奥田英朗のレビュー一覧

  • 向田理髪店

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    人間味溢れる6つの話短篇集。北海道の町が舞台で、様々な出来事を通じて人々の触れ合いを感じられました。描写が素敵!

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    2024年11月04日
  • 沈黙の町で

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    いじめがテーマだと、悲惨な描写とか多くて辛いかなあと思ったけど、そうでもなく、それぞれの立場がどう感じるかがよくわかったし、止まらない面白さだった。

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    2024年11月03日
  • ナオミとカナコ

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    ネタバレ

    文句なしに面白い、スリル満点
    ただ、カナコが、大嫌いな男の遺伝子を持つ子供を即『よし産もう』てなるのはよくわからない。
    ふつうに忌まわしい魂だし、一人で育てるのは苦労するよね。。意味不。。

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    2024年10月05日
  • 我が家の問題

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    衝撃的な展開があるわけでもなく大事件でもないけれど、6編それぞれの家族におこった“問題”を通して、 様々な家族のかたち、温かさが描かれていてとてもよかった◎シリーズの中では1番すきだな。登場人物が各々相手を思いやる優しさ、立ち直る強さ、右往左往するおもしろさ、人間味がつまっていた。夫とUFOと同じ立場にたった時、美奈子のように夫の心情を慮った行動が自分にはとれるだろうか、、。ちなみに6編の中では、前作を経ての妻とマラソンが1番お気に入り。

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    2024年10月02日
  • マドンナ

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    何度目かわからない再読!やっぱりすきだ!会社をとりまく人々の奮闘哀愁…人間みがつまっていてサラッと読みやすく読後もいい大好きな一冊。

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    2024年09月27日
  • 最悪

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    最悪にも程があると思ってしまうほどに最悪。よくもまあここまで最悪にもなるものかと背筋がゾッとする。かなり長編なのに読み進めるにしたがって一気に読みたくなる。
    奥田さんの作品は以前読んだインザプールなどのシリーズでコメディー系で本当に面白く、好きな作家さんの一人なのだけれど、この最悪は3人の群像劇で犯罪小説。
    追い込まれていく3人の心情が細かく表現されていて、読んでいくにつれどんどん気持ちが3人と一緒に落ちていく。
    最後は最悪から抜け出せて安堵している3人と共にあーよかったと思っている自分がいた。

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    2024年09月26日
  • コロナと潜水服

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    奥田英朗さんの短編集。どれもファンタジーの要素があり、暖かくて切なくて前向きになれるお話でした。私は特に「ファイトクラブ」と「コロナと潜水服」が好きでした。コロナ禍が始まって世界中がパニックになっていた頃の話、まだほんの数年前の事なのに既に懐かしく、こんな感じだったなぁ、異常事態だったなぁと思い出しました。

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    2024年09月26日
  • ガール

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    働く女性たちの悩み、女性同士の関係など、企業で働いている身としては共感する所が多かったです。馬が合わなくても、年齢が違っても”いつまでもガールでいたい気持ちは変わらない”というフレーズが印象に残っています。

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    2024年09月21日
  • ナオミとカナコ

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    スリリングな作品。ドキドキしながらめくるページが止まらない。
    以前テレビドラマで見てたけどその時も面白かったし、高畑淳子さん演じる李 朱美もすごくよかったなぁと思い出し、原作を読みたくなった。
    終わり方は物足りないけど色々想像するのが楽しい。

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    2024年09月10日
  • 家日和

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    ほっこりした。特に「ここが青山」が良かった。子供が無邪気に『トウサン』というワードを言っていて面白かった。夫が外に出て働くては行けないという考えは古いと思う。

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    2024年09月09日
  • ガール

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    どれも悩める女性が主人公で親近感が沸いた。最後はハッピーエンドで終わり気持ちが良かった。特にワーキング・マザーが印象的だった。素直になるのは大切だ。

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    2024年09月08日
  • オリンピックの身代金(下)

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    吉川英治文学賞

    さすが吉川英治文学賞受賞作。奥田英朗作品は伊良部シリーズなど軽いものしか読んでいなかったが、こちらの方が好みだった。
    2度目の東京オリンピックとは違い、1964年の東京オリンピックは、敗戦から復興した日本を全世界に見せるということが全国民の悲願となっていた。誰もが東京オリンピックのために、努力して、どんなことをも納得してしまうという、今では考えられない時代だった。外国人に恥ずかしいところを見られたくないと、東京中で工事が繰り広げられ、新幹線、モノレールなどオリンピックに合わせて開業した。その犠牲になったのが、工事に従事する東北出身の貧農たちだった。そこには人権などなく、それが

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    2024年08月15日
  • 家日和

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    おもしろかったです!大きな事件は起きない日常を描いた短編集ですが、それを魅力的に感じさせるのが、著者の真骨頂です。
    そして、読みはじめると、不思議な魅力の虜となり、読む手が止まりません。

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    2024年08月10日
  • コロナと潜水服

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    タイトルからのイメージとは正反対の温かい物語の短編集。最後涙が止まらなかった。ぜひ周りにも勧めたいお話です。

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    2024年07月23日
  • 町長選挙

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    精神科医の伊良部さん。3冊目
    「大日本新聞」の代表取締役会長
    「東京グレート・パワーズ」(野球の)オーナー 
    お偉いさんの田辺光雄
    お金持ちボンボン息子の伊良部の光雄に対するズケズケ失礼な対応が妙に人懐っこく面白い。貧しい時代を苦労して駆け登り今の地位を築き上げた光雄のリタイアしたくない思い。伊良部の奇怪な行動のお陰で現実を見つめ直し新たな人生のスタートへ

    アンポンマンこと起業家、根っからの勝ちたがりで負けず嫌い、無駄なことが嫌い安保貴明
    平仮名が思い出せなくなり伊良部さんのもとへ。
    幼稚園児とのカルタ遊びで大人気ない容赦無しの伊良部に呆れるもののいつの間にか一緒に競争しながら楽しむことに気

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    2024年07月20日
  • 我が家の問題

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    小説のほとんどが主人公中心の物語で描かれている中で、主人公の家族が主軸になるのがいかにも「家族」って感じで面白かった。

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    2024年07月15日
  • ガール

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    読みやすい。強い女性の弱い心の部分を見た気がして、勇気がもらえた。

    営業として働いてた時のワタシの女性上司も、こんな経験をしてたのかな。

    年齢は大切な指標ではあるけど、それに縛られてばかりじゃいけないなと。年齢を気にして行動を決めるんじゃなくて、自分の心の動くままに行動したいなと思う。

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    2024年07月13日
  • コロナと潜水服

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    不思議な存在、あるいは能力者に助けられる5つの短編集。表題作は、パンデミックが始まった頃のある家族に焦点を当て、当時の混乱と焦燥感がユーモラスに描かれています。コロナ禍のことは、まだ記憶に生々しくて、笑っちゃうけど不謹慎と言われそうで大声で笑えない、だけどやはりくすりと笑えてしまう…そんな絶妙な匙加減が秀逸でした。
    幽霊とか、予知能力とか、占いとか、日頃から好きな人はもちろん楽しめるし、そうでない人も違和感なくリアリティを損なうことなく楽しめるファンタジーです。怖いという感じはなくて、なんとなく微笑ましかったり暖かかったりな物語ばかりでした。世の中がこんな優しい世界だったらいいなぁ…。最後の『

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    2024年06月15日
  • コロナと潜水服

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    ネタバレ

    笑えてほっこり、主人公を好きになり心あったまる余韻!小説はまるきっかけの奥田英朗先生!やはり好きだ!

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    2024年06月04日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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     素晴らしかったです。奥田英朗さんは大好きなのですが、本領発揮といかこの時代の熱さとかややこしさとかが、たっぷり味わえて最高です。「オリンピックの身代金」ファンとしても「オチ」が出てくるだけで、熱かった。
     前半に丁寧にストーリーを紡いで、最後のほうはもうわくわくが止まりませんでした。
    非常に切なく苦しい話ですが読んだ後の達成感良しです。

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    2024年05月14日