奥田英朗のレビュー一覧

  • ガール

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    働く女性たちの悩み、女性同士の関係など、企業で働いている身としては共感する所が多かったです。馬が合わなくても、年齢が違っても”いつまでもガールでいたい気持ちは変わらない”というフレーズが印象に残っています。

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    2024年09月21日
  • ナオミとカナコ

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    スリリングな作品。ドキドキしながらめくるページが止まらない。
    以前テレビドラマで見てたけどその時も面白かったし、高畑淳子さん演じる李 朱美もすごくよかったなぁと思い出し、原作を読みたくなった。
    終わり方は物足りないけど色々想像するのが楽しい。

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    2024年09月10日
  • 家日和

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    ほっこりした。特に「ここが青山」が良かった。子供が無邪気に『トウサン』というワードを言っていて面白かった。夫が外に出て働くては行けないという考えは古いと思う。

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    2024年09月09日
  • ガール

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    どれも悩める女性が主人公で親近感が沸いた。最後はハッピーエンドで終わり気持ちが良かった。特にワーキング・マザーが印象的だった。素直になるのは大切だ。

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    2024年09月08日
  • オリンピックの身代金(下)

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    吉川英治文学賞

    さすが吉川英治文学賞受賞作。奥田英朗作品は伊良部シリーズなど軽いものしか読んでいなかったが、こちらの方が好みだった。
    2度目の東京オリンピックとは違い、1964年の東京オリンピックは、敗戦から復興した日本を全世界に見せるということが全国民の悲願となっていた。誰もが東京オリンピックのために、努力して、どんなことをも納得してしまうという、今では考えられない時代だった。外国人に恥ずかしいところを見られたくないと、東京中で工事が繰り広げられ、新幹線、モノレールなどオリンピックに合わせて開業した。その犠牲になったのが、工事に従事する東北出身の貧農たちだった。そこには人権などなく、それが

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    2024年08月15日
  • 家日和

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    おもしろかったです!大きな事件は起きない日常を描いた短編集ですが、それを魅力的に感じさせるのが、著者の真骨頂です。
    そして、読みはじめると、不思議な魅力の虜となり、読む手が止まりません。

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    2024年08月10日
  • コロナと潜水服

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    タイトルからのイメージとは正反対の温かい物語の短編集。最後涙が止まらなかった。ぜひ周りにも勧めたいお話です。

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    2024年07月23日
  • 町長選挙

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    精神科医の伊良部さん。3冊目
    「大日本新聞」の代表取締役会長
    「東京グレート・パワーズ」(野球の)オーナー 
    お偉いさんの田辺光雄
    お金持ちボンボン息子の伊良部の光雄に対するズケズケ失礼な対応が妙に人懐っこく面白い。貧しい時代を苦労して駆け登り今の地位を築き上げた光雄のリタイアしたくない思い。伊良部の奇怪な行動のお陰で現実を見つめ直し新たな人生のスタートへ

    アンポンマンこと起業家、根っからの勝ちたがりで負けず嫌い、無駄なことが嫌い安保貴明
    平仮名が思い出せなくなり伊良部さんのもとへ。
    幼稚園児とのカルタ遊びで大人気ない容赦無しの伊良部に呆れるもののいつの間にか一緒に競争しながら楽しむことに気

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    2024年07月20日
  • 我が家の問題

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    小説のほとんどが主人公中心の物語で描かれている中で、主人公の家族が主軸になるのがいかにも「家族」って感じで面白かった。

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    2024年07月15日
  • ガール

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    読みやすい。強い女性の弱い心の部分を見た気がして、勇気がもらえた。

    営業として働いてた時のワタシの女性上司も、こんな経験をしてたのかな。

    年齢は大切な指標ではあるけど、それに縛られてばかりじゃいけないなと。年齢を気にして行動を決めるんじゃなくて、自分の心の動くままに行動したいなと思う。

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    2024年07月13日
  • コロナと潜水服

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    不思議な存在、あるいは能力者に助けられる5つの短編集。表題作は、パンデミックが始まった頃のある家族に焦点を当て、当時の混乱と焦燥感がユーモラスに描かれています。コロナ禍のことは、まだ記憶に生々しくて、笑っちゃうけど不謹慎と言われそうで大声で笑えない、だけどやはりくすりと笑えてしまう…そんな絶妙な匙加減が秀逸でした。
    幽霊とか、予知能力とか、占いとか、日頃から好きな人はもちろん楽しめるし、そうでない人も違和感なくリアリティを損なうことなく楽しめるファンタジーです。怖いという感じはなくて、なんとなく微笑ましかったり暖かかったりな物語ばかりでした。世の中がこんな優しい世界だったらいいなぁ…。最後の『

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    2024年06月15日
  • コロナと潜水服

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    ネタバレ

    笑えてほっこり、主人公を好きになり心あったまる余韻!小説はまるきっかけの奥田英朗先生!やはり好きだ!

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    2024年06月04日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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     素晴らしかったです。奥田英朗さんは大好きなのですが、本領発揮といかこの時代の熱さとかややこしさとかが、たっぷり味わえて最高です。「オリンピックの身代金」ファンとしても「オチ」が出てくるだけで、熱かった。
     前半に丁寧にストーリーを紡いで、最後のほうはもうわくわくが止まりませんでした。
    非常に切なく苦しい話ですが読んだ後の達成感良しです。

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    2024年05月14日
  • 家日和

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    「ここが青山」は特に良かったあ!
    人間到る処青山有り、なんだってさあ!
    東京で働き続けるのか、九州に帰るのか、帰るならいつ帰るのか、なんてこの問題について深く考えすぎなくてもいいかって開き直りの精神を与えてくれる内容でしたね。描かれている家庭も温かい。

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    2024年05月06日
  • 我が家の問題

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    家庭内の問題を描いた短編小説です。『家日和』以上に好きな作品です。
    特に一つ目の「甘い生活?」は印象的でした。
    「独身病」という言葉を初めて聞いたところ、今の自分の延長線上にあるような病状だなあと、とても他人事とは思えないほど主人公の心情描写と妻とのやり取りが具体的に想像されました。
    まあ、まだ結婚もしていなければ、家庭も持っていないんですけどね。
    いざその時が来た際に備えて、夫・妻・子どもの視点で描かれた本書における家庭のトラブルや当事者の心境を思い出せるように引出しとしてストックしておくといつかきっと役に立つんじゃないか(より良い家庭を築くための考え方が育まれるのではないか)なんて独身なが

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    2024年04月29日
  • 向田理髪店

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    映画を先に見ちゃったせいか、ついつい高橋克実の顔が浮かんでしまう。。。まずは原作を読むべきと思いました。
    人間味あふれる、なんか景色が想像できる、とてもいいお話でした。

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    2024年04月27日
  • ナオミとカナコ

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    この話知ってる…と思ったら昔ドラマで観てたー。でも結末を憶えてなかったからハラハラしながら一気読み。女性2人が主人公だとやっぱり感情移入がすごくて、どっちかといえば私はナオミタイプかも…と思ってからは、ナオミの言動に自分を重ねてドキドキしっぱなしだったし、カナコが時々見せる大胆さには痺れた!結末を忘れた頃また読みたい。あと朱美さんみたいな上司欲しい。

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    2024年03月23日
  • 家日和

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    家族小説が好きだ。

    奥田英朗さんの
    ユーモアのセンスが好きだ。

    柴田錬三郎賞受賞の短編集。

    中でも「家においでよ」が一番好み。
    妻が出て行った家。
    オーディオに凝り、自分の趣味のインテリアにする。
    同僚が集まり、夜な夜な学生時代に戻ったように自由に過ごす。その結末は?

    どの短編も、身近でくすりと笑える。
    益田ミリさんの鑑賞という、マンガが最後に。これが、また、良いっ!
    私と同じ感覚で奥田英朗さんファン!
    奥田さんがファンレターの返事をくれたという、心温まる話。

    今回は
    お風呂タイムの読書本に選んで正解だった!リラックスして読むのがオススメ。

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    2024年03月16日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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    当時、10才の時の話で、周囲が騒がしかったのをよく憶えている。事件の中身については全く知らないままだったが、今回、小説ながらこんな事件だったのかと驚いた。しっかり読ませてもらいました。

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    2024年03月12日
  • 向田理髪店

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    北海道のとある町、苫沢町。かつては炭鉱で栄えていたが、廃れていき、
    今では、財政破綻をしてしまっている。そんな過疎地で暮らす人々を
    描いた物語。
    芦沢町で理髪店を営む、2代目の向田康彦を中心に、
    息子や親友に過疎地ならではの子供の時からの友人・知人たちとの
    交流が描かれていた感動作。

    札幌で会社勤めをしていた息子が、理髪店を継ぐと言い出す話。
    40代になり結婚できなかった男が中国人の嫁を貰う話。
    友人の息子が事件を起こし逃亡している話。
    など、計6作品。

    過疎地ならではの問題があって、そんな中でも、
    人のつながりが深くハートフルな関係とともに、
    財政破綻した過疎地ならではの問題を、
    助け合

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    2024年02月29日