奥田英朗のレビュー一覧

  • 罪の轍(新潮文庫)

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    面白かった。見事な群像劇。今自分の中で奥田英朗がブーム。これまで伊良部シリーズしか知らなかったのは何故なのか…でも今知ったお陰でめちゃ面白い過去作を読む楽しみが味わえている。

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    2025年12月18日
  • 普天を我が手に 第一部

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    大正天皇が崩御されて間もなく、この世に生を受けた4人の赤ちゃんとその家族の物語。全員反戦派。第一部は昭和元年から張作霖爆撃、5.15事件、2.26事件、日米開戦まで。

    竹田耕三は財閥の銀行一家の三男。陸軍。クーデター未遂があった時に金庫から計画の概要を盗み出して上部に通報し、未然に防いだはいいが、そのために恨みを買い地方に飛ばされた。その後アメリカ駐在。体のいい左遷。

    矢野辰一は金沢の任侠親分。組合潰しなどしているうちに、反共産主義の政治団体に関わるようになり、最終的には開戦ぐらいの時に命を落とす。

    森村タキは女性開放運動をする群青という雑誌の編集者。いろいろあって、刑務所にも入り、最後

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    2025年12月17日
  • 町長選挙

    ネタバレ 購入済み

    相変わらずの

    愉しさ
    ついつい読んでしまいます

    注射の詳しい描写のくだりは減りましたが
    さもありなことを言っているのがニクイ

    棒倒しって‥

    #ハッピー

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    2025年12月17日
  • 東京物語

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    ネタバレ

    この時代を共に生きた者ならば、おもしろいし懐かしいを共感できるんじゃないでしょうか?

    バブルの前って、もうちょっとファッションが話題になっていた気がするのです。マルイのバーゲンでデザイナーズDCブランドを買い漁ったり。

    久雄も上京したてはファッションに無頓着ではなかったのに、ダウンにデニムってそれは90年代頃じゃなかったっけ?うろ覚えなので、本の方が正しいんだろうな。とか。

    とにかく、スピード感があっておもしろかったです。

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    2025年12月17日
  • 普天を我が手に 第一部

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    エリート軍人、ヤクザの親分、シングルマザーの社会運動家、大陸に渡ったジャズマンの4人が主人公。日中・日米戦争に狂ったように突き進んでいく日本が描かれる。

    最も驚いたのが、満州の関東軍の資金源が、岸信介(安倍晋三の祖父)が中国にアヘンを売って儲けた金だったこと。そんな酷いことをしていたとは。。愛新覚羅溥儀(the last emperor of Qing Dynasty)を始め、いったい何人の人が中毒で苦しめられたことだろうか。多くの家庭を不幸にしている一族である。

    ユダヤ系米国人のベニーからジャズマン譲二に贈られたトランペットには泣けた。国同士が戦争していても、友情は壊せない。そして音楽は

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    2025年12月16日
  • オリンピックの身代金(下)

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    昭和39年オリンピックの年の情景(光と影)がよく表現されていた様な気がします。主人公の島崎があるきっかけで闇に堕ちてゆく姿が悲しくもあり また少し応援する所もあった
    奥田英朗の作品は初めてでしたが他の作品も楽しみたい、面白かった!

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    2025年12月15日
  • リバー 下

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    連続殺人・死体遺棄事件の参考人のうち、一人はふっつりと姿を消してしまった。一人は多重人格で入院中。最後の一人の刈谷を警察は別件逮捕で引っ張るが、完全黙秘を貫き自白に持ち越せない。証拠品も揃っていないと地検に言われてしまい、勾留期間を過ぎてしまって、結局釈放せざるを得なくなった。
    警察は逮捕起訴できるのか?行方不明になっていた池田もどういうわけか娑婆に帰って来ている。誰が犯人がというところに、3件目、前回の事件を加えれば5件目の殺人・死体遺棄事件が起きる。

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    2025年12月11日
  • リバー 上

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    10年前に連続殺人・死体遺棄事件があった。当時は立件に至らず、事件は日々忘れられていったが、また同じく群馬県と栃木県をまたいだ渡良瀬川河川敷で、連続殺人・死体遺棄事件が起こった。手口も手首を縛ったビニール紐も、口を塞いだ養生テープも同じ製品であり、同じ人物が犯人の可能性が高い。だが捜査は難航し、10年前取調べに関わった元刑事の滝本や、10年前の被害者遺族の松岡など、警察官ではない一般人まで引っ張り出してようやく話が進む。3人の重要参考人に絞り込む。

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    2025年12月11日
  • コメンテーター

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    伊良部先生シリーズ大好きです。
    めちゃくちゃなようだけど、伊良部先生は名医ですね。

    「NO」をいわない伊良部先生にメンタル弱いわたしも読んでいると心が軽くなるような気がします。

    何をするにもいい加減さは必要ですね。

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    2025年12月09日
  • マドンナ

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    会社における古い価値観が極端な感じもしたが、物語としてはそれくらいが面白く、社会人はもちろん、学生でもエンタメとして楽しめる内容だった。物語としては面白いが、実際に身の回りであったらストレスになりそう。

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    2025年12月08日
  • コメンテーター

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    伊良部先生シリーズ。久しぶりに読んだけど、やっぱり伊良部先生はいいなーーー、と思う。責任感をもって真面目に生きることで心を病むくらいなら、無責任に、自由に生きた方がいいんじゃないかと思える。

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    2025年12月08日
  • 普天を我が手に 第二部

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    ついに個性的で魅力あふれる4人が一堂に会する。どう戦後を生き抜けくのか、今からワクワク。「みなが同じ方向を向く危うさ。ファシズムを阻止するのは思想ではなく多様性」その教訓を多くの犠牲の上に立ち平等社会目指しながら右と左に分断。やりきれない。

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    2025年12月08日
  • 普天を我が手に 第一部

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    奇しくも12月7日、真珠湾攻撃の日に第一部を読み終わりました。
    地理的にも離れ境遇も全く違う4人の人生が微妙に交錯しながら進む物語。昭和初期から太平洋戦争開戦に至るまでの世の中の動きが鮮明に描き出されます。
    4人の人生がどれも圧巻で一気に読まされますが、特にその一人、文字通り命をかけて戦争回避に動いた軍人の姿に感銘を受けました。それでも怒涛のような世の中の流れには打ち勝てなかったのだなと、本を閉じながらしばらく考えさせられました。

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    2025年12月08日
  • リバー 下

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    いつも思うが、奥田英朗さんの小説は映画のスクリーンを見ているようだ。ちょっと粒子が粗く、薄暗い感じの・・・。とは言え、随所にユーモアが散りばめられて、思わず笑ってしまうのも良い。
    登場人物は犯人も含めて、なんだか嫌いになれない。今回はスナックのママ、明菜が素敵。

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    2025年12月04日
  • コメンテーター

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    「イン·ザ·プール」、「空中ブランコ」、「町長選挙」に続き、相変わらずの伊良部先生の暴走ぶりに笑わされて、スッキリ。こんな医者に出会ってしまったら、患者さんは災難?でしょうが、なかなか利にかなっていて、医学的な理論にも基づていて、突拍子もない治療法でも、不思議と快復してしまう。
    今回は、伊良部先生と看護師のマユミちゃんの絶妙なコンビネーションとそれぞれの底力がますます発揮された感じでした。
    このシリーズのファンとしては、前に登場した先端恐怖症の元ヤクザさんが再登場したのも嬉しい。「あの先生、人間に対する先入観が一切ないんだな。見た目で判断しねえんだ。……早い話、赤ん坊と一緒だな。」という言葉が

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    2025年12月03日
  • コメンテーター

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    最後の『パレード』なんて、もはや感動作やもんなー。伊良部先生がまともに見えて、ちょっと寂しいような。

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    2025年12月03日
  • コメンテーター

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    最高です!はちゃめちゃだけど本当に楽しい!
    本人にとって辛い症状なはずなのに
    Dr.伊良部と関わることでポップに受け止められる
    エピソード揃ってるのでぜひ連ドラ化してほしい!

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    2025年11月30日
  • 空中ブランコ

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    先端恐怖症のヤクザが、注射する時が毎回命懸けのような騒ぎになったり、大の大人3人で、人のカツラを取ったり戻そうとしたり大騒ぎするところとか、声に出して笑ってしまった。

    そして、相変わらず先生がヤブなのか名医なのか分からないのがいい。

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    2025年11月28日
  • リバー 下

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    容疑者3人。様々な証拠があがり、次第に絶対こいつが犯人だと1人にしぼられた頃に新たな事実。
    犯人は黙秘を貫き、物語の最後まで心情が語られることはなかったけれどそれが良かった。
    簡単には語ることの出来ない動機、言葉にするにはあまりにも辛いものだったのではないかと想像します。

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    2025年11月26日
  • 町長選挙

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    新刊が出ていたことに今さら気付き
    「まだ、こっち読んでないよ…」と読みました
    相変わらず先生はめちゃくちゃだし、看護師のマユミちゃんは謎だけど
    ものの見方、人間は平面ではなく立体なんだと思わせる1冊でした。
    私は「アンポンマン」と「町長選挙」を読んだときに上記のことをより考えさせられた気がします
    今回、マユミちゃんの活躍?
    が読めて満足でした。

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    2025年11月25日