感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年03月16日
家族小説が好きだ。
奥田英朗さんの
ユーモアのセンスが好きだ。
柴田錬三郎賞受賞の短編集。
中でも「家においでよ」が一番好み。
妻が出て行った家。
オーディオに凝り、自分の趣味のインテリアにする。
同僚が集まり、夜な夜な学生時代に戻ったように自由に過ごす。その結末は?
どの短編も、身近でくす...続きを読むりと笑える。
益田ミリさんの鑑賞という、マンガが最後に。これが、また、良いっ!
私と同じ感覚で奥田英朗さんファン!
奥田さんがファンレターの返事をくれたという、心温まる話。
今回は
お風呂タイムの読書本に選んで正解だった!リラックスして読むのがオススメ。
Posted by ブクログ 2024年02月18日
伊良部シリーズ以外は初めて。
とても読みやすく、あっという間に読み終えてしまった。どこにでもありそうな日常で、結婚して家庭のある方は特に共感できると思いました。
Posted by ブクログ 2022年07月23日
平凡で普通の生活の日々、サニーデイは我が家にもいる、45才の娘の家庭と良く似ている。家、実家の物メルカリに出して売っている、その内飽きるであろう、奥田英朗の本は全て面白い。
Posted by ブクログ 2022年07月19日
6つの短編集。
家庭で発生した変化に対して、それぞれの夫婦がどう対応するのか。とても興味深い。
夫に内緒で夫のコレクションをオークションに出したり、夫が失業したのを機に主婦→主夫に切り替えたり、内職の仕事を届ける営業マンに密かな恋心?を抱いたり、、
最後のお話は、もしかして筆者本人のことなんじゃない...続きを読むかと勘ぐる部分も。こういった痛快な短編の裏事情を覗けた気がして面白かった。
相変わらず読みやすくて、視点が意外で、愛がある。星5つ。
Posted by ブクログ 2022年01月23日
再読。大学生の頃か社会人なりたてかその頃に読んだ。奥田英朗を読むようになったきっかけだったか。穏やかな気持ちになる。「ここが青山」と「夫とカーテン」が特に良い。
Posted by ブクログ 2021年10月09日
どこにもいそうな人が主人公。
ロハス?自然食、特別な水、循環型の生協、
勧める人は、悪気が無く善かれとの思いで来るから断ると、さぁー大変!宗教と同じです
人間関係の微妙な温度差にクスクスしたり、ウンウンうなづいたりの本でした。
Posted by ブクログ 2024年02月08日
奥田英朗さんは初読みの作家さん。
『家日和』
いろんな家族の肖像が心にじんわりと温かく響いてくる短編集
どの話も全く異なるシチュエーションなのに、身近に感じられる家族の情景がしっかりと描かれていて、穏やかな余韻を感じさせる終わり方が秀悦だった。
巻末の益田ミリさんによる「解説」ならぬ「鑑賞」も...続きを読む意表を突いていて味わい深かった。
収録は以下の6編
簡単な内容と感想
「サニーデイ」
専業主婦紀子がネットオークションに嵌っていく様子が微笑ましい一方、危なっかしい。
でも素敵なご主人と子供達が傍にいる事に気付けてホッとした。皆さん、くれぐれも所有者の許可なく物品を売り捌くことのないように気をつけましょう!笑
「ここが青山」
作中何度もでてくる台詞
「パパの会社トウサンしたんだよ」
「人間(ジンカン)至る処青山(セイザン)在り」
根強いジェンダー意識の世間体に屈することなく専業主夫になる夫と復職する妻のお話。まさにここが青山!息子とのブロッコリーに纏わる奮闘劇もホッコリした。価値観なんて夫婦で分かり合えれば万事うまく行くのかもしれない。
「家においでよ」
金のない独身時代には実現しなかった「男の王国」を妻と別居してから着々と築いていく主人公の正春
多くの既婚男性の本音が垣間見れて微笑ましい。
マイホームは「女の城」とばかりに拘りを見せる妻たちも、たまには亭主の居心地の良さも考えた方がいいという作者のメッセージを感じた。
「グレープフルーツ・モンスター」
専業主婦で家に籠った主婦が、筋肉質で柑橘系の香水つけた若い男性相手にこんな妄想を抱いているなんて・・・
自由自在に夢を操れる力も凄い。
むしろ彼女が妄想モンスターだと思った。
訪問先にこんな主婦がいたらちょっと怖いな。
「夫とカーテン」
根っからの営業マンの栄一の猪突猛進が止まらない。
型破りで奔放で人懐っこい栄一に魅せられながらも、自分の夫にはご遠慮願いたい笑
妻の春代は四の五の言っても、栄一のことを心底大切にしてるんだろう。お互い相手に尊敬出来る部分があるってやっぱり素敵だ。
「妻と玄米御飯」
ロハスに嵌る妻と、その様子をユーモア小説で描きたい小説家の夫のお話
おもろいなぁ〜。描いて世に出せば妻との関係悪化は免れない。果たして夫が選んだ答えとは・・・
そういえば、ロハスってどこ行った?笑
特に印象的だったのは、
「ここが青山」「家においでよ」
「妻と玄米御飯」の3話
でもどれもいいお話だった♪
Posted by ブクログ 2024年02月02日
6作品収録の短編集
いろいろな家族の物語でした
そのいずれもが楽しめました
もしかしたらどこかにいるかもと思わないでもない
ような家族の日常を描いているんだろうけど
それがまたよくてなんかたまににやにやしてました
Posted by ブクログ 2023年10月01日
心理描写や行動、温かさが実在している人物・家族のようで読んでいてほっこりする。「妻と玄米御飯」は主人公が小説家だが、奥田英朗自身に近かったりするのだろうか?笑。どの話もヒヤヒヤする場面はあれどとてもいい結末で、全てを語らない終わり方が潔くて気持ち良い。余韻を大切にしてくれているから温かさが残ります。...続きを読む
この本を手に取ったのはたまたまフリマアプリでセット売りにされてて、作家も作品も知らなかった。「家日和」というタイトル名とレビューで温かくて面白いとあったから。ただでさえ読みたい本が超山積みなのに新たな作家との出会いでまたまた忙しくなります 笑。
鑑賞/益田ミリの四コマ的なイラストも奥田英朗をもっと知りたいと思わせる、いいアクセントになっていました。
Posted by ブクログ 2023年07月14日
『これヤバいんじゃない?』と思わせる状況を描かれているのに、なんだかユーモアに溢れていて主義主張が違う人たちも、そのまま認められている感じで、読んでて幸せな気分になった。
相手を認めるって、好きになることだと勘違いしがちな私にとって、認めているけど嫌いっていう状態もいいんだなと思えて嬉しくなった。...続きを読む
奥田さんの本は元気になれるから好き!
Posted by ブクログ 2023年06月21日
奥田英朗さんの家族小説はいくつか読んだが、本作もやはり良かった。
「妻と玄米御飯」はもしかすると奥田英朗さんご自身のことを書かれているのかな?とふと思った。
益田ミリさんのマンガも巻末にあり、奥田英朗さんとの意外な繋がりに驚いた。
そして益田ミリさんも大好きな作家さんなので、思わぬコラボで嬉しかっ...続きを読むた。
読み終えてから気付いたが、本作で柴田錬三郎賞を受賞されているそう。
奥田英朗さんの未読作品も、この夏沢山読みたいと思う。
Posted by ブクログ 2023年05月23日
リバーからの奥田さん2作目。
なんだか、可愛い主人公たち。(とはいっても。30歳後半から40歳前半の方々)
なんか優しい人たちで、ほっこり。
「妻と玄米御飯」は最後の一行に、ほっこりした。
夫とカーテンなんて、転々と職を変える旦那さんに「いないと寂しい」と離婚は考えない。すごいなぁ~。
ここに出て...続きを読むくる夫婦は、お互いを思いやっている感じが素敵。
穏やかな一冊だった。
Posted by ブクログ 2023年04月27日
ありふれた日常から、ちょっとユーモアにあふれたお話し。
短編6編で、どの主人公も好感が持てる。悪人がいないのがいい。
読後、優しい気分になれる作品。
Posted by ブクログ 2023年01月11日
いくつかのどこにでもありそうな家族が題材の短編集で、サクッと読めてしまいます。ちょっと(?)不幸、不満をかかえた主人公たちが描かれていて、途中はどんよりとした展開になるのですが、独特のユーモアも交えつつ話が進んでいき、最終的にはほっこりとした気持ちにさせてもらいました。
Posted by ブクログ 2022年11月09日
いろんな家庭をこっそり覗き見たような短編集。
ちょっとした不幸?も楽しんでしまおう精神で、愉快で心が軽くなる。
奥田英朗さんの小気味よいユーモアが大好きで、今回もウフフとにやけさせてもらいました。
Posted by ブクログ 2022年08月12日
家での出来事をテーマにした、軽く読める短編集。
主人公たちがどの作品も私と似たような世代だったのもあって、どれも親近感がわき、サクサクと読み進められました。
どの主人公たちも日常の中のちょっとした出来事に引っ掛かり、ちょっとだけ怪しげな方向に進んでしまいそうになるのですが、どれも何とか踏みとどま...続きを読むる感じで終わるのも後味が悪くなくていいかな。
ただこの作者さん、女性の40代に対して厳しくない?
40代ってそんなに女性として終わり?
私は少なくとも子育てに奮闘していた30代よりも、子供から少し手が離れた40代の方が若返ったし楽しかったけどなぁ。
やっぱりその辺は男性作家にはわからないところですかね。
Posted by ブクログ 2022年04月04日
この短編シリーズは、安定的に気楽で面白いな。印象に残ったのは2作。『サニーデイ』は、ネットオークションにハマる主婦の一喜一憂が可愛いけれど、夫の秘蔵品勝手に売ったらアカン。『妻と玄米御飯』は、ロハスなんてしゃらくせぇ、と思って書いた揶揄する小説、必死に差し止めようとしてた主人公だけど、私は出版しちゃ...続きを読むってもよいのでは?と他人事だから思った。あとがきが益田ミリさんの漫画なのが、ちょっと得した気分になる。
Posted by ブクログ 2024年04月19日
いつもはミステリーを読みことが多いけど、面白い一冊だった。
すごい山場があるわけではないけど、淡々とした日常が物語りになっていてさらっと読める!
Posted by ブクログ 2024年03月09日
奥田英朗さんのユーモアたっぷりの小説。面白かった。あとがきの益田ミリさんの漫画がとても心に残って、ミリさんと奥田さんの関係が素敵だなと思った。
Posted by ブクログ 2022年08月02日
夫婦や家族をテーマに書いた短編集。
《サニーデイ》
二人の子供を持つ、42才の専業主婦・紀子は、ある日、不要になったピクニック用の、折りたたみテーブルを、ネットオークションに出品した。
初めて、落札されたことに快感を覚え、それが、生きがいとなり、エスカレートしそうになる。
《ここが青山》
36...続きを読む才の湯村裕輔は、会社が倒産して、失業者となった。妻の厚子が、職場復帰し、裕輔は、主夫となり、
徐々に、家事に目覚める。
《家においでよ》
田辺正春、仁美夫婦が、別居することになり、仁美は、家具も持ち出し、家を出て行った。
家具が無い、がらんとした家で、正春は、自分の好みの家具を揃えはじめる。
《グレープフルーツ・モンスター》
宛名入力の内職をしている、39才の佐藤弘子は、新しく担当になった、若者のずうずしさに戸惑いながらも、おかしな夢を見てしまう。
《夫とカーテン》
イラストレーターの大山春代の夫・栄一は、転職癖がある。
ある日、会社を辞めて、カーテン屋を始めると言い出した。
《妻と玄米御飯》
42才の小説家の大塚康夫が、名のある文学賞を獲った。
同時に、妻の里美が、ロハスに嵌り、食卓に、玄米御飯が出てくるようになった。
《おまけ》
益田ミリ氏の漫画『鑑賞』
ほのぼのとした小説が読みたかったので、これを選んで正解だった。
Posted by ブクログ 2021年12月01日
タイトルのとおり、"家"の中の出来事に焦点を当てた6つの短編が入っています。
どの短編も、軽いタッチで描かれているので気楽に読むことができますし、それぞれの登場人物に対する皮肉やツッコミが面白くて、フフッと笑わされる場面もあります。
自宅で過ごす時間が長ければ長いほど、毎日の...続きを読む生活に大きな変化がなくなってくるというか、ちょっとした刺激を求めてしまう気持ちもでてくるかもしれません。
けれど、私はやっぱりお家で過ごす時間が好きだし、(笑)
変わらない毎日の中でも、何気ない幸せを見つけながら暮らしていけるのが一番だなと、本作を読みながら感じました。