奥田英朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この表紙見かけて「あら、懐かしぃ〜」とか思ったら17年ぶりの新作とか書いてあって2度見したわよ、伊良部センセ。
タイトルからして、ノリノリで喋りまくる伊良部センセが目に浮かぶとか思ったら案の定w
基本、人の話は聞かない暴走人間だから今作も患者を振り回した挙句に治癒の方向へいざなうってゆーか、勝手に患者が治ってしまう凄腕(?)ドクターなのであります。
17年前より今の方が伊良部センセは求められるかも。誰も彼もが傷つきやすくてすぐに病み散らかすし、薬を処方してもらいたがるでしょ?
伊良部センセみたいな行動療法やれば、大概の人は治るかもです。
あ、ビタミン注射はバンバン打たれて凝視されるけど。
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Posted by ブクログ
全5編の短編集。
今回も、幼児のような無邪気さ?全開の精神科医伊良部一郎のキャラが立ちまくってて痛快だった!
表題作の跳べなくなった空中ブランコ乗りの話も良かったけど、『女流作家』が一番感動した、いいものを作れば売れる…訳では無いクリエイターの世界。
渾身の傑作ができたても売れなければ、何の評価もされず消えて行く。人気や広告など作品の質とは別のものが売り上げに左右される理不尽。
女流作家は、嘔吐症を発症して伊良部の診察を受ける。
そして、なんたかだて、それでも自分の作品に感動してくれる読者がいることに思いが至り…再起する、
いつもの痛快さと元気が出る話です。
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ネタバレ 購入済み
今回も
伊良部医師の破茶滅茶劇が爽快
お約束の注射の描写もあり
に、しても最後の女流小説家は
本作に似合わない
反則、ほろっとして
ポロっとなります