奥田英朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
第二次世界大戦前の日本が、4人の視点から描かれる。戦争は誰もが望んでいたわけではなく、陸軍であっても全員が強硬派だったわけではない。しかし、時代の大きなうねりに日本はどんどん巻き込まれていく。
ファシズムや強引な共産主義など、今から振り返ると信じられないほど愚かに思える。取り返しのつかない多くの犠牲を払って、人類は本当に前進できたのだろうか。それとも、記憶の風化とともにまた同じ過ちを繰り返してしまうのだろうか。
第二次世界大戦を背景にした小説はこれまでにも数多く読んできたが、ここまで当時の空気感に思いを馳せられた作品は久しぶりだ。2巻もとても楽しみにしている。 -
Posted by ブクログ
普段読書をして感動するとか、胸に込み上げるものがあるとか、そういうタイプではないんだけど、最後の満パートで思わずグッと涙が浮かんでしまった。
フィクションではあるけれど、昭和史を辿っているストーリーだから予定調和であるのに、こんなに胸にくるって本当に素晴らしい作品を読ませてもらえたと感謝の気持ちしかない。
大抵帯の文句は過剰だけれど、【我ら日本人がどういう民族かを描いた極上のエンターテインメントです!】はまさにその通り!
日本人はもっと日本の歴史に…しかも近代史に興味をもつべきだし、学校教育でも日本の良い面悪い面、どちらも等しく正確に誠実に教えるべきだと感じた。
三部作、長いけれど本当に -
Posted by ブクログ
日頃はもっとマンガっぽいミステリ(名探偵が出てくる本格ものっていうか)ばかり読んでいるのですが、たまにはこういうのもいいかなと何気なく手に取ったところ、夢中で読みました。
群像劇なので何か特定の人物の視点に立って読むわけではなく、ドキュメンタリーのようにも見えました。
集英社のサイト掲載のインタビューで、作者は「映画『ゾディアック』と、『殺人の追憶』からヒントを得てこういうのを書きたいと思って」といったことを述べてました。『ゾディアック』は観てますが、納得です。
私は日頃から割と合わない作品を「合わない」とか「嫌い」と言っちゃうんですが、この作品は、どこかが自分にブッ刺さって大好きという -
Posted by ブクログ
日頃はもっとマンガっぽいミステリ(名探偵が出てくる本格ものっていうか)ばかり読んでいるのですが、たまにはこういうのもいいかなと何気なく手に取ったところ、夢中で読みました。
群像劇なので何か特定の人物の視点に立って読むわけではなく、ドキュメンタリーのようにも見えました。
集英社のサイト掲載のインタビューで、作者は「映画『ゾディアック』と、『殺人の追憶』からヒントを得てこういうのを書きたいと思って」といったことを述べてました。『ゾディアック』は観てますが、納得です。
私は日頃から割と合わない作品を「合わない」とか「嫌い」と言っちゃうんですが、この作品は、どこかが自分にブッ刺さって大好きという -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分の期待してた通り、いや、それ以上のドタバタ群像劇だった!!!
最高の最高のエンタメ小説だった。
他の作品も読んでみたい。
ページをめくる手が止まらないとはまさにこのこと。
読書をしていない時でも「あの人、どうなるかな」と続きが気になってしょうがない小説だった。
作品を読者に読んでもらえる方法を考える勉強としてもとても良かった。
ただ、川谷さんがとことん不遇すぎて鬱展開耐性がある自分でもここだけとても苦しかった。
性別も職業も年齢も何もかも自分と共通点の無いのにここまで感情移入させられるキャラクターを作る奥田先生はすごい。
途中までひたすらに辛いだけに、まさか笑わされるとは思わず。本当 -
Posted by ブクログ
ネタバレ三部作、かなりのボリュームではありましたが、読みやすかった。
読んでいる最中は、特に戦中戦後のことが頭から離れず、その時代を生きた人たちのことを思い、この年までほとんど何も知らずに生きてきたことを後悔しました。
昭和という時代に起こった出来事を、この4人を活躍させることで、とても分かりやすく描かれおり、日本という国が、どのようにして今の日本や日本人となっていったのか気付きがたくさんありました。
自分も昭和末期(4人が産まれた元年から50年後)産まれで少しばかり昭和を経験した身としてもしっかり昭和を覚えておきたいものですし、靖国問題や中国との関係など、もっと知らなくてはいけませんね。
最 -
Posted by ブクログ
第一部に続き、めちゃくちゃ良かった。
奥田さん、ほんとすごいです。
昭和十九年、二十年の空襲や特攻隊のシーンは
もう泣けて泣けて
戦争の恐ろしさ、悲惨さをありありと感じた。
零戦もだけど、回天もひどすぎる。
あんな恐ろしいものを作り、まかり通るなんて
どれだけ異常であるか。
人間魚雷と聞いても、よく知らなければイメージはしにくい。そんなところも、とても詳しく、目に映るように表現でき、そこに生きた人々を描ける奥田さんが、ほんとうにすごいです。
今作を読めて良かった。
たくさんの人に勧めたい。
そしてやっぱり私は矢野が好きだなぁ。
四郎のわくわくとたぎる様子がたまらない。
おれはやっぱり -
Posted by ブクログ
映画になった時に観に行って、読書にハマった今原作を手に取ったのがきっかけで読んでみた。
作者が男性だとは思えないくらい、働く女性のことをしっかりおさえて書かれていた!
ファッションも今思えば懐かしいし、登場人物のキャラクターとファッションがマッチしてる。
登場人物たちと同年代の働く女性の1人として、どの話も"そうそう!""あるある!"って共感ばっかり!
好きなワード:
「男が怒ればカミナリを落とした、女が怒ればヒステリー」
「自分が強気でいられたのは、うしなうものがなかっただけ」
「人生の半分はブルー」
「デリカシーとは小さな優しさ」
「女同士は -
Posted by ブクログ
第二部読破。
第一部に続いて、
バラバラに知ってた戦争の知識が
さらに繋がってきた。
軍部、政治、財閥、メディア、そして国民。
なんでこんなところまでいってしまったんやろ。
今の時代から見れば「どこかで止めれたやろ」と思うけど、
読めば読むほど、そんな単純な話でもない。
誰か一人が悪いというより、
いろんな思惑や空気が重なって、
気づけば引き返せなくなっていく。
この「空気」みたいなものが一番怖いのかもしれない。
靖國神社、戦没者記念館に行ったことで、
本の中の出来事がただの歴史じゃなくなったのも
良かった。
知れば知るほど、
まだまだ知らんことばっかりやなと思う。
勉強になり