の暑さを感じず、冷たい様子が漂っている。

    さて、実世界で同じようなものを抱えている人間はたくさんいるが、”背負っていく”、

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    2018年07月15日
  • 無理(下)

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    真面目に働くことの馬鹿馬鹿しさを知り、自分の地位が脅かされることにおののき、信じていたものには裏切られ…。5人の男女が心の軋みに耐え切れなくなった時、それぞれの人生は猛スピードで崩壊してゆく。矛盾だらけのこの国を象徴するかのような地方都市・ゆめのを舞台に、どん詰まり社会の現実を見事に描き切った群像劇。

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    2018年06月17日
  • 無理(上)

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    合併で生まれた地方都市・ゆめので、鬱屈を抱えながら暮らす5人の男女ー人間不信の地方公務員、東京にあこがれる女子高生、暴走族あがりのセールスマン、新興宗教にすがる中年女性、もっと大きな仕事がしたい市議会議員ー。縁もゆかりもなかった5人の人生が、ひょんなことから交錯し、思いもよらない事態を引き起こす。

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    2018年06月17日
  • 純平、考え直せ

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    坂本純平は気のいい下っ端やくざ。喧嘩っ早いが、女に甘くて男前。歌舞伎町ではちょっとした人気者だ。そんな彼が、対立する組の幹部の命を獲ってこいと命じられた。気負い立つ純平だが、それを女に洩らしたことから、ネット上には忠告や冷やかし、声援が飛び交って…。決行まで三日。様々な出会いと別れの末に、純平が選ぶ運命は?

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    2018年06月16日
  • 無理(下)

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    「ゆめの」と同じような何もない地方都市に住んでいる私には、あの鬱屈した風景に哀しいくらいの親近感があったのですが、下巻に入ってから状況は一変。
    さすがに誘拐や殺人とあれば、その親近感も吹っ飛びましたわな。
    徐々に破滅に向かう5人の物語。この結末をどう締めくくるのか非常に気になりましたけども、はっきりとした結末は無く。その先のそれぞれの姿は読者のご想像にお任せします的な終わり。でも確かにその後の5人の姿を想像すれば、はっきりと目の前にエンディングは浮かんでくる。当然ハッピーエンドでは無いものの。

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    2018年04月12日
  • 無理(上)

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    鬱屈した人間の姿は実に滑稽で面白いもの。でもそんな他人の不幸を嘲笑う俺自身もまた「ゆめの」のような地方都市に住んでいて、鬱屈した生活を送る一人である。この作品を読んでいてその現実に気づかされてしまう。手を伸ばせば届きそうなくらいの距離にある5人の物語。決して他人事でもないような。痛いくらいの共感と共感してしまう寂しさで、なんだか複雑な感情で読んでいた。下巻でどんな展開になるのやら。

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    2018年04月03日
  • 恋愛仮免中

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    <内容紹介より>
    人気、実力とも当代随一の作家5人が腕を競う、恋愛小説アンソロジー。3年越しの恋人が無断で会社を辞めてショックを受け、結婚を焦るOL。夏の日、大人の異性との出逢いに心を震わせる少年と少女。長年連れ添った夫婦の来し方、そして行く末。人の数だけ、恋の形はある――。人の心が織りなす、甘くせつない物語の逸品。
    ――――
    どの作品の程よいボリュームですらすらとよむことができました。甘酸っぱい「有川浩」的な恋愛要素を求めて読むと、少し肩透かしを食うかもしれません。
    もちろん、恋愛特有の甘酸っぱさはあるのですが、「ベタベタ」した感じはなく、どの作品もスッキリとしています。
    大きなどんでん返し

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    2018年03月14日