奥田英朗のレビュー一覧
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奥田英朗のエッセイ集でこれも既読本だが、先日、スポーツエッセイの新刊「どちらとも言えません」を読んだばかりなので奥田エッセイをまた読みたくなって本書が文庫本になったこの機に再購入したもの。
本書大きく分けると奥田お得意の野球観戦記と大人の遠足編に分けられる。野球観戦では何といっても北京五輪星野ジャパン観戦記。勇躍北京に乗り込んだが、有る意味想定通り(?)、韓国・キューバ・米国に歯が立たない不甲斐ない戦いぶりに、野球親父である奥田節が炸裂する。奥田がアテネ五輪の長嶋(実際は中畑)ジャパンの不甲斐ない戦いぶりに憤り、「泳いで帰れ」と罵った言葉をそのまま観戦記本のタイトルにした経緯があるが、それに -
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「どちらとも言えません」に大笑いし、これまで読んでなかった奥田スポーツエッセイをあわてて注文。これも面白かった。今となってはアテネ五輪の記憶は薄いけど、ああそうだったなあと思いだしながら楽しんで読んだ。
直木賞の授賞式をすっぽかしてまで(先にこっちの仕事が入ってたそうだが)長島ジャパンの試合を見に行くというあたりが、筋金の入った野球好きの面目躍如。ところが肝心の日本代表チームはなんとも情けない試合ぶりで、奥田さんの怒ること怒ること。マスコミがまた妙に優しいことが作家の憤りをあおるのだが、ここら辺はもう芸ですね。
その日本の出ない決勝戦はキューバ対オーストラリア、この観戦記がとても良かった。 -
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地方(で行われるプロ)野球を求めて著者のローカル一人旅日記。
沖縄(中日、横浜、ヤクルトキャンプ)・四国(@坊ちゃんスタジアム。中日VSヤクルト)・台湾(ダイエー(!)VSオリックス公式戦よ!)・東北(二軍・横浜VS巨人)・広島(@尾道、広島 広島VS横浜)・九州(@熊本 マスターズリーグ!)
ちょうど谷繁・中村武司のトレードの翌年あたり、ダイエーがまだダイエーだった頃のお話で、ちょっとばかしネタが古い。著者も若い。
けど、内容はそう今でも変わらないんじゃないかな。地方の風景の事だし。
まあまあ、面白かったけど。まあまあ。
著者が疲れているのか、愚痴が多いんだよなぁ。愚痴も話芸になって -
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久しぶりに藤沢へ出張。春めいてきた中でこの日に限っては春の嵐。岡山あたりが強風とやらで新幹線を遅らせた。まあまあ、しかし、車中の友がこの本で、サクサク読めて無事到着。
今回の奥田英朗、ひょんなことから繋がった25歳の男女3人がヤクザの賭場に集まったワケアリ10億円を頂こうと突き進めるも、そうは問屋がおろさず、詐欺師、やくざ、中国マフィアも入り混じっての大騒動といった、青春ユーモアクライムノベル。
男2人に女が1人とくれば、私らの世代にはブッチ、サンダンスにエッタ・プレースあるいはローラン、マヌーにリティシアなのだけど、彼らが三角関係の色恋沙汰もなしに新天地や宝探しをしたように、ヨコケン・ミタゾ -
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小説ではない本はあまり読まないんですけど、好きな作家さんなので読んでみました。スポーツ全体についていろいろ突っ込みを入れています。読んでいると「確かに・・・」と思わされます。一番印象に残っているのは『トップバッターの資質と学校の出席順』です。苗字が「あ」から始まる人は長年の鍛錬によりプレッシャーに強く、場の空気を和ませることに長けている。「渡辺」などは最後に慣れているので忍耐力をもっている。という理論は確かに適性診断にいいかもと思いました。あと、『50m走タイム性格診断』もいいかもと思います。(あたっているかは別にして)という感じでおもしろかったです。
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ネタバレ
主人公たちに共感できない
作者との相性が悪いと実感した作品だった。ヨコケンは人間のクズ、ミタゾウは嫌いではないが卑怯でキモイ、クロチェは中途半端な高飛車。ストロベリーというネーミングも合わない(読んでいてひっかかる)。作者にとっての魅力的な女性像として、伊良部先生シリーズからグラマーな女性が登場するが、お金で簡単に体を売ることも含め、女性に対する考えが受け入れられなかった。内容についても、人物描写が薄く、主人公たちの外見のイメージがしにくかったうえ、場面の説明がもう少し欲しかった。後半から興味を失い、パラパラとページをめくり、最後ミタゾウからの手紙だけ読んだ。作者の人間性が、登場人物の設定などから垣間見え、自分とは合わ
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購入済み
平和すぎ
父親とヤクザと中国人達から10億円を奪うおはなしでした。
好みですが、テーマの割に平和できるでした。
どうでもいい話に思えました。
奥田さんの作品は大体好きですが、初めてイマイチでした。