奥田英朗のレビュー一覧

  • 普天を我が手に 第二部

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    昭和史の決定版、戦中戦後の空気感をそのままパッケージした傑作。面白すぎる。
    主人公4人の目線であらゆる事象をいろんな立場から見ているので、起きたことを公平な視点で捉えているのが好感。

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    2026年04月07日
  • 普天を我が手に 第二部

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    ネタバレ

    1巻で描かれた親世代に続き、その子どもたち4人が主人公。戦中から戦後にかけてのさまざまな暮らしが描かれる。
    ヤノタツの養子である矢野四郎は父と同じくどうしても力に訴えてしまうが、商才にたけ、世渡り上手だ。仲間から慕われ矢野組も立ち上げてしまう。あと少し終戦が遅かったら人間魚雷回天で死んでいたところだったが、生き残った。子供の頃から面倒を見てくれた木下が頼むので、大学へ行くが、裏稼業も次第にエスカレートしていく。
    竹田志郎は陸軍少将の息子で正義感が強く、日本人収容所に入れられながらも、無事帰国できた。英語ができるため東大生の頃にGHQで通訳として働き始める。
    満洲生まれの五十嵐満は父と同じくエン

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    2026年04月04日
  • 普天を我が手に 第三部

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    1、2巻が面白すぎた。3巻も濃いが、話が大き過ぎて、もっとそれぞれの個人的なエピソードに少し飢えました。

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    2026年04月02日
  • 普天を我が手に 第三部

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    4人の主人公、それぞれがそれぞれの道で昭和史に絡みながら物語は進んでいく。
    昭和の有名な事件が次々と出てきてそれぞれに少しずつ絡んでいくので『フォレストガンプ』の日本版という感覚。色々な事件が次々と展開されるので少し薄味で置いていかれるけどラストは大団円!最高に楽しめました♪

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    2026年04月01日
  • 最悪

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    工場社長さんと銀行員さんとヤンチャな若者さんの負のスパイラルのような、お話(?)。

    それぞれに悩みや不安があり、次第にそれらがどんどん大きくなり、やがて彼彼女らの物語が交錯する。

    後半怒涛の展開になるも、何とか落ち着いた?。
    なんとか救いのある終わり方。
    さらなる底まで落とそうと思えば落としてしまそうな。

    後半はそんなことになってしまうかなぁ、というほど登場人物たちがとんでもない行動をとっていた。
    冷静さを失ってはならない。

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    2026年03月31日
  • コメンテーター

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    ドライブのお供にオーディブルで小説を探していた。
    狙っていたのは奥田英朗の『普天を我が手に』。しかし、オーディブル化はまだだった。とりあえず予約を済ませた。そして、たまたま目に止まったのが『コメンテーター』。あれ?精神科医・伊良部シリーズ? 4作目があったのか。3作までは読んでいたぞ、あれは平成の頃だったか…。と、すっかりご無沙汰していた伊良部先生に対面することになった。

    相変わらずハチャメチャ…のように見えて、最短かつ効果的な治療。読んでいるコチラの気持ちまで治療してくれる。

    最近、ささくれ気味の気持ちが癒された、いや治療された。ありがとう伊良部先生。

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    2026年03月30日
  • イン・ザ・プール

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    「貴方は典型的な適応障害ですね」

    「貴方は哲学的な思考を持っていて素晴らしいです」

    上は、心療内科で私が適応障害と診断された時の担当医師の言葉。
    下は、行政が行ってる就労支援センターの職員に言われた言葉。

    病名が分かったからと言って、
    私の心が何か変わったと言えば、なにも変わらず。

    普段から変わらない持論を「哲学」と一言で片付けられたことは、正直言って癪に触った。

    心の病というものは難しい。
    表面的に自分が感じている感情とは裏腹に、知らない間に心が傷ついていることが良くある。

    なぜだが涙が出てしまったり。
    出勤時間が迫ってくると脈がドクドクと早くなったり、明日も仕事に行かないといけ

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    2026年03月30日
  • 普天を我が手に 第二部

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    4人の主人公は、かけ離れた能力の持ち主であることは間違いない。しかし、ちょっとした人間なんだと思える場面を追いかけて読みました。

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    2026年03月29日
  • コロナと潜水服

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    お久しぶりの奥田英朗さん
    5篇の短編集

    最近読んだ奥田作品は
    ハチャメチャなとんでも精神科医伊良部先生の新作と、『リバー』の重厚な社会派な作品
    さてさて、これは…とハチャメチャな方を想像して
    若干ニヤつきながら読んでみたら…

    ものすごく良い意味で!
    大きく裏切られた!!

    表題作の コロナと潜水服
    前半は、伊良部先生シリーズっぽい? と
    ニヤニヤしながら読んでいたけれど
    後半は、なんて素敵な奇跡で ほっこり

    他、4篇は、
    今まで読んだ奥田作品になかった感じで
    とても素敵な物語だった。  
    何度もトリハダたつし、涙あふれるし。

    特に『パンダに乗って』が良かった
    最後、カーラジオから流れる

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    2026年03月26日
  • ガール

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    名作ばかりの短編。ミドサー女たちが惑いながらも頑張るお話。20年前なのでやや古いのだけどシンママ、ワーママの環境は良くなっているのだろうか。
    個人的には表題作“ガール”のお光が輝いておりました。同い年の38歳。この人はただファッションが好きなだけで無害なんだよ、しごできだし。
    明るく、年齢に縛られずにいる人は素敵なのだ。

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    2026年03月25日
  • ガール

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    自分の世代にドンピシャだったのもあるが、さらに管理職やらの肩書きも、仕事の環境も似たようなもので、すごい共感しつつ読んだ。
    あまり周りに話したりしてこなかった気持ちなどが描かれてて、案の定「分かる~」とか「これされたことある~」と思いながら読んだ。

    私は30代になる時に先輩が服装やらにとてもうるさくなって煩わしかったので、自分自身若い子には何着ても可愛いから好きなの着てねと声をかけるように徹底したが、時々自分にも声をかけてくれる人がいたら、今の自分とは少し違ってたのかなと思った。

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    2026年03月21日
  • 普天を我が手に 第三部

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    失敗作のない奥田英朗の、現時点での最高傑作と断定して差し支えないのではないか、と思わせられる本だ。
    昭和という時代を、昭和元年生まれの4人の主人公の群像で描き切る。
    4人が4人とも個性と情熱にあふれ、理智も併せ持ち、何より私よりも公の方が大きい生き方を貫く。作者の言葉で言えば「国士」なのだ。
    レイモン・アロンが石原慎太郎に語ったと言われる「今の若者は気の毒だ。青春を青春にする3つのものが欠けている。戦争と貧困と命を懸けられる思想と」という言葉を思い出した。
    4人の主人公には、揃って「命懸け」の原体験があり、それゆえに大切なもののためには身体を張ることにためらいがない。この実に魅力的な人物たちを

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    2026年03月20日
  • 空中ブランコ

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    みんなおかしな症状なんだけど、実は原因は誰もが感じる自分自身に対する小さな違和感。一気にシリーズ3冊読んでやっぱりこれが一番面白かったかも。

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    2026年03月19日
  • リバー 上

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    奥田先生やはり面白い!人物描写がうますぎてほんとにその場にいるかのような、ぐいぐい読まさせる、犯人は誰なんだ⁈下巻へ

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    2026年03月17日
  • ガール

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    30代半ばの働く女性がテーマの短編集。
    結婚していてもしていなくても、子供がいてもいなくても、みんな頑張ってる!
    元気がもらえる小説でした。
    面白かった!

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    2026年03月15日
  • 普天を我が手に 第三部

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    64年の長い昭和が終わってしまった。
    幼少の頃からの激動の時代。四人の成長を第一部から見守ってきて、長かったようであっという間。昭和って本当にいろんなことが盛りだくさんだった。正解って何十年、何百年か経ってやっと見えてくる。
    平成が始まってもまだまだ激動の時代は続くんだよなぁ、としみじみ。
    読み終えた達成感、そして寂寥感がハンパない〜。

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    2026年03月15日
  • リバー 下

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    ネタバレ

    注!
    結末に触れています。
    まだ読んでいない方は、以下は絶対読まない方がいいと思います。







    下巻も淡々最後まで淡々で、お話としてはやっぱり面白くなかったかな?(^^ゞ

    面白くなかったにも関わらず、★を5にした(上巻は★3つ)のは、最後の大捕物の中にさらっと著者による粋な計らい(救いと言った方がいいかな?)があったから。
    警察署全体から邪険に扱われ、家族かも疎まれ、さらには失明するかもしれないと怯える芳邦だけど、ずっと娘を信じていたその思いが正しかったことが、よりによって札付きの犯罪者である池田の口からさらっと出てきた時は、思わず「わっ! すげっ!」と口から出てしまった(^^)/

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    2026年03月14日
  • オリンピックの身代金(下)

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    ネタバレ

    途中から面白さが止まらなくて一気に読んだ。
    最後の方は国男と村田のことが好きになっていて、きっとそうなってしまうとは思いながらも祈るような気持ちで読み進めていた。国男が闇堕ちしていくのがやり切れず哀しかった。
    当時のことはよく知らなかったけれど、本当に起こった話なんじゃないかと思えるストーリーだった。

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    2026年03月09日
  • 普天を我が手に 第三部

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    長い長い昭和の64年間(実質62年と2週間)の物語である「普天を我が手に 第三部」を読み終えた。たった7日間しかなかった昭和元年、その時に生まれた四人を物語の中心に据え、彼らの人生を実際の昭和史に絡ませた群像劇だ。

    第三部では浅間山荘やよど号ハイジャックなど子どもの時にニュースも、主人公たちが本当にその現場に居たかのように錯覚をしてしまうほどだった。

    昭和史を三冊に渡って余すことなく描き切った読みやすくて且つ重厚な作品だったと言える。

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    2026年03月06日
  • 普天を我が手に 第三部

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    まず気になるのは、この4人のモデルはなんだろう?ヒントになる事件が時系列で並んでいる力道山とか、田中角栄とかすぐにわかる。でも、昭和天皇が崩御したときの首相は、竹下登。田中角栄と一緒に逮捕されたの幹事長は、二階堂進。当時を知る年代の私としては、作中の登場人物とは、イメージが違うような気がするなぁ。じゃあノラは誰だったんだろう。第3巻はそんなことを考えていると、本当に身近な物語だった。

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    2026年03月05日