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1978年4月。18歳の久雄は、エリック・クラプトンもトム・ウェイツも素通りする退屈な町を飛び出し、上京する。キャンディーズ解散、ジョン・レノン殺害、幻の名古屋オリンピック、ベルリンの壁崩壊……。バブル景気に向かう時代の波にもまれ、戸惑いながらも少しずつ大人になっていく久雄。。80年代の東京を舞台に、誰もが通り過ぎてきた「あの頃」を鮮やかに描きだす、まぶしくて切ない青春グラフィティ。
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Posted by ブクログ
良い作品でした。 1980年代、私は高校、大学生の時代でした。 洋楽のロックグループ、ロックスターに憧れてた。 将来の目標は無かったけど、何んの不安も感じなかった。 私にとってはそんな時代でした。
文庫化された2004年に買って読んで以来、本棚に大事にしまっておいたのだが、久々に再読。読み始めると止まらなくなる。やはり素晴らしい。 青春小説としての甘酸っぱさと、昭和最後から平成の最初にかけての10年ちょっとの時代の記憶が、二重のノスタルジーに浸らせてくれる。 1978/4/4キャンディーズ...続きを読む解散コンサート 1979/6/2 江川卓初登板 1980/12/9 ジョン・レノン暗殺 1981/9/30 オリンピック開催都市名古屋落選 1985/1/15 新日鉄釜石7連覇&北の湖引退 1989/11/10 ベルリンの壁崩壊 自分は、著者や主人公より一回り下の世代で、ほぼ小学生から高校生くらいまでの時期に当たるけど、これ以外にもたくさん出てくるあの時代の出来事や事物、そして携帯やネットはなかったけど、どこか豊かで安心感のあった時代の空気を思い出す。 ベルリンの壁が崩される様子をテレビで観ながら、「東西冷戦も終わったんだな」「世界はこれからが本番ってことよ」と語り合う。当時はホントそんな高揚感に溢れてたんだよな。 上京して都会に翻弄される様子や、ちょっと変わった長身美女との思いがけないデートでのやり取り、可笑しくって愛おしい。大学サークルでの異性との微かな恋愛や仕事を覚えて後輩にきつく当たって諌められる件りなど、誰しもが思い当たる経験の語り方がうまいなあと思う。 昭和のあの時代にも、先の知れぬ未来を抱きながら奮闘していた若き日々にも、もう二度と戻ることはできない。だからこそ眩しい。
18歳から30歳…確かに一番変化のある10余年だった。久雄と違うようで同じような日々を経て成長したと思いたい。それにしても懐かしいワードがいっぱいだった。
著者の自伝的な短編集?1978年に高校を卒業し、浪人生として上京する主人公の久雄。大学進学、大学を中退後、入社した小さな事務所、独立して事務所を構え・・・と、それぞれが短編となっている。各時代の社会的な事件や流行していた音楽なども随所に描かれ、読者自身も主人公・久雄を通して、その頃の自分を思い起こさ...続きを読むせられる。
良い話でした。 憧れて、反対を押し切って始めた東京での一人暮らし。のっけからの挫折と孤独感。それでも夢中とも言える青春を突っ走る主人公。気の置けない仲間達、いい加減そうで時に親身の忠告をくれる先輩達、そして何度かの恋。 そして最後は、寂寥感を伴った、でも新たな旅立ちとしての青春からの卒業。 東京志向...続きを読むは無かったけど、ほぼ同じ世代を生きた私。何だかちょっと胸が甘酸っぱくなってしまいます。 下手に気取ったり、斜めに見たりせず、ストレートに頑張る人々を気持ちよく描いた青春グラフィティです。
所々にあるトピックが懐かしかった。同年代か。確か新宿の喫茶店でバイトしてたとき有線がジョン・レノン一色になりジョンが死んじゃったことを知りました。
各年代の久雄を切り取った話。 とにかく東京を動き回る。 久雄は僕より10歳くらい年上なのだが時代背景が分かる。 みんなが大好きなマドンナ的な女性の先輩もいたし。 残念なのは、もう一話欲しかった。親になった久雄も見たかった。
1985年私は生まれました、これはその頃のお話。 夢を諦めて、 夢とは違う仕事に就いて、 大学に進んだ友人と比べてモヤモヤして。 社会に慣れてきた頃、遊びが楽しくなって、 周りが身を固めた頃に人生を振り返る。 特別で身近なストーリー。 共感したり、懐かしくなるそんなお話☺︎
初めて読んだ作家だが、こんなに読みやすいとは思わなかった。それからおしっこに行きたいとか、腹が減ってるのにご飯を食べる時間がない感じとか、こちらの感覚を呼び覚ますものがある。多少自伝的要素が入っているように(解説の豊崎由美氏の受け売りだが)「誤読」できるような作品で、特におしっこを我慢するような発想...続きを読むは出てこないと思うのだが、それがやれちゃうのがやっぱりプロということなんだろう。
80年代に産まれた私が今、現在の時点で読んでも面白かった。80年代って色々あったんだな、って振り返りもできたし。 もちろんスマホもTwitter、FacebookなどのSNS、インターネットも何も出てこない。でも古臭く感じずに読めたのは、昔も今も共通している事があるから。 主人公は名古屋から東京...続きを読むに予備校生として上京してくるのだがその時のワクワク、フワフワと少しの不安と寂しさー。私も地方から大学でこちらに出てきたので、すごく共感できた。 他にも学生時代の恋愛の甘酸っぱくってドキドキした事、働きに出てからの大変さや取引先にイラついたり(無茶振りとか本当、イライラする 笑)仕事に慣れた時につい出てくる慢心と反省。そして、夢と現実に折り合いをつける瞬間ー。 本当に誰しもが一度は経験があるエピソードを時に面白く、時に胸を打つ様な文章で書かれている。
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